2013/05/12 - 2013/05/12
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frau.himmelさん
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リューゲン島。
バルト海に浮かぶドイツ最大の島。
あまり日本人には知られていない観光地です。
ところが海に恵まれないドイツ人にとって、もっとも人気のある海水浴リゾート地なのです。
数十キロにも及ぶ美しい海岸線には、高級ホテルや高級リゾートマンション、住宅が建ち並び、おしゃれなお店が軒を連ねています。
そう、私には最も似合わない地なのです。
実はここに行きたかった訳、もちろんこの地が旧東ドイツに属していたと言うこともありましたが、もう一つ漠然とした目的があったのです。
ある時、ニュースだたかドキュメンタリー番組だか忘れましたが、途中から見たテレビ番組がきっかけなのです。
ヒトラーのナチス時代、このリューゲン島に、労働者のための巨大な保養施設が造られたというのです。
途中から見たのでビデオを撮ることも思いつかず(私はビデオ操作が出来ないのです・泣)、ただそれがリューゲン島にあるのだけはわかりました。
そんなに巨大な建造物だったら行って見ればわかるだろう・。
私って本当に無謀ですね〜。
で、その執念が実ったのでしょうか・・・?
-
今日は一日中、リューゲン島とシュトラールズントの観光です。
ホテルの朝食。
朝から凄い食欲です。 -
シュトラールズントの駅舎。
正面の塔が印象的な、雰囲気のある駅です。 -
さあ、今日はそんなに移動距離もないことだしきっと島廻りのお得なチケットがあるはずよ。
駅のインフォに行って
「私達はザスニッツとビンツに行きたいのだけど、お得なチケットはありますか?」
「二人?、だったら〜※▲◆※□※?※◆※・・よ!」
二人とも全く聞き取れない。
「ヴィービッテ!」
「・・・マックマック〜※▲◆※□」
「あ〜〜、レンダーチケットのこと!?」
なかなかわかってくれない私達に駅員さんもうれしそうに、
「そうそう、それ!」
では、外の券売機で買います。
これで2ユーロ得をしました。
なんてずうずうしいオバサンたち・・(笑)
私達が券売機で購入したマクレンブルク・フォアポンメルンチケット。
2人用で28ユーロでした。
右はその後のバスのチケットです。 -
私達が乗ったロストック始発のREは10時4分にシュトラールズント中央駅を出発しました。
車内はガラガラです。 -
車内のテーブルにはリューゲン島の地図が張ってあります。
リューゲン島はドイツ最大の島です。
私達は中央付近のStralsund から右上の一番端っこ、Sassnitzまで乗ります。
この地図を見ると、ホントにドイツの『さいはて』に行くのですね。 -
線路に平行して高架橋が見えました。
鉄道線路はこちら側ですから、高架橋は道路です。 -
いよいよ海峡を越えてリューゲン島に入ります。
向こうの高架橋は2007年開通のリューゲン・ブリュッケ(リューゲン橋)。
海峡の幅は2キロメートルとのことですから、そのずっと手前から続いているリューゲンブリュッケの長さは一体どのくらいあるのでしょね。 -
橋げたの高さは42メートルあるそうです。
ところで私達が走っているこちら側、ここは第三国帝国時代、1936年から1937年に造られたリューゲンダム。
鉄道と道路が通っています。
ナチスの時代、こんな大掛かりな工事をこの北のはずれでやっていたのですね。
列車はバルト海(ドイツでは、ノルトゼー:東の海)を眺めながら走っています。 -
Altefaehr駅、島側の最初の駅
-
長閑ですね〜。
一面の菜の花畑を走る一台の車・・。
写真がきれいだったら車のコマーシャルの中の風景みたい・・(笑)。
この風景だけ見れば、ここが南ドイツと言っても不思議ではないような。 -
花壇のお手入れをしている人。
こんな風景を眺めながらぼーっとできるのも、田舎を走る普通列車の旅だからこそ。 -
なんて思っていたら車の渋滞。
ホントにノロノロ運転なのです。
こんな田舎道でも渋滞があるのね。
高速道路以外ではドイツで初めて見たような・・・。 -
遠くにお城のようなものが見えたり・・
-
いかにも東ドイツ時代のままで取り残されたような古い駅舎。
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モリー鉄道の車窓から見えた同じような造りの家も見えます。
北ドイツにはこういう建物多いのかしら?
列車の中では、日記をつけたり、ガイド本を見たり、写真の整理をしたり、もちろん風景を眺めたり・・、とても楽しい時間なのです。 -
そうこうしているうちにザスニッツに到着しました。
終点ですが、降りた人はまばら。
この列車はこれからロストックまで引き返します。 -
さあ〜ドイツの端っこにやってきたわよー!
なんとなく潮の香りが漂っているような・・。
ザスニッツ駅を正面から。
なんとも風情のある駅舎じゃありませんか。 -
私達は駅前通りを海のほうに向かいます。
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瀟洒なホテル。
人気リゾート地のホテルですね。 -
かと思うとあまり手入れされていない建物も。
「Haus Stubnitz」
何となく気になって調べてみたら、東西ドイツ統一前は映画館として使われていましたが、その後パブやナイトクラブなどに。
最近はあまり流行らないのでしょうか、手入れもなされていないようで・・。 -
海を見下ろす丘の上に出てきました。
ここは公園になっています。 -
公園の左側になにやら記念碑のようなものを見つけました。
もしかしてここがあのナチス時代の巨大な建造物の跡・・・?
文字が消えかかっていますが、かろうじて「Wladimir LENIN:ウラジミール・レーニン」と読めます。
レーニンの碑、ナチス時代ではなくて東西分断時代の形跡なのね。 -
と言うことは、後ろは東ドイツ国民の保養地だった建物なのでしょうか。
ドイツ語を勉強していた頃、東ドイツ出身の先生が東ドイツの余暇について話してくれました。
東ドイツ国民にとって、リューゲン島は憧れのリゾート地だったようです。
ホテルは高級官僚が宿泊するのでなかなか取れなかった。一般の国民は半年や1年前からこういう保養所に申し込んで、抽選に当たるとやっと来年のバカンスの予定が組めたのだとか。
そんな話を思い出しました。 -
港に続く長い吊り橋。
写真に入りきれなくて、どれだけ長いかを伝えられなくて残念。 -
では私達も港のほうに降りてみましょう。
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この吊り橋、凄いと思いませんか?
力学なんて難しいことは良くわかりませんが、あの細い柱1本と地面に固定したワイヤーロープで微妙な曲線の長い橋を引っ張っているのです。 -
これがバルト海・・。
この海の向こうにはスウェーデンやフィンランドに繋がっているのね。
灯台が見えます。
元気だったらあそこまで歩いていくのですけど・・。 -
近くに見えますがあんなに遠いのです。
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港のほうは大変賑やかです。
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ザスニッツ港にはUボート博物館があり、潜水艦が保存されています。
中に入ることも出来るようです。 -
大戦時のドイツ海軍のものだと思ったら、はためいているのはユニオンジャック旗!?
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こちらではフェリーが出発しようとしています。
ザスニッツとこれから私達が訪れるビンツを結ぶフェリーが運航されています。 -
荷物を上げ下ろしする大きなクレーン。
いかにも港らしい風景。
さあ、それでは引き返しましょう。 -
公園の横の由緒ありげなホテルの前を通り・・
-
ザスニッツ駅にやってきました。
-
私達はこれから列車ではなくバスでビンツに向かいます。
バスターミナル。 -
真っ黒に煤で汚れた車体?
確かに汚れてはいますがこれはバスの胴体に描かれた絵なのです。 -
後部に自転車を積み込めるバスもあります。
-
私達の乗ったバスは出発しました。
東ドイツの名残を残す荒れ果てたバス停。 -
バスは海岸線を走ります。
港が見えます。 -
バスは線路に平行した道路を走っています。
私はさっきからキョロキョロしながら、第三帝国時代に造られた巨大な建造物を探しているのです。 -
この雑木林の向こうに何かありそうな気がするのよね。
見づらい写真でごめんなさい。
なぜか胸騒ぎがして、写真を何枚も何枚も撮っています。 -
しばらく雑木林が続いて、木々の向こうになにやら大きな建物がぼんやりと見えます。
-
大きな建物がありそこには「ユースホステル・プローラ」という名前が。
これってナチス時代の巨大建造物と何か関係があるのかしら?
帰国して「Prora」で調べてみたら、何とここがナチスの巨大な保養所の一部だったのです。 -
【ウィキペディアより】
プローラ(Prora)はドイツのバルト海に面した島、リューゲン島にナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)が計画した保養所・海水浴場である。
この海水浴場が有名である理由は、砂浜に面した松林の中に長さ4.5kmにわたって伸びている、「Koloss von Prora(プローラの巨人)」と呼ばれるコンクリート製のビル群の存在である。
(写真はネットよりコピーしました) -
この建物が、ナチスドイツが1936年から1939年にかけて、労働者のための保養施設として造った【プローラ】といわれる建物群なのです。
一棟の長さ500mのビルが8つ連なる巨大建築は、20,000人の労働者が休暇を過ごすことが出来たはずでした。
しかし第二次大戦で建設が中止されたため、保養所として使われることはありませんでした。
(写真はネットから) -
1945年、ソ連軍がリューゲン島一帯を占領し、プローラはその基地となりました。
東西分断時代は東ドイツ政府の手で解体される予定でしたが、あまりにも頑丈で巨大だったため、撤去することは出来ずに放置されました。
写真は廃墟となり放置されたままのプローラの一部。
(写真はネットより) -
プローラの再利用として、2011年からビルの一部を利用したユースホステルが開業しました。
ベッド数402の、ドイツ国内の最大級のユースホステルとして人気があるそうです。
このバス停でも何人かの人々が降りました。 -
林の中に見張り塔のようなものも見えます。
-
バスがビンツに近づくにつれ、車窓に大きな雨粒がたたきつけています。
これじゃー観光は出来ないわね。 -
バスはビンツ駅に到着。
ビンツ駅からリューゲン軽便鉄道の蒸気機関車が走っていると調べていました。
モリー号に引き続きこれにも持ってみたいと思っていました。 -
駅員さんにどこから出ているのかと聞いたら、ちょっと離れた場所から出ているようで、ここからバスで移動しなければならないらしい。
雨も降っているし面倒になりSL乗車はやめにしました。 -
晴れ間が見えたので、海辺に向かいます。
さすが北の海、
カフェの椅子は北ドイツの浜辺によくある「Strandkorb シュトラント・コルプ」。
直訳すると「浜辺の篭」かな? -
とってもおしゃれです。
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浜辺にはシュトラントコルプが並んでいます。
こちらは赤い色で統一されています。 -
こちらは白い色。
夏の出番を待っているのです。 -
まだ5月なのに、海の家が店を出しています。
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こちらではのんびりと篭に寝そべって日光浴している人たち。
気が早いです。 -
浜辺にはゴミ一つ落ちていないのには驚きました。
日本の浜辺だったら空き缶やペットボトル、そのほか雑多なゴミが見にくく砂浜を埋め尽くしているのに。 -
ビンツのハウプト通り。
海岸へ続く華やかなメインストリートです。
まるで軽井沢みたいな街並み。 -
ステキなお店が並ぶ通り。
-
そんなお店の1軒に目が惹きつけられました。
アイスが0.9ユーロですって!?
安いわね。 -
さすがに1つだけでは申し訳ないので、チョコレートとストロベリーをいただきました。
ホントに1.8ユーロだったんですよ。
だけどさすがに2つは多すぎね〜。やっとの思いでお腹に収めました。 -
こんなステキな店先で頂きました。
いつもならアイスよりワインを選ぶ私なのです・・。 -
腕を組んで保養地を散歩するシニアご夫婦・・。
サマになりますねー。 -
道路わきのエリカの花。
-
私達の脇を可愛い観光バスが通り過ぎていきます。
-
さっきから気になっていました。
これみんなリゾートマンションなのよね? -
これもリゾート用住宅。
人気リゾート地ですもの、結構お高いのでしょうね〜。 -
ここにリゾート物件売り出し広告があります。
どれくらいのお値段?
興味津々・・・。
残念ながら金額は記入してありません。 -
お部屋の間取り、いいじゃない。
老後の二人暮らしには十分よね。
でも冬はきっと寒いわよ。
あそうか、居住用の住宅は別にベルリンやハンブルクに豪邸があってここは夏のリゾート用なのよね・・・。
ドイツの軽井沢ですものね。
なんて二人でいろいろ詮索。 -
あちこちでそれらリゾートマンションの工事中でした。
-
お喋りしながら駅に着きました。
ここにも旅行者用の部屋の斡旋の看板が・・。 -
帰りの列車は私たち二人だけの貸切状態。
-
Lietzow駅で乗り換え、その頃から結構混雑してきました。
窓の外には手をつないで海岸を散歩しているカップル。
今にも雨が降り出しそうな重い空の色は、この地方で活躍したドイツ画家、カスパー・ダヴィット・フィリードリヒの絵の中の空のよう・・。 -
荒れ果てた壁に「KZ」の落書き。
Konzentrationslager、ナチス時代の強制収容所のこと。
第三帝国時代の負の遺産として、やっぱりまだ人々の記憶に残っているのですね。
ビンツから1時間弱でシュトラールズントに到着しました。
外は雨が降り出しました。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- jijidarumaさん 2014/05/02 17:16:19
- Ruegenリューゲン島
- himmelさん
5月の旅は暖かそうな写真を見せていますね。リューゲン島は今回初めて訪れますから、この日記の写真や説明文で事前学習ができました(笑)。感謝です。
このリューゲン島には2泊する予定でRalswiek/Ruegenにある古城ホテル ラルスヴィーク城を予約しています。
写真に出てきた町や村も訪ねるつもりですが、Ralswiek/Ruegen=>Nationalpark Jasmund・Lohme ・Hagen=>Hafen Sassnitz=>Prora =>Binz ・Jagdschloss Granitz=>Rasender Roland・Ruegens Alleen=>Putbus=>Bergen=>Ralswiek/Ruegenをぐるりと走ることにしています。
Prora ・Kraft-durch-Freude-Seebad (KdF)もそうですが、城好きとしてはBinz ・Jagdschloss Granitzグラニッツ狩猟館は欠かせない所です。
断念されたRasender Roland蒸気機関車列車も乗って見たいと思いますが、さてどうなる事やら?
jijidaruma
- frau.himmelさん からの返信 2014/05/03 22:26:31
- RE: Ruegenリューゲン島
- jijidarumaさん コメントいつもありがとうございます。
私のほうは足跡だけのつけっぱなしで申し訳ありません。
いつも楽しませていただいています。
それにしてもjijidarumaさん、余裕ですね。
5月にご旅行でしょう?
次から次へと旅行記アップなさっていますが、余裕綽々さすがです。
もう旅のしたくはお済みなられたのですか?
私のほうは昨年の旅行記も終わっていないのに、旅行の準備(調べ物)もしなければならないので少々焦っています。
今回の旅行記ではその準備不足がたたりました。
Proraの名前を知っていれば、ナチスの遺物を計画に組み込んだのにと残念で仕方がありません。
今回jijidarumaさんはProraにもいらっしゃるのですね。
私達が訪れた5月はリゾートの時期にはまだ早かったせいか、観光客も多くなく静かでした。
今回も古城ホテルをメインに宿泊なさるんですね。
やっぱりアシがあるといいですね。
素晴らしいお部屋に素晴らしいお食事、憧れのたびの形です。
同じ頃の旅行になりますが、お互いに楽しい旅になりますように。
himmel
- jijidarumaさん からの返信 2014/05/04 12:08:05
- Ruegenリューゲン島
- himmelさん
同じ5月にお出かけでしたね。ご満足のいくご旅行になりますように!
さて、ドイツのこの時期は旅行のプレシーズンで宿も取りやすく、シュパーゲルの季節でもあり、麗しの5月の旅がやはり一番かと思っています。
行程表(旅行記めいた!)は既にワープロで60ページ程書き出して、印刷しています。各地の観光ポイント、伝説も幾つか見つけて、訳も終了しているので、これらを持参します。
マー暇ですので、こんな事も出来るのでしょう。
古城ホテルはブレーメンの2泊以外の11泊で宿泊します。もう旅と言うと、古城ホテルが切り離せなくなりました。
先日、高校の野球部仲間の懇親会がありましたが、球友は”また!ドイツか?!、長期滞在にしてしまったらどうか!”(この言葉はあるドイツの古城ホテルの城主オーナーにも言われた。)とあきれられていました。
4Travelの投稿は以前に書いたものに加筆しているだけですし、皆さんのように写真が多くありませんので、ちょこちょこ投稿出来ています。
伝説主体ですから、そのうち、種切れになるかもしれませんね(笑)。
それではまた。
jijidaruma
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