シニア夫婦のんびり旅

2014/04/09 - 2014/04/22

今回の旅は３０数年来の友人達KIさん夫妻、SAさん夫妻、TAさん（ロングステイヤーのアドバイザーで年間の大半をバンコクで過ごす）、KU夫妻(住居はバンコク）達との再会（友人達との絆、夫婦の絆）がテーマ。友人とは女房殿孝行に徹しようと約束。我が家は結婚４１周年、メークロン市場と友人とのゴルフをミニマムスケジュール化しましたが、皮肉にも体調不良で両方とも叶いませんでした。バンコク７泊、プーケット５泊の旅です。プーケットでは最初、６０歳以上では・・と断られましたが、なんとかバンジージャンプにも挑戦出来ました。我が家（年数回２〜３週間の質素なミドルステイ）同様にのんびりとシニアペースで旅行されている方々の参考になればと書きました。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

2014年4月9日(水）午後３時すぎ初バンコクの妻とスワンナプーム空港に到着。（ドコモの高額な海外通信費対策として以下を実施しました。参考に・・）出国出口のすぐ左に通信会社のブースが並びます。今回は元同僚の下○さんの情報でAISを利用。友人達はバンコク用の携帯電話を持参しますが、私はここでSIMを購入。まず、日本のドコモショップでスマホのSIMフリー（手数料3千円＋税）の設定をしておきます。SIMの金額は数社同一ですがAISは「チェンジ、セットアップ、プリーズ」で交換、設定、テストまで全てしてくれます。さすが大手です。AISは市内の何処にでも店舗があるのでチャージにも便利です。中国の若者が英語で希望の設定交渉をしていたり、おばちゃんが大声で購入していました。携帯鎖国の日本では見れない光景です。

手始めに299バーツで７日間インターネット使い放題（通話100バーツ込）を購入。プーケットに出発時に同じ条件をチャージ（266.5バーツでした）しました。３Gで繋がりますが速度は全く問題なし。プーケットのホテルではフリーwifiが安定せず、タブレット、PCが使い物にならなかったが、スマホは快適でした。今回は他にタブレット、PCも持参しましたが（特に重いPCは)不要でした。デジカメを持参しない我が家はスマホ１台で十分でした。

パッケージの左上に電話番号が明記されています。７日間用SIMで８日目もインターネット閲覧できましたし、最初の７日間での通話は送受５０回（友人との連絡やホテル、オプションキャンセル等の連絡）は超えましたが問題ありませんでした。夫婦間、日本の子供との会話、ビデオ通話はもちろん無料のLINEです。ドコモのSIMは交換時にパッケージにテープで貼り付けてくれるので大事に保管し、帰国後（電源OFF状態で）交換します。

空港からアソークのホテル（グランド・センターポイント・ホテル・ターミナル２１）までタクシーで345バーツ。バンコクのホテル（リバーサイドからドミトリーまで）を知り尽くしたKIさんの選択。アソーク駅とターミナル２１が直結、部屋の広さ、清潔さ、ウオシュレット、大型冷蔵庫（これが大助かりで水、ビール、夜食用果物、土産物置き場と）大活躍、乾燥機付き洗濯機、シャワーブースと大型タブ、NHK・フジ・TBS・朝日等日本語６チャンネル放送有り、おかげで１２、１３日は甲子園での巨神戦を終了まで観戦しました。何よりも２週間滞在では１泊一万円が限界（我が家はいつも５〜７千円を２〜３週間泊ります。この金額でいかに快適ホテルを手にいれるかが情報収集に拘わります）が好ポイント。

このホテルに絞り徹底的に金額調査、今回は現地のドリームカムツアー社が大幅に安かったので予約（１月中旬）。デラックス、朝食、税サ込で４月９日から７泊で23,400バーツ、同条件で他を見るとagoda、hotels.com、expediaが36,200バーツ前後、booking.comや現地、日本の旅行会社はさらに少し高めでした。DCT社の情報ではスーペリアはホテルがC国の団体にシフトしているので扱いはデラックスからとの事。チェックイン時に開いている部屋を確認し交渉できます。（階、ビユー、ツインorダブル等）

我が家は１８階ツイン（３３階ダブルも可だった）にする。ちなみにダブル部屋は洗濯機あり。我が家より大きい？大型冷凍冷蔵庫と多くの収納スペースは大いに役立ちました。中長期滞在型の快適さとホテルサービスがマッチされて満足でした。ちなみに簡単な料理が出来るスペース、シンク、電子レンジ有り。

ジム

プール、手前にジャグジー有り。遅めの朝食をがっつり食べて、昼は軽くで経費削減するいつものパターン。

1日目の夜はナショナルスタジアム駅前の無料のムエタイMBKファイトナイト（水曜日18:00から20：30頃）を見学。駅からの連絡橋も人だかりです。

その後、目の前のバンコク・アート＆カルチャーセンターを見学。ここも無料。我が家は無料の響きに弱い。５階の受付でバッグを預けて現代アートを鑑賞。

数年先の我が家を見ているみたいで思わずパチリ。その後ターミナル２１で食事し就寝。

10日（２日目）、チャオプラヤー・エクスプレスで川沿いを観光。まず国立博物館。N13プラ・アーティットピアから徒歩５分ぐらいだろうと勘違いしたのが失敗の始まりでした。N13から歩いて２０分、しかも炎天下。春肌寒い日本から灼熱のバンコクはきつい。これが翌日からの体調不良の原因になる。シニアの皆さま、自分の体力過信には注意してください。

ここ国立博物館では毎水、木曜日の9:30から11:30まで駐在員の奥様達がボランティアで館内を案内して下さいます。一人が説明、他の方は説明箇所をレーザーポインターで示し、他の方は見にくい展示を懐中電燈で明るくしてくれます。難しい説明にはファイルを使って説明されます。当日も我々二人に４人の方からタイ建国の歴史、仏陀の生涯、王家の葬儀等について詳しく説明していただけました。こんなに真剣に説明を受けたのは小学生以来でしょうか。BKKではジム・トンプソンの家でも駐妻方のボランティア有り。我が家はホノルル美術館やいろんな場所で駐在員奥様方のボランティアの恩恵を受けています。シニアの方々で時間に余裕があり、メインどころの観光を済まされた方、勉強気分（観光気分じゃいけませんゾー）でどうでしょう。写真等掲載は許可済み。

その後、トゥクトゥクで王宮へ移動し見学するが暑さで計画変更、隣のワット・ポーは後日見学とする。ともかく暑くて足が重い。ナナのドリカム社事務所にてホテル代金を支払い遅い昼食後、ホテルへ帰り休息を取る。夜は本日バンコク入りしたKI夫妻とホテル階下のターミナル２１で食事。

実は本日１１日（３日目）はバンコク在住組とのゴルフ予定だが、体がだるい（軽い熱中症か風邪か）ので、私のみキャンセル。在住のKUさんが安くロータスバレーを予約してくれ、しかも子供のビザの関係で明日一時帰国する多忙な時のラウンドのお誘いだったのに失礼しました。バムルンラード病院へ行くが同行の妻もノドが痛いため二人で受診する。いつもはクレジットカード付帯のキャッシュレスメディカルサービスを受けるが今回は出発前に別口で海外旅行保険に入ってきました。最近のマレーシャ航空事件や様々な事件を見ると、イザという時の為に（日本から家族が訪れ滞在する費用、重病での日本への輸送費、捜索救援費用等）検討したのです。それでも二人１４日間で約7千円。少し贅沢な食事（我が家には関係ないが）を抑えれば支払い可能。シニアは自己責任の範疇が広がるということでしょう。

ここバムルンラード病院はアラブやオーストラリアからも安く歯の治療や定期健診に来たりもする、いわゆる医療ビジネス前線モデル病院です。私は海外でもすぐに病院に行き（栄養ドリンク代わりに病院の点滴のノリで）、診察券も数カ国で持っていますが、この病院が一番快適です。国別専用受付はホテル並み、受診も待ち時間も少なく、その間はホテルのロビーのような椅子に座り無料のジュース、水を飲み、日本の新聞を読んで待っておればいいのです。シニアの皆さん、いざ海外で病院にかかられる時は必ず常備薬の情報（名前）を持参下さい。ここでも詳しくその薬の情報、効用、副作用の有無等教えてもらえます。当日は保険払いとばかりに念のためにインフルエンザA、B等の検査も受けましたが結果待ち時間は３０分くらいでした。保険会社さん支払いを増やして申し訳ありません。この写真は新館１３階の診察フロアからの写真です。吹き抜けの反対側にツバメの巣、ウナギが食べられるレストラン有り。一流ホテルにいるような病院です。新館、本館両方にフードコートも有り。

二人とも検査結果異状なし。微熱を訴えると、これは微熱とは言わない、タイの人は熱など計らない、まず体温計など持っていない。涼しいところで休めば治ります。病は気から・・と元気づけられる。念の為にと次の訪問先のバンコク・プーケット病院の情報を教えてもらい解熱剤をもらう。帰りに本館１階のスタバ、２階のフードコートで食事。おいしいが気のせいか減塩味だった。新館のレストラン、フードコートはチュラロコン大学（タイの東大）学食同様に知る人ぞ知る隠れたB級グルメ。夜はKI夫妻、KU夫妻、TAさんがヨメを誘ってくれる。

１２日（４日目）夜はKIさん夫妻とアジアティーク。タクシン駅すぐのサートーンピアから無料シャトルボートで約１０分。婦人たちはカリプソ見学、おっちゃん二人はモールを散策。KIさんとは横浜、山口勤務が偶然一緒で、いつも今日のようにブラブラしたものです。若かりし頃、初めてのバンコクからの帰り、ドンムアン空港では二人とも遊び呆けてうっかり空港利用税（出国税？）まで忘れていて、ほぼ無一文。おろおろしていると、偶然にも神がかり的に当時アジアをうろうろする先輩に遭遇。第一声が「浜○さん、お金貸してー」ウソのような本当の話。当時は怖いもの知らずと言うか楽しい日々でした。

明日からのソンクラーン用に顔には石膏、服も旧正月用。タイの人達は写真をお願いするとポーズを取ってくれます。友人の話ではナルシストが多く自分の良さを強調するそうです。写真を取らせてもらったら、見てもらって納得してもらいます。帰りは１１時前だが、たまたま善良な（？）メータータクシーが見つかり200バーツで帰館。

１３日（５日目）朝、アクトの金岩さんに電話すると旧正月も開店しているとの事だが、早めの土産調達に出向く。タマリンドと言うとアクト。店は日本の駐在員が多いプロームポン（プロンポン）の住宅地。駐妻一時帰国の必須アイテム。プロームポン駅からシーロに乗り「アクト」と言えば連れていってくれます。８年の駐在生活後、アクトを始められて１０年経過。私より７歳年上とは思えない元気な金岩さん。帰りはシーローかタクシーを通りまで出向き呼んで下さいました。写真掲載は許可済。

バナナチップスの中にタマリンド（豆）ジャムが絶妙。さすがに評判の味、うまい。今一押しのライチ花はちみつ等全て試食OKでした。我が家の土産はこれで終了。

夜はプーケットから本日バンコク入りしたSA夫妻を交え夕食会。プーケット情報を詳しく入手できました。

１４日（６日目）は休息日。ターミナル２１（モール）散策。

ターミナル２１は食べ物には困りません。５階のアイスモンスターのマンゴアイス（おいしかった）をはじめ、おいしいフードコート、日本食レストラン、地下スーパーでの果物、飲み物調達、まったく便利でした。

夜は会社の元タイ駐在員、山○さんが始められた「ロングステイ支援倶楽部」のアドバイザーとして毎月のように神戸とバンコクを往復するTAさんのセッテングでチョンノンシーの中華店で夕食会。さすが駐在員ご用達の店、おいしい安い。TAさん、今回は4月30日までバンコク。

お互いに３０、４０代のヤンチャな時代を知っているので、奥様孝行する優しいお父さんに変身した姿に感無量。

１５日（７日目）本日もTAさんのセッテングでゴルフだったが、熱中症予防？で私のみキャンセル。旧正月の予約の取りにくい中、安く手配をしてくれたのに（慎重すぎる、いやー若くないので用心が大事等の声の中）失礼しました。若い時のように無茶は出来なくなりました。・・・ということで早朝の涼しい時間に観光をチョイス。早朝のひと気のないワット・アルンの階段に美人がひとり。スマホで空を見上げる姿を下から自分撮りされている。映画の撮影のような黄色のロングドレスに誘われて、おじさん、つい「写真を撮りましょうか」と声掛け。意外な訳での一人旅、写真掲載の許可以外は取っていないので他情報は未開示。もちろん私のスマホにも承諾後たくさん撮らせてもらいました。早起きは・・です。

ワット・ポーは旧正月のせいか人でごった返していました。（日本の初詣状態？）二人して境内で３０分のマッサージを受ける。若い時は痛いと感じたが、今は気持いい。時の流れです。早々にサイアムに出て昼食を取る。ついでにスーパーリッチで両替。他店とのレイトにもそう大差はなく大金を両替する訳でもないが、そこは年金生活者の性、ついここを目指します。水掛け祭り（ソンクラーン）真っ只中。

若者は何時でも何事にでも楽しいもので、特に祭りは血が騒ぐのでしょう。しかし、酒を飲んで暴れる人もいないのが反対に驚きです。さすがにタイ。

道端から通るタクシー、トゥクトゥクにも放水。多分、水に掛かれば縁起がいいのでしょう。

BTSも祭りムード。

今晩が最後の三家族での食事との事で、KIさんの計らいでデッキでの夕食。訪タイ３０回以上のKI夫妻はタイ語もそこそこ出来るので助かる。ワット・アルンの夜景とお任せの料理に満足。通りに待機する帰りの数台のタクシーはどれも３００バーツを要求。しかもボートは８時半で終了しているとベタ話。１１時まで運航するボートで夜景を楽しみつつ帰館。

１６日（８日目）メークロン市場へ向かう二家族と別れ我が家はプーケットヘ。ホテルはサワディー・パトン・リゾート＆スパ、５泊で約26,600円。悪くはないが昨日までのホテルとは大きな差。部屋からの眺めは通りの工事現場。チエックアウトは１２時。さっそく翌日交渉しました。１７日からの４泊をプールビューのバスタブ付き部屋へ、レートチェックアウト追加で、空港までのタクシー込で折衝。開いている二部屋を見せてもらってベッドサイズが大きく、かつテラスがバカ広い部屋にする。洗濯物が良く乾くと女房殿には好評。４泊分で2,550バーツ追加。痛い出費だが、部屋がぐっと良くなったので満足。反対にフリーwifiは安定せず、さらに風呂場が気持ちカビ臭い。

プールサイドでの朝食も問題なし。ビーチまで徒歩１０分、ジャンクセイロンまで１５分。しかし暑くて陽が落ちてからでないと歩けません。毎日６時すぎから出歩くパターン、基本的にプールでのんびりの５泊でした。

パトンビーチの夕日。思っていた以上にさらさらの砂でゴミもなく美しい海岸でした。

日本の現地旅行社にバンジージャンプを電話で申し込むと「60歳以上の方の受付はちょっと・・」と断られる。そこでホテルフロント兼ツアーデスクに５時間の車チャーター（ドライバーのみ）を申し込み我が家の好きな場所へ行ってもらう。１８日（１０日目）の観光スタート。親切なドライバーさんだった。

まずバンジージャンプヘ。二人のタンデムジャンプ＋DVD写真＋Tシャツ＋認定書付きで合計4,600バーツ。簡単な説明後、二人の足を縛られ下を見るな、遠くの山を見ろと言われリフトで５０メーター上空へアップ。「スリー、ツー、ワン、バンジーで肩を押すので飛べ」ですぐスタート。飛び出しポイントでちらっと下を覗いたら高いー。じっくり下を見たり、考えたらまず飛べません。まったく下を見ずに一気に飛びました。

「きつく抱き合い手を離すな」写真の後、すぐに掛け声が始まる。この写真は５０メーター上空の飛び出し口でひきつった笑顔です。

気がついたら飛び降りていました。頭の先が池についたらしいが、全く記憶になし。４〜５秒の出来事。その後の回収されるまでの間が大変でした。頭に血が集中するわ目が回るわで一気にムカツキがきます。

回収される頃は頭がフラフラです。

次にタイガーキングダムに行く。ヨメは今回の旅行で一番良かったらしい。肌触りが良く尻尾、腹、足、背中を触りまくっていました。腹を枕に何枚も写真を取っていました。怖くないんかー

何をされても大人しい。今年の我がタイガースはこの猫のような虎になってはいけません。次にアイランド・サファリで象に乗るが、ここは面白くなかった。昔のタイ風景を目指しているのだが「探偵ナイトスクープ桂小枝の爆笑パラダイス」レベル。象乗りガイドのやる気のなさには閉口する。まったく時間の無駄だった。（まったくの私見です。韓国若者のグループは楽しまれていました）次はプーケットタウンのオンオン（温温）ホテルへ。ディカプリオが映画で初めてのバンコクで泊るカオサンのゲストハウスの設定で撮影された宿。映画封切後に儲けたのかリニューアルされていました。あちこち引っぱり回してドライバーさんには延長のお礼をしました。夕方はプール、夜はジャンクセイロンで定番の散歩、食事です。

２０日（１２日目）カイ島ツアーに出かける。最後の夜はシーフードのSAVOYで結婚４１周年を祝う。二夜連続のサボイ通いで我が家としては大贅沢をする。と言ってもエビピラフに数皿をシェアする程度ですが・・

２１日最終日、レイトチェックアウト後、タクシーで空港へ向かう。空港は帰国する人々でチェックインカウンターもイミグレも大混雑。いろんな国へバカンスを終えて帰るのですね。テレビ番組ではないが「YOUはどこへ帰るの」が知りたくて行列の帰国先をスマホで調べてみました。写真の左側数列の大軍団はNWS2476便ロシアのクラスノヤルスク（シベリア中部の都市）、その右はMI757便でシンガポール行き、右端がAB7425便でエアベルリンのアブダビ行きでした。ロシア、中東の方々が多いのがこの便構成で分かります。我がタイ航空はさらに左数列でした。（写真には写っていません）今回のシニア旅、メークロンとゴルフは次回持ち越しとなりましたが、無事にバンコク経由で終了しました。