2014/04/01 - 2014/04/02
292位(同エリア1571件中)
ハンクさん
初のスペイン旅行、サグラダ・ファミリアやプラド美術館、トレドなどスペインの誇るスポットを巡ったが、何と言ってもアルハンブラ宮殿こそ今回のツアーのハイライト、その精巧な建築と優雅な庭園は筆舌に尽くし難いが、だからこそ備忘録として記憶が薄れないうちに書き留めておこうと思う。
4年ほど前に、予約をせずにドイツのノイシュヴァンシュタイン城を訪れた時に、窓口で6時間待ちと言われ愕然としたことがある。遡って20年ほど昔に訪れた時は日本人観光客が占領していたこの城は、ほとんど中国人に占領されていた。アルハンブラ宮殿の混み具合はそれ以上、との噂を聞いており慎重にならざるを得なかったが、今回最もツアー旅行の有り難さを痛感したのがここに入場した時である。
グラナダは人口24万人の中都市、シエラネバダ山脈の麓の「ベガ」と呼ばれる肥沃な平野にあり、かつてはイベリア半島最後のイスラム王朝ナスル朝グラナダ王国の都であった。紀元前8世紀からイベリア人が居住し、紀元前193年にローマの支配下に入り、紀元5世紀からは西ゴート王国の支配下に入った。そして歴史的な711年、イスラム勢力のウマイヤ朝がイベリア半島に上陸し、同年にグラナダも占領された。これ以降グラナダは15世紀まで約780年の間、イスラム勢力の支配下に入る。
そしてレコンキスタ完了の1492年、イベリア半島における最後のイスラム王朝として約250年間存続したナスル朝グラナダ王国は、カスティーリャ・アラゴン連合王国に降伏し滅亡、イスラム勢力は駆逐される。しかし幸いなことにイスラム文化の傑作、アルハンブラ宮殿はキリスト教文化に置き換えられながら破壊されることなく保存された。イスラム勢力=悪であり、キリスト勢力がイスラム勢力を駆逐するレコンキスタ=正義の戦い、という先入観を持っていたが、むしろイスラム教は他宗教にも寛大で、繊細な文化と、高い建築技術を誇っていた。
グラナダのイスラム文化の華アルハンブラ宮殿は、ローマ時代の砦の上にナスル朝初代君主のムハンマド1世が建築を始めた宮殿で、14世紀ユースフ1世の代に完成された。行政と司法の中枢であるメスアール宮や、繊細な内装で名高いコマレス宮は、イスタンブールのトプカプ宮殿を思い出させる。また、青い池が水鏡となってコマレスの塔が写し出される姿は、インドのタージ・マハールを思い出させる。その先にはライオン宮があり、12頭のライオンの噴水を持つライオンの中庭、諸王の間、二姉妹の間など繊細な内装が印象的だ。
更にその先には、優雅な貴婦人の塔があるパルタル庭園、その先にはヘネラリーフェの入り口がある。ヘネラリーフェとはアルハンブラの東に建てられた王族のための夏用の離宮であり、庭園はイスラムの天国をイメージしたと言われる。
時間的には前後するが、アルハンブラ宮殿を訪れた前日の夜、オプショナルツアーで「洞窟のフラメンコショー」としてテレビ番組でも紹介されたと言うロス・タラントスを訪れた。フラメンコ通の家内に言わせると、「観光客向け」で質は高くない、とのことであるが、間近で見る情熱的なフラメンコはそれなりに楽しめる。ただし、洞窟内でいい写真を撮ることは難しい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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アルハンブラ宮殿の配置図、とてつもなく広大だ
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イチオシ
ナスル朝宮殿のメスアール宮、柱が華奢なことに驚かされる
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手前の池が水鏡となる「コマレスの塔」、強い雨のため水鏡にならなかった
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イチオシ
12頭のライオンの噴水を持つライオンの中庭、柱が華奢で繊細だ
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例えようもなく優美な「貴婦人の塔」
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中庭の植栽にもさり気ない優雅さが感じられる
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外壁に張り付いた植物が花を咲かせる
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天井、壁の装飾が素晴らしい
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イスラムらしいブルーのタイル
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テラスから眺めるグラナダの市街
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極めて手の込んだ壁の内装
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意外と質素でシンプルな玉座、土産物屋でイミテーションが売られている
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イスタンブールのトプカプ宮殿を思い出すブルーの壺
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世界初といわれるステンドグラス
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「二姉妹の間」の天井の鍾乳石はその緻密さから、「蜂の巣」と呼ばれる
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中庭にある噴水
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アルハンブラは要塞でもある
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様々な様式が混在する外装
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手の込んだ外壁
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カルロス5世宮殿は、レコンキスタ後の1526年の建造、他のイスラム宮殿とは異質の、ルネッサンス様式の建築である
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カルロス5世宮殿は資金難のため完成されなかった
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アルカサバ、軍事要塞である
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アーチで作られた水道橋
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フランシスコ会修道院、現在は改装してホテルとなっている
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フランシスコ会修道院、現在は改装してホテルとなっている
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イチオシ
ヘネラリーフェ庭園のアセキアの中庭、イスラムの天国をイメージしたと言われる
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ヘネラリーフェ庭園の内部
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ヘネラリーフェ庭園内の建物のアーチ
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「洞窟のフラメンコショー」としてテレビ番組でも紹介されたと言うロス・タラントス
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タブラオとはジプシーの洞窟住居のこと、いい写真を撮ることは難しい
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この旅行記へのコメント (2)
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- tadさん 2014/04/30 15:40:31
- こんにちは!
- スペインはツアー利用だったんですね。私も家内と昨年利用しました。今年のクロアチア等もそうです。移動距離が多い旅や、よく知らないところを廻るときは確かに便利でした。ただ、何度か、体験して、いやになった部分もあります。
今回の復活祭前後のウィーン滞在は台所付の宿(Adagio)で大変、快適でした。これに味をしめて、クリスマス前後、同じ宿で同じ12日間滞在することにしました。昔、クリスマスからニューイヤーにかけてのウィーンがすばらしかったので、今度は家内ともう一度行くことにしました。
- ハンクさん からの返信 2014/05/03 08:37:17
- RE: こんにちは!
- メッセージをありがとうございました。小生、スペイン語圏はこれまであまり積極的に出かけたことがないため、家内と久しぶりにツアー旅行を選びました。充実した内容で、今回は正解だったと思っています。
小生もあと数年仕事を勤め上げたら、ゆっくり音楽都市に長期滞在することを夢見ています。tadさんの旅行記を参考にさせていただきます。ハンク
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