2014/03/13 - 2014/03/15
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Fluegelさん
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2013年に引き続き、2014年も英国へ。半月を過ごした。
3月10日(月)日本出国〜ロンドン3連泊(前の旅行記)。
これは、3月13日(木)Torquay 2泊のうち一泊目の旅行記。アガサ・クリスティーが描いた、セント・メアリー・ミードのモデルになったと言われる、Cockingtonを訪ねた。
表紙写真:Torquayのイルミネーション。うっすらと夕暮れの色も残っている。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ロンドンを発ち、ドライブ旅行が始まった。LHRを午後1時に出発し、TorquayのB&Bに着くと、夕方5時をまわっていた。宿は何の目印もない住宅地にあり、一方通行も多く、一度、道を間違えると、グルグルまわることになって、どこを走っているのか、分からなくなった。その上、通りのどちら側に宿があるか、googleマップで調べてあったのに、その情報が間違っていた。やれやれ。
写真:B&Bの外観。 -
全7室のB&Bは、今回の旅で泊まったB&Bの中で、最も客室数が多く、客室は最も狭かった。英国では、中古物件を買う時、建物の来歴が分かるのが普通だという。それで、客室にも説明書きが置いてある。
「1880年代にヴィクトリア様式の別荘として建てられ、最初に買ったのは独身女性だった」というように。 -
チェックインすると、ラウンジに紅茶と手作りケーキを出してくれた。
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お茶を頂き、ホッとひと息つくと、もう夕暮れ時だった。車をB&Bに置いたまま、日本から持参した懐中電灯を持って、歩き出した。
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住宅地に隣接して、Torre Abbeyがあった。1196年に修道院として建てられた。DevonとCornwall全域で、最も保存状態の良い、中世の修道院だという。
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外壁には、Agatha Christie Mileがある。
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夜景の中で、St Mary Magdalene Churchが、ひときわ輝いて見える。
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Torquayで評判の良い、seafood BISTROに到着。海辺にあり、宿から歩くと片道30分以上かかる。レストランの開店時刻は、夜7時。スペインワインをグラスで注文するにあたり、迷っていたら、味見させてくれた。料理は、何と日本語メニューがあった。突き出しはニンニクのピクルス。美味しい。
写真は前菜:レモンバター、ハーブとニンニクで炒めたイカ(烏賊みそ入り)£8.50 -
お運びのお姉さんの言葉が、上手く聞き取れない。予習として観たスピルバーグ映画『戦火の馬』を思い出した。そうだ、Devon訛りだ。これが聞き取れなければ、翌週の舞台War Horseも理解できないことに。それにしても、ワインや料理をテーブルに置き、`Prego'と言ってから、恥ずかしそうにはにかむウエイトレスさんは、可愛い。
写真は主菜:塩コショウで味付けしたアンコウ(野菜とポテトつき) 馬鈴薯の料理方法を聞かれたので、マッシュトポテトにしてもらった。 -
デザートは、私がCrème Bruléeのルバーブ入り。連れが、Caramel Sticky Toffee Pudding Served warm with ice-cream£6.00. ルバーブとは?と聞いたら、奥から男性2人が次々に出て来て、2人がかりで説明してくれ、スマホに写真まで出して見せてくれた。野菜の一種として扱われる植物のことだった。
帰りがけに、シェフが手を振って見送ってくれた。料理が美味しいだけでなく、本当に、感じの良い店だった。
余談だけど、どうしてクレーム・ブリュレにショートブレッドがつくのか。普段、肉食の英国人が魚介類を食べても、満腹感がないからなのでは… -
翌朝、B&Bの朝食室に一番乗りで入った。大テーブルひとつだけで、どの部屋の客も一緒に歓談しながらの朝食だったら…というのは、杞憂だった。2人掛けのテーブルが4つも置かれていた。朝食時間が8時15分〜9時15分だったので、一斉に皆が食べ始めるのかと思ったのだ。
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B&Bの客室に置かれた朝食メニュー。full English breakfastにstarterがあることを、初めて知った。Fruit Smoothieを選んだら、これが美味しい。日本でも、スムージーが流行っているけれど、その訳が分かった。手作りジャムを期待したものの、ジャムは既製品だった。
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窓の外に、blackbird(クロウタドリ、大型ツグミの一種)が来ていた。
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朝食後、Cockington Country Parkへ。緊張してハンドルを握り、右折のため一時停止、前のめりになっていたら(笑)、対向車がとまって、運転する女性がニッコリ微笑んでくれた。Torquayでは、日本人とみると、皆が微笑んでくれた。有色人種は、昼間ほとんど見かけなかった。
朝9時半のCockington有料駐車場にいるのは、犬の散歩で来た近所の人々だけ。車から犬を連れて降りてくる。
写真:駐車場脇に建つHigher Lodge(屋内は非公開). 19世紀に建てられた。石膏壁と藁葺き屋根をもつ。estate cottagesのひとつ。持ち主だったMallock氏は当時、landscape designerに相談しながら、景観重視でcottageを建てたらしい。 -
まずは、Cockington Court Manor Houseへ。アガサ・クリスティーが(邸内の舞台で)演じたという家。 入場無料だけど、朝10時開館のため、入れたのは玄関ホールだけ。
Cockingtonとは、このestateを1130-1350年まで所有していた家族の名前。その後、人手に渡り、3家族目の所有者(Mallock家、1654年より所有)が建てた家が、Cockington Court. -
manor houseの外壁に沿うように植えられたボケが、咲いていた。
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estateの外にある、villageを歩いてみた。写真は、The Cleavers Cottage(肉屋の家)。
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Old Granary(穀物倉)。古民家を眺めながら、誰もいない小道を歩いていると、巨木の多い森を歩いている時のような、不思議な感覚が湧いてくる。巨木が、話しかけてくるような気がするのと同じく、古家が生き物のように動きそうな気がした。
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Rose Cottage.
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裏に広がる庭には、池や東屋もあり、スタッキングチェアが置いてあった。結婚式場として使われるのかも知れない。
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Old School House.
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通りの向こうにあるLanscombe Cottageは、19世紀に建てられた。草葺き屋根をもつ家畜小屋だったけれど、今は住居として使われている。combe=coop(鶏・兎用の小屋)。
元家畜小屋に住むなんて、と思う事なかれ。改築・維持費は莫大で、財力がなければできないし、履歴の分かっている文化財級の家に移住することこそ、ステイタス。やっぱり住民は、リタイア後の老夫婦なのかしら。 -
Cockingtonを歩いていると、ここが海辺の町・Torquayにあることを忘れそう。でも、屋根にはやっぱりカモメの姿が。
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Cockington Forge(鍛冶屋)。寄棟造りの藁葺き屋根は、円柱のある前庭まで流れている。16-17世紀の建築。蹄鉄づくりは、現在も行われているらしい。この日は、人っ子一人みかけず、静かだった。右手に見えるのが、上記の肉屋。
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Forge 前庭(軒下)。
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小一時間かけて、cockingtonを楽しんだ後、色とりどりの花咲く庭木が楽しみな、Greenwayに向かうべく、車のエンジンをかけた。
写真:Greenwayに咲く椿。
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