2014/03/05 - 2014/03/14
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deracineさん
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2008年9月にフリープランのツアーでイエローナイフとカナディアン・ロッキーを訪れたので今回は2回目の訪問です
イエローナイフは日本人にとってオーロラでしか知られていませんが市の財政を支えているのは鉱山業です
本記事では前回見逃したところ、一般の観光客があまり行かないところなどを自他ともに認める「変人」が独自の視点で観察した旅行記です
オーロラ以外のイエローナイフ、行ってみたらこんなトコだったと日本では見られない珍しいこと、驚いた感じたことを紹介したいと思います。
題して「イエローナイフ、行ってみたらホントはこんなトコだった」
なお本記事はフジテレビの人気番組のタイトルをもじっていますが何の関係もありません
本記事は最初2014年春に書いたのものですが多数のアクセスをいただいたので大幅に見直し、加筆したものです(2017.12.01)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- エアカナダ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
東京では人身事故による電車遅延が多いので成田空港へは余裕を見て出発の3時間前に到着するようにしている
成田空港へは日暮里から京成スカイライナーを利用
11:45 日暮里発 12:23 終点の第一ターミナル着 -
カルガリー行き直行便は第一ターミナル、南ウィングから16時に出発する
エアーカナダの搭乗手続きは13:30開始 12時半過ぎに到着したので昼食などで時間をつぶした -
カルガリー行きAC10便はANAとの共同運航
CA(=いわゆるスッチー)も日本人2名が搭乗していた -
これがエアーカナダの搭乗機
-
行ってみて驚いたこと(1)・・エアーカナダ機内ではライトがオーロラ色だった
ライトを見上げてビックリ!オーロラ色になっていた
おかげでテンション上がりまくり! -
搭乗機は太平洋を越えてカルガリーを目指す
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第一回目の機内食 チキンかビーフが選べた
メインは煮込んだビーフとインゲン、ポテトにマメを混ぜたものでこれにパスタにいろいろなマメを酢で味付けしたサラダがついていた -
バンクーバーを飛び越え一路カルガリーへ。直行便は便利だ
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座席にUSB充電口があるのは便利。iPod を充電した
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こちらは座席右のAC電源コンセント
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CAが税関申告書を配った
今回B&Bには電子レンジが用意されているので調理済みご飯を日本から持参した。これを申告すべきか尋ねたところ「した方が良い」とアドバイスされた
税関の女性に申告書を見せ「中に日本食が入っています」と正直に申告したところ中をチェックすることもなくパスできた -
行ってみて驚いたこと(2)・・・カルガリーのイエローナイフ搭乗ゲートは日本人旅行客で一杯だった
安心でもあるが異国情緒に乏しいとも言える -
搭乗機はカナダ製ボンバルディアDHC8-Q400
ターボプロップ式の低騒音型らしいが座席がプロペラの横だったせいか、結構うるさかった -
カルガリー近郊の田園風景。日本と違って区画が大きい
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やがてグレートスレーブ湖が見えてきて搭乗機は着陸態勢に入った
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行ってみて驚いたこと(3)・・・・イエローナイフではタラップを使って飛行機から降りた
さすがにレッドカーペットはなかったがVIPのようで、今時貴重な体験だ -
行ってみて驚いたこと(4)・・・・ 今回ツアーでお世話になる Nanook Aurora Tours の Yoshi さんはイケメンの好青年だった
オットセイを追う白熊君の姿が飾られているターンテーブルの前で Yoshi さんが出迎えてくれた
スーツケースをピックアップ後予約済みの B&B (=Bed & Breakfast 、民宿のようなもの)に向かった -
行ってみて驚いたこと(5)・・・B&Bに行く途中見かけた交通標識もオーロラ色だった
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8連泊した湖畔の Narwal B&B
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行ってみて驚いたこと(6)・・・・・イエローナイフでは湯水を大量に使ってはいけない!
冬には零下40度にもなる極寒のイエロナイフでは水を液体の状態に保つことだけでも大変なエネルギーがいる。ましてお湯を沸かすためには更に多くの燃料を消費することになる
B&Bでお湯が出ないトラブルが一度あった。理由を聞くと宿泊客がお湯を出しっぱなしにしたためボイラーで沸かしたお湯を使い切ってしまったため
皆さん、イエローナイフではお湯や水を大切に使いましょう! -
行ってみて驚いたこと(7)・・・冬のイエローナイフでは大きく息を吸い込むと肺が痛くなる!
観光名所YKセンターの温度計は12時までもまだ零下25度と厳寒の世界。
息を大きく吸いこむと冷たい空気が肺を刺激して激しく咳き込んだ
ゆっくり、慌てず急がず息を吸い込むのがコツ -
行ってみて驚いたこと(8)・・・・イエローナイフでは道路工事も大変な作業のようだった
工事前にカチンカチンに凍結した路面を溶かすヒーター車が活躍していた -
クボタ製の発電機が載っていた
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行ってみて驚いたこと(9)・・・・イエローナイフは「オーロラシティ」
街中のいたるところに「オーロラ」と名の付くものが見つかる
まずはオーロラの幟がはためいていた -
ここにもオーロラの看板が、、、
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ビルの壁画にもオーロラが描かれている
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タクシーも「オーロラタクシー」
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寿司も「オーロラセット」 15ドル
アトランテックサーモン、マグロとエビのにぎりを各2カンづつに、カリフォルニアロール(3切れ)、ダイナマイトロール(3切れ)をセット
なおこの写真は前回訪問時に撮影したものです -
行ってみて驚いたこと(10)・・・・イエローナイフも中国人観光客で溢れていた
Yellowknife(=中国語で"黄刀")は中国でも大人気で観光バスで大挙押し寄せみやげ物店で爆買していた
写真は中国人団体客専用のバス -
行ってみて驚いたこと(11)・・・・・イエローナイフには「オーロラ灯台」がある
毎晩オーロラ予報を教えてくれる。灯台は市内5箇所にあり、これは観光案内所にあるもの(2F左隅)
なおこの観光案内所(Visitor Centre) は無料でイエローナイフの歴史や特産のダイヤモンドのことを詳しく説明してくれるので昼間の時間つぶしにおすすめです
6年前に訪れた時から展示内容がレベルアップしていたのでスタッフに確認したところ改装したとのこと
またみやげ物を売っているショップも併設されています -
灯台は以下のいずれかの色を点滅させてオーロラ予報を教えてくれる
青・・・・オーロラの可能性低い(太陽活動が弱い)
緑・・・・オーロラが期待できる
赤・・・・見事なオーロラが期待できる(大規模なコロナ爆発が発生し地球に到達する) -
行ってみて驚いたこと(12)・・・イエローナイフは宝の山だった!
因みに先住民の一つドグリブ語では、イエローナイフは「お金のある場所」を意味する Somba K'e (英: where the money is)と呼ばれている。カネのある場所だ。
イエローナイフは「オーロラの聖地」として日本人には有名だが主要な産業は鉱山業。付近には良質な金鉱山があって1930年代から現在のオールドタウンを起点として町は発達した
1981年にはこの付近でダイヤモンド鉱床が発見され現在カナダは世界第3位のダイヤモンド産出国となっている
観光案内所にはダイヤモンド鉱山の説明や製造工程を紹介するパネルや工具の展示があった
入場無料でみやげ物も売っているので昼間の時間つぶしに最適です -
一時騒がれたレアアース(希少金属)も産出する。
後述のPrince of Wales Northern Heritage Centre(民族資料館)にはパソコンのどの部分にレアアースが使われているかを紹介していた -
観光案内所(Visitor Centre)の内部
いろいろな展示やショップもありヒマつぶしに好適 -
その昔、オーロラの原理が解明されていない頃オーロラは地中に埋蔵された金から発する蒸気だと信じられていた
確かにアラスカやフィンランドなどオーロラで有名なところは金鉱山がある
イエローナイフも良質な金鉱山があって1930年代から現在のオールドタウンを起点として町は発達した
またフィンランド北部にも金鉱山があった
上の写真は金鉱山の竪孔シャフトの模型と鉱夫のヘッドキャップ -
金鉱石のサンプルとドリル歯先の見本
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行ってみて驚いたこと(13)・・・イエローナイフには産地直送のダイヤモンドショップがある。しかし野菜と異なり産直が必ずしも安いとは限らないそうだ(ダイヤの価格は大手販売会社のデ・ビアスがコントロールしている)
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ダイヤモンドの生成は以下のプロセスによる(パネルの説明文の要約)
1)10億年以上の大昔、超高温&超高圧の地球内部で生成したされたものが5,500万年頃火山活動によりキンバーライトとして知られる溶けた岩石となって地表に噴出された
2)溶けた岩石はやがて冷えて固化し、ちょうど5000年前氷河などの侵食作用により表層の軟らかい花崗岩などが削られ、数百kmも運ばれた
ダイヤモンドの探査はボーリングによりキンバーライトの存在を示す鉱物を発見することだがダイヤモンドを含まないキンバーライトも多く、また採算に合わないことも多い云々・・・・
要するにダイヤモンドはその生成過程からして特殊な環境のみ生まれるものであるが故に貴重ということ -
ダイヤモンドの値打ちは4Cで決まる。 4Cとは Cut, Carat, Color, Clarity(透明度)
いろいろなカット方法がある -
「玉磨かざれば光なし」。これは最新式のNC制御自動研磨機
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行ってみて驚いたこと(14)・・・・・・イエローナイフでは未だ木製の電柱が使われていた!
森林資源の豊富なカナダ、電柱は文字通り「柱」だった -
行ってみて驚いたこと(14)・・・・・イエローナイフでも二極化が進んでいた
これは売りに出されていた湖畔の豪邸。一億円以上と聞いた -
B&B近くで見かけたボロ家、失礼いや埴生の宿。英語で言えば challenging な家
電線が引かれているので住んでいると思われるが寒さは大丈夫なのだろうか -
行ってみて驚いたこと(15)・・・・イエローナイフにもマンション(正しくはコンドミニアム、アパートメント)はあった!
人口2万人足らずの小さな町、イエローナイフにもマンションはあった!
暖房効率を考えればマンション生活にも快適な部分はあるだろう -
行ってみて驚いたこと(16)・・・日本では天然記念物のライチョウがイエローナイフでは食用になっていた
イエローナイフでは市街地でも見られるありふれた野鳥で「ワイルドチキン」との名でスーパーにも売られているそうだ
写真は観光案内所展示されていたライチョウのはく製 -
湖畔のB&B近くで偶然見かけたライチョウ
日本のライチョウは見たことがないのでわからないが当地のライチョウは零下40度にもなる厳しい寒さにも耐えるべく脚までモフモフの羽毛に覆われていた -
行ってみて驚いたこと(17)・・・イエローナイフでは冬になると近道ができる
イエローナイフそばにあるグレートスレーブ湖
四国より大きいが冬になると完全に凍結するので湖の上に道路ができ対岸まで近道ができる(アイスロード)
上の写真はグレートスレーブ湖を見下ろす高台にある Bush Pilot monument(慰霊碑)
Bush Pilot とは Bush Plane と呼ばれる、夏はフロートを付け、冬はソリを付けて湖上から飛び立ち僻地間の移動の足として活躍した水上飛行機のパイロット -
湖を横切って見えるのがアイスロード
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先住民デネ族の集落に通じるアイスロードの標識
40トンまで通行可能との表示か? -
行ってみて驚いたこと(18)・・・・イエローナイフには公用語が11もある!
観光案内所の少し先の Prince of Wales Northern Heritage Centre(民族資料館)
イエローナイフ準州の多くの地区の旗がたなびいていた
また先住民に配慮して11の多言語で表記されていた -
名前と建物は立派だが展示内容は大したことは無かった(入場無料、ただし寄付は歓迎)
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唯一前回見学時には無かった展示としてこの地方開拓に役立った Bush Plane(僻地用飛行機)が目を惹いた
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大きな木製のプロペラの実物
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水中動物を展示したこの模型は精密で感心した
水面を透明のアクリル板で表現し水は入っていない -
行ってみて驚いたこと(19)・・・・イエローナイフでは議会に白熊がいた
Prince of Wales Northern Heritage Centre の少し先にはイエローナイフが属するノースウエスト準州の州立法議事堂がある
会議場中央には白熊の大きな剥製が敷かれている -
議事場外に展示されていた職杖(The Mace)
1993年にノースウエスト準州がヌナブト準州と分離した際新しく作られた
杖の頭の部分には1.3カラットのダイヤ、それを取り囲むシルバーの雪の結晶が埋め込まれている -
その横には先住民が作った民芸品の数々が紹介されてた
いずれも緻密なもので文明の高さを物語っていた -
シュノーシュー(かんじき)などの工芸品
-
これは収納用のボックスか?繊細な刺繍が美しく芸術性の高さを感じさせる
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帰りはカナディアンロッキーが良く見えた。座席は往復とも全席窓側を予約時確保した
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帰りの機内食
チキンかビーフかを選べたがビーフを選択、牛丼のような味付けだったので懐かしかった -
行ってみて分かったこと・・・カルガリー直行便は便利だった!
帰路は14:50に成田着陸(定刻は14:30)
往復カルガリー直行便を利用したので長旅の疲れも前回ほどは感じなかった
イエローナイフがより近くになった気がした
バンクーバーに立ち寄らない場合はおすすめです
大都会の東京に住んでいて雪や氷に縁の少ない生活を送っているので極寒の地、イエローナイフで経験した10日間は新鮮な驚きの連続だった
いつの日かまた訪れてみたい(完)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- あーななちゃんさん 2017/12/02 09:04:26
- 気が付かなかったこてがたくさん
- deracineさん おはようございます♪
イエローナイフに行ったことがあるので、興味深く拝見させていたただきました。
写真とコメントを見ながら、そうそうと懐かしく思い出したり、知らなかったーということも沢山ありました。
エア・カナダのライトがオーロラ色だったなんてー。気が付かなかったです。見たかったなぁと思いました(☆∀☆)
またオーロラを見に、行きたくなっちゃいました。
あーなな。
- deracineさん からの返信 2017/12/04 22:55:18
- RE: 気が付かなかったこてがたくさん
- あーななちゃん*、こんにちは
ちゃんの後に「さん」を付けるのは少しおかしいので省略しました
ご訪問&コメントをいただき有難うございます
実は私も2008年9月の同じ頃、初めてイエローナイフにオーロラを見に行き、同じように保険としてカナディアンロッキーを訪れました
ところが残念ながらヒネクレものの性格にバチが当たったのか、オーロラは全く不満の残る結果になってしまいました
あーななちゃんは感動を人にも分け与えるという優しい性格の持ち主でいらっしゃるからきっと神様が美しいオーロラを授けてくれたのだと思います
このことが残念で今まで5回(=北欧2回、北米3回)もオーロラを見に行く羽目になってしまいました
私の場合フィンランドで遭遇したオーロラが一番キレイで写真やビデオではとても表現できないと思ったほどでした
一度派手なブレークアップ(オーロラ爆発)を見てしまうと、それ以上のものが見られるかどうか不安になるので以後慎重になりました
冬のオーロラは夏のオーロラとは違った楽しみがあります。極地ならではの雪や氷の美しさ、極寒の世界ならではの体験などなど、、、
次回妻の許しが下りれば(私の場合これが難関)秋のイエローナイフとアーチーズに行ってみたいです
これからもお元気で楽しい旅を続けて下さい
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旅行記グループ イエローナイフでオーロラにリベンジ
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