2014/02/01 - 2014/02/01
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akikoさん
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先日、合掌造りの集落で知られる飛騨白川郷のライトアップの紹介を目にしました。
京都の中部に位置する美山町にも同じような集落があります。白川郷ほどの規模はないのですが、知井地区にある「北」の集落には50戸のうち38棟がかやぶきの屋根なのだそうです。
日本の農村の原風景ともいうべき景色が広がる美山町かやぶきの里で1月25日〜2月1日の8日間『第10回・美山かやぶきの里「雪灯廊」』が開催されると聞き、行ってみました。毎年雪の多い時期に開催される「雪灯廊」、真っ白な銀世界をイメージして訪れたのですが・・・
異常気象なのでしょうが、この日の最高気温15℃。雪がほとんどありません(*_*; かやぶきの里の美しい雪景色は?幻想的な風景はどこ〜〜?という状態で、みなさん苦笑い。
それでも地域の方は"あったか屋台"でもてなしてくれたり、夜には総出で地域一帯を灯ろうを灯してくださり、かやぶきの里は美しくライトアップされました。可愛い手作り雪灯籠もずらっと並び、花火も打ち上げられ十分楽しむことが出来ました♪
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かやぶきの里・美山町は京都市内から車で1時間半くらいのところ、800〜900メートル級の山々に囲まれた谷あいにある町です。
交通が不便なのが難点ですが、この期間中美山町自然文化村主催のバス日帰りツアーが土曜日限定であり、それに乗ってやってきました。 -
2月初旬とは思えない暖かい日が続いたので、予想はしていたのですが、やはり雪がほとんどありません(-_-;)
どこに行ってしまったの〜 かやぶき屋根に降り積もった真っ白い雪?軒先のつららは?
いきなりテンションが下がってしまいます・・・ -
バスを降りると、駐車場横にはお食事処とその横に地元の食材を使った"あったか屋台"のお店や売店がずらりと並んで観光客を迎えてくれます。
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道を隔てて、北側には農村の風景が広がっています。
手前に置かれているのは屋根の材料となる茅で、雪の中に円錐形に立てられて厳しい冬の間寒風にさらされ鍛えられ、春の日和を浴びるまでかやぶき屋根を見守るのだそうです。オブジェのようで目立ちます♪ -
かやぶき屋根の家が見えているほうに向かいます・・・
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田んぼ道の両側に雪を固めて作った雪灯籠が置かれています。
気温が高いので溶けそうですが、どれも可愛く頬がゆるみます(^^♪ -
これらの雪灯籠は、村のかただけではなく観光客もいっしょに無料貸し出しのバケツやスコップを使い作っているのだそうです。
子だもたちも嬉々として作品の数々を作っていました。楽しそう〜 -
ん〜可愛い!
かまくらの上に雪だるまが乗っています♪ -
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真っ赤な南天の実でハートを描いているのですね〜
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田んぼのあぜ道から、遠く山を背景にかやぶき屋根の民家が見えています。
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ここでは、庭に少しだけ雪が残っています。
ここのお宅もかやぶき屋根ですが、屋根の棟の部分に木組みが見えます。
これは美山の独特の造りだそうです。 -
ばってんの形に5つの木である千木(ちぎ)が乗り、その上に棟に沿って「馬乗り」または「雪割り」という長い木が乗っている造りになっているのだそうです。
これは、芽を押さえ、水が入らないようにするためらしいです。 -
集落の奥まで来ると、気温が違うのか、まだ雪がかなり残っています。
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放水銃と書かれた小さな小屋がありました。
これは、小屋の形をした放水銃の収納箱で、屋根を開くと放水銃が現れて水が出るようになっているそうです。
重要伝統的建造物群保存地区になっているかやぶきの里では、毎年春と秋に一斉放水訓練が開催され、集落一帯に水のアーチが描かれる観光イベントにもなっています。 -
のどかな風景を楽しみながら散策します。
冬は色味のものが少ない中、南天の赤い実が可愛く目立ちます。
南天は「難を転じる」という願掛けの意味があり縁起の良い植物なので、庭先に植えられると聞いたことがあります。 -
昔のままの農村風景
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緑に苔生したかやぶき屋根が年代を感じさせ素敵です。
ただ、苔が生えるくらい古くなると葺き替えが必要だということです。
昔は、炊事や暖房で木を燃料にしていて、一年中煙をあげていたので40年ほどもったそうですが、今では20年ほどで葺き替えるそう。 -
また昔は屋根の葺き替え工事は、かやぶき職人を中心にみんなで協力して行ったそうですが、今では職人も少なくなり大変なのだそうです。費用も4面替えると800〜1000万円もかかるのだそうです。
日本人として、このような伝統的な昔ながらの家を残してもらいたいところですが、維持するのは簡単ではなさそうです・・・ -
ちなみに屋根の三角形の部分は換気・通気のためのもので、ここから空気が入り夏は涼しく、冬に雪が屋根に積もった時はここから雪下ろしをするのだそうです。
家紋のようなマークが施されています。 -
「美山民俗資料館」がありました。
ここでは、古くからの農機具、生活道具などが多く展示され、美山のかつての生活を体感できるそうです。 -
4月〜11月は無休で朝9時から夕方5時まで、12月〜3月は月曜休館で10時から4時まで開館しているそうです。
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かやぶき屋根の家が3棟連続で見えます。
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ここ「かやぶき交流館」は、美山の風景にとけこむカフェ&ギャラリーで、縁側から広がる美山の風景を楽しむことができます。イベントスペースも併設されているようです。
たくさんの人が飲み物片手に休憩しています。 -
昔なつかしい赤いポストがありました。
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しばらく歩くと、また屋台の出ている場所に戻って来ました。
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外国から特に台湾や中国からの家族連れやカップルがたくさん訪れているようです。台湾では美山の評価が高く口コミでどんどん広がっているのだとか・・・
美山の温かい名物料理が屋台で提供されています♪ -
日が暮れてきました・・・
雪灯籠にロウソクの灯りがともされていきます〜 -
話によると、合計で約750基の雪灯廊、竹灯籠、花灯籠が点灯されるということです。
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あちこちに力作が見られます!
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どこかで見たような雪だるまのような作品。
本物の帽子を被っているのね〜 -
あらら〜TOTOの文字が・・・
珍作品で笑えます(^o^) -
あぜ道にも路地灯ろうが並んでいます。
雪が積もっていたら、白い雪に温かい灯りが射しもっと素敵なのでしょうね。 -
このような民家のある景色も魅かれます♪
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このあたりでチャッカマンで灯りを灯されている一人のおばあさんと出会いました。
「自分の家の前の灯籠に火をつけてるんだけど、もう年いってるので大変!」だとお話されていました。 -
住民の方たちの気持ちがこもった雪灯籠
温かい灯りが心に沁みます・・・ -
民家にも明かりが灯され始めました。
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この雪灯籠も素敵です!
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この景色いいな〜
いわゆる農村の原風景です。 -
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このあたりは雪が残り、幻想的な雰囲気が漂います〜
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暗い中、ぼ〜っとライトアップされた民家が浮かびあがっています。
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遠く山を背景に、中心部に明かりが集まっているのが見えます。
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そろそろ夕食時でしょうか。
おいしい匂いが漂ってきそうな気がします。気がするだけです(笑) -
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かやぶき民家を背に雪灯籠が置かれています。
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どこを歩いても優しい灯りが美しい景色を作り出しています。
いいな〜 -
竹筒に穴をあけて作られた「竹灯篭」から灯りがもれて素敵です!
右の竹灯篭には大小のハート模様が並んでいます(*^^*) -
この竹灯篭はかなり背が高く立派です。
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18:30から花火の打ち上げがあるという放送が流れます。
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かやぶき民家のほうにみなさん移動していきます・・・
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花火が打ち上げられ始めました。
かやぶき民家を背景に花火を撮りたかったのですが・・・
無理でした(>_<) -
ドーン、ドーンと連続して花火が打ち上げられ・・・
束の間の最後のフィナーレの花火タイムが終わりました。 -
19:30にはバスに戻らなければなりません。
最後にもう一度雪灯籠が並んでいるところをぐるりと回ることにします。 -
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力作が並んでいます〜〜
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この青虫くん!?も可愛いし・・・
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この作品も可愛いな
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でもやはり私のお気に入りは表紙にも使ったこの雪灯籠です。
なんとも可愛い3匹衆!! -
銀世界のライトアップを楽しみにしていた今回の美山訪問でしたが、雪は少なくても美山の人たちのおもてなし精神に触れることもでき、郷愁を誘うかやぶき民家や可愛い雪灯籠も見ることができ・・・
とても温かい気分に包まれながらのほっこり旅ができました♪
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この旅行記へのコメント (6)
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- るなさん 2014/03/07 11:16:55
- 和むわぁ〜♪
- こんにちは、akikoさん。
小さいながらも雪の芸術達がすごくいい〜*^^*表紙の一枚なんてホントに可愛い!!和みます。
私も先月、飛騨高山(ついでに白川郷)へ行く予定だったんですが、何せあの大雪で高速は通行止めになっちゃうしでキャンセルしちゃったんです。
行ったはいいけど帰ってこれない状態だったかもしれません。
こんな茅葺屋根の風景、見たかったんですがね。
こんなに苔が生えるんですねぇ〜びっくりです。
日本の原風景と言う感じで素敵ですが、維持するのも大変そうですね。
癒され旅行記でした^0^
るな
- akikoさん からの返信 2014/03/07 17:14:07
- RE: 和むわぁ〜♪
- るなさん
うれしいコメント、ありがとうございます(^-^*)
> 小さいながらも雪の芸術達がすごくいい〜*^^*表紙の一枚なんてホントに可愛い!!和みます。
そう言ってもらえて良かった〜 今まで雪を固めて作る雪灯篭ってあまり見たことがなかったのですが、今回たくさんの雪灯篭の仲間たちを見ることが出来たんです。子どもたちが一生懸命作っている姿はとても微笑ましく、こちらまで童心にかえり楽しい気分になりました♪ あとでその作品たちを見てビックリ!どれもこれも可愛い作品ばかり。茅葺き屋根の雪のある風景を見に行ったはずだったのですが、叶わず、代わりに可愛い雪灯籠にとても慰められました。
> 私も先月、飛騨高山(ついでに白川郷)へ行く予定だったんですが、何せあの大雪で高速は通行止めになっちゃうしでキャンセルしちゃったんです。
> 行ったはいいけど帰ってこれない状態だったかもしれません。
> こんな茅葺屋根の風景、見たかったんですがね。
私も実は白川郷のライトアップされた写真に魅せられて、本当はそちらに行きたかったんです。るなさんも行かれる予定だったんですね! ん〜残念でした、異常気象ですよね・・・
> こんなに苔が生えるんですねぇ〜びっくりです。
> 日本の原風景と言う感じで素敵ですが、維持するのも大変そうですね。
そうなんです。私たちはこのような昔の懐かしい景色をずっと残しておいて欲しいと思うのですが、実際維持費は相当なものらしく大変みたいです。
景観保全には何もできないのですが、冬だけでなく四季折々魅力がありそうなので、また幾度ともなく訪れてみようと思います♪
るなさんもまた次に白川郷に行く機会があれば、是非美しい景色を撮って見せてくださいね〜
akiko
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- コクリコさん 2014/02/23 22:49:51
- 解けかけの雪灯篭も可愛い
- akikoさん、こんばんは。
美山って京都の奥座敷と昔聞いたことがありました。
懐かしい風景が残っている村なのですね。
今年は急に雪が降ったり、そうかと思うと暖かかったりもして、雪の行事には難しかったですね。
でも解けかけた雪灯篭さんたち汗かいてるようで申し訳ないけど可愛いですね。
特に旅行記の表紙の雪灯篭はakikoさんがお気に入りとおっしゃっているように愛嬌があって可愛い♪
- akikoさん からの返信 2014/02/24 16:48:27
- RE: 解けかけの雪灯篭も可愛い
- コクリコさん
見ていただいてありがとうございます。
> 美山って京都の奥座敷と昔聞いたことがありました。
> 懐かしい風景が残っている村なのですね。
そうなんですよ(^_-) かやぶき屋根の民家が今なおたくさん残り、昔の農村の風景が広がっているのです。ただ、旅行記でも書いたのですが、交通の便が悪く、公共交通機関を使うと京都市内からでも2回ほど乗り継ぎがあり2時間弱かかります。四季それぞれ美しいところなのですが、簡単に行けないのが残念です。
> 今年は急に雪が降ったり、そうかと思うと暖かかったりもして、雪の行事には難しかったですね。
いつもは、私が訪れた「雪灯籠」が開催される1月末〜2月初旬は一番雪が多い時期のはずなのに、今年はその時期だけ雪が無かったみたいです。とっても残念!今は雪がたくさん積もっているようで、簡単に行けるならもう一度雪のある風景を見に行きたいところです・・・
> でも解けかけた雪灯篭さんたち汗かいてるようで申し訳ないけど可愛いですね。
コクリコさんのおっしゃるように雪灯篭、汗かいているみたいですね!(こういうコクリコさんの表現の仕方が、好きです!)村の人たちが雪をかき集めて用意してくれ、観光客の有志の人たちが創意工夫し作っていました。それぞれ味があり、微笑ましい作品がいっぱいありました。
夜になって灯りが入ると、ゆらゆらと灯りがゆれ、雪灯篭が一段と趣が増し素敵でした。
来年もし雪が積もっていそうなら、また訪れてみようと思います。
akiko
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- ウェンディさん 2014/02/03 19:38:39
- 雪の中の小さな灯
- akikoさん こんばんは。
美山町の雪景色、地域の方が雪が少ないなりにも、盛り上げようと頑張っていらっしゃる様子が旅行記から伝わってきました。
田んぼの畔に並ぶ可愛い雪灯籠、作られた方の工夫があって面白いですね。
そして、夜に蝋燭が灯された燈籠と、かやぶきの家々。
この風景を見るだけでも行く価値があるのではないかな。と思います。
私は、出身地が雪の多い地方なので、大雪が降った時の生活の大変さはよくわかります。
地域の人にとって雪が多いのは観光の目玉にもなりますが、生活の不便さにつながることも度々。蝋燭を灯すのが大変とお話しされたおばあさんたちにとっては、雪が少なめの冬の方が日々の生活が楽ではないのかな…。なんて、旅行記を拝見して思いました。
ウェンディ
- akikoさん からの返信 2014/02/03 23:30:15
- RE: 雪の中の小さな灯
- Wendyさん
コメント寄せていただきありがとうございます!
> 美山町の雪景色、地域の方が雪が少ないなりにも、盛り上げようと頑張っていらっしゃる様子が旅行記から伝わってきました。
そうなんです。この雪灯廊に初めて訪れたのですが、地域の人たちが中心となって開催する手作りイベントで、おそらく協賛金もあまりなく運営されているのだと思います。雪が少ないので申し訳ないという気持ちがあちこちで感じられ、逆に気を遣わせてすみませんという思いがわいてきました。雪灯籠に灯をともすのも難航しなかなか火がつかなくって、それでも一生懸命ともしてくださっていました。
> 田んぼの畔に並ぶ可愛い雪灯籠、作られた方の工夫があって面白いですね。
> そして、夜に蝋燭が灯された燈籠と、かやぶきの家々。
> この風景を見るだけでも行く価値があるのではないかな。と思います。
本当にそうです。私も旅行記に書いた通り、美山に着いた時は少々がっかりしたのですが、雪が少なくてもかき集めた雪で工夫して作られた雪灯篭も見ることができたし、かやぶきの民家の美しい景色も楽しめたし、何より地域の人たちの優しさに触れることができ、行ってよかったです(^^)
> 私は、出身地が雪の多い地方なので、大雪が降った時の生活の大変さはよくわかります。
> 地域の人にとって雪が多いのは観光の目玉にもなりますが、生活の不便さにつながることも度々。蝋燭を灯すのが大変とお話しされたおばあさんたちにとっては、雪が少なめの冬の方が日々の生活が楽ではないのかな…。なんて、旅行記を拝見して思いました。
Wendyさんは雪の多い地方のご出身なのですね?雪があまり降らないところに住む者は雪を求めて旅行に出かけたりしますが、雪の多いところに住んでいる方たちにとって大雪は生活の妨げになる厄介なものですよね。この地域も若い人が少なくなっているようで、何かと大変そうです。何もできない私ですが、今回の訪問を通して美山を応援したい気持ちが強くなりました。また訪れようと思います。
akiko
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