★2013秋 エキゾチックモロッコ【12】～ダデス渓谷→アイト・ベン・ハッドゥ編～★

2013/10/24 - 2013/11/05

2013年秋、異国情緒あふれるエキゾチックな国モロッコへ。
★9日目：ダデス渓谷→アイト・ベン・ハッドゥ編★

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◇日程◇
1～2日目：成田出発→ドバイ経由カサブランカ着→メクネス
3日目：ヴォルビリス遺跡→シャウエン
4日目：シャウエン→フェズ
5～6日目：フェズ
7日目：メルズーガ（砂漠キャンプ）
8日目：トドラ渓谷→ダデス渓谷
9日目：アイト・ベン・ハッドゥ→マラケシュ
10～11日目：マラケシュ
12～13日目：帰国

航空券・フェズ/マラケシュ泊リヤドは個別手配。
英語ドライバー・その他宿泊はオーダーメイドツアー利用。
各都市での観光はフリーです。
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エリア ワルザザート(モロッコ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 旅行の手配内容: その他

9日目！
旅も終盤です。

ホテルテラスからの眺め。

朝食。
焼立てのパン色々。

ジャムや蜂蜜などが豊富。

Auberge Chez Pierre、雰囲気も食事も最高！
ダデス渓谷の大自然に囲まれたとても素敵な宿でした。

今日は世界遺産アイト・ベン・ハッドゥ観光後、
旅の最終地マラケシュへ向かいます。
ダデス渓谷からアイト・ベン・ハッドゥまでは3〜4時間。

出発から1時間程のこの写真の街に
ドライバー・ムバラクさんの自宅がありました。
道路沿いの大きな家で、お母さんとお姉さんと一緒に住んでいるそう。

休みが少なく、一年中ガイド・ドライバーとしてモロッコ中を
行ったり来たりしているのでほとんど家には帰れない、と言われてました。

途中通過した街の様子。

ダデス渓谷は『バラの谷』としても有名で、
道路沿いにバラ製品の店を多く見掛けました。

どのお店も同じような造りで、
壁がピンクにペイントされ可愛らしいです。
ちょっと覗いてみることに。

ハンドクリームや化粧品、石鹸など
色んな製品が売られていました。

お店のおかあさんが次から次へ色々テスターを出してくれます。

バラの季節は5月。
シーズンにはお祭もあり活気があるそう。

5月には街全体がバラの香りに包まれるんだとか。
さぞ華やかな雰囲気なんだろうなぁ。

他の土産物も売られていました。

途中通過した街の様子。

荷物運び等、ロバは大事な存在。
どこに行ってもたくさん見掛けました。

途中通過した街の様子。

途中通過した街の様子。

真っ直ぐな道がずっと続きます。

ソーラーか風力か失念しましたが、
発電施設システムの大きな事業が進んでいるそう。

ワルザザードに到着。

アトラス山脈の北と南をつなぐ玄関口ともいえるワルザザードは、
南部モロッコの一大都市です。
大きく立派な建物が多く、道路もキレイに舗装されており
その繁栄ぶりをうかがうことが出来ました。

ワルザザードで有名なのが、荒涼とした風景を活かした映画産業。
二つの映画スタジオがあり、ハリウッド映画等が撮影されているそう。

途中、民芸工芸品の土産物店へ寄りました。

ここは値札が付いているので
マラケシュでの買い物の参考に色々チェック。

定価制ですが、いくつか買えば割引があるようでした。

アクセサリー。

アクセサリー。

水煙草。

一つ一つ造りが凝っていてキレイです。

ミントティーグラス。

色もデザインも様々で、見ているだけでも楽しいです。

大きな調度品もたくさんありました。

バラ製品。
それにしてもすごいピンク。

ドライフラワー。

ティーポット。
大きさや形・模様といったデザインが豊富。

やはり全体的に少し高いかなという印象。
買い物はマラケシュでしようと思っていたので
ここでは何も購入しませんでした。

お店がある通り。

大きな通りから一本入れば
静かな日常が広がっています。

店先で。

土産物店と同じ街。
立派なカスバが並んでいます。

『カスバ』は南部モロッコの風土に合わせ要塞化された住居。
日干しレンガと粘土を使って建てられています。

パノラマモード。

少し崩れている部分もありますが、
壁面の装飾もよく分かります。

映画の撮影所跡。
現役じゃない撮影所跡がいくつか博物館になっていて、
残された数々のセットを見学できるそう。

この時は外観だけ見学しました。
いかにもな大きなオブジェと記念撮影。

道路脇の土産物店。
道中、何箇所も同じようなお店を見掛けました。

ワルザザードから約30分、
アイト・ベン・ハッドゥが見えてきました。
全体を見晴らせる場所で写真タイム。

クサールの中で唯一世界遺産になっているのが
このアイト・ベン・ハッドゥ。
『クサール』はカスバが集まって城壁のように
集落ごと取り囲んでできた村のこと。

その遠景はまさに要塞都市！
数々の映画のロケ地となったのも納得の迫力と美しさです。

中世、キャラバンがラクダと共に旅をしていた頃、
サハラとアトラス山脈の中間に位置していたアイト・ベン・ハッドゥは
サハラの玄関口として栄えていました。

かつては千人程度の人々が暮らしていたけど、
現在は数家族が暮らすのみだそう。

アイト・ベン・ハッドゥを中心にパノラマモードで。

正午過ぎの一番暑い時間。
登るのは大変そうだけど散策開始。

ムバラクさんも一緒に来てくれました。

今は干上がっていますが、川に架けられた立派な橋を渡り
アイト・ベン・ハッドゥに向かいます。

アイト・ベン・ハッドゥ内には土産物店がたくさん。

客引きもなくのんびりした雰囲気。

店の人たちも軒先に腰掛け、
お茶やおしゃべりを楽しんでいました。

土産物店の軒先。

中間くらいまで登ってきました。
頂上までは10〜15分程。

土と砂の世界が広がります。

中央の山の左下の空き地が、
グラディエーターの撮影で闘技場として使われた場所。

あぶり出しで描かれた作品。

バーナーを使ってこんなに細かな描写ができるなんて。
濃淡が味があって素敵です。

頂上に到着！

結構急な坂道で運動不足な体には応えるけど、
こんな素晴らしい景色が待ってます。

砂と土の世界とオアシス、絶景です。

この荒涼とした風景が、アラビアや古代の風景に見立てられ
数々の映画が撮影されてきました。
この眺め、納得の景色です。

アイト・ベン・ハッドゥと川を挟んで向かい側。
こっちの方に車を停めて歩いて来ました。

頂上にはぽつんと一つだけ建物があります。

これは共同穀倉庫で、外敵から村や畑を守るための
監視塔の役割も果たしていたのだそう。

小さな黒い鳥。
甲高い鳴き声を響かせていました。

土産物のあぶり出し絵ポストカード。

ちょっと分かりにくい写りですが、
映画ロケ中の写真や、今まで撮影が行われた作品リストが飾られていました。

あるお宅の扉に描かれていたベルベルのシンボル。

右がフィブラという服の留め金、
左はベルベル語で人間を表す文字で、
ベルベルのシンボルとしてこの2つがよく描かれます。

モロッコ人の約4割がベルベル人。
ムバラクさんの車にもこのシンボルが描かれたフラッグが飾られていました。

登りとは違う道を通って降りて行きます。

下からの景色。
小高い丘に張り付く造りはお城のような雰囲気。

砂漠で暮らす人々の知恵から生まれたこの造り。
元々ある景色なのに、映画の世界からそのまま出てきたように
感じてしまう不思議な街並です。

頂上から見えたグラディエーターの闘技場シーンの撮影地跡。
更地になっていますが、映画のシーンを思い出しながら眺めるとワクワクします。

帰りは橋ではなく、干上がった川を横断。
季節により雪解け水で水位が上がるそうです。

まるで映画の世界にトリップしたような
気持ちになるアイト・ベン・ハッドゥ。
砂漠に聳える堂々としたその姿、圧巻でした。

駐車場付近には観光客向けのレストランが何軒か並んでいます。
その中の一つで昼食タイム。
大きなお店で1階、2階、テラス席とかなりの席数。

アイト・ベン・ハッドゥが見えるテラス席は満員御礼だったので、
同じテラス席でも少し奥の席へ。
暑くて少し疲れましたが、テラス席は風がよく通り気持ち良かったです。

クスクスとケフタタジン。

スープやサラダが付いたセットメニューのみで、
DH100（約1,300円）とやはり観光客価格は否めません。

アイト・ベン・ハッドゥを後にし、
いよいよ旅の最終地、マラケシュへ向かいます。

アイト・ベン・ハッドゥからマラケシュまでは
オート・アトラス山脈（高アトラス）越えの約4〜5時間の道のり。
途中、近道というものすごいオフロードへ。
土煙をもうもうと上げながらガッタンガッタン進みます。

オート･アトラス山脈越え、山道が続きます。
ムバラクさん『クネクネロード！クネクネ！』と何度も言っていました笑

山道でちょっとしたトラブル。
カーブの道で対向車線を往くトラック同士が
どちらが先に進むかもめているらしく、プチ渋滞が発生。
まわりのドライバー達がみんな降車して、先頭に様子を見に行っていました。

約15分程で渋滞解消。
ムバラクさん曰く『この辺りではこういうことはよくあるよ』ということでした。

山道に点々と在る土産物店。

鉱石や水晶を売っているところが多かったです。

『Assaisse Ouzeka/アッセイス・ウーゼガ』
アトラスの山道にあるアルガンオイル製品のお店。

アルガンは世界で唯一、モロッコでしか自生していない植物。
アルガンオイルは乾燥対策やアンチエイジング効果が高く、
日本でもシャンプーやコスメ等に使われています。

ショップ入り口ではアルガンオイル作りの実演中。
店員の女性が工程や製品について説明してくれます。

これはアルガンの実を割り芯を取り出す工程。

この後ゴミを取り除き、石臼で挽いてアルガンオイルを抽出します。
抽出した後のブラウンベースといわれるカスも、
サボンノワール（粘土状の石鹸）の原料となります。

このお店は地元の女性達の雇用と、
伝統的な製法を守るために作られた工房だそう。
オーガニック認証団体の審査を通っているという安心品質。

アルガンオイルがたくさん！

オイルの他に石鹸やハンドクリームなど豊富なラインナップ。
コスメ製品だけでなく、料理用のオイルも色々ありました。
パンが準備されていて試食もさせてくれましたよ。

一番小さなアルガンオイル（DH100）と
アルガンオイル石鹸（DH70）を購入。

安くはないけど、街中でよく分からないのを買うより良いと思い
お土産用にもまとめて購入しました。
後日マラケシュでも見てみたけど、大体同じくらいの値段でした。

オイルは髪や肌に使っています。
変に香料を使っていないので自然な香り、使い心地とてもいいです。

車で走りながら撮ったのでブレブレですが。

モロッコでは自生しているサボテンがたくさん。
雑草がサボテンか〜と、そういうところからも異国感を感じました。

そしてマラケシュに到着！
ここはリヤド近くの駐車場。

旧市街に入る前は大きな道路にたくさんの車、
道往く人々は民族衣装ではなくほとんどが普通の服。
さすがモロッコ随一の観光都市、
今までの街とは比べ物にならないくらい都会感に溢れています。

到着日から今日までお世話になったムバラクさんとはここでお別れ。

時間に正確、無茶をしない安全な運転に程好いボリュームの会話。
そして私達の希望にすぐに対応してくれる臨機応変さで
快適で楽しい旅を提供してくれました。
ムバラクさん、本当にありがとう！

マラケシュ最初の夜、リヤドチェックイン後
早速ジャマ・エル・フナ広場へ出掛けてみます。
★2013秋 エキゾチックモロッコ【12】
〜マラケシュ1日目・アンサナリヤド＆夜のフナ広場編〜★へ続く。

この旅行記へのコメント （5）

• TSUNEさん 2014/01/31 07:25:34

  出会い

  ayaさん、続けてお邪魔します。
  
  マラケシュまでの行程、改めてみると本当にすごいですね。
  ホテルの手配、ルートの決定、移動手段など、一体どうやって決めたのですか？
  そして今回もドライバーさんには恵まれたようですね。
  こういった旅先での出会いって重要ですね。
  
  マラケシュ編楽しみにしています
  
  ですが、そろそろ通勤電車を降りる時間なので、
  続きは夜以降に拝見させていただきますね（笑）

  aya-photripさん からの返信 2014/01/31 14:00:17

  RE:

  TSUNEさん、読んで頂きましてありがとうございます。
  
  基本的にホテルやルート等は『古代遺跡な旅』で手配してもらいました。
  オーダーメイド旅行を扱っている会社なので、
  ?フェズとマラケシュのリヤドは自分達で別で予約する
  ?シャウエンに一泊したい
  など希望を出すと、それを入れてスケジュールを組んでくれましたよ＾＾
  リヤドの予約は叔母に任せていたんですが、ネットでの予約です。
  
  移動はずっと同じ方が担当してくれたので、
  日に日に仲良くなれるし、多少のスケジュール変更にも対応してくれました。
  期間が長い分、相性の良し悪しの影響が大きいですよね＾＾；
  
  ようやくマラケシュに辿り着き、終わりが見えてきました。
  もうしばらくお付き合い頂ければと思います。

• えすなさん 2014/01/19 23:59:04

  早々に投票ありがとうございました。

  ayaさんの、異国情緒満点の旅行記、楽しませて頂きました。
  写真がきれいですね〜〜。
  切り取る風景も素敵で…。
  
  前回の青い風景も、ホテルなども可愛くて。
  続きも楽しみにしております。
  
  拙い旅行記に投票ありがとうございました。

  aya-photripさん からの返信 2014/01/20 00:17:00

  RE:

  えすなさんこんばんは！
  訪問・書き込みありがとうございます。
  また、私の旅行記にも投票頂きありがとうございました。
  
  ジャイプールはインドの中でも特に行ってみたい都市なので
  えすなさんの旅行記、楽しく拝見しました。
  風の宮殿とアンベール城、本当に素敵ですね。
  アンベール城の美しい造り、装飾に見とれてしまいます。
  
  モロッコ旅行記へのコメントありがとうございます。
  スローペースなのでなかなか書きあがりませんが、
  ようやく最終地のマラケシュに辿り着きました。
  またお暇な時に覗きに来てやって下さい。

  えすなさん からの返信 2014/01/20 01:01:43

  RE: RE:

  笑…私もスローペースです。
  やっとインドを書き終えたので、少し余裕ができ、皆様へコメントさせて頂いたりしております。
  
  おっしゃる通り、アンベール城、素敵でした。
  風の宮殿は、今思うと「中に入りたい」と言えば入れたかなと。残念。
  
  マラケシュ楽しみにしております。
  それではまた。