2013/11/22 - 2013/11/26
5位(同エリア36件中)
ヒデールさん
そのガジュマルは橋になりたかった...
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順徳滞在3日目 午前7:10. 起床
おー いい天気
今日は絶好の行楽日和。
ただオレの足が持てばの話だが... -
オレの部屋 ルームNO.1004 のベランダはこんな感じ。
屋根付きなので解放感はないけど リゾートじゃないんだしこれで充分。
今日は昼にホテルをチェックアウトして3時の船に乗るんで 歩き回れるのはほぼ午前のみ。
ただ行きたい所が色々あってなかなか決めきれない。
中国十大名園に選ばれてる清暉園に行こうか...
それとも名前にあやかって幸福路 てとこに行こうか...
う〜ん ...
よし 樹生橋にしよう! -
フロントでスタッフに 「バスで東湖公園まで行く時のバス停はこっち側?向かい側?」 て聞くと 「對面 / 向かい側」 て答えた。
唔該。
もはや広東語と北京語と両方喋ってたら頭の中がぐちゃぐちゃ。
言葉もついついごちゃ混ぜに。
今日のスタッフは広東語OKなんだね。
午前8:05. ホテルを出発
向かいのバス停からバスに乗るも すぐに間違いに気付き次のバス停で下車。
あー 2元損した
オレが乗るべきバスは921路だった。 -
今度はしっかり921路に乗り...
午前8:30. 東湖公園のバス停で下車。
降りた通りの容英路を戻るように北にしばらく歩き 最初の交差点を左折。
新有中路に入る。 -
一気に車やバイクの交通量が減る。
そして時折すれ違う地元民は こんな場所にちょっと顔立ちの違う見たことのない余所者が歩いてるのが珍しく映るのか ホテルの周りではそれほど感じなかった視線を感じる。 -
うっ 臭っ...
思わず顔をしかめるくらい この辺りには異臭が漂ってる。
よく見ると通りの左側一帯はゴミ捨て場じゃないかもしれないが オレにはゴミ捨て場にしか見えない。
でもこんな場所でも すぐ隣にボロボロな小屋が建ってて まさかと思ったが人が住んでる。 -
順徳は亜熱帯に属し年間平均気温が22℃ほどと暖かい。
ただ日本同様冬があるので寒い日は最低気温が3〜5℃という日もあるらしい。
そんな厳しい環境下で暮らすには想像しがたい家がここにはある。 -
それでいて3分ほど歩くと この変わり様。
格差って怖いよ。 -
この歪んだ世界...
なんとかしてよ〜 ドラえもーん (笑) -
この辺りはバナナの樹が多い。
バナナの樹に囲まれてると南国気分が高まる。 -
午前8:45. 観光客用の駐車場を発見。
いよいよ着いたな。
でもここって そんなに人来るとこなんや。
ただ今日は平日だし、しかも朝ってこともあってガラガラだけど。 -
観光地色が色濃く出てる真新しい牌坊があった。
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向かいに廟が建ってるけど こっちもピカピカだ。
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少しはあの煉瓦造りの民家を見習ってほしいな。
あの味だよ オレが求めてるのは。
... て別に民家を観に来たわけじゃなくて メインはもちろん橋。 -
ついに樹生橋とご対面。
ほお〜 これかあ
確かに橋のベースは天然のガジュマルだ。 -
ガジュマルの気根は橋の骨組みや欄干、橋脚の一部となっている。
そして枝の1本は橋の横に建っている民家の2Fのベランダを突き抜け更に上へと伸びている。
そのうちもう1本高い位置にある枝も隣の家を巻き込みそうな勢いだ。
生命力を感じるなぁ... -
こんな欄干見たことねーよな。
存在感が半端ねー
何でも太い所は厚さが6cmあって 座ったり寄りかかったりしても大丈夫なんだって。 -
欄干の気根は橋の袂にある石柱の穴を貫通し地下に潜り橋脚部分を縛ってるようだ。
こんな風に橋の骨組みの上に板を敷いたり、人の手が加わってる箇所も当然ながらある。 -
たかが6mの長さしかない橋だけど 人の手と自然が織りなす希少価値の高い産物であることは間違いない。
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あれ? このガジュマルの樹齢 て150年?
橋の周知板には明代 隆慶 (1567〜1572年) に建造 てなことが記されてるけど... ??? -
この看板がなかったら 泳ぐ奴おるんやろな...
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橋を渡った所に地元の婆さん連中が集って井戸端会議中。
早晨! と声をかけると 早晨! と返って来た。
良かった この婆さんたちには広東語が通じそうだ。 -
婆さん連中の中で一番若そうなおばさんが自分たちも食べてる蒸かした芋を1個オレにくれた。
多謝!
ちょうど朝から何も食ってなかったとこだ。
早速パクつく... 好好味!
芋をくれた地 (テイ) さんに この芋の名前を聞くと 「ファンスー」 と教えてくれた。
忘れんうちにメモっとこ。
ついでにどんな漢字か知りたくて 「チンネイセーダイ / 書いて下さい」 と言ってメモを渡すと 考えながら隣の婆さんに聞いたりして途中まで書いてくれたけど よくわかんないようで携帯電話の変換を使ってやっとこ判明。
「番薯」 だって -
井戸端会議中でもひとりの婆さんは黙々と野菜を手入れしてる。
このレタスに似た野菜の名前は 「生菜 / サンチョイ」 と言うそうだ。
オレは 「これ日本にもあるよ、日本語はレタス」 て言うと、みんな 「レタシュ、レタシュ」 と言って喜んでる...
平和だあ -
おばさんウケはいいんだけど 小さい子はちっとも笑っちゃくんない。
まだまだ修行が足りんなオレ。 -
リヤカーで運搬作業をしてるおじさんにも頼んで1枚撮らせてもらう。
カメラを構え1歩、2歩と 後退りすると...
「ガン!」
オレの背後から別のリヤカーがぶつかって来た。
そしてぶつけておきながら向こうは何かぶつぶつ文句を言いながら またリヤカーを押して通り過ぎて行った。
唔好意思!
面倒くせーから平謝りだ。 -
地さんに地図を見せ ここから国道105号線 (広珠公路) まで歩いてどれくらいかかるか聞くと ゆっくり歩いて30分だと言う。
「じゃ行くね、楽しかったよ! 皆さん お体に気を付けて、何事も順調でありますように!」
再見!
おばさんたちに温かく見送られ 樹生橋をあとにする。 -
こんな通り もう一生通らんやろな...
そんなことを思いながら地図にも載ってない裏道を勘を頼りに歩く。 -
午前9:36. 樹生橋から12分かけて華容二路という そこそこ人や車の往来がある通りに出る。
-
華容二路を西へ3〜4分歩くとT字路交差点があって左折すると上容路という通りだ。
いっきに人通りが少なくなったせいか この通りに入った途端 時間の流れが遅くなった気がする。 -
そんなT字路の角には綺麗な鐘楼がある。
特に歴史のある建物ではなさそうだ。
上まで上がりたかったが階段の入口が閉鎖されてる。 -
この一帯は広場になってて その一角に観音堂がある。
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中に入ると天井からはHKでよく見られる渦巻き線香がいくつも吊るされてた。
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また華容二路を105号線に向けて歩く...
ただ 疲れた...
でもって右膝が痛てぇ...
そう感じながら歩いてると前方にバス停を見つける。
ルート案内を見ると...
お! ラッキー 天佑城へ行くぞ。
このバスに乗ろ。 -
ただ細かい元がないので近くに店がないか見渡すと 斜め向かいに お茶屋があったので そこでお茶を買い1元札をゲット。
その際 釣り銭のやり取りで意思疎通が上手くいかず 後から 「オレ日本人旅行者です」 て言い訳めいたことを言ったら、おばさん豪く驚いて 「日本にもこんなお茶あるの?」 みたい感じで聞かれたけど、バスがいつ来るかそっちが気になって 適当に答えてこの場を切り上げる。
去り際 この店の写真を撮ろうと店の前でカメラを構えながら ちょっと後ろへ下がったら、車にクラクションを鳴らされ反射的に一歩前へ出たら 左折してきたバイクに足を踏まれた! (笑)
轢かれんで良かったよ。 -
午前9:56. 1分ほど待って無事325路のバスに乗車。
運賃2元を運賃箱へ投入。 -
バスの中でさっき買った温かい菊花雪梨茶を飲む。
味はそこそこ美味い。 -
午前10:16. 康富花園のバス停で下車。
昨日暗がりでしか観ることの出来なかった桂洲文塔を再度訪れる。 -
午前10:23. 文塔公園に到着。
地図上 「球場」 と表記されてるのは野球場ではなくテニスコート。 -
いいね〜
塔好きには たまらんフォルム。
天気も最高だよ! -
こういう凸凹な石段の道って足裏のツボを刺激して体にいいんだよな...
なんて思い歩いてみたら 昨日捻挫した足首には全然良くないことがわかった。
普通歩く前に気付くわな。 -
その後は園内の ” 平らな道 ” をのんびり歩く。
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橋と文塔...
絵になるぜ -
ただ残念なことに橋の周囲はヘドロだらけ。
しかもこの澱んだ川の端っこに腐った鶏肉の塊っぽい物が捨ててあると思い近寄ってみたら...
げえええー!
犬がそのまま仰向けになって死んでる。
市民憩いの場的な公園でこのザマはないよな。 -
文塔の正面手前にある石板の文塔の文字の横に1987年とある。
塔が建てられたのは1794年だが1986〜1989年にかけて政府が50万元を投資し、その他寄付も集い修復工事が行われている。
その際にこの石板を造ったり 避雷針を設置したり 傷んだ瓦を一新するなど 今日ある姿になったそうだ。 -
欲を言えば金を払ってでも上層に上りたかったな...
文塔は残念ながら中へは入れない。 -
園内では地元の人たちが思い思いに過ごしてる。
日向ぼっこしながら談笑する人。 -
大きな筆を水に浸し地面に文字を書く人の姿は もはや中国の風物詩。
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そんな人の周りには必ずと言っていいほど見物する暇そうな人たちがいるのも ありがちな光景。
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悠久の時を刻む音色、もしくは中国に居ることを強く実感できる音色。
そんな胡弓の奏でる音色が園内にゆっくり流れてる。
ベンチに座り文塔を見上げながら しばし鑑賞タイム。 -
青空に映える文塔を眺められて もう思い残すことないよ。
天佑城 (楽賜) のバス停からバスに乗りホテルへ戻る。 -
午前11:08. 回来了!
ホテルへ到着 -
荷物は朝のうちにまとめてあったので早々にチェックアウトの準備完了。
世話になったな この部屋。 -
後であの川の傍まで行ってみるか。
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午前11:58. 我想退房
チェックアウト完了。 -
このあと往路も利用した順徳港までの無料シャトルに乗る場所をフロントのスタッフに確認する。
すると1人のおばさんを紹介され この人も港まで行くような... 感じ?
おばさんもここのスタッフなん?
もうひとつ意思疎通が上手くいかず 話は中途半端のまま終了。
結局頼れるのは自分てことか。
でもフロントのW嬢は誠実に対応してくれて印象 ◎
再見! -
昼めしの前に川の方へ行ってみる。
途中 道端に置かれた大豆を猫が微動だにせず見張りをしてた。 -
川に向かって歩いてると長屋が続くちょっと異質な通りがあった。
楽善二路という通りだ。
少し歩いてみると 寂れた建物の中で町工場がひっそりと稼働してる。 -
容桂水道と呼ばれる大きな川の畔へとやって来た。
-
あの船 投網打ってるな。
魚獲れんのかな? -
でもそれよりも対岸に見えてる水上納屋のような 水上家屋のような...
なんやろ あれ?
気になるなー -
川沿いの公園で寝てるのはホームレスじゃなくて作業員の一団。
陽に当って寝るよりは木陰で寝た方がいいと思うけどな。
今日の最高気温は26,5℃ -
ぼちぼち めしにするか...
楽善北路で適当な店を探す。 -
う〜ん ザリガニはちょっと...
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やっぱこの店 入ってるなぁ。
さっき通った時もいっぱいだっためし屋に決めた。
「我係一個人 / オレひとりです」 -
一昨日の夜食った土鍋釜飯っぽいものをみんな食ってる...
ていうか それ専門店なんだな。
最初 肉片飯を注文したけど 考え改め牛肉飯に変更。
めしを待ってる間 店内をウォッチしてると 目の前のテーブルの女が自分の食ってるテーブルの上に直に 「ペっ」 て小骨だろうか食べカスを吐いてやがる。
女だぜ... ワイルドー
隣のテーブルの上にも食べカスが小さく山積みになってる...
てことはオレが今肘をついてる このテーブルも...
げぇ! -
オーダーから20分くらい経って ようやく出て来た。
いただきます... うん なかなかイケるな。
食えば食うほど美味く感じてくる。
ただ肉を噛む度に歯がちょっと痛む... -
午後1:14. めし代の12元 (200円ほど) を払い店を出る。
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容奇大道中を渡り交差点の角にある冠新酒店へ。
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ホテルの入口には これから乗る予定の港行きシャトルの時刻表が載った告知板がある。
ただ乗る場所がはっきりしてないのでフロントで尋ねてみる。
フロントにはスタッフの小姐が1人いて ゲストでもないオレに意外と愛想良く対応してくれる。
そんな彼女は広東語OKだ。
本当に今回の順徳滞在で一番手を焼いたのは 会う相手によって言葉が広東語だったり北京語だったりすること。
この地で生まれ育った人は広東語を話すし 広東省以外の地域から出稼ぎ等で流れて来た人は北京語を話す。
両者はそれぞれメンツとプライド高き中国人なので 自分の話す言葉を曲げてまで他の言語に合わすことをしない。
面倒くさい街だ... -
優しいフロント小姐は港シャトルのパンフレットをくれた。
そして乗る場所は冠新酒店と謳っていながら 実際はオレが何度となく利用した可可公寓のバス停 (容奇大橋へ向かう方) だと教えてくれた。
しかし...
定時になってもバスが現れず ちょい焦る...
結果4分遅れてやって来た。 -
往路の時と違い復路はスイスイ。
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午後2:34. 順徳港に到着
乗船券は一昨日既に購入済みなのでイミグレへ直行。
順番を並んでオレの番が来たけど出国カードを忘れてしまい イミグレ前の壁際に置いてある出国カードを書き込んでから 再度順番を並び提出し無事イミグレを通過。
手荷物は往路と同じく液体も可。 -
午後2:51. 乗船
そして定刻の3時には出航。
これからHKまで2時間強の船旅だ。
さらば 順徳!
NEXT旅行記 「旅の締めは... やっぱ夜景だな」 へつづく
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