2006/05/03 - 2006/05/03
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hidamari09さん
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シルクロードの旅3日目の目的地はトルファンです。
ここでは,カレード(地下水道),火焔山,蘇公塔,高昌故城,葡萄溝を見学しました。
火焔山のウィルゴの意味は「赤い山」だそうです。トルファン盆地の北の端で,古のシルクロードの北道。暑い地方で,夏場の最高気温は47.8度に達し,地表の温度は70度以上になり,卵焼きができるそうです。「西遊記」では,玄奘三蔵法師、孫悟空、鉄扇公主、牛魔王が関連し,火焔山に大変濃厚な不思議なムードを与えています。
余分ですが,香港映画に周星馳が主演する,西遊記から題材を撮った映画があります。1995年01月21日に放映された,
大話西遊之月光宝盒 A Chinese Odyssey Part One - Pandora's/D
大話西遊之大聖娶親 A Chinese Odyssey Part Two: Cinderella
は私の大好きな映画です。
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先に旅程を確認しておきます。
3日目の目的地トルファンはウルムチの近く(地図上で)です。
観光バスで移動しました。 -
宿泊したホテルに,「渉外賓館」の看板が掲げられていました。
支那ではホテルに格付けがされていて,外国人が泊まることの出来るホテルは限られています。というか,営業許可を公安に届けるのですが,宿泊者は公安に届けなければならず,手続きが面倒なので,外国人を止める許可をとらないホテル(旅館)が多いのです。
違反すると,公安からのしっぺ返しが酷いので,あえて違反してまで外国人を泊めるホテル(旅館)はありません。
今回は春秋旅行社の主催する旅行なので,そこそこのホテルを使っています。 -
観光バスに乗って本日の目標であるトルファンに向かいます。
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バスの中が暑い。クーラーを入れるようにいますが,運転手がクーラーを入れないので(燃料代の節約か),客が天井の空気トレ入れ口を勝手に開けます。
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道路を走っていると公安の車に突然留められました。
運転手とガイドが降りて行き何か話しています。
何が起きたのか旅行客一同,ちんぷんかんぷんです。 -
途中,風力発電の風車が数多く並ぶ場所に至り,休憩を取りました。
ここは,絲路重?達坂城発電站です,100台以上の風力発電用の風車が並びます。
1986年にデンマークから第一号の風力発電機を導入して発展させたものです。支那で最大の風力発電です。 -
Google earthで風力発電の風車を見ることができます。
道路沿いに並んでいます。 -
バスは荒涼とした砂漠地帯を走ります。
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トルファンの見学先の場所は地図上では比較的まとまって見えます。実際は,それぞれかなりの距離を持っています。
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カレーズ楽園に到着しました。
トルファン市亜爾郷亜爾村にあり,海抜72m,敷地約2ヘクタール。
カレーズは,山麓部で地下水を掘り当てた母井戸の水を,勾配をつけたトンネルで集落や灌漑地まで自然流下で引いてくるものである。−世界大百科事典 -
入門料金をとられます。
中ではウィグル族の風情が見られます。 -
観光客が闊歩する中,ウィグルのおばあさんがなにやら取り込んだ草を運んでいます。
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外に置かれたベッドで休息をとるウィグルの人。
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カレーズ(地下水道)の参観コースです。
縦に黒く見える部分が,地下水道の水が流れている水路です。 -
地面の下を掘り抜いた奥深い通路の奥に水道の水路があります。
砂漠地帯で水を得ることの大変さを実感させられとともに,人間の叡智に関心させられます。 -
カレーズと書かれています。
世界百科事典−集水トンネルの代表は古代ペルシア人が考えだしたイランのカナートである。カナートは西アジアのほか,北アフリカ,中央アジア,イベリア半島,メキシコ,チリなどの乾燥地域で広くみられ,リビア砂漠ではフォガラ,アフガニスタンではカレーズ,中国では坎児井と呼ばれている。 -
カレーズ楽園を後にし,蘇公宮にやってきました。
蘇公宮はトルファン市の東郊外2kmの葡萄郷木納爾村にある,イスラム教の塔です。ウィグル地区に現存する最大の古い塔で,1778年に建設されました。これは清王朝の将軍でトルファン郡王額敏和卓が,清王朝の厚遇に対し恭しくこたえるためと,自分のアラーへの敬虔さの表しとして,また自分の功績を後世に伝えるために,銀7000両を投じて建造したものです。 -
ここでも入場料を取ります。この入場料は地方政府(共産党)の収入源です。
共産党は宗教を否定しています。そこで,本来の持ち主であるイスラム教徒は追い出し,観光設備としているのです。 -
この立像には「額敏和卓」と刻んであります。
観光用に最近つくったものでしょう。
風景にそぐわないものでした。 -
塔の高さは44m,塔の基部の直径は10mだそうです。
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近寄って読むことができませんでした。おそらく、由来を記した石碑だと思います。
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祈りを捧げる場所でしょうか。
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オリエンタルムード満載の窓の様式です。
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なんだか分かりませんでした。
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これは,蘇公宮とは関係がありません。
外の,おみやげ店の天井をとったものです。雨が降らない地方なので,こんなかたちで良いのだと思いました。 -
昼食を摂った店です。
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食事中に民族舞踊のサービスがありました。
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1卓に8から10人が席について大皿に盛られた食べ物を食べます。
「いただきます」も「ごちそうさま」もなく,エサ箱に集まってきて,餌をついばんだら,三々五々散ってゆく。鶏の食事のようないつもの風景が出現します。 -
ウィグル人は不安定な仕事に従事しています。
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火焔山です。山というので,富士山のようなイメージを抱いていましたが,山には違いないですが,衝立のような感じです。画面の左右に広がります。
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山肌は,鮮やかな赤茶けた色で,真夏のギラギラした太陽光の下では,かげろうが立ち火焔のようにみえるでしょう。
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支那のネットの紹介文の一つを開くと,
万佛宮は,「シルクロードの古い砦」、「鉄扇公主」、「唐僧講経」、「弥勒仏」、「観音堂」等の大型彫像が途切れること無く内外の観光客を迎える。この景観地は20個の景観地からなり,内容は豊富である。上は古代の伝説から下は民族風俗、強度の風物などが包括的に表現されている。・・・
敷地面積3万平方m,山あり川あり,国道312道に近く,交通が便利で,自然環境が美しい。区域内に高いイスラム風格建築があり,古色を忍ばせ,独特の味わいがある。
別の記載では,
1991年5月の対外開放に作られた新疆の大砂漠地方美術館である。
観光用に整備、建設した一種のテーマパークというのでしょうか。 -
「新疆大漠土芸館」と書いてあります。
意味を読み取ると,
新疆−ウィグル自治区(旧東トルキスタン)
大漠−大砂漠
土−地方の
芸館−工芸展示館
ということになります。 -
万佛宮
直径10m,高さ12mの下が方形で上が円形のアーチ型建築,三つの屋根が連なり,アーチ型天井には小さな塔が満ちている,金鋼宝が座す塔廟に似て,今日まで新疆最大の仏教芸術殿堂である。宮内には9m高さの一体の彩色大仏は,焉耆出土の上等品を拡大した塑像で,東西二つの宮の一千平方mの壁画は拝城克孜爾千佛洞とトルファン柏孜克里克千佛洞で国外の学者により剥ぎ取られ損傷が激しい壁画を基にして,専門家が考証して四年の歳月を掛けて復元したものだ。
下手な訳ですが,写真を拡大して読むと,そんなことが書いてあります。
最近つくったが,古いものを模写してあるというわけです。 -
支那人,創造性には掛けますが,複製技術には秀でています。
戦乱に明け暮れ,常に破壊と再建に明け暮れてきた民族の特性ともいえるのでしょう。
異国情緒のテーマパークとみれば,それなりに楽しめます。 -
天上に散りばめられた壁画。
仏教に対する古代の人の信仰心の強さを思わせられます。 -
民芸館の案内板,
ここに展示しているのは,近年に収集したこの地方の玉を磨く機械、帽子、服装、銅器、木工旋盤、陶器の皿、絨毯編み機、模様付きのフェルト、民族絹織物機、民間絵画等その地方独特のもので広く知られている。近代の機械化により,これらの伝統芸術は已に失われている,あるものは消滅に面している・・・ -
牛車
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楽器
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なんでしょう
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外には,オブジェクトが点在しています。
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佛の像
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火焔山で臨む孫悟空
いずれも功利が先にたち,下卑た匂いがプンプンです。
これも現在の支那の現状と認識しながら眺めれば。
回りの風景は,自然のままです。 -
高昌故城跡に向かいます。
停車場からちょっと距離があるので,馬車が利用できます。
無論,有料です。 -
高昌故城
ウィキペディアから引用させてもらいます。
前漢代に車師国の一つ車師前国があり、その王城は交河城(ヤルホト)と言った。この城の下には河が流れているので、交河城と言う。その当時で人口が六千五百とある(当時の首都・長安の人口が二十四万ほど)。この交河は現在のトゥルファン市街から西に10Kmほど行った所にその遺跡がある。これに対して漢は現在のトゥルファン市街から東へ45Km行った所に高昌城(カラホジョ)を築いて屯田を行っていた。
その後、中国から戦乱を避けて高昌へと移り住むものが多くなり、北涼の王族・沮渠氏が車師国を滅ぼして、450年に高昌国を立てる。この高昌国は柔然に圧迫されて滅び、その後は北方民族(柔然・高車・突厥)の影響下の元に闞・張・馬の四氏が王となり、498年に麹嘉(きくか)が高昌王になり、640年に唐に滅ぼされるまで続く。 -
入り口です。
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もともと日干しレンガでつくったものなので,長い年月のあいだに元の土に戻りつつあります。
雨の少ない地方なので,今日まで伝わっています。 -
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停車場で,地元の女の子をパチリ。
男の子は,外に働きに出ているので,生憎撮れませんでした。 -
巨大な温度計が
ちょっと肌寒かったので19度くらいでしょうか -
乾燥の果物が豊富です
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葡萄溝
この地方は葡萄の山地として有名です。 -
部屋の中は絨毯が敷き詰められています。
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暑い地方なので,外で寝るのでしょう。
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ぶどう園の観光を終え,本日は終了です。
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トルファンの汽車駅にあった,観光地図。
今回回った以外にも,面白そうな場所が沢山あります。 -
夜行寝台列車で次に向かいます。
こんばんは車中泊です。
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