2013/12/20 - 2013/12/23
1501位(同エリア7397件中)
ONMKさん
ああ、旅行に行きたい。寒い日本を脱出して、どっか暖かい国につかのま逃避したい。だが、金もヒマもない。しかし、パソコンでくまなく検索すると、広州経由の中国南方航空東南アジア便が異様に安いじゃないか。LCCよりまだ安い。12月の3連休を使っても同じく安い。これなら有休を1日とったら行ける。物価が安くて、メシが旨くて、街が面白い所に・・・かくしてホーチミンへ旅立つのであった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- 中国南方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
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出発の朝、関空は悪天候でみぞれが降っていた。ベトナムへは2年前の夏休み、家族4人でハノイへ行ったことがある。(ハノイの街を家族連れで歩いている日本人観光客は皆無だった。)それ以来いつかはホーチミンへも行きたいと思っていた。わくわくして機内に乗り込む。
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広州で6時間以上待ち時間があるのでいったん中国に入国して
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地下鉄を乗り継いで広州の街に入り
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本場の飲茶に舌鼓を打ち、急いで空港に戻り
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ホーチミン タンソンニャット国際空港に着いたのが関空を離陸してから14時間後だった。いやー長かった。中国南方航空はやたら評判が悪いので不安だったが、時間も定刻どおりだし、機材も新しい。飯もアルコールもあるし、空いている。何か問題ある?
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空港の外に出る。夜遅いというのにすごい人だかり。むわっとした生暖かい熱帯の空気が体にまとわりつく。思わずフリースを脱いでTシャツ1枚になった。
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タクシーを慎重に選び(最初ビナサンタクシーの社員証を見せられ、信用してついていったら白タクで、市街まで100万ドンだとぬかしやがった。踵を返してマイリンタクシーを捕まえた。)ベンタイン市場近くの「MIFUKI INN」まで20分で着いた。135,000ドン(625円)。
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このまま寝てしまうのは惜しいのでさっそく街に繰り出す。グエンチャイ通りにある南部名物の麺フーティウの店「クイン」へ。そろそろ日付が変わろうかとしているのに大勢の客でにぎわっていた。
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山盛りの野菜が付いてくる。麺は細い。乾麺らしいけど、コシはない。にゅうめんのような感じ。出汁はハノイと違って甘いね。でかいスペアリブがごろっと入って65,000ドン(325円)。かなり値上げしてるんじゃないの?
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帰りはブイビエン通りをそぞろ歩く。通りの両側にびっしりと食堂やらバーやらが立ち並んでいる。外人の客であふれかえっている。
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バーからロックの大音響が。東南アジアとは思えない。さしずめホーチミンのカオサンといったところか。
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どうしても窓のある部屋がいいので、奮発してスーペリアルームにした。ま、3,000円ほどだけど。
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朝。外が明るくなって早いうちに起きてしまった。けど、寝覚めはすっきり。
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朝食は隣のホテルの屋上に食べに行く。朝の涼しいうち外の景色を見ながらにゆっくりくつろげる。食事はどれも丁寧に作っていて旨い。
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街歩き開始。予想通りすごいバイクと車だわ。まずは定番の名所からまわろう。
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統一会堂。ベトナム戦争終結の舞台となった。
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こんな部屋やら
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こんな部屋やら
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なんか会議室ばっかりだった。屋上からの眺めは良かった。
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大通りの途切れることのないバイクにまごまごしていると
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ココナツ売りの兄ちゃんが道の真ん中に立ちはだかって誘導してくれた。気の良い兄ちゃん。
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ま、買わされたけどね。
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戦争証跡記念館。門をくぐると本物の戦闘機や戦車が無造作にたくさん並んでいる。
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まるでテーマパークのように。
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自由に機関銃も触れてしまう。
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しかし中の展示はシリアスだった。戦争の残酷さ、理不尽さがこれでもかというほどよくわかる。とても写真を撮る気にはなれなかった。ここで見た戦争の犠牲になった夥しい人々は、今日のベトナムの繁栄をどう思っているだろうか。
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サイゴン大聖堂。結婚式を挙げたカップルが何組も教会をバックに記念撮影していた。
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周囲の目もおかまいなしにいちゃいちゃしていた。今のうちだけやぞ〜
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駅舎のような重厚な建物の中央郵便局。
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内部の造りも凝っていて趣がある。
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ドンコイ通り。店も洒落ていて垢抜けている感じ。
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ドンコイ通り。
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昼飯は、地元の人が集うコムビンザン(大衆食堂)の「ドンニャン」へ。
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カウンターにおかずがいっぱい並んでいる。どれも旨そうで選ぶのに迷ってしまう。指差すとおばちゃんが皿に盛りつけて持ってきてくれる。
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選んだの骨付鶏とジャガイモのカレー、白身魚(仄かな臭いで淡水魚とわかった)の煮付け、インゲン豆の和え物。白飯は付いてくる。味付けは日本の食堂で出しても違和感なくマイルド、どれも旨すぎる。これでビール1本付けて80,000ドン(400円)。フォー24は日本に出店して失敗したようだけど、この食堂なら日本でも十分通用するよ。金があったら買収して日本展開するのだが・・・
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サイゴン川の向こうの高層ビル群がホーチミンの勢いを象徴しているようだった。
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夜、ベンタイン市場あたりにやって来た。周囲にはマーケットがびっしりと立ち並ぶ。
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しばらく冷やかした後、屋台で夕食をとることに。何軒かあるが、火の勢いでこの店に決めた。
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まずは東南アジアの定番、空芯菜炒め。ここはオイスターソースで味付てあり、けっこう汁だく、でもシャキシャキしている。どうやったらこんな風にできるんだろう。
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バリバリの固揚げそば。
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海老のグリルに骨付き鶏のロースト揚げパン添え。ビール2本空けて230,000ドン(1,150円)。ああ、腹が苦しい。
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次の朝は近所の路上麺屋台で食ってみることに。麺と具は好きなものを選べる。
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選んだのはフーティウと豚肉。山盛りの野菜が付いてくる。出汁は甘すぎず辛すぎず絶妙の味付け。45,000ドン(225円)。大満足。
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つまづいたらどうするつもりだ。
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やはり一度は行っておかなければとベンタイン市場にやって来た。衣服やら日用品やら乾物やら食堂やらが入り乱れて出店している。
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魚介の独特の臭いが東南アジアを感じる。呼び込みも激しい。どの店も観光客ずれしている感じ。
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Tシャツは路上の物売りのおばちゃんの方が安かったよ。
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生春巻売りのおばちゃんはカメラを向けると恥ずかしがって顔隠しちゃった。
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パスター通り。交通量も比較的少なく落ち着いた雰囲気。
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ベトナムのバイクはファミリーカーだね。
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今日のサイゴン大聖堂はちょうどミサをやっていた。
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中央郵便局から家に国際電話をかける。前にバンコク国際空港のクレジットカード電話機を利用したところろくに通話できずに1万円請求されたという苦い経験があり(後でちゃんと取り返したけど)、現金で通話できるここへ。窓口のおばちゃんに申し出るとボックスを指定され、自分でかける。終わった後は窓口を行くと値段を言われその場で支払い。3,4分通話して13,000ドン(65円)。これはおすすめ。
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通りでは新年を祝う電飾を取り付けていた。
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いちどは食べてみたかったバインセオの店「バインセオ・ムオイシエム」へやって来た。
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限りなく汁だくの衣を巨大フライパンに薄くのばし、具を投入、
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数分待ってから、ていねいに固まった衣を剥がしていくと、
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出来上がり。たっぷりの野菜で巻き、甘いタレをつけて食べる。いくらでも食べられそう。65,000ドン(325円)。
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ベンタイン市場南のターミナルからバスに乗って20分、
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中華街のチョロンへやって来た。こんな感じの店がびっしりと立ち並び、けたたましいバイクと車が行き交い、圧倒される。
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ビンタイ市場。
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中は迷路のように数えきれないほどの店が立ち並び、通路を通り抜けるのもままならない。
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品揃えも半端じゃない。
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案内図があったので数えたら1400以上の店があった。とても1日じゃ回りきれないわ。
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チャータム教会は、チョロンのど真ん中にありながら、敷地に足を踏み入れると喧騒から隔てられた静寂の世界。しばし休憩する。
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路上や店先に線香が炊かれていた。
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天后宮へ。
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帰りはブイビエン通りでバスを降り、カフェで路上を行き交う人を眺めながらベトナムコーヒーを飲む。濃厚で旨い。
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最後の夕食はどうしても食べたかったヤギ焼肉の店「QUAN LAU DE 218」へ。ベンタイン市場から南へ5,6分歩くと着く。
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たのんだのはヤギのおっぱいの肉。
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ビールは男の子が持って来てくれた。家族経営だね。
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炭火七輪の上でオクラと一緒に焼いてたっぷりの野菜(ベトナムはどんなもん食ってもたっぷりの野菜がついてくるね)で巻いて食べる。おっぱいの肉は柔らかいけど噛めば弾力があって旨みがある。臭味はない。これで1人前120,000ドン(600円)は安い。大満足。
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一生泊まることはないであろうマジェスティックホテル、
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その屋上にあるエムバーへ。
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ふだんは飲まないけど、ここに来たらカクテルを飲まないといけないような気がして、ウォッカトニックをたのんでみた(笑)。
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見下ろす景色はサイゴン川の夜景。これで付きだしがついて、チャージ込173,000ドン(870円)はむしろ安いでしょ。
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最後の夜を惜しむように街をそぞろ歩く。
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すごい人だかり。
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神戸ルミナリエも顔負け。
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うっとうしいバイクの群れも、今夜で最後かと思うとちょっと寂しい。ようやくかき分けて渡るのに慣れてきたところなのに。
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部屋に戻って荷造りすると1人宴会。
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朝、まだ暗いうちに起きてチェックアウト。8時30分のフライトに間に合うように慌ただしく空港へ向かう。
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さよなら ホーチミン
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ホーチミンはハノイより更にパワフルで混沌とした街だった。人々のエネルギーに圧倒されながらいつのまにか虜になっていた。
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12時間後、関空に戻ってきた。空港ターミナルを出ると、フリースを着ていてもまだ寒い。日本は真冬だったのだ。家に帰ったらまずは熱い風呂に入って思い切り体を伸ばそうと思った。
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