2013/01/01 - 2013/01/01
4位(同エリア92件中)
エンリケさん
南インド、タミル・ナードゥ州のヒンドゥー寺院を巡る旅4日目。
インド亜大陸最南端の街、カーニャクマリ(コモリン岬)で年を越し、アラビア海、インド洋、そしてベンガル湾の3つの海が合流する岬で2013年の元旦を迎えます。
インド洋に浮かぶヒンドゥー教の聖地、ヴィーヴェカナンダ岩の向こうから昇りくる朝日と、それを祝う人々の歓喜の声。
体全体に太陽の光と波しぶきを浴びて喜びを表現する人々の姿は、時を忘れていつまでも眺めていたくなる平和な光景で、今回の南インド旅行でいちばん心に残ったものとなりました。
<旅程表>
2012年~2013年
12月29日(土) 成田→香港→
12月30日(日) →チェンナイ→カーンチプラム→チェンナイ→マドゥライ
12月31日(月) マドゥライ→カーニャクマリ
○ 1月 1日(火) カーニャクマリ(コモリン岬)→
1月 2日(水) →チェンナイ→マハバリプラム→チェンナイ
1月 3日(木) チェンナイ→香港→成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
2013年1月1日(火)
前夜のホテルでの年越しショーを見た後、ひと眠りして元日の朝を迎えました。
時刻は5時30分、空はまだ真っ暗。
ホテルの屋上からはライトアップされたカーニャクマリの街の景色が。
ゴシック様式の教会の向こう、インド洋に浮かぶヴィーヴェカナンダ岩の記念堂も、この朝は光に包まれています。 -
早速ホテルのロビーでガイド氏と待ち合わせて、初日の出を見るべく岬へ。
皆同じことを考えているのでしょう、まだ早朝の5時台というのに、歩道は岬へ向かう人でいっぱいです。 -
5時50分、ホテルから15分ほどてくてくと歩き、道路の終点へ。
この先がインド亜大陸最南端の海岸。
周りは初日の出を見ようとする人々でいよいよ混雑してきました。
ちなみに目の前に見えるピンク色のヒンドゥー寺院風の建物はガンディー記念堂(Gandhi Museum)。
1948年に狂信的なヒンドゥー教徒によって暗殺された後、彼の遺灰はガンジス川やヤムナー川などインド各地に撒かれることになりましたが、ヒンドゥー教の聖地でもあるここカーニャクマリからも海に撒かれたことから、この記念堂が建てられたのだそうです。 -
海岸の防波堤沿いはすでに初日の出を見ようとする人々でいっぱいでしたが、なんとか人が少ないところを見つけて防波堤にとりつきます。
そして海の方を見遣ると・・・まだ暗い空の下、ライトアップされ光を放つ建物と、うっすらとシルエットを浮かべる巨大な観音像のようなものが。
インド洋に浮かぶこの建物は、19世紀末のヒンドゥー教の改革者、ヴィーヴェカナンダ(Vivekananda)がこの岩の上で瞑想にふけったことを記念して建てられた記念堂。
そしてもうひとつの観音像のようなものは、5〜6世紀頃のタミルの詩人、ティルヴァッルヴァル(Thiruvalluvar)の像。
いずれも、現在でもたくさんの人々が船で訪れる、カーニャクマリの観光スポットとなっています。 -
6時、ヴィーヴェカナンダ紀念堂のライトアップが終わり、沖合の島はシルエットを残すのみに。
その背後では暗かった空がうっすらと赤く染まり始め、日の出の時刻が近づいてきました。 -
その後は海を眺めながらしばらくぼーっとして過ごし、気付くと6時30分、ヴィーヴェカナンダ岩とティルヴァッルヴァル像のシルエットがはっきり分かるほど空が明るくなってきました。
初日の出を待ちきれないのか、下の岩浜では、早くも波を浴びに海に入る人々も。 -
そして6時35分、ティルヴァッルヴァル像の向こう、インド洋の遥か遠くから、2013年最初の太陽が昇ってきました。
初日の出とともに湧きあがる歓声・・・周囲は皆、感動に包まれていきます。 -
周囲を紅く染め、昇りゆく黄色い太陽・・・。
こんなふうに日の出をまじまじと眺めることなんて、本当に1年に一度、あるかないか。
そういう意味でも、初日の出を拝む習慣というのは、自然の偉大さを知るという点で大切なものなのですね。 -
6時45分、陽はだんだんと上に昇っていき、浜に出ていた人々も、声を上げながら波を浴びに海の中へ入っていきます。
・・・歓喜に満ちた光景です。 -
ここで太陽から目を移して右手を見ると・・・いつの間にやら、波打ち際から防波堤にかけてこんなにたくさんの人々が。
皆、昇りゆく太陽を一心に見つめています。 -
左手にも、老若男女問わず、こんなにたくさんの人々。
・・・もともとカーニャクマリは、北インドのヴァラナスィと同様、敬虔なヒンドゥー教徒にとって、日の出と日の入りの時刻に太陽の光を浴びながら聖なる海水で沐浴を行うものとされるヒンドゥー教の聖地。
それに加えこの時は、年の初めの日の出ということも相まって、普段よりもたくさんの人々がこの浜辺に詰めかけていたようでした。 -
6時50分、さらに太陽は高く昇り、浜辺一体が黄色い光に満たされます。
いっそう高まる人々の歓喜の声。
ここでふと心の中に鳴り響いたのは、かつてスティーヴィー・ワンダーが歌い、近年では河口恭吾もカヴァーしたR&Bの名曲、“A PLACE IN THE SUN”(太陽のあたる場所)・・・。 -
・・・
Like a long lonely stream
I keep runnin' towards a dream
Movin' on , movin' on -
長く孤独なせせらぎのように
僕は夢に向かって走り続ける
進む 進むよ -
Like a branch on a tree
I keep reachin' to be free
Movin' on , movin' on -
木が枝を広げるように
僕は自由へと手を伸ばし続ける
進む 進むよ -
There's a place in the sun
Where there's hope for ev'ryone
Where my poor restless heart's gotta run -
だって 太陽のあたる場所があるんだ
そこには 全ての人に希望がある
そこに 僕の貧しく落ち着かない心を駆け込ませなきゃ -
There's a place in the sun
And before my life is done
Got to find me a place in the sun -
太陽のあたる場所があるんだ
そして 僕の人生が終わる前には
見つけなきゃ 太陽のあたる場所を
・・・ -
そんな素晴らしい初日の出を前に、うっとりする恋人たち。
-
時を経るごとに、浜に集まる人々がますます増えてきた感じです。
-
・・・
-
聖なる海水に浸かり、談笑する女性たち。
-
波しぶきを浴び、身を清める人々。
-
海から昇ったばかりの太陽が、身をいっそう清めてくれそうです。
-
ほかの巡礼者たちが家族や恋人、友人同士で和気あいあいと沐浴をしている中、独り黙々と太陽を浴び続ける老婆。
なんだか惹きつけられるものを感じて、しばらく彼女から目が話せませんでした。 -
このまま元旦の歓喜の風景を見続けていたい気もしましたが、最後にもう一度、インド洋に昇りゆく朝日とその光を浴びて歓喜に包まれる人々の姿を目に焼き付け、この場を去ることにします。
・・・ちなみに、デリーに住むガイド氏もカーニャクマリで日の出を見たのは初めてとのことで、ムスリムながら人々と自然が一体になったようなこの光景にひどく感動していました。
素晴らしい光景というのは民族や宗教の違いを超えて存在するものなのですね。 -
さて、時計を見ると7時10分。
もう随分と時間が経ったような気がしましたが、太陽が昇り始めてからまだ30分ほどしか経過していなかったのですね・・・。
そのくらい、見どころが盛りだくさんの初日の出の光景でした。
・・・この後はいったんホテルへ戻って朝食をとり、腹ごしらえをしてから再びカーニャクマリの観光に繰り出します!
(引き続きカーニャクマリ観光に続く。)
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この旅行記へのコメント (8)
-
- がりさん 2013/12/30 18:27:21
- インドで迎える新年
- エンリケさん、こんばんは!
なるほど、インドの半島の1番南まで行って、そこから初日の出を眺めたんですね〜。
外国で初日の出、それもインドの南の果ての地で見るというのは、感慨深いものがあるでしょうね。
それにしても、インドでもこんなに多くの人が、初日の出を見に集まるんですね。
人々を朝の光が包み込む光景が、なんとも幻想的で、神々しさを感じさせます♪
僕は年末年始に海外へ行くのは高いし、混みそうだし…と、避けているのですが、これはまさに年末年始だからこそできた旅ですよね。
外国で迎える新年というのも素敵だな〜と感じました。
僕はフィリピンの旅がキャンセルになったこともあり、また来年、どこへ行こうかな〜?と思っているところです。
エンリケさんも、来年もまた素敵な旅をされてください!
- エンリケさん からの返信 2013/12/30 21:09:43
- 来年もどうぞよろしくお願いします。
- がりさん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。
今になってちょうど1年前の旅行記を書いているのですが、こうして思い出してみても、日本人がほとんど訪れないディープなインド亜大陸最南端の町までよく行ったなと、感慨深いものがありますね。
それだけに、インドの方々と迎えた2013年の初日の出は、絶対に忘れられない一生ものの思い出になりました。
> 僕は年末年始に海外へ行くのは高いし、混みそうだし…と、避けているのですが、これはまさに年末年始だからこそできた旅ですよね。
わたしもいつもは年末年始の旅は避けているのですが、この年は普段が忙しくて休めなかったこともあり、思い切って行ってしまいました。
値段を考えると100%満足な旅ではありませんでしたが、こんな素晴らしい初日の出を見ることもできたし、たまにはこういう経験もありかな、と今では自分自身を納得させています(笑)。
> 僕はフィリピンの旅がキャンセルになったこともあり、また来年、どこへ行こうかな〜?と思っているところです。
フィリピンの旅は残念でしたね・・・。
それでも、そのことでかえって家族の絆を実感されたのではないでしょうか。
改めて、来年また新たな素晴らしい旅をされることを期待しております!
わたしの方は、普段の仕事が忙しいので当分はないでしょうかね・・・。
-
- rinnmamaさん 2013/12/29 18:15:29
- 初日の出
- エンリケさん、こんばんは
今年はインドで新年でしたね。
未知の国ですが、エンリケさんの旅の表現には、引き込まれます。
そして、この女性の方の表情に、気品を感じました。
日の出は太陽が上がるまで、すごく長く感じるのに、一旦水平線に
出ますと、勢い良くて、早いんですよね。
実家が海の近くでしたので、父に起こされて行ったものです。
眠い目をこすりながら、半分嫌々ですが・・・。
でも、日の出の神々しさを見ると、自然に心が・身体が凛とした覚えです。
山登りは苦手ですが、富士山で眺めた御来光も、心に残っております。
山岳信仰も各地にありますので、身近な場所に精霊は宿っているのでしょう。
このインドの地でも、同じなんでしょうね。
今年は日本なのですか?初日の出が拝めるといいですね。
今年最後のブログに、御訪問・投票有難うございました。
来年も、エンリケさんの旅から目が離せません。有難うございました。
来年が佳き年になりますように・・。rinnmama
- エンリケさん からの返信 2013/12/30 19:55:18
- 来年もどうぞよろしくお願いいたします。
- rinnmamaさん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。
ほぼ1年遅れになってしまいましたが、年末年始の南インドの旅をアップして、当時の想いにふけっているところです。
初日の出、日本でもあまり見たことがなかったのに、遠く離れたインドの地、それもヒンドゥー教の聖地とされるカーニャクマリで、たくさんのインドの方々とともに見ることができて、とても感慨深いものになりました。
おっしゃるとおり、日の出は水平線に出てからがあっという間なのですが、その短い時間が人々の歓喜で永遠のように感じられたひとときでありました。
今回は国内で新年を迎えることになりますが、また来年もいい旅ができればと思います。
rinnmamaさんにとっても、来年が佳い年になりますことをお祈りしております。
-
- 川岸 町子さん 2013/12/16 21:19:13
- 御来光
- エンリケさん、おばんでした
夕陽はロマンチックで、これから夜を迎える前の輝く瞬間。
朝日は、神々しくて温かくて、一日の始まり。
どちらかと言うと、夕陽の方が印象的かもしれないですよねー。
でも、私も今までに見た海外の風景の中での?1は、朝日です。
私はカーニャクマリへは、行けませんでした・・・。
時間がなかった事と、ホテル事情です。
インドなので、予定通りには行かないだろうと思い、ホテルの予約もせずに、行き当たりばったりの旅でした。
カーニャクマリは、インド人でホテルがいっぱいとの情報があり、無理かもしれないと、あきらめたのです(^^;
実際、ケララもマドゥライも、ホテル探しは困難でした(汗)。
残念ながら、南西部のケララ州から、マドゥライへローカルバスで8時間(笑)直行でした。
なので、見せて頂き、とってもうれしいです(@^▽^@)
暗いうちから続々と人の波(笑)。
南インドとはいえ、早朝の海は冷たいのに中へ入って手をあわせる姿。
黄金色のご来光を浴びて祈るサリー姿は、本当に美しいですね。
インド人の信仰の深さと新年を迎える喜びが伝わってきました。
その瞬間をカーニャクマリで見られたなんて、うらやましいです〜!!
町子
- エンリケさん からの返信 2013/12/21 16:27:54
- いつもご訪問ありがとうございます。
- 川岸 町子さん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。
> どちらかと言うと、夕陽の方が印象的かもしれないですよねー。
> でも、私も今までに見た海外の風景の中での?1は、朝日です。
わたしも、海外旅行の思い出としては朝日の方が縁がありますね。
今回のもそうですが、エジプトのルクソールやミャンマーのバガンでの熱気球からの朝日観賞とか。
> 私はカーニャクマリへは、行けませんでした・・・。
> 時間がなかった事と、ホテル事情です。
インドは中国や我が国と同様、人口が多いから必然的に国内旅行をする人々も多くなり、間際の列車やホテルの確保がたいへんですよね。
今回の旅もパッケージツアーでなかったら、きっとカーニャクマリにはたどり着けなかっただろうと思います・・・。
それでも、苦労が多い分、バックパッカーの旅は心に残るものが多いですよね!
わたしもいつか、時間に余裕ができれば、インドの大地を自由気ままに旅行してみたいものです。
-
- satさん 2013/12/16 08:00:31
- 人間の本質
- エンリケさん おはようございます。
まさに写真から光が溢れて温かな太陽の熱を感じる旅行記でした。
元旦のご来光を拝むという行為は世界の色々な場所でそれぞれに行われているのだなぁと改めて知りました。
世界の国々、人種、数多くある宗教を超えて、太陽の光、熱に対する崇拝の念は人間の細胞の中に組み込まれているもののようですね。
また2週間後に新年を迎えるわけですが、私も世界の片隅で(たぶん家の近所)ご来光が仰げれば良いなぁと思いました。
sat
- エンリケさん からの返信 2013/12/21 15:56:31
- いつもご訪問ありがとうございます。
- satさん
こんにちは。いつもご訪問ありがとうございます。
今回はいつもと変わった旅行記が書けて、個人的には満足しているところです。
大晦日、そして元日という特別な時期に海外旅行をすると、その国の人々のまたひとつ変わった一面が見られておもしろいですよね。
> また2週間後に新年を迎えるわけですが、私も世界の片隅で(たぶん家の近所)ご来光が仰げれば良いなぁと思いました。
今回はわたしも国内で新しい年を迎えそうです。
ただ、まだまだ年内に取り組まなければならない仕事がたまっているので、なかなか年末モードにはなれそうもないですけど(笑)。
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