2013/08/23 - 2013/08/23
7位(同エリア40件中)
コクリコさん
アルザス地方のコルマールからフランシュ・コンテ地方のブザンソンに移動しました。
ブザンソンで3泊。
さあ、ブザンソン3泊してどこに行こう!
「オルナンに日帰りで行けるわ」
「オルナン! 『オルナンの埋葬』のオルナンか! クールベの生まれ故郷だ、是非行こう」
と夫は大喜び。
夫は反権力、反骨精神のある人物が好きなのだ。
そして私は、自分の好きな所を選んで行っているように人々に見せかけてはいますが、実は夫の好みの場所をかなり選んでいる妻なのです。
ブザンソンからオルナンへ日帰り決定!
ブザンソンから約25キロメートルの場所に位置する自然が豊かで美しい町オルナンで1819年にクールベは生まれました。
ブザンソンという都市を私たちはかなり気に入りましたが
オルナンはさらに今回の旅行で上位に入るお気に入りの町になりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
-
パリのオルセー美術館に飾られているギュスターヴ・クールベ作『Un Enterrement a Ornans オルナンの埋葬』(写真の絵は絵はがきです)。
314×663センチの大作。
共同墓地の埋葬に50人に及ぶオルナンの名もない人々が参列している絵を初めて見た時
「心が沈みそうな暗い絵だわ」
と好感がもてませんでした。
でもそれが妙に心にひっかかり、オルセー美術館に行くたびこっそり見ていました。
その時はまさかオルナンに行くなどと思ってもいなかった。
美男子好きの私はその頃からクールベさんにご縁があったのでした! -
オルナンへのバス停<BESANCON Gare SNCF Viotte>はブザンソン駅前を直進したロータリーにあります。
現在(2013年)駅前から旧市街にかけてトラム設置の工事をしているので最初はわかりにくいかもしれません。
ブザンソンでほとんど独占しているかのように見えるGINKOバスではなく、MobidoubsバスLigneAのバスに乗ります。
私たちは8時半発<PONTARLIER>行きのバスに乗りました。
ブザンソンからオルナンまで片道3ユーロ、約40分。 -
バスはいつもながらガラガラ。
この正面のお兄さんを写したのではなく、右側に座っている二人の女性を記念に写しました。
バス停に早目に着いたら、この二人の女性が"あんちゃん"みたいな若い男と親しそうに話していたので、なんだろう〜と思っいてたら、あんちゃんはバスの運ちゃんだった(それもこのバスではなくGINKOバスの^^)。
ピアスしたあんちゃんだけど人が良さそうで、バスの運転手が日本みたいに堅苦しくないところがとても良いねぇと、夫と話していたら女性二人が話しかけてきた。
インド洋に浮かぶフランス海外県レユニオン島から来た姉妹でした(でも姉妹に見えなかったなぁ、1人はレユニオン顔で、もう1人は白人)。
レユニオン島はちょうどバカンスシーズン、観光客に溢れるレユニオン島から静かなるオルナンへ、
「オルナンは素晴らしい所よ!」
と自信持って言う姉妹。
でもね、オルナンに行くのは初めてなんですって。 -
ブザンソンを出発したバスの車窓、しばらくのどかな緑地帯。
-
やがて『オルナンの埋葬』の背景にあるような石灰質の白っぽい断崖が現われました。
「オルナンの埋葬の断崖!」と歓声をあげて、、、見飽きることなくずっと見続けていました。 -
9時10分<オルナン クールベ広場(ORNANS Place Courbet)>に到着。
オルナンはバスの本数があまりないので4時間の滞在予定。
小さな町とはいえギュスターヴ・クールベ美術館以外にはあまり見られないかもしれない。
美術館とクールベが描き、眠っているオルナンの墓地だけは行きたい。
観光案内所でもらった地図の中で最短コース(お墓までわざわざ行かなければもっと遠くまで歩けると思う)のオルナン歩き。
パンフレットたくさんもらったためバッグに仕舞ってしまい後で失敗。 -
クールベ美術館の開館時間は10時。
開館まで40分くらい時間があるのでルー川の川辺や美術館の周辺を歩いてみましょうか。
ルー川越にサン・ローラン教会の尖塔が建つ美しい風景。
「どう? 綺麗でしょう」
と先ほどのレユニオン姉妹が自分の町のように私たちに紹介。
そういえば、レユニオン顔の方の女性は日本に観光できたことがあると言っていたっけ。
日本の感想は何て言っていたか忘れたけれど、東京や京都、美しかった、興味深かったと言っていたような。 -
お天気が良いのでスカッと明るいオルナン。
『オルナンの埋葬』のような暗く沈んだ風景ではない。
ひと目見て「オルナン大好き」と思いました! -
オルナンは町ですが、日本から見れば村程度の小さな町。
綺麗な川が流れ、感じの良い建物が川の畔に建つ静かな町。
心地良さを感じました。 -
アルザスの看板のように凝ってはいないけれどすっきりした図書館の看板。
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小さな町なのに立派な図書館がある。
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陽気な色の花々に飾られた橋。
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嘴の黄色い鴨たち。
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オルナンも橋や街角に花がいっぱい。
「Les villes et villages fleuris」のコンクールに登録しているのかな、と調べてみたら花1つ。
きれいな町なのに花1つなんだ。
アルザスはコルマールを始めとして花4つが多かったけれど、『フランスの最も美しい村』に貫禄負けか。 -
花の向こうに石灰質の白っぽい断崖。
オルナンの風景どこ撮っても灰褐色の断崖が写り込む。 -
町の中も歩いてみよう〜
市庁舎。 -
市庁舎の向き合いに観光案内所。
-
アーケードのある通りもまだ静か。
-
10時になったのでクールベ美術館に入ります。
入口にいた美術館員が 若い頃のクールベそっくりの美男子!
こ、これはどうしたことか・・・と動揺していたら
夫も
「クールベが現われたかと思ったよ。なかなか美男子じゃないか」
と。
写真撮らせてもらえば良かった、
クールベの絵『出会い(こんにちは クールベさん)』のように、
「Bonjour, monsiour Courbet」
って言って。
クールベが生まれ、幼年期の数年を過ごした旧エベール邸が美術館になっています。
2008年から3年の歳月をかけ改装工事が行われ、旧エベール邸に加え、隣接する2棟の家も美術館の一部となり、美術館の総面積は500?から2,000?へと大幅に拡張されました。
コレクションの保存としやすい環境が整いました。クールベ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
特別展『クールベとセザンヌ』展が開催されていましたが、
特別展は写真撮影禁止なので写真はありません。
笑ってしまったのはセザンヌの描くリンゴとクールベのリンゴの絵が並んでいて、セザンヌのリンゴの方が断然美味しそうに見えたこと!
クールベの描くリンゴは柿みたいだった。
リンゴはセザンヌの右に出る者はいない!と納得。
旧態然としたサロンの画家や、同時代の新古典主義、ロマン派画家たちにも何かと言われていたクールベですが、セザンヌはクールベを尊敬していたようで
「クールベは色調を溶かす職人だ。キャンパスに美しい黒を塗りこめるのは彼だけだ」
と言っています。
入口のクールベの年譜が書かれているパネル。 -
1819年にオルナンで生まれる。
21歳の時にパリに渡りソルボンヌ大学の法学部の学生となるが、画家になりたくて退学。アカデミー・スイスに通い、ルーヴル美術館で過去の巨匠たちの絵を模写。
1844年 『黒い犬を連れた自画像』でサロン初入選。
1851年 『オルナンの埋葬』をサロンに出品するが批判を受ける。
1855年 パリ万国博覧会に『オルナンの埋葬』と『画家のアトリエ』を出品しようとしたが落選。
頭にきて会場の近くに小屋を建て「ギュスターヴ・クールベ作品展。入場料1フラン」という看板を立て1855年6月28日から公開。
1870年 パリ・コミューンに参加。
新政権によりコミューンが鎮圧された後投獄される。
1873年 スイスに亡命
1877年 亡命先のスイスにて病没。 -
目に見えるあるがままを描こうという写実主義の代表的な画家のクールベ。
「新古典主義(代表アングル)もロマン主義(ジェリコー、ドラクロワ、ターナー)もダメだ。結局は理想化、空想化したものを描いている。これからは目に見えるものをありのままに描かなくてはいけない。写実主義(リアリズム)だ」
いつの頃の写真だろう。
美男子のはずのクールベさん太ってしまって
美男の面影から遠くなっている。
美しい自画像を多く描いていた頃のクールベさんは何処へ。 -
ルー川側の廊下にはルー川の上にガラス張りのギャラリーがあり対岸の風景を望むことができます。
-
クールベの部屋には家具やクールベの主にオルナンを描いた絵が展示されています。
-
《オルナンの風景》
クロード・アントワーヌ・ボー(1792〜1850頃)
オルナンの風景を描き続けクールベに影響を与えた画家だそうです。
この絵は1835年頃の作品。 -
上 クールベの部屋のベッド
下 キャンバスとクールベ愛用の絵の具箱。
使い込んだ絵の具箱、まだ使っている最中のよう。
扉を開いて今にもクールベが入ってくるかと思いました。 -
展示されていたクールベの絵のいくつかをUPします。
《聖杯前のイエス》(1847年)
無宗教かと思っていたけれど宗教画を描いていた時期もあったのですね。 -
クールベの作品ですぐに思い浮かべるのは『オルナンの埋葬』『画家のアトリエ』『出会い(こんにちはクールベさん)』、レスビアンほい『まどろみ』、かなり写実的で衝撃的な『世界の起源』
などですが、
クールベは自分の目で見た庶民や労働者のありのままの姿も多くキャンバスに描きました。
《鍍金職人》(1842年)
デヴューの遅かったクールベの初期の作品。 -
『オルナンの製紙業者』(1865年頃)
-
『牛市の農夫』(1850〜1855年)
クールベ美術館には庶民、労働者に暖かい視線を投げかけていたクールベの作品がたくさん展示されていました。 -
クールベは彫刻の才能もあったようです。
『シャポの漁師』(1862年)
こんな所に?な場所に飾られていた小品。 -
ショッキングな赤い廊下)から次の展示室へ。
赤い部屋は何の展示室だったか忘れてしまった(冷汗)。
クールベ関係の映像流す部屋だったかな? -
クールベの代表的な絵の写真が飾られていました。
残念ながらこの美術館ではなくフランス内外の美術館に所蔵されている絵です。
その中のいくつかを。
真ん中の絵はモンペリエにあるファーブル美術館蔵
『出会い、こんにちはクールベさん』
道具箱を背負った旅姿のクールベは胸をそらせ堂々とした態度。
クールベの後援者で大富豪の美術愛好家のブリュイアスが従者と犬を従えてクールベを迎えているシーン。
「天才に敬礼する財産」などとからかわれた絵だそう。 -
しつこく『オルナンの埋葬』(パリ オルセー美術館蔵)
314x663センチの大作。
このような大作は英雄、貴族、神々しか描かれなかったその時代のサロンでは地方の共同墓地の埋葬に名もない庶民たちが参列している絵に非難轟々。
総勢50人にも及ぶ参列者は半世紀後にもこれが誰であるかわかったとという。
最初は喜んでいたオルナンの人々も世間での不評を聞きクールベを非難したようです・・・よくあること。
マネの
「司祭、葬儀屋、すべての会葬者たちを地中深く埋葬してのけたような絵だ。あれがあの男の言う現実か」
の非難に対してクールベはマネの『死せるキリストと二人の天使』に
「天使なんて見たことないから描けないね。あの羽根で飛べるのか」
と言ったとか。
あー、面白い。
その場にいたかった〜自己主張の強い芸術家たちの会話聞きたかった! -
『画家のアトリエ』(パリ、オルセー美術館蔵)
上の『オルナンの埋葬』と共に1855年のパリ万博に出展しようとして落選した絵。
「舞台はパリの私のアトリエです。画面は二つの部分に分かれています。真ん中で私が描いています。右側は株主たちすべて、つまり友人たち、労働者たち、芸術界の愛好家たちです。左側は野卑な生活の別の世界で、民衆、悲惨、貧困、富、搾取者、被搾取者、死によって生きる人々です」
左側のモデルの中に大嫌いなナポレオン3世と思われる人物も描かれています。
真ん中の姿の良い画家は本人クールベ。 -
『恋人たち』(フランス、リヨン美術館蔵)
クールベの数年にわたる恋人のジュスティヌスと自分をモデルにした絵。
自分の顔に自信があり自己愛の強いクールベは恋人より自分の顔を美しく、恋人より目立つように描いているではありませんか!
凄いぞクールベ!!!
クールベのような恋人がいたら振り回されてヘトヘトになりそう。
でも半年位ならお付き合いしてみたいわ♪ -
『ボート遊び(ポートスカーフに乗る女)』(東京、八王子市 村内美術館)
去年(2013年)1月に八王子の村内美術館で見てきた絵でした。
その時書いた旅行記に貼った絵葉書の写真です。
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=27871557
トゥルーヴィルの海岸で話題になった女性サーファーがモデルだそうです。颯爽としてクールベらしくない健康的な絵だなぁと思って求めた絵葉書でした。
ドゥルーヴィルへはオルナンの数日後に行きました。 -
『罠にかかった狐』(1860年)
オルナンの自然を愛したクールベ、オルナンの寒くて厳しい冬の情景も描いています。
猟師にとっては格好の獲物ですが、罠にかかった狐の痛々しさに胸が詰まります。 -
『雪の中の猟師』(1864年)
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『オルナンの眺め』(1872年)
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『エトルタの海岸』(1872年)
オルナンから一気にノルマンディーのエトルタの長閑な風景に。 -
パリ、ヴァンドーム広場にあるナポレオンの記念塔がパリ・コミューンに参加した人々に倒された時の写真。
この中にクールベもいたはず。
反権力の立場をとるクールベは労働者の政権であるパリ・コミューンに参加 -
変わって、こちらの絵はロベール・フェルニエによる
『クールベへのオマージュ』
『出会い、こんにちはクールベさん』を連想させる絵ですが、クールベの絵に比べて迫力はないけれど。 -
ロベール・フェルニエ(1895〜1977)はクールベの弟子でありクールベの研究者であり、またクールベ美術館の創立者でもある人物。
現在の美術館長は息子のジャン・ジャック・フェルニエ氏。 -
ロベール・フェルニエが使用していたパレット。
使い込んだ油絵のパレットを見るのが大好き!
画家との距離がより身近な感じになる。 -
ルー側に張り出したガラスの廊下。
-
足下にルー川の流れが覗きこめる。
マスがチョロチョロ泳いでいるのが見えたりして楽しいのですが、
足の裏がゾクゾク・・ちょっと恐い。 -
美術館を一通り見たら裏口のような出口に出てしまいました。
-
やっぱり裏口っぽいなぁ。
こんな物置のような建物に絵が描いてある。
よくわからないけど宿屋のサロン?の書割?の絵?
建物の中には何があるんだろう〜舞台装置かしら。 -
ひっそりとした裏通りを行くと、
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サン・ローラン教会に突き当たります。
サン・ローラン教会には入りませんでした。 -
教会からヴィウ・スル通りという「孤独な老人」っていう名前なのかしら変な名前の通りを上って墓地に行こうとしていますが、暑くてちと大変。
-
坂道から振り返って見た景色。
振り返った先にはお馴染みの石灰岩の断崖。
どこからも見えるのが良いね。 -
暑い日中、てくてくと10分ほど歩くと墓地が見えてきました。
真夏の太陽が降り注ぐ墓地は拍子抜けするほど明るい♪ -
クールベのお墓を探せ!
どこだどこだ・・・
観光案内所でもらった簡単な地図では墓地のどのあたりにクールベの墓があるかわからない。
見当をつけてもわからない。
一番暑い時間だったのでへたばってしまいました。 -
ここでもない、あそこでもない。
『オルナンの埋葬』が描かれた墓地の真ん中で探し回るコクリコ夫婦。
時々、『オルナンの埋葬』の背景はこの角度からかなどと思いながら。
「お墓の形がわかればなんとか探せるんだけど」
と夫が言うのに
「うーん、わからないなぁ」
と言う私。
そこが失敗だった。
さっき観光案内所でもらったいくつかのパンフレットに写真があったのだ・・・それをバッグに仕舞いこんで一番ちゃちな地図を見て歩いていた我ら。
オルナンでの唯一の心残りがクールベのお墓参りできなかったこと。 -
これがクールベさんのお墓です(パンフレットの写真より転載)。
クールベのお墓はちゃんとしたパンフレットに載っていました。
この形のお墓を探せば良かったのてした。。。後の祭り。
亡命先スイスのレマン湖畔で病死、死してから故郷に帰ってきたのですね。 -
『オルナンの埋葬』の背景になっている暗い断崖はこの断崖に決定!
-
ルー川を見下ろすオルナンの風景は家が多くなったとはいえ150年前とはあまり変わらないのではないか。
-
クールベはオルナンの自然を多く描いています。
「地方を描くには、その土地を知る必要がある。わたしは故郷を知っているからそこを描くのだ。これら森の下生えはわたしの家。これはルー川、この流れはリゾン。これはオルナンの岩、これはピュイ=ノワールの岩。ぜひ見に出掛けてみたまえ。わたしの絵画の風景を発見することができるだろう」
さすが写実主義の代表者、リアリストのクールベさんのお言葉です。 -
そう言えば、もう一つ失敗があった。
13時のバスでブザンソンに帰らず次の17時のバスで帰ればルー川の川辺の散歩ができたのです・・・《クールベの小径》。
川辺を歩くと、クールベが描いた景色の数箇所に絵のパネルが立っているそうだし、クールベのアトリエ、クールベが亡命する直前まで住んだ家もあったようだ。
クールベが故郷を描いたまさにその場所に立ってみたかったなあ。
私たちは最短の散歩道だけ歩いたのでした。 -
クールベ描く『オルナンの風景』とあまり変わらない現在のオルナンの風景。
ルー川の川縁に素朴でも小奇麗な家々が並び、対岸は木々の緑。
クールベと同じ視線で見ている嬉しさ。
絵心があれば一日滞在してスケッチをしたくなる、そんな風景。 -
私たちは同じ川辺でもブザンソンへ帰るため町の中心に向かっている川縁を歩いたのでした。
オルナンの町を囲む森や山には手付かずの自然が残されているようです。
ハイキングしたら楽しそうだ〜
スケッチにハイキング、良いなぁ〜 -
時々民家を横切って、また川に出て。
-
川の縁に座ってビールを飲んで、川を泳ぐマスを眺めてご機嫌でした。
キンキンと冷えた5007mlのビールが美味しい! -
「マスは綺麗な川にしか棲まないんだよ」
と美しい姿のマスを追いかける。
昨晩ブザンソンで美味しいマスのフライを食べた私たちであった。
「マスと鯉のフライ、マスより味の濃い鯉の方が美味しかったね〜」
「マスは素早く泳ぐね。」
シューベルトの歌曲『鱒』を思い出して
「矢のように速く泳ぐ、って歌詞だったよね」
「清き流れ、ってのもあったっけ」
童心に返るルー川のほとり。 -
長閑な景色を眺めながら気持ち良く歩くうちに、
-
町の中心街に戻ってきました。
夫いわく
「アルザスの『最も美しい村々』はもちろん美しいけれど、オルナンは『最も美しい村』にありがちな張り切り様がないのが良い」
と大変満足しておりました。
また
「手も足もでないくらいきちんとした綺麗すぎる村や町はどこか無理があって閉口する。汚い部分もあって良いからオルナンくらいの生活感があって綺麗な町が良いな〜ここで釣りでもしたい」
と。
同感、と長く夫婦していると同じ趣味になる。
少々ユルイ町が良い。 -
最後のダメ押しに、ルー川をカヌーで下るクールベさんを見る!
オルナンは我々から見ると旅行記の「エリアの満足度"評価☆5"」
の中でも上位の"☆5"なのだ!
あくまでも私たち個人の満足度なので
「ただの綺麗な田舎町だけじゃないか」と思われる人もいるかもしれませんけれど、ここは贔屓の引き倒し・・ということで御勘弁を。 -
対岸にはクールベ美術館。
-
私たちがつい数時間前に歩いたガラスの廊下を誰かが歩いている。
つい数時間前のことなのにもうかなり昔のような気がする。 -
ブザンソン行きのバス停(写真右下)。
バス停近くの公園(写真右上、左)のベンチでパン食べながら13時14分発のバスを待つ。
ごくごく普通のバス停、パン屋、フランスのどこにでもあるような普通の公園。
その普通さで私たちは良いんだ。
行きのバスで一緒だったレ・ユニオン島の姉妹はまだオルナンの町でゆっくりと食事をしているようでした。
私たちもレストランでゆっくり食事すれば良かった。 -
バスの待ち時間にもういちどルー川の写真を撮る。
水辺の風景はやはり良いなぁ。
そうか、アルザスの可愛い村リクヴィル、リボーヴイレ、エギスハイムがちょっとだけ物足りなかったのは川が流れていなかったものその一つ、と気がついたのでした。
クールベさんの故郷に来られて大満足。
パリを発つ日、オルセー美術館に行き『オルナンの埋葬』をしっかり目に焼き付けてきました。
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この旅行記へのコメント (16)
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- dankeさん 2014/10/30 23:21:52
- なんとのどかなところでしょう
- コクリコさん、
もうこちらの旅行記に投票していたのにまた押してしまいました ハハハ。
今回パリでノートルダムの塔に登った時に同じ回(コクリコさんならご存知でしょうが一度に昇り降りする人を制限しています)にいらした日本人の女の子にあの怪物をバックに写真を撮りあいましょうとお願いしたのです。その時にどこから来たかという話を少しして、私はアルザス(ちょっとなぜか自慢気=自分が好きな場所だから)、彼女はブザンソンからです、と言いました。え?私の中では無山村という漢字がフッと頭に浮かんできてしまって「えっ、無山村ですか?」「はい、そうです。ブサンソン。そこで一ヶ月留学していました。スイスに近いんですよ。」その彼女の一言でアルザスにも近いとわかりましたが、頭の中で謎はひろがるばかり。良かったです、コクリコさんの旅行記で見ることができて!のどかないいところ。フランシュ コンテ県は私の持っているガイドブックではブルゴーニュ県と一緒に紹介されて、多分ブルゴーニュの紹介より少し少ない気がします。なんかちょっとアルザスとロレーヌの項目と同じ比率です。確かに地味かもしれませんが、とてもいいところですね。
- コクリコさん からの返信 2014/11/01 16:22:04
- RE: なんとのどかなところでしょう
- dankeさん、たびたびご訪問&書き込みありがとうございます♪
> もうこちらの旅行記に投票していたのにまた押してしまいました ハハハ。
オルナンの旅行記に以前ポチっとしてくだり嬉しく思っています。
私が気に入ってUPしている旅行記にはあまり投票がないので残念に思っているのですが地味だから仕方ないですよね。
> 今回パリでノートルダムの塔に登った時に同じ回(コクリコさんならご存知でしょうが一度に昇り降りする人を制限しています)にいらした日本人の女の子にあの怪物をバックに写真を撮りあいましょうとお願いしたのです。その時にどこから来たかという話を少しして、私はアルザス(ちょっとなぜか自慢気=自分が好きな場所だから)、彼女はブザンソンからです、と言いました。え?私の中では無山村という漢字がフッと頭に浮かんできてしまって「えっ、無山村ですか?」「はい、そうです。ブサンソン。そこで一ヶ月留学していました。スイスに近いんですよ。」その彼女の一言でアルザスにも近いとわかりましたが、頭の中で謎はひろがるばかり。
きゃっ、無山村! なるほど〜面白いです。
ブザンソンというと私には小澤征爾なもんで地名だけは知っていました。
1959年にブザンソンの国際音楽祭の指揮者コンクール部門で小澤征爾は日本人初の優勝〜その後「世界の小澤」に羽ばたいたというそのブザンソン♪
カテドラルもあるし、大学もあるのでコルマールより都会です。
そうそうヴォーバンが築城した要塞もあります!
でも去年物凄く暑くて要塞の無料地域だけ行って町に戻ってきたの、後悔しています。
ヴォーバンの要塞といえば、かのももんがあまんさんやwizさんの旅行記が浮かびますね!
彼らはブザンソンにはまだ行っていないので、私こそブザンソンの要塞についての旅行記書かなくては行けないのに途中で引き返すなんてね・・・
お恥ずかしいことにまだブザンソンの旅行記すら書いていないのですよ。
去年はトラムの建設工事の最中でしたが、工事が終わったらかなり素敵な都市になりそうです。
フランシュ・コンテ地方はコンテチーズが有名、ヴァン・ジョーヌと言われている黄色いワイン(金色がかった白ワイン)も美味しいです。
食べ物もお手頃価格で美味しいです!
車や自転車で行けば自然がたっぷり味わえるそうで良い所なんですけど。
「アルザスに行った」自慢気分わかりますよ〜(^^)v
アルザスやプロヴァンスって憧れの目で見られますものね、その魅力も良くわかります♪
今回一緒に行った妹たちはきっとアルザスに行ったら可愛くて大喜びすると思います。
ブザンソンから日帰りでアルボワという村に行ったのですが、そこのレストランで隣り合わせた若いフランス人とベトナム人の女性はアルザスに住んでいると言っていました。
アルザスからわざわざフランシュ・コンテを旅行していました(^^)
アルボワの旅行記も書いてないや〜ずっと雨降ってたしなぁ(><)
-
- 前日光さん 2014/06/17 14:31:35
- 同感!!(^^)!
- コクリコさん、こんにちは。
お久しぶりです。
クールベという名前に惹かれて、この旅行記にお邪魔しました。
今回はクールベがイケメンだからというわけではなくて(第一私は彼の顔を知らないし。)、昔美術館だったのか画集だったのか忘れましたが、「罠にかかった狐」という絵を見て、なんとなく印象的だったからなんです。
「雪の中の猟師」もその時見たような?
私、絵はよく分からないのですが、どうもシュールすぎるものとか印象派的なのもいまひとつピンとこなくて。
じゃあ、リアリズムがいいの?と言われると、それだったら写真を見ればいいんじゃない?となり、なんとも矛盾しているのですが、要するに分かりやすい絵の方が好き!ってことなのかもしれない。
クールベとかコローがいいと思っています。
で、今回クールベがイケメンだったと知り、邪な気持ちも働いて、だったらますますいいわぁとなった次第です(>_<)
それから最後の方のコクリコ夫妻の「手も足も出ないほどきれいすぎる町よりも、少々ユルイ町がいい」という意見に大賛成!我が意を得たり!と思って、コメントしたというわけです。
私たちも多分にその傾向がありますので、いっしょにこういう町を歩けたらいいのにね。
今年の夏も楽しんで来てね(^^)/
前日光
- コクリコさん からの返信 2014/06/20 22:27:05
- RE: 同感!!(^^)!
- こんばんは、前日光さん♪
お返事遅くなってごめんなさーい。
呆れるかもしれませんがひょんなことからまた鎌倉に行ってきました。
> クールベという名前に惹かれて、この旅行記にお邪魔しました。
> 今回はクールベがイケメンだからというわけではなくて(第一私は彼の顔を知らないし。)、昔美術館だったのか画集だったのか忘れましたが、「罠にかかった狐」という絵を見て、なんとなく印象的だったからなんです。
> 「雪の中の猟師」もその時見たような?
オルナンの旅行記見てくださってありがとうございます!
「罠にかかった狐」って美術の教科書に載ってなかったっけ?
「罠にかかった狐」「雪の中の猟師」と「オルナンの埋葬」「画家のアトリエ」のイメージが違いすぎて最初は同じ画家?と思ったものでした。
> 私、絵はよく分からないのですが、どうもシュールすぎるものとか印象派的なのもいまひとつピンとこなくて。
シュールすぎるものは私もイマイチですがミロやカンディンスキーあたりまではOK。
印象派は若い頃は見慣れている絵という感じで特別好きでもなかったのですが最近は俄然好きです!
ルノワールならこの絵、モネならこの絵、シスレーならこの絵、、、と他の画家でもそうですがその画家の「この絵が好き」と言った感じです。
特に印象派と言われている画家の絵は見ていて心が楽しくなるし、画家たちの笑い声や喧嘩、恋愛沙汰やざわめきが聞こえてくるから〜とっても身近で親しみがあります。
> で、今回クールベがイケメンだったと知り、邪な気持ちも働いて、だったらますますいいわぁとなった次第です(>_<)
クールベは自画像何枚も描いてるから相当お顔に自信があるみたい。
反逆精神があるのも良いですね〜
ちょっとお付き合いしてみたい、でも伴侶にするには苦労しそう(またまたお得意の妄想が^^)
> それから最後の方のコクリコ夫妻の「手も足も出ないほどきれいすぎる町よりも、少々ユルイ町がいい」という意見に大賛成!我が意を得たり!と思って、コメントしたというわけです。
> 私たちも多分にその傾向がありますので、いっしょにこういう町を歩けたらいいのにね。
わー、前日光さんもそうでしたか!
嬉しいです。
その点日本は特別清潔なわけでも美しすぎるわけでもないから良いですね〜ただしビルやブルーシートがごちゃごちゃなるのはいただけないけど。
適当に綺麗で歴史や文化のある町が好きなので、またどこか町歩きいたしましょうね。
今年も東大の講座聞きに行ってるの?
> 今年の夏も楽しんで来てね(^^)/
ありがとうございます!
またオタクな旅行してきますね。
-
- wiz さん 2014/01/31 21:42:44
- 水辺の風景が気持ちいい!
- コクリコさん!
いつのまにかオルナン旅行記も出来上がっていたのですね〜。
クールベは特に好きな画家ではないけれど^ ^;
オルナンは水辺の風景が気持ちいいなかなか素敵なところですね!
お墓の件はほんとうにほんとうに残念でした!
あぁ、でもやっぱり、まずは南西フランスに行きたい〜!と思う毎日です。
wiz
- コクリコさん からの返信 2014/02/03 22:49:44
- RE: 水辺の風景が気持ちいい!
- wizさん、
こちらも見てくださってありがとうございました!
> クールベは特に好きな画家ではないけれど^ ^;
もしかしたら私は人間模様が好きなのかもね。
クールベはとても興味ある男性です♪
でも、やはりあまり日本人には好かれそうもないな〜なんて思います。
だってねぇ、オルナンより後にUPしたモンマルトルのユトリロの旅行記の方が投票も多いけれどアクセスがオルナンよりずっと多いのよ〜(^^;)
> オルナンは水辺の風景が気持ちいいなかなか素敵なところですね!
フランシュ・コンテ地方に旅行する人はあまりいないと思いますが、私たちのようにひょんなことから行くことになったらお薦めな町です。
クールベが好きな方にはなおさら。
> お墓の件はほんとうにほんとうに残念でした!
もう、行く機会はないですからね〜
> あぁ、でもやっぱり、まずは南西フランスに行きたい〜!と思う毎日です。
去年、フォローし合っているトラベラーさんや掲示板でお話しているトラベラーさんの多くが西南フランスに旅行されたので去年は西南フランスがブームだ〜と思いました。
ところがモワサック、スイヤックには寄ってないみたい。
綺麗な町ですが観光地ではないしね〜特別ロマネスクに興味なければ限られた旅行日程では優先順位下がりますよね。
wizさんには是非是非モワサック、スイヤックに行って欲しいです!
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- pedaruさん 2014/01/21 05:46:22
- クールベ
- コクリコさん お早うございます。
オルナンという街をご一緒させて頂きました。オルナンがクールベの故郷とは知りませんでしたが、好きな芸術家の故郷となれば愛着もひとしおですね。
起きてからずーと、この旅行記を見ています。気に入った旅行記はじっくり見る方なので、その語り口もじっくり時間を掛けて・・・お陰で、旅をした気分になりました。
ハンサムなクールベが自画像を何枚も描いていたということですが、私も10代の頃自画像を描いて、あまりに似ているのでガッカリしたことを覚えています。・・ということは・・・自分ではよっぽどハンサムだと思っていたのかな〜
クールベとセザンヌのりんごの話、興味深く聞きました。私事ですが、小学生のころ、りんごの絵をたくさん貼りだす展覧会があって、内心自慢の自分の絵を見に行きました、遠目にも見るからに美味しそうなりんごがありました。「ああ、あれだな、僕の絵は」 近づいて見ると、なんと私より絵の得意ではない友人の絵だったのです。私の絵は色んな色を駆使して、いじりすぎて、鮮度が落ちた絵だったのです。
久しぶりに旅行記を拝見して芸術的な気分を味わえました。有難うございました。
pedaru
- コクリコさん からの返信 2014/01/22 13:36:15
- RE: クールベ
- pedaruさん、
オルナンの旅行記を丁寧に見てくださってどうもありがとうございます。
私の自己満足で書いた旅行記なので地味な旅行記ですが目にとめてくださり嬉しいです。
> ハンサムなクールベが自画像を何枚も描いていたということですが、私も10代の頃自画像を描いて、あまりに似ているのでガッカリしたことを覚えています。・・ということは・・・自分ではよっぽどハンサムだと思っていたのかな〜
自画像っていったいどんな気持ちで描くのか描いた画家たちひとりひとりに聞いてみたいくらい興味ありますね。
自分を客観的に描くその心理。
今流行の「自撮り」とは違う、自分を表現したい何かがあるのでしょうね。
少々ナルシストぽいのも嫌いじゃありません♪
私は絵は描いていませんが漫画を描いてた頃があり、自分が主人公の漫画はもちろん可愛い子ちゃんにしましたよ〜
> クールベとセザンヌのりんごの話、興味深く聞きました。私事ですが、小学生のころ、りんごの絵をたくさん貼りだす展覧会があって、内心自慢の自分の絵を見に行きました、遠目にも見るからに美味しそうなりんごがありました。「ああ、あれだな、僕の絵は」 近づいて見ると、なんと私より絵の得意ではない友人の絵だったのです。私の絵は色んな色を駆使して、いじりすぎて、鮮度が落ちた絵だったのです。
わー、面白い!
リンゴって描きたくなるのかしら。
最近、クールベの違うリンゴの絵を見たら、こちらは美味しそうでした。
> 久しぶりに旅行記を拝見して芸術的な気分を味わえました。有難うございました。
こちらこそありがとうございました。
パルファンさんのコミュに入ってらっしゃいますよね。
絵心があると旅もいっそう味わい深いものになるでしょうね〜憧れます!
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- 迷子さん 2014/01/12 18:27:05
- この目で見たモノしか描けない!
- と、言った写実の画家
の故郷は訪問された日は
青空の下に広がった町並みだったんすね。
(お天気で印象がガラリと変わりますもんね)
クールベさんも初期には
キリスト像なんぞをお描きになってた!
とは以外でありました。
彫刻もされたてとは・・・・知らなんだ。
又、大好きなフランスの片隅に
素敵な処を見付けられたのっすね♪
遅ればせながら今年もヨロシクです。
- コクリコさん からの返信 2014/01/15 10:51:26
- RE: この目で見たモノしか描けない!
- 迷子さん、
ご訪問&書き込みありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお付き合いのほど、お願いしまーす♪
> と、言った写実の画家
目で直接見ていないものも描いているとダンナが申しておりまする(^^;)
> の故郷は訪問された日は
> 青空の下に広がった町並みだったんすね。
> (お天気で印象がガラリと変わりますもんね)
暗く沈んでいませんでした。
がっかりと嬉しさ半分半分。
> クールベさんも初期には
> キリスト像なんぞをお描きになってた!
> とは以外でありました。
> 彫刻もされたてとは・・・・知らなんだ。
私も彫刻されていたとは知らなんだ、でした。
> 又、大好きなフランスの片隅に
> 素敵な処を見付けられたのっすね♪
ブザンソンに旅行する人(日本からはあまりいないかも^^;)がいたら是非お薦めですが、クールベ自体日本ではあまり人気なさそう〜
でも、ま、ワインやチーズが美味しいし、食べ物も安くて美味しいので秘かにお薦めしておこう。
> 遅ればせながら今年もヨロシクです。
私の方こそ、また面白い旅日記を楽しみにしています。
そうそう、テレビ東京の旅番組で「ル・パラディ」 紹介されていたので笑ってしまいました。。。あのまんまでした〜
12月の迷子さんの「ル・パラディ」のクチコミ、アクセス多くなかった?
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- 唐辛子婆さん 2014/01/09 02:30:33
- クールベさん
- コクリコさん
こちらではあけましておめでとうございます。
クールベって「石割り人夫」しか知らなかったから
この旅行記で大作をふたつも知って充実した真夜中をすごさせていただきました。
世界の起源もクールベだったのね\(◎o◎)/!
オルセーかどっかでみた時には、げっと驚いたものでした。
ブザンソンて聞いたことある地名だなあと思ったらたしか音楽祭がありましたね。小澤征治(ってこの字だったっけ?)がオートバイで駆けつけてデビューしたんじゃなかったっけ?違ったかな?
今年の夏のフランス旅行記もいまから楽しみにしています。
なんて気が早いんだらうと思われるかもしれないけど^^
唐辛子婆
- コクリコさん からの返信 2014/01/09 08:04:23
- RE: クールベさん
- 唐辛子さん、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたしまーす♪
相変わらず朝早く(?)の書き込み・投票ありがとうございます!
> クールベって「石割り人夫」しか知らなかったから
「石割り人夫」しか、というのも凄いわね!
凄い通みたい!
> この旅行記で大作をふたつも知って充実した真夜中をすごさせていただきました。
>
> 世界の起源もクールベだったのね\(◎o◎)/!
> オルセーかどっかでみた時には、げっと驚いたものでした。
今、オルセーで一番人気だそうです。
以前ならマネの「オランピア」だったそうなのに。
「世界の起源」をしげしげ見るのも恥ずかしいですけれど、しげしげ見ました。
> ブザンソンて聞いたことある地名だなあと思ったらたしか音楽祭がありましたね。小澤征治(ってこの字だったっけ?)がオートバイで駆けつけてデビューしたんじゃなかったっけ?違ったかな?
せいじの「じ」は「爾」だったかな。
そうなのよ、ブザンソンといえば小沢征爾がすぐ浮かぶけれど、40代くらいからの人たちは小沢征爾の名前は知っていてもブザンソンの指揮者コンクールで優勝して世界デビューしたことは知らない人多いみたいですよ。
私が子供の頃だったけれど、有名でしたよね。
まあ、日本が発展途上国の頃だったから、小沢征爾の優勝は日本にとって晴れがましいことだったでしょうから。
ブザンソンの旅行記はまだ書いていないのですが、あまり期待していなかった都市の割には、地味ながらなかなか良い都市でした。
でも指揮者コンクールの会場ってどこだかわかりませんでした・・・というか探しもしなかったけど(^^;)
> 今年の夏のフランス旅行記もいまから楽しみにしています。
> なんて気が早いんだらうと思われるかもしれないけど^^
まだ去年の旅行記も完成してないのにねぇ(><)
とちゅう飛ばしてノルマンディーやパリ郊外の印象派を訪ねる旅行記を先に書くかも。
それではまた後ほど、某所で!
ですが、睡眠不足にならない?
- 唐辛子婆さん からの返信 2014/01/10 10:04:51
- RE: RE: クールベさん
- > 「石割り人夫」しか、というのも凄いわね!
> 凄い通みたい!
昔は図工の教科書にクールベは「石切り職人」しか載ってなかったやうな。
印象派と写実派の比較材料として。
> 今、オルセーで一番人気だそうです。
へえ\(◎o◎)/
わたしゃオルセーも現代美術をいれるやうになったのかと思いましたよ。
今じゃこんなもの珍しくもないけど、その当時この内容でこんだけ写実的なのはたいそうな物議をかもしたことでせうね。
オランピアどころの騒ぎぢゃない。
> せいじの「じ」は「爾」だったかな。
あ、そうでした。確か般若心教にでてくるやうな字だったなと。
> そうなのよ、ブザンソンといえば小沢征爾がすぐ浮かぶけれど、40代くらいからの人たちは小沢征爾の名前は知っていてもブザンソンの指揮者コンクールで優勝して世界デビューしたことは知らない人多いみたいですよ。
ああ、もうず〜っと昔のことですもんね。
私も、知ってる人が二人ブザンソンに留学してなかったら特に記憶にはとどまってなかったかも。
そして指揮者として優勝したことより、知らない国でオートバイを長距離運転して会場にたどり着いたことに今でも驚きを禁じ得ないですけど。
バックパッカーの徒歩旅行やヒッチハイクとは緊張度が違うでしょう?
右側通行だし言葉もまだ通じなかったでしょうし。
> まだ去年の旅行記も完成してないのにねぇ(><)
> とちゅう飛ばしてノルマンディーやパリ郊外の印象派を訪ねる旅行記を先に書くかも。
それもまた良しです。楽しみっ♪
唐辛子婆
- コクリコさん からの返信 2014/01/10 15:30:01
- RE: RE: RE: クールベさん
> 昔は図工の教科書にクールベは「石切り職人」しか載ってなかったやうな。
> 印象派と写実派の比較材料として。
図工というと小学生の頃ではありませんか!
良く覚えてたわね〜すごーい。
記憶力抜群。
小学生に「石切り職人」とはね〜
> わたしゃオルセーも現代美術をいれるやうになったのかと思いましたよ。
> 今じゃこんなもの珍しくもないけど、その当時この内容でこんだけ写実的なのはたいそうな物議をかもしたことでせうね。
> オランピアどころの騒ぎぢゃない。
私も初めて見た時クールベの作品とは思いませんでした。
> ああ、もうず〜っと昔のことですもんね。
> 私も、知ってる人が二人ブザンソンに留学してなかったら特に記憶にはとどまってなかったかも。
>
> そして指揮者として優勝したことより、知らない国でオートバイを長距離運転して会場にたどり着いたことに今でも驚きを禁じ得ないですけど。
> バックパッカーの徒歩旅行やヒッチハイクとは緊張度が違うでしょう?
> 右側通行だし言葉もまだ通じなかったでしょうし。
私はまず優勝したことに驚いたのですが、ごくごく小さい頃だったのでギター片手にスクーター(オートバイ?)のことはその頃知りませんでした。
当時としては大冒険ですよね。
今日本人の若者の中でバックパッカーあまり流行っていませんよね。
-
- ももんがあまんさん 2014/01/08 19:46:02
- クールベさん・・・?
- こんにちは、コクリコさん。
オルナン旅行記、じっくり拝見しました、なかなかの力作、出来れば、2・3票、投票したいくらいですね。
クールベさん、思い出したですけど、ひょっとしたら、昔読んだ小林秀雄の「近代絵画」、巻頭は、「クールベ」だったかも・・・あまりよく覚えて無い?・・・当時、この本は「印象派」について書かれていたもので、クールベは、印象派のハシリの様な扱いだったと記憶してます・・・「写実派」=「リアリズム」だったのですね?
マア、小林秀雄の絵画論は、彼の音楽論「モーツァルト」とともに、専門家には、馬鹿にされてますけど、僕などの、指先が不器用で、絵も下手なら楽器も使えないという人間にとっては、言葉しか取り得が無いので、それなりに面白く読みました・・・「クールベ」の項、もう一度、読み返してみたくなりました・・・記憶違いでなければ・・・?
昔の絵画には、思想が有り、歴史が有り、ジャーナリズムが有り、人生が有ったと思うのですけれど、其れもまあ、この時代(19世紀)まででしょうか?・・・絵画が「アート」になってしまって以降は、正直言って、所詮、ホテルの壁の「装飾品」の地位に落ちてしまったような気もしてます・・・まあ、偏見かもしれないけど、政治や社会にモノ申すという「アーチスト」(画家)が、いないというのは確かかと?(常に、権力寄りと言うのは居ると思うけど)・・・クールベさんは、なかなか、骨が有りそうですね。
「オルナン」の生活感のある村、こういう村の方が、「フランスの美しい村」よりも、ある意味、魅力的と言うのには「同感」です、地図を見ると、「オルナン」の村は、今年行く予定の「ブザンソン」の近くでもあり。近くには、「フランスの美しい村」も有り、多分、行けそうです。
遅ればせながら…明けまして、オメデトウございます、あまり、おめでたい気分じゃないので「カタカナ」で・・・
by ももんがあまん
- コクリコさん からの返信 2014/01/08 22:21:34
- RE: クールベさん・・・?
- こんばんは、ももんがあまんさん。
> オルナン旅行記、じっくり拝見しました、なかなかの力作、出来れば、2・3票、投票したいくらいですね。
読んでくださってありがとうございます!
こういうことするからヘトヘトになり旅行記がなかなかはかどらないのですよね〜もっと上手く簡単に書きたいものです。
> クールベさん、思い出したですけど、ひょっとしたら、昔読んだ小林秀雄の「近代絵画」、巻頭は、「クールベ」だったかも・・・あまりよく覚えて無い?・・・
今近くにいる夫に聞いてみたら、夫もあまりよく覚えていないけど多分そうだと申しておりました。
二人が「ひょっとしたら」、「多分」と言っているのでそうかも。
>当時、この本は「印象派」について書かれていたもので、クールベは、印象派のハシリの様な扱いだったと記憶してます・・・「写実派」=「リアリズム」だったのですね?
クールベの絵が印象派のハシリというのも一理ありますよね。
印象派(と、ひとくくりにして言いますが)の画風もこれまでの伝統的な画風と違うし、印象派の先駆者と言われているマネと論争していますからお互いに影響しあって新しい芸術を切り開いていったのでしょうね。
> 昔の絵画には、思想が有り、歴史が有り、ジャーナリズムが有り、人生が有ったと思うのですけれど、其れもまあ、この時代(19世紀)まででしょうか?・・・絵画が「アート」になってしまって以降は、正直言って、所詮、ホテルの壁の「装飾品」の地位に落ちてしまったような気もしてます・・・まあ、偏見かもしれないけど、政治や社会にモノ申すという「アーチスト」(画家)が、いないというのは確かかと?(常に、権力寄りと言うのは居ると思うけど)・・・クールベさんは、なかなか、骨が有りそうですね。
そうですね、現在の芸術家はどうなんでしょう。
海外のことは知りませんが、アートと聞くとホテルやレストランの装飾品やオシャレのひとつになってしまったように思えます。
昔の芸術家の生き方は私にはまるごと面白いです。
> 「オルナン」の生活感のある村、こういう村の方が、「フランスの美しい村」よりも、ある意味、魅力的と言うのには「同感」です、地図を見ると、「オルナン」の村は、今年行く予定の「ブザンソン」の近くでもあり。近くには、「フランスの美しい村」も有り、多分、行けそうです。
「フランスの最も美しい村」活動ももちろん綺麗だし評価はしているのです・・日本の寒村、過疎の村もなんとかならないかしら〜という希望も含めて・・
「美しい村」も「花の町・村」も町や村の活性化には良いし、訪れる観光客の目も楽しませてくれるし。
それプラス、私たちの興味の対象があり、のんべんだらりとできる所が気に入ったのですよ。
今年はブザンソンが予定に入っているのですか。
ブザンソンはまだトラムの工事中だと思うので町中はまだほこりっぽいかもしれませんね。
でも私がちゃんと見なかったブザンソンの要塞やオルナンのクールベの小径、見つけられなかったクールベさんのお墓見てきてくださいね。
フランシュ・コンテの「美しい村」って全然チェックしなかったわ。
どなたかのブログでオルナン近辺の自然の美しさが紹介されていたのですが車で訪れたようなのです。滝なんてあってフランスでは珍しいなぁと。
自転車なら回れそうですね。
お身内の方のことで大変だと思いますが1,2ヶ月旅できると良いですね。
> 遅ればせながら…明けまして、オメデトウございます、あまり、おめでたい気分じゃないので「カタカナ」で・・・
めでたさも 中くらいなり おらが春
でしょうか。中くらいならまた良いのですけど。
それでは今年もよろしくお願いしまーす。
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