2013/08/28 - 2013/08/28
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“ 水の集まるところ ”…
そんな由来をもつ 豊かな地を、レトロ気分で ふらり。
上京の帰路に 山形県入りし、都の喧騒とは 裏腹の長閑な空気を求めて、フラワー長井線界隈(県南部)へ。
「長井駅」基点の、街探訪が旅人には最適なようで、駅前からは貸自転車という相棒も得て。。
【立ち寄りラインナップ】
山形鉄道・長井駅 → 桑島記念館 → 旧小池医院 → 桃華楼
→ 元羽前銀行 → 齋藤家住宅 → 山一醤油店 → やませ蔵美術館
→ 白つつじ公園 → 長井小学校 → 撞木橋 → 小桜館(旧西置賜郡役所)
→ 丸大扇屋 → 貿上醤油店 → 水上屋 → 長井駅
最上川舟運で栄えた商業都市・長井。その見所は実に豊富で、当記事は 山一醤油店までの探訪前半。中でも印象深いのは、その山一醤油店。内部を案内頂けたのも ありがたく。
晩夏とはいえ、陽射しが強い昼下がりも、網の目のように流れる 水路が そっと、“ 涼 ”を届けてくれた。風も水路を走る。
そんな、そこかしこに煌めくミナモに、往時の隆盛を留める 和・洋風建築の数々…。それらは、アオの広い空に 一際映えていて、キラリ鮮やか飽きさせない。
ゆえに、雲もない快晴が良く似合う町、といったところ。
町日和にしてくれた、旅の神様に感謝。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
白鷹町
8年ぶりの 山形県。
米沢で かおるお肉の誘惑に なんとか耐え;、
やって来たのは、か細いローカル線の終着駅。 -
白鷹町 ・ 四季の郷駅 界隈
山形鉄道 フラワー長井線は、赤湯から今泉を経て、
荒砥(白鷹町)へ至る30kmほどの 旧国鉄線。
今も、地域生活の大切な足に変わりはなく…、
住民に交じって、車窓と車内の長閑さに浸る。山形鉄道 フラワー長井線 乗り物
-
白鷹町 ・ 最上川のほとり
長井の町を散策する前に、フラワー長井線全線を堪能し、
終着の荒砥駅から鮎貝駅まで 歩いてもみた。
その道中、ワンコ連れの住民と すれ違いざま 案の定、
ヨソモノは即座に 吠えられる¨; お邪魔してます;、
ここが散歩道って良いですね…
澄み渡るアオ、広がるミドリ…そんな彩りに
包まれる長井の町に、期待はより膨らんで…。 -
フラワー長井線
地元のおばぁさんと ふたり、
鮎貝駅から乗り込み 長井駅へ。
置賜野川を架ける 短い鉄橋を渡り、 -
フラワー長井線 ・ 長井駅
列車は、水集う町のホームへ。
レトロな駅舎のすぐ横に、山形鉄道の事務所があって、
そこが貸自転車の受付に。私以外にお客がいないことを
いいことに、町の見所やお店についても職員の方に相談。
すると親身に教えてくれ、“んだ”…といった時おりの
方言には温かみさえ感じて。幸先の良い町散策。山形鉄道 長井駅 駅
-
長井市
ワンコイン (¥500) で借りた自転車に またがり、
さっそく町へ繰り出す。名を冠している通り、
沿線の中でも特に大きな町のよう。
散策には、市役所のホームページに掲載されていた
“歴史的建造物”を巡るモデルコースを参考にした。
しかも意外と盛り沢山☆ コースを参考にしつつ、
のどかな空気と気分にまかせて ふらり。 -
桑島記念館
駅から走ること2分かそこらで、
町の代表的な建築物が さっそく。桑島記念館(旧桑島眼科医院) 名所・史跡
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桑島記念館
昭和2年(1927)建立の、もと眼科医院。
見かけによらずの木造だそうで、石造りに
似せた洗い出しの外壁が特徴。
特色は それに限らず…桑島記念館(旧桑島眼科医院) 名所・史跡
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桑島記念館
外壁の各所には、浮き彫り が
施されていたり、桑島記念館(旧桑島眼科医院) 名所・史跡
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桑島記念館
そして特に目を惹くのが、屋根に三つ並ぶ ドーマー窓と、
棟の両端にある ファイニアルという突起状の装飾。
でも、町には馴染む さりげなさ。桑島記念館(旧桑島眼科医院) 名所・史跡
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桑島記念館
内部は開放されていて無料。
館内にあったのは、テーブルとイスが並ぶ光景。
地域の交流スペースとして重宝されているのかな。
でも、医院だったという往時を偲ぶ よすがも。
そういえば小さい頃、祖母によく連れていってもらった
郷里の医院が、こんな感じだったっけ。待合室には 古めかしい
ソファーが並んでいて。その医院は 改装されたようだけど…桑島記念館(旧桑島眼科医院) 名所・史跡
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桑島記念館
館内には、まちづくりのNPO事務所が
入っていて、保存+有効活用されているよう。桑島記念館(旧桑島眼科医院) 名所・史跡
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桑島記念館 ・ 長井市
桑島記念館(旧桑島眼科医院) 名所・史跡
-
旧小池医院
桑島記念館のすぐ近く、同じ通りに
またまた 歴史的建造物。昭和6年(1931)建築。
八角形の重厚な塔屋が ひと際 存在感を高く放ち、
何気ない通りに アクセントを添えていた。
“ロンドン郊外に多くみられる17世紀チューダー王朝の
貴族の館を彷彿とさせる”…のだそう。
英国 未訪問の私は、同じく洋風建築を多く残す
弘前の町を回想してみたり。
ただこの時は改修中で、全容は拝めず・・;
でも、残すための施しだから不満なし。 -
桃華楼 支店 ・ 黒獅子ラーメン
洋館からの ラーメン!
長井の観光シンボル・“黒獅子”に見立てた 和風醤油ラーメン。
大ぶり分厚いチャーシューと 白髪ネギ、シャキシャキ大根が
特徴の一品に舌鼓、カウンター越しにお店の方とお話しながら。 -
長井市
昼食で ホッと一息ついたものの、
外は日差しの強さが増し 暑く;…
そこで “涼”を求めて、 マップに記された
“水路”が沢山あるエリアへ。家並みの中に清流。 -
長井市
“水の集まるところ”に由来する、長井の地名。
その恵みは、町の至るところにせせらぎ、
時間も穏やかに流れていて。心地よさそうにハヨも。 -
長井市
水路には、晩夏に見頃を迎える 梅花藻 も。
ウメのように白い花を 水中につける、
日本固有種なのだそう。それにしても、
ダジャレをつくり易い、ついダジャリたく
なる水草〜。冷水を好むそうで、眺めるだけの
こちらも、気持ち暑さが やわらいでいく ひと時。 -
元 羽前銀行
そんな水路に導かれ、町を抜けていくと
今度は 白い洋風建築物。
昭和9年(1934)に建てられた石造りの
その特徴は、玄関の両脇にあるギリシャ風の丸柱。
手入れの賜物か、その外観は今も鮮やか。 -
長井市
水路から それたり、町並みの中に隠れていっても、
またすぐに 別の水路があらわる。水のある風景好きには たまらなく〜
写真奥に建つのは、白い 元羽前銀行。 -
齋藤家住宅
洋風建築が続いたが、ここでようやく日本の伝統。
江戸時代から米穀商を営んでいた旧家。
木造二階建て平入り、屋根は 茅葺の切妻造。
通りに面する店舗部分には、鉄板葺の下屋を
設け、奥には居室がある構造で、江戸時代末期の
この地域の町家の特徴をよく残す…
のだそう。内部未公開のため、紹介文で興味充たす。齋藤家住宅 名所・史跡
-
山一醤油店
“あら町通り”と呼ばれる通りには、先の 元羽前銀行や
齋藤家住宅など 見所多彩で 中でも、このお醤油店への
来訪客は絶え間ない様子。 寛政元年(1789) 創業。 -
山一醤油店
醤油・味噌を扱う前は、上杉藩の御用的な最上川舟運に関わり、
紅花の油問屋 ・「大和屋弥助」として商いをしていた という。
内部は、そうした歴史の息吹に溢れていて。 -
山一醤油店
名物は、辛子こうじ “あけがらし”。 その変わった名は
7代目が東京での学生時代、酒盛りの中で、寄宿舎で同室だった
故 谷川徹三氏 (詩人・谷川俊太郎の父)によって命名されたという。
落語の「あけがらす」から。
また、店にあった紹介紙の冒頭には、
“門外不出の製法は 代々、女の手で守り継がれてきた”
そう 記されている。“あけがらし”の製法は
姑から嫁に口伝で伝えられてきたもの、なのだそう。 -
山一醤油店
江戸の建屋は、明治の大火で 焼失してしまったそうで、
現在の店は 大正9年(1920)建築。
嬉しいことに、そんな内部を案内いただけた。感謝。 -
山一醤油店
水路による 桶などの洗い場。
かつては、1mくらいの水深だったそうで、出口手前の
右側には、洗い物が流されないような工夫も しっかり。 -
山一醤油店
醤油蔵、数多くの桶が並ぶ光景。
布を かぶせているのが 寝かせているもので、
その期間は1年から1年半だそう。
中には、50年ほど 寝かせ続けている醤油もあり、
その色は真っ黒、でも ほのかに 甘みもあるんだとか。 -
山一醤油店
さらに、敷地の奥には 大桶が並ぶ古い蔵も。
見上げる大きさのそれは、数も12で 圧巻。
かつての消費量が伺える 杉の大桶、
現在は 2個が使用されているそう。 -
山一醤油店
外壁の傷みは、冬の厳しさも物語っているようで。
お話では、蔵同士の屋根が 繋がるほどの
積雪に見舞われるという。
しかも、こちらの雪は重そうだ・・; -
やませ蔵美術館
山一醤油店から 数分の場所。明治期に建てられた5つの蔵が
活用された美術館に、水路や日本庭園もあるという その施設は…
ちょうど休館日で;; 金曜日から日曜日のみ開館… だそう。
煌めくミナモの風景で 一息。でも町には、
まだまだ見所が控えているから、落ち込むヒマなどなく~。
最大の見所・“丸大扇屋”などを訪ねた 探訪後半は、記事②へ…。やませ蔵美術館 美術館・博物館
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この旅行記へのコメント (2)
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- pedaruさん 2013/12/30 06:53:20
- 長井
- tokotokoさん お早うございます。
今年も2日を残すのみになってしまいました。
年賀状作りがまだ残っていて今日中にはと思っています。
梅花藻の咲く長井の水路、清涼な水なんでしょうね。梅花藻、もしかしてpedaruがダジャレに引っかかるのではないかと思いませんでしたか?
妻が東北出身ですので何度も行っていますが、山形は一度しか行ってません、いつも福島、宮城、岩手ですので・・・
tokotokoさんは、良く探してきますね〜 知る人ぞ知る地を・・・4トラでは長井は19件のアップしかありませんね。お陰様で知らなかった土地を知ることができます。
今度青森へ行くときは裏日本を周っていこうかと思います。
良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。
pedaru
- tokotokoさん からの返信 2013/12/31 16:37:40
- RE: 梅花藻
- pedaruさん こんにちは。
いよいよ大晦日、いかがお過ごしでしょうか。こちらは雪が更に
降り積もり 外は白銀世界、木々も白を身にまとい 幾分重そうです。
長井ですが、記事が20件ほどという少なさには 意外です。
歴史的建造物に着目しましたが、桜に あやめ、白つつじといった
“花のまち”としての特色も 強く持ち合わせているようなのですが…。
まさに、pedaruさんのダジャレスポンスを期待しておりました☆
そのセンスに到底敵わないかと、私の倍かも…と…… 年の瀬に大変
失礼しました・・;
こんなtokotokoですが、来年もどうぞ よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます! 良いお年をお迎えくださいませ。
tokotoko
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