偉人の国マケドニア3　スヴェティ・ナウム

2013/10/17 - 2013/11/01

オフリドを訪れたのなら是非セント・ナウムに足を運んで下さいと方々で言われたので、日帰りで行ってみました。行きのバスを探すのが大変で、帰りは交通手段がなくて大変でしたが、一見の価値のある小さな村です。国境近くなので、せっかくだからアルバニアまで足を伸ばしてみました。アルバニアもいつか旅行してみたいです。

エリア オフリド(北マケドニア共和国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.0

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

スヴェティ・ナウムへは大通りオフリド銀行筋向いのバス停から市バスに乗ります。人がたくさんいるので場所は分かりやすいですが、本数は少なく時刻表もなく、バスの行先はキリル文字でしか書かれていません。

ブラック・ドリム（＝黒い鹿）の泉。

水底の植物が泉に鮮やかな色を与えています。絵の具のような水色を自然の中で見たのを初めてです。

世界旅行をしたある方のブログでこの泉の存在を知り、是非行ってみたいと思っていました。レストランから手漕ぎボートが出ているのですが、一人5ユーロは割に合わないという慎重派がいたので断念。（結局、オフリドで船に乗ることは一度もありませんでした。）

修道院手前から一周する遊歩道で少しハイキング気分が味わえます。

今日もオフリド湖は澄んでいます。

修道院を拝観する前に手を洗いましょう。

水は飲めるようです。飲みませんでしたが。

スヴェティ・ナウムのシンボル、孔雀。親子です。

人に危害を加えることもあるとのこと。動物は侮れません。

修道院本堂。フレスコ画は見事でしたが、周りの建物がホテルに改装されていたのは残念です。

スヴェティ・ナウムは小さな村なのですぐに見終わります。

直線距離で1キロもないので、越境しようということになりました。未踏の「アルバニア」という表示に胸が高鳴ります。ただ、一般道路を歩くので、3キロは歩いたと思います。わざわざバス道まで戻ったのですが、あとで修道院近くから近道できる箇所が2か所あることが分かりました。

ついに越境です。事前調査でアルバニアにはビザが必要と聞いたのですが、「ちょっと食事をしに」という目的だけで、入国させてもらえました。徒歩で越境し、一日に入国・出国の計4つのスタンプが押されたのは貴重な経験です。

アルバニアは言語も歴史も独特のようです。

正式名称「シュキペリゼ共和国」。英名アルバニアは国章双頭の鷲に由来するようです。

海に囲まれた国土は見所が豊富でしょう。

10月は霧がよく立つようです。

アルバニア側から見たオフリド湖。「アルバニアでしか食べられないオフリドマスがあるから是非食べてみては」と言われましたが、調べると茶マスの一種で、絶滅危惧種だそうです。食べませんでした。

束の間のアルバニア滞在、満喫できました。距離は近くても越境すると別の国です。

遅い昼食に舌鼓を打った後、オフリドまでの往路は大変でした。
マケドニアの国境手前で、人の良さそうな初老の二人組がアルバニア・ナンバーの車を停めてオフリドまで載せてくれると言ってくれましたが、先の慎重な同伴者が即断ってしまいました。（「おい！」）徐々に日が落ちる中、徒歩でスヴェティ・ナウムまで戻り、時刻は5時、バスが来る気配はありません。

仕方なく隣村に向かって歩き出したところ、一台の車が停まり、精悍な青年とその妹らしき女性が「10ユーロでオフリドまで乗せてってやる！」と。これを逃したら万事休すの状況の中、反射神経で「高い！」と言ってしまった。すると「じゃあ、400ディナールでどうだ！」と言うので承諾。乗せてくれたのは非常にありがたいが、彼の運転は異次元か彼岸にワープしてしまいそうな激しい運転だった。10ユーロ払わなくてよかった。

結論。シーズン・オフにスヴェティ・ナウムに行く場合は、朝早く出かけた方がいいです。