マドリード散策

2013/11/10 - 2013/11/10

お天気の良い日曜日、マドリードの中心地をお散歩してきました。

マヨール通りの新しい店をいくつかチェック。

只今、マドリード市と契約している清掃会社がスト決行中で街中はゴミだらけ。
こんな汚いマドリード、世界の観光客に対して恥ずかしいわ・・・


表紙の写真：
前日の11月9日がマドリード市の守護聖母アルムデナの日だったため、アルムデナ大聖堂前には献花台が設置されていました。

エリア マドリード(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.0

マドリード郊外の我が街からは、セルカニアス（近郊列車）で30分でマドリード中心地プエルタ デル ソルまで出られます。

人出の多い週末は、車で出掛けない方が無難。

（夫撮影）

ソルのセルカニアス（近郊列車）改札口です。

ここからセルカニアスC3番で乗り換え無しで、世界遺産の町アランフエス（ソルから約50分）やエル エスコリアル（ソルから約1時間）に気軽に行けます。

ソル駅には、メトロ1・2・3番線と近郊列車C3・C4番線が乗り入れています。

地下1階にはメトロのカスタマー インフォメーションがあります。

中では英語を話すスタッフが、外国人観光客に丁寧に応対していました。

ソル駅 駅

メトロ グッズも売っています。

余り欲しいものなかったけど。

便利で可愛いツーリスト マップが発行されたので一部もらっておきました。

マドリード市内の主な観光スポットの図入りで、それぞれ最寄りのメトロ駅が分かりやすく描かれています。

左が普通のマップ、右がツーリスト マップです。

ソル駅ですが、2013年6月から3年間、ボーダフォンとのネーミング ライツ契約により【Vodafonde Sol】と駅名が変わりました。

因に、ソル駅のみでなく、メトロ2番線（赤ライン）の名も【Linea 2 Vodafone】となりました。

まだ、馴染みません・・・

ところで、写真中央奥の修復中で白く覆われている建物には近々アップル ストアがオープンするのですが、この建物の上に1935年からあったティオ ペペの看板を設置するのをアップル社は拒否。建物の修復と共に看板は降ろされ、化粧直しされて倉庫入りして早30ヶ月経ったのですが、ソル広場の他の建物に戻ってくることになりました。来月クリスマス前には、新しい場所に設置される予定です。

（夫撮影）

1768年に建造された郵便局ビルには、現在はマドリード自治州の本部が置かれています。

前日のアルムデナ聖母の祝祭のためか、バルコニーからは赤幕が垂れていました。

マドリード行政公館 建造物

クリスマスの飾り付けが始まっていました。

点灯されるのは11月29日から1月6日までです。

（夫撮影）

プエルタ デル ソル 広場・公園

この日の用事は左のマヨール通り。

右のアレナール通りは歩行者専用で、王立劇場、オリエンテ広場へ続きます。

ふたつの通りの間の建物には、1894年創業の老舗菓子屋兼カフェのラ マジョルキーナ La Mallorquina が入っています。
http://www.pastelerialamallorquina.es

（夫撮影）

ラ マジョルキーナはショーウィンドーを覗くだけ。

持ち帰りもできるし、中にはU字型にカウンターがあり、そこでコーヒーとこういうものを頼んで立食できます。

いつも大混雑していて、ここは昔からちょっと苦手。

（夫撮影）

ラ マジョルキナ パン屋

トゥロンの時期も近付いてきましたね。

アーモンドペーストがベースのスペインの典型的なクリスマス菓子です。
こういう菓子屋のトゥロンは、ブロックを切って量り売りします。

こっちも菓子屋の El Riojano
創業1855年のエル リオハーノ

なかなか趣ある店です。


（夫撮影）

何か買おうかなーと入ったのですが、大して甘いものを欲していなかったのと、持ち歩くのが面倒になったので止めた。

アルムデナ聖母祝日に出るコロナ デ アルムデナがあったのですが、こういう時期ものって高い。

コロナ デ アルムデナ＝輪っか状に焼いた甘いパンの間に生クリームやチョコレートクリームを挟んでナッツや砂糖で飾り付けたもの。公現祭（1月6日）前後に出回るロスコン デ レジェスと何ら変わりない・・・

これは Enjabonarte エンハボナルテという名のスペインの石鹸専門店。

http://enjabonarte.es/

チェーン店なので、あちこちで見かけます。

色々なものが配合されたカラフルなハンドクラフト ソープが並んでいます。

チョコレートみたいで、齧りつきたくなってしまいそうなものもあります。

小さく切ったブロックを量り売りします。

エンハボナルテ (マヨール通り店) 専門店

新しい店がオープンしてました。

グラシアス ママ Gracias Mama
http://www.gracias-mama.com

楽しい台所用品を中心とした雑貨店です。

ここには前は、どっしりしたスペインの木の家具の店があったのですが、売れなかったんでしょうか。

楽しくなるような物がいっぱい並んでいます。

お土産探しに重宝しそうな店です。

グラシアス ママ 専門店

そして、今回の散策の目的がこれ。

旅行記やクチコミで今まで何度も紹介しているオリーブオイル専門店【ラ チナータ】のソル店がオープンしたんです！

これで観光客でも買い物しやすくなります。

　

【LA CHINATA】はエクストゥレマドゥーラ地方プラセンシアに工場があるオリーブオイル メーカーですが、オイルのみでなく、オリーブオイル配合コスメもすごくお勧めなんです。

ラ チナータ (ソル店) 専門店

ストックがなくなったのでこの石鹸を買いに来たんです。

我が家はこのオリーブオイル石鹸の大ファンです。

ボディーソープとしてのみでなく、洗顔にも使っちゃってます。

あれ？

マヨール通りにカルフール エクスプレスがオープンしたんだ。

中心地にはこういう小さいスーパーが少ないから、観光客には便利でしょうね。

こちらも菓子屋、オルノ ラ サンティゲサ

Horno San Onofre の姉妹店で、サン ミゲル市場内にも系列店が入っています。

90年代に長崎の松翁軒の息子さんが修行に来ていた時期があり、今その方は長崎県西彼杵郡にサン オノフレ日本店を開いていらっしゃいます。
http://san-onofre.com

この方が店にいらした頃は、日本のカステラそっくりなビスコチョを売っていました。スペイン・ポルトガルから入ったはずの長崎カステラですが、長崎で改良されて日本のあの美味しいカステラが出来上がったもの。だから、あのようなお菓子はこちらにはないんですよ〜。

（夫撮影）

オルノ デ サンティゲサ スイーツ

ここのウィンドーにもコロナ デ アルムデナが並んでいました（左）

この教会は Iglesia Arzobispal Castrense

1985年建設の比較的新しいものです。

軍人の教会として知られていて、時々ここで軍人さんの結婚式を見ます。教会から出てくる新婚カップルを、花婿の同僚の制服姿の仲間が刀剣をかざしてトンネルを作って出迎えるのが、とても素敵なんです。


（夫撮影）

イタリア文化イスティトゥート

17世紀の Palacio de Abrantes アブランテス宮を利用しています。

アルムデナ大聖堂
Catedral de Santa Maria la Real de la Almudena de Madrid

スペインの首都マドリードのカテドラル（大聖堂）は1883年に建設が始まり、1993年にようやく大聖堂としてヨハネ パウロ2世ローマ教皇により聖別された比較的新しい聖堂です。

何故こんなに新しいのかというと・・・


（夫撮影）

首都がトレドからマドリードに移されたのは1561年のこと。
でも、スペインのカトリック首座大司教座はトレドに残ったため、マドリードはカトリックの国では珍しい大聖堂のない首都となった。

『アルムデナの聖母』に捧げるマドリードの新大聖堂建設計画は16世紀にあがったものの、王フェリペ2世はエル エスコリアル宮殿・修道院の建設に夢中でマドリード大聖堂建設は全然始まらなかった。

結局、着工されたのは1883年、王アルフォンソ12世の時代になってから。途中にスペイン内戦による長い中断を挟んで、ようやく完成したのは1993年のこと。

アルムデナ大聖堂 寺院・教会

左がアルムデナ聖堂、この右には王宮があります。

この奥まで行くと、昔は王の狩り場だった広大なカサ デ カンポの緑地が見渡せます。

でもこの日はその奥に見慣れないものがありました。

（夫撮影）

前日11月9日がアルムデナ聖母の日だったので、献花台が設置されていました。

『アルムデナの聖母』 はマドリードの守護聖母です。
伝説によると・・・

マドリードがイスラム教徒によって征服される前、マンサナレス河畔に暮らす人々は木製の聖母マリア像を拝み信仰していた。
イスラム教徒の侵略が迫ると、キリスト教徒はこの聖母像をイスラム教徒が作っていた城壁の内部に、火を灯した２本のロウソクと共に隠した。
マドリードがキリスト教徒によって再征服されると、カスティージャ王アルフォンソ6世は話に聞く聖母像を探した。
アルフォンソ6世王他、アラゴン王やエル シドなどを含む行列が現在の Cuesta de la Vega（聖堂後方部の坂道）辺りを通ると、アラブの城壁の一部が崩れ落ち、その中に聖母像が見つかった。
隠されたときに灯された2本のローソクの火も灯ったままだったそうな。
その間　373年！
この聖母に付けられた名「アルムデナ」とは、アラブ語の「アルムダイナ（城塞）」から来ています。

サラゴサのピラール聖母の献花台と比べると小振りです。

こんなことをマドリードでもやっているとは知りませんでした。

柵の合間から王宮も写真に納めておきましょう。

すごく久し振りにレパントを覗いてみました。

王宮近く、ラマレス広場にある日本語の通じる革製品専門店です。

レザーウエア、バッグ、財布や靴など種類豊富に扱っています。カンペール、トウス、ルポ、デシグアルなど、スペインのブランドが充実しています。

Lepanto 独自ブランドの品もなかなか良いです。

レパント 免税店

ラ エンカルナシオン王立修道院

数ある修道院のレリクアリの中に、聖パンテレイモンの血の入った容器があり、この血が毎年7月27日に液状化することで有名。1度見てみたい。

エンカルナシオン修道院 寺院・教会

昼食の時間になったので、どこか探そうということになり、ダメもとでラ ボラに行ってみましたが、日曜日の昼、当然予約なしではダメでした。

http://labola.es

そろそろコシード食べたくなる季節になったもんで・・・

ラ ボラ 地元の料理

La Bola は1870年創業。

マドリード市が創業100年以上の店に贈った記念プレートがピカピカに磨かれています。

じゃぁ、グランビアの脇道にある安い中華に行こうか、とそっちに向かったら、アラブ料理の店があったので試してみることにしました。

レバノン料理です。

アラブ風雰囲気たっぷり

給仕がゆっくりでしたが、急がないので雰囲気を楽しみながら待ちました。

カフタ　結構美味しかったです。

ドバイが恋しくなったら来るか。

食後、グランビアをカジャオ広場まで行き、デパート El Corte Ingles を冷やかして、カルメン通りをソルに向かって歩きます。

玩具屋の「Imaginarium（イマヒナリウム）」はスペインの幼児玩具チェーン店。
欧州を中心に既に世界進出していますが、日本にはまだ上陸していません。
知能教育と子供に優しい素材を重視した玩具は、デザインも可愛くて見てるだけでも楽しいです。子供のお土産に良いかも。

イマヒナリウム (カルメン通り店) 専門店

帰りも、もちろんセルカニアスで。
待たずにすぐ来て楽チンでした。

この旅行記へのコメント （2）

• Mirabellaさん 2013/11/28 23:22:40

  多分、来年は

  MILFLORESさん、お久しぶりです。
  
  せっかく寄っていただいたのですが、すっかり旅行記作成が休業中になっております。
  
  今年はスペイン行けなかったですが、スペインのニュースは常にチェックしてますよ♪
  バルセロナ〜パリ・南仏がAVEでつながるなんて、ちょっとしたサプライズでした。
  でも、ソル駅にボーダフォンの名が混ざっているとは知らなかったな。
  
  来年は、スペインの旅を復活させたいと思っていますよ。
  それまでは、写真を見て夢を膨らませておきます。
  では〜。
  
  みらべえ
  

  MILFLORESさん からの返信 2013/11/29 02:18:11

  RE: 多分、来年は

  Mirabella さん　こんにちは
  
  ご訪問及び投票ありがとうございました。
  
  > 今年はスペイン行けなかったです
  
  そうだったんですかー　残念でしたね。
  それとも他の国にいらしたのかな？
  
  > ソル駅にボーダフォンの名が混ざっているとは知らなかったな。
  
  なんか嫌ですねー　違和感あります。
  商業主義というか・・・　今の社会じゃ仕方ないのかな。
  
  3年契約ですから、まだ見られますよコレ Mirabella さんも。
  
  マドリード、すっかり寒くなりました。
  今朝はうっすらと雪景色で夜が明けました。
  
  また、スペインの様子を覗きにいらして下さいね！
  MILFLORES