2013/11/13 - 2013/11/13
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belleduneさん
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快晴の1日、ひっそりとした晩秋の軽井沢をレンタカーで、見たい建築をたっぷりと拝見してきました。四季の旅というバスツアーが平日なんと2525円という破格の料金だったので、8月に直ぐ申し込みました。週末は四千円になりますが、高速も混むので、平日がお勧めです。新宿〜軽井沢駅の単純往復で、現地で5時間の自由な行動を取れるのが、最高です。私は、駅レンタカーで借りて、計画通りに一路、セゾン美術館へ。高速も空いていて、バスが10時半には到着したので、自由時間が増えるのかと思いきや、軽井沢からの帰りの時間が30分早まることになり、滞在時間は同じでした。セゾン美術館辺りは、駅周辺より高度があるため、昨夜の雪が残っていました。堪能した後、通り道にあった石の教会へ。ここも素晴らしくて、感激した後、千住博美術館へ。ここも内部が撮影出来ませんでしたが、じっくり見させて頂きました。千住さんの襖絵を、伊東にある京都・ジュ光院伊東別院に見に行ったことがありますが、この美術館では、滝シリーズ、ハワイ島の溶岩原を描いたフラットウオーターなどの他、新しい崖シリーズもありました。斜面に建っている美術館なので、ブラックライトの光による「ナイトフォール」展示室には、滝の絵の前に浅い水溜りがあり、そこに滝が映り込んでいて、言葉では表現出来ない神秘性を感じました。
その後、タリアセンへ行き、旧軽井沢郵便局舎の1階でランチタイムとなりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
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少し道を間違えて、ずっと上の方まで行ってしまい、何とか辿り着くことが出来ました。手袋をしないと、指先が冷たくなってしまいます。
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敷地面積27,732平方メートルの広い敷地に小川が流れ、自然溢れる美術館になっています。
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前身は、1962年に開館した東京の高輪美術館です。1981年に軽井沢へ移転し、現代美術を対象として、1991年に現在のセゾン現代美術館となりました。1999年に東京のセゾン美術館が閉館したため、同館の収蔵品500点余りを保存しています。
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菊竹清訓氏設計のセゾン美術館
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館内は勿論撮影禁止なので、外観だけ撮らせて頂きます。
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庭園の設計は、若林奮氏です。
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山本正作の「風の音」
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ノグチ・イサム作 「雲の山」
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今度は迷うことなく、「石の教会」に到着しました。
ケンドリック・ケロッグ氏の設計です。 -
ケンドリック・ケロッグ(1934〜 )は、米カリフォルニア生まれで、自然との調和を目指すオーガニック建築の本質を理解し、徹底的に学んだ建築家です。「独特のもの、大切に思っているものを形にするのが、私のデザインの原則」というケロッグ氏の設計コンセプトは、「唯一無二」だそうです。
建てるべき土地を徹底的に歩き廻り、あらゆる意味で理想的な場所を決めてから、その土地の特徴とテーマに合った建物を造って行くと言う。 -
入り口から順路が決まっているので、石の小道を行きます。右手に石の教会が見えてきました。
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「軽井沢の自然に溶け込むように佇む、世界でも希少な教会建築」を実現しました。
「石の教会 内村鑑三記念堂」を建てるに際して、先入観を持たずに、その土地からヒントを得てデザインしたということです。常に太陽が堂内に入るように、南向きにし、太陽の軌道に合わせて、写真のように左右に円形を描いています。 -
地元、佐久の石を積み上げた石壁には、滝が流れ「屋内も自然そのもの」というケロッグ氏のコンセプト通りになっています。ここは、礼拝堂への階段部分です。
滝は礼拝堂で見ることが出来ますが、残念ながら撮影はできません。 -
「リゾートとは、自然の快適性を持っているもの。ここ軽井沢では、自然の快適性を損なわないものが相応しい」というケロッグ氏の想いが込められているそうです。
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礼拝堂の扉です。
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上部のガラスは円形が重なっていて、面白いです。
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礼拝堂の内部は撮影できないので、その入り口近辺を撮らせて頂きました。
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天井は鉄骨構造で、その上をガラスと石で覆っています。「石、木、水、光、緑」で造られた教会です。
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石とガラス、鉄部との隙間から雨による水漏れ、腐食の問題等が多々ありそうで、維持管理、補修が大変そうです。
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「空間と自然との調和というものは、音楽のように、人にインスタレーションを与えるものなのである」という彼の言葉通りの建築になっています。
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駐車場に美術館の見取り図がありました。館内に丸い円柱状のアクリル筒の吹き抜けがあり、もう1箇所は、変形の瓢箪のような形のアクリル筒・吹き抜けになっています。外光も入りますが、館内が広いため、上手く計算された設計になっています。総ガラス張りの壁面や屋根は、綺麗な曲線を描いています。
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十和田市美術館でお馴染みの西沢立衛さんの設計です。明るく、開放感溢れる設計になっています。
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美術館の外のガラス壁に半円形に映っているのは、アクリル筒からの外光が館内に反射してそれが映っていると思われます。傍になった薄の穂と相まって、月のようでした。
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入り口です。
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千住さんの作品を堪能した後、美術館の外観をぐるっと廻って見に行きます。
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この旅行記へのコメント (5)
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- ももんがあまんさん 2013/11/15 20:06:08
- 撮影禁止・・・・
- こんにちは、belleduneさん。
軽井沢は、昔(30年以上前)良く、仕事で行っていた処なので、こんなのが有ったかなあと思って、拝見しました。
でもまあ、日本は、美術館にしても、教会にしても、フラッシュを使わなくても、撮影禁止と言う処が多いようで、これは、どうなのかなあ・・・と、つくづく、考えてしまいました。
主催者としては、写真で公開されてしまうと、お客さんが来なくなると思うのかもしれませんけれど、なんとなく、ケチ臭く思うのは、ワタクシの偏見でしょうかね・・・?
でも本当に素晴らしいモノならば、実物を見たいと、誰でもが思うと、僕などは思うし、今の時代、インターネットで公開されれば、良い宣伝になると思うのですけれど・・・主催者さんたちは、そうは思っていないのでしょうね・・・あるいは、客なんて来なくていいと思っているのか・・・また、あるいは、展示物がたいしたことないので・・・バレルのが嫌なのか・・・ハハ。
マア、へそ曲がりなもので、「撮影禁止」との文言を読んで、イロイロと考えてしまいました・・・因みに、僕が今回行った、フランスも、ベルギーもオランダも、殆どの教会は勿論、美術館も、フラッシュさえ使わなければ、撮影はOKでした・・・イギリスの教会は、入場料を取るし、撮影禁止の教会も多いので・・・まあ、ヨーロッパもイロイロですけれど・・・入場料金を取る教会とか寺院なんて(日本は特に多いですけれど)、宗教施設としての意味を、自ら放棄していると、思うのですけれど、本人たちは、どう思っているのでしようね・・・
変な感想を書いたかも・・・失礼しました。
by ももんがあまん
- belleduneさん からの返信 2013/11/15 20:22:14
- RE: 撮影禁止・・・・
- > こんにちは、belleduneさん。
>
> 軽井沢は、昔(30年以上前)良く、仕事で行っていた処なので、こんなのが有ったかなあと思って、拝見しました。
>
> でもまあ、日本は、美術館にしても、教会にしても、フラッシュを使わなくても、撮影禁止と言う処が多いようで、これは、どうなのかなあ・・・と、つくづく、考えてしまいました。
>
> 主催者としては、写真で公開されてしまうと、お客さんが来なくなると思うのかもしれませんけれど、なんとなく、ケチ臭く思うのは、ワタクシの偏見でしょうかね・・・?
>
> でも本当に素晴らしいモノならば、実物を見たいと、誰でもが思うと、僕などは思うし、今の時代、インターネットで公開されれば、良い宣伝になると思うのですけれど・・・主催者さんたちは、そうは思っていないのでしょうね・・・あるいは、客なんて来なくていいと思っているのか・・・また、あるいは、展示物がたいしたことないので・・・バレルのが嫌なのか・・・ハハ。
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> マア、へそ曲がりなもので、「撮影禁止」との文言を読んで、イロイロと考えてしまいました・・・因みに、僕が今回行った、フランスも、ベルギーもオランダも、殆どの教会は勿論、美術館も、フラッシュさえ使わなければ、撮影はOKでした・・・イギリスの教会は、入場料を取るし、撮影禁止の教会も多いので・・・まあ、ヨーロッパもイロイロですけれど・・・入場料金を取る教会とか寺院なんて(日本は特に多いですけれど)、宗教施設としての意味を、自ら放棄していると、思うのですけれど、本人たちは、どう思っているのでしようね・・・
>
> 変な感想を書いたかも・・・失礼しました。
ももんがあまんさん、そうですね。最近、有名建築家が設計した建物では、内部の撮影を禁止されることがあります。安藤忠雄さんの建物では、全て撮影禁止となっています。私は旅行記でもアップしていますが、瀬戸内海の直島に一度行きましたが、運良くキャンセルが出て、本館に泊まることが出来ました。宿泊客しか入れないところもあるので、ギャラリーの中に泊まることが出来る特典もありました。しかし、ホテルの建物も撮影禁止と言われましたが、あまり人がいない時に撮影しました。色んなことが契約であるのでしょうか。
私も学生の時に行ったくらいで、あまり軽井沢は興味がなかったのですが、最近色んなものが建ったということで、ちょっと見に行きました。
貸し自転車では、廻りきれないところだったので、人気のない道をレンタカーで廻ってきました。紅葉も雪を冠った浅間山も静かな町も落ち着いていて、良かったです。また数年後、初冬にでも、来るかもしれません。
- ももんがあまんさん からの返信 2013/11/15 20:50:39
- RE: RE: 撮影禁止・・・・
- こんにちは、belleduneさん。
> そうですね。最近、有名建築家が設計した建物では、内部の撮影を禁止されることがあります。安藤忠雄さんの建物では、全て撮影禁止となっています。私は旅行記でもアップしていますが、瀬戸内海の直島に一度行きましたが、運良くキャンセルが出て、本館に泊まることが出来ました。宿泊客しか入れないところもあるので、ギャラリーの中に泊まることが出来る特典もありました。しかし、ホテルの建物も撮影禁止と言われましたが、あまり人がいない時に撮影しました。色んなことが契約であるのでしょうか。
へ〜、あの有名な、安藤忠雄さんにして、そうなのですか・・・けち臭い・・・ハハ・・・まあ、安藤さんの建築なんて、実物は見たことが無いし、剥き出しのコンクリなんて下品だし、美しくないし・・・それほど大した建築だとも思わないので、見たくも無いですけど・・・ハハハ。
「契約」と言うか「特許」と言うか・・・確かに、そんなものが有るのかも・・?
最近、聞いた話なのですけど、今、政治の世界で話題になっている「TPP」が結ばれると、特許の規制がもっと厳しくなるので、ディズニーランドでパビリオンをバックに写真を撮って、それをインターネットで公開したら、特許権の侵害になって、莫大な賠償金を支払わされることになるかも・・とか? つまんない世の中になるかも・・・?
とまれ、安藤忠雄氏は、意外と、ヒミツによる「神秘化」を狙っているのかも・・?と、ふと思って見ました、これは、日本では、天皇の神格化に通じる、日本特有のテクニックですからね・・・でも、今の時代、そんなことで騙される人がどれだけいるか・・・? 日本人は、そこまでバカじゃないと信じたいのですけど・・・どうでしょうかね・・・ハハハ。
by ももんがあまん
- belleduneさん からの返信 2013/11/15 22:14:37
- RE: RE: RE: 撮影禁止・・・・
- > こんにちは、belleduneさん。
>
> > そうですね。最近、有名建築家が設計した建物では、内部の撮影を禁止されることがあります。安藤忠雄さんの建物では、全て撮影禁止となっています。私は旅行記でもアップしていますが、瀬戸内海の直島に一度行きましたが、運良くキャンセルが出て、本館に泊まることが出来ました。宿泊客しか入れないところもあるので、ギャラリーの中に泊まることが出来る特典もありました。しかし、ホテルの建物も撮影禁止と言われましたが、あまり人がいない時に撮影しました。色んなことが契約であるのでしょうか。
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> へ〜、あの有名な、安藤忠雄さんにして、そうなのですか・・・けち臭い・・・ハハ・・・まあ、安藤さんの建築なんて、実物は見たことが無いし、剥き出しのコンクリなんて下品だし、美しくないし・・・それほど大した建築だとも思わないので、見たくも無いですけど・・・ハハハ。
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> 「契約」と言うか「特許」と言うか・・・確かに、そんなものが有るのかも・・?
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> 最近、聞いた話なのですけど、今、政治の世界で話題になっている「TPP」が結ばれると、特許の規制がもっと厳しくなるので、ディズニーランドでパビリオンをバックに写真を撮って、それをインターネットで公開したら、特許権の侵害になって、莫大な賠償金を支払わされることになるかも・・とか? つまんない世の中になるかも・・・?
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> とまれ、安藤忠雄氏は、意外と、ヒミツによる「神秘化」を狙っているのかも・・?と、ふと思って見ました、これは、日本では、天皇の神格化に通じる、日本特有のテクニックですからね・・・でも、今の時代、そんなことで騙される人がどれだけいるか・・・? 日本人は、そこまでバカじゃないと信じたいのですけど・・・どうでしょうかね・・・ハハハ。
ももんがあまんさん、私も個人的には、打ちっぱなしのコンクリートは好みではありませんが、ただの打ちっぱなしではないらしいですよ。少しだけ建築を齧っていますが、何かの本で読みました。
建材も進化し、建築技術も進化し、今迄では考えられなかったようなことが、21世紀では出来るようになって来ています。
冬に雨が多いスペインのビルバオの美術館をF・ゲーリーが設計した時、色んな問題があり、結局、技術者が作り出したアスファルトにゴムを混ぜると粘着性のあるものを使うことによって、チタンの屋根の釘を包み込むように密着したので、一切水漏れがなく、成功したそうです。
- ももんがあまんさん からの返信 2013/11/16 01:49:08
- RE: RE: RE: RE: 撮影禁止・・・・
- こんにちは、belleduneさん。
> ももんがあまんさん、私も個人的には、打ちっぱなしのコンクリートは
>好みではありませんが、ただの打ちっぱなしではないらしいですよ。少し
>だけ建築を齧っていますが、何かの本で読みました。
どうもすみません、建築については、全くのど素人なので、エラそうなことは言えません、あくまで、ド素人の見た目の「印象」に過ぎませんので、お聞き流し頂ければ幸いです・・・ただまあ、「撮影禁止」なんて事を聞いて、有名な建築家が、何の意図をもって、そんなことをするのかなあ・・・「TPP」で問題になっている「知的所有権」の先取りかなあ・・・等と?、ちょっと「カチン」と来てしまったもので、思わず書いてしまいました。申し訳ない。
> 建材も進化し、建築技術も進化し、今迄では考えられなかったようなこ
>とが、21世紀では出来るようになって来ています。
> 冬に雨が多いスペインのビルバオの美術館をF・ゲーリーが設計した時、
>色んな問題があり、結局、技術者が作り出したアスファルトにゴムを混ぜ
>ると粘着性のあるものを使うことによって、チタンの屋根の釘を包み込む
>ように密着したので、一切水漏れがなく、成功したそうです。
確かに、現代建築は、素材についても技術についても、素晴らしく進化してるんだと思います、ヨーロッパを歩いていても、時々、信じられないようなバランスや形の建物が有ったりしますし・・・美的にも、美しいと感じるものは多々あります・・・近代建築や現代建築の、形やデザインを、否定するつもりは、全くありません・・・僕の旅行記の中では、ベルギー編の後半からオランダ編のあたりで、ユニークで美しい現代建築や一般の民家が、たくさん登場いたしますので、その時には、また、ご覧ください・・・宜しく。
by ももんがあまん
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