絶景を求めてツール・ド・モンブラン2013 その06～トレッキング第4日エリザベッタ小屋からクールマイユール

2013/08/15 - 2013/08/15

モンブラン山塊の周辺をトレッキングするツール・ド・モンブラン（略してTMB)第4日。
トレッキング最終日の今日は、エリザベッタ小屋Refuge Elisabetta Soldini（2258ｍ）からクールマイユールまで、いよいよTMBのハイライトを歩きます。
この日はさらにその先のフェレの谷まで足を伸ばし、グランド・ジョラスの麓を歩いてきました。

お天気にも恵まれて十分にモンブランの絶景を満喫することができました。

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 5.0

旅の全体像はこちらから
http://4travel.jp/traveler/-196-196-196-196/album/10804029/

おはようございます。
朝7時のお天気チェック。
エリザベッタ小屋Refuge Elisabetta Soldiniの裏のグラシエ針峰Aiguille des Glaciersは赤く輝きます。

もともとの赤味を帯びた岩肌が一段と赤さを増していました。

ところが北東側を見やればこの天気。

うーん朝いちの天気は三日連続雲りです。

トレラテート針峰Aiguille du Tre la Teteも辛うじて雲間から見えるくらい。

今日も時間がたてば晴れ間は広がるんだろう。

このあと小屋の朝食はコーヒーとクラッカーとジャムのみ。
パンだけでも下さいというと破片のようなものばかり。
唖然。。。ちゃんとしたの頂戴よ〜。
ちょっと信じられない。

ヴェニの谷Val Veniは少し明るくなったとは言え、まだ曇り空。
他のトレッカーたちがぞくぞく出発していきますが、晴れになってからコンバル湿原Lac Coｍbalを歩きたかったので、少し出発を遅らせることにしました。

と言う訳で時間を稼いでましたが、少し経っても余り好転の兆しも見えず。。。

7時45分待ちきれなくて出発。
でもまあゆっくり歩きましょう。

ヴェニの谷Val Veniまで下りてきました。

右手には小さな滝が流れてました。

ヴェニの谷Val Veni晴れてればもっときれいだろうな。

奥正面から右側に見えているのはミアージュ氷河Glacier du Miageのモレーン。

リー・ブランシュ氷河Glacier de la Lee Blancheから融水が勢いよく流れています。

イタリアに入ってからこのようなTMBの道標をよく見かけるようになりました。

午前8時35分コンバル湿原Lac Combalに到着。

ここで晴れてほしかった。。。残念。

さらに10分ほど歩いた場所がTMBの分岐点。
コンバル湿原Lac Combalを渡る橋の手前です。

ここで標高1970ｍ。
ここから470ｍほどの上りです。

結構な急坂が続きますが快調に上って行きます。
途中に出くわした牛さん。

この坂を上った所がTMBのハイライトの場所です。

モンブラン山塊はまだ雲の中。
ミアージュ氷河Glacier du Miageのあたりだけ少し雲が取れてきた？

モン・フォルタンMont Fortinへの分岐点

おっ!モンブランMont Blanc山頂が見えてきた！
右側にはノアール針峰Aiguille Noire de Peutereyも！

分岐点から約1時間。
モンブランMont Blancがやっとその全貌を現し始めました。

このあたりからは緩やかにトラバース。

モンブランに手が届きそう。

左にグラシエ針峰Aiguille des Glaciers、右にトレラテート針峰Aiguille du Tre la Tete。

ともに山頂が雲間から現れました。

モンブランMont Blanc

TMB最大のハイライトが近づきます。

モンブランMont Blancとノアール針峰Aiguille Noire de Peuterey

グラシエ針峰Aiguille des Glaciersも大分雲が取れてきた。

これぞ絶景。もう言葉になりません。

最高の景色をじっくり楽しみたいのは山々でしたが。
この後晴れてるうちにフェレの谷からグランド・ジョラスを見たい！ので急いでクールマイユールに向かいます。

でも何度もフォト・ストップ。

ずっとずっと左側は絶景の連続。

午前10時14分。ここが上り切った場所。

グラシエ針峰Aiguille des Glaciersの麓にエリザベッタ小屋Refuge Elisabetta Soldiniが小さく見えた。（中央下）

左側の方にはグラシエ針峰Aiguille des Glaciersとトレラテート針峰Aiguille du Tre la Tete。
右下のように少し見えるのがミアージュ湖Lac du Miage。
赤い屋根の右側です。

クールマイユールに急ぎます。

んが。写真は撮りたい。

目指せグランド・ジョラスles Grandes Jorasses

右にモンブラン、中央にミアージュ氷河、左にトレラテート針峰。

そそり立つ絶壁グランド・ジョラスles Grandes Jorasses。北側は三大北壁の一つとされているけど南壁も結構な壁だよ。

左へ続く連峰の端にダンデジュアン（巨人の牙）針峰Aiguille ou Dent'du Geant

こんなに素晴らしいトレッキングコースは他にはないかも知れません。

赤味を帯びるグラシエ針峰Aiguille des Glaciers

グランド・ジョラスles Grandes Jorassesに道は続きます。

ピラミード・カルカレles Pyramides Calcaires

モン・チェティフMont Chetifが近づいてきた。

右側にノアール針峰Aiguille Noire de Peuterey

グランド・ジョラスles Grandes Jorassesと可憐な花たち

午前11時35分メゾン・ヴィエイユ小屋Maison-Vieille到着。
ここはエリザベッタ小屋の予約が取れるまで代わりに予約していた小屋です。

ウルトラトレイル・ド・モンブランの横断幕が掲げられていました。
今年は鏑木さんは出場しないようです。残念。

おじさんの背中とロバのおしりとモンブランMont Blanc。

右上隅にモンブランMont Blancとノアール針峰Aiguille Noire de Peuterey。
メゾン・ヴィエイユ小屋Maison-Vieilleの真上にはトレラテート針峰Aiguille du Tre la Tete。

このあたりからの風景もなかなか絶景ですね。
ここで一旦歩きはおしまい。
チェアリフトとロープウエイでクールマイユールの街まで下ります。

チェアリフトはゆっくり進みます。

中間駅プラン・シュクルイPlan Checrouiでロープウエイに乗り換えます。

こんなに大きなロープウエイ。

あっという間にクールマイユールに到着。

クールマイユールのバスターミナルまで街を北上します。

チラリと見えているのはグランド・ジョラスles Grandes Jorasses

ダンデジュアン針峰Aiguille ou Dent'du Geantがちらりと見えてます。

凄いな、こんな風景が続く街って。

まだまだ北上。

右側にクールマイユールの中心にある教会の尖塔が見えた。

左上を見上げると尖がり山が見える。

あれがモン・チェティフMont Chetifです。

突き当りを左に曲がって少し進むとバスターミナルでした。
12時50分発のフェレの谷行きのバスのチケットを購入。1.9ユーロ。

近くのお店でパンとコーラを買ってお昼ごはん。

バスは結構混雑してました。
地図を見ながらプランパンシューPlampincieuxの村の次あたり？の橋があるところで下車。
雲の中にはグランド・ジョラスles Grandes Jorassesが隠れています。

この橋が後半のトレッキングのスタート地点。

お気に入りトラベラーさんの旅行記で教えてもらったコースです。

地図を見ながら30番のコースを進みます。

奥はMeyencheという集落のようです。

250ｍほどの上りでTMBのルートに再び合流します。

ほとんど他のトレッカーには出会いませんがバッタだけは沢山いました。

一歩進むたびにあちこちでぴょんぴょん飛び跳ねます。

綺麗な景色のフェレの谷Val Ferret。
中央あたりにモンブランMont Blanc。

このあたりでTMBのコースに再び合流。
これまでとは逆の時計回りに進みクールマイユールまで歩きます。

モンブランMont Blancにズームアップ

グランド・ジョラスles Grandes Jorassesから流れる氷河を見ながらピクニック。いいな。

TMBに合流後はほぼフラットな道をトラバースしていきます。

間近で見たかったグランド・ジョラスles Grandes Jorasses。

ぎりぎり山頂だけが見えた。

なんだか芸術のような倒木。
まっすぐ奥にはグラン・コル・フェレGrand Col Ferret。
イタリア＝スイス国境です。

Leuchey Supに到着。
ここはプランパンシューPlampincieuxの村落からジグザグ道で登ってくる32番のコースとの合流点です。

グランド・ジョラスles Grandes Jorassesの見納めに振り返ります。

尾根を周ると尖がり山のモン・チェティフMont Chetifに再会。

あの山とこちらの山の間の谷間にクールマイユールの街があります。

モンブランにかかる雲が大分取れてきた。

どこから見ても美しい山です。

尾根を周り切ると南奥の方向にも山々が見えました。

歩いてきたのは左奥の方から。

山の名前を確認しておけば良かった。

峠を少し下った場所にベルトーネ小屋Refugio Giorgio Bertone（2000ｍ）があります。
ここはクールマイユールから700ｍ以上の標高差。
バスに乗って逆回りのコースを採ったのはこの先の急登を避けるためです。

ここで午後3時55分。

シャモニに戻るバスはクールマイユールを午後6時に出発。
あと1時間少しくらいなので間に合いそうだね。

綺麗な景色のところで皆さん休憩中。

日本だとちょっとした登山じゃないとこんな景色を見られないかも。

とその時不意にヘリが飛んできた。この旅２回目。

クールマイユールが近づいてきた。

この下り、長かったなー。

下りの林道が終わりやっとなだらかな道に。

街が近づいてきた。

もうすぐ私のTMBのエンディングです。

右を見上げれば下ってきた山Monte della Saxeが見えます。

午後5時15分クールマイユールの教会に到着。
（写真はもう少し後で撮ったので時計の時刻と違ってます）

やったー！
無事にTMBをゴールできました。

中を覗くとミサの最中でした。

写真だけ撮って静かに立ち去りました。

賑やかな街を歩くのは数日振り。
なんだか自分だけ浮いている気分です。
教会横の通りを北に進んだ広場に来ました。
近くのお店で恒例のカンパイ！
ビール2杯を一気飲み。

ぷはー！うんまいっ！最高！！
2杯で8ユーロ。

そのあとジェラート！ヨーグルトとリモーネで２ユーロ。

ここまで歩いてきたご褒美です。

今日昼に立ち寄ったクールマイユールのバスターミナル。

予約した午後6時発シャモニ行きのバスは結構ガラガラでした。
片道14ユーロ。

モンブラン・トンネルで一気にシャモニへ。
このトンネルは全長11.6km。

1999年にここで大火災事故があり復旧に約3年を要したとのこと。

午後6時35分無事にシャモニに戻ってきました。

あっと言う間に到着。

駅前のホテル、ポアン・イザベルで預けた荷物を受け取り、今日のお宿ホテル・プリウレに到着。
ちょっとわかりにくい場所にありますが前回も泊まっていいホテルだったので今回も利用することにしました。

部屋は307号室。部屋に入ってやっと寛ぐことができました。

荷物を整理したりした後はしばらく休憩。

午後8時20分バルコニーからのボソン氷河

夕食は街の広場の近くのお店で。

まずはモヒートを注文。

そしてがっつりとハンバーガー。お腹いっぱい。

賑やかな街になじむまでもう少し時間がかかりそうです。

明日はシャモニの最終日です。
どこに行こうかなー。

この旅行記へのコメント （3）

• とらいもんさん 2014/02/22 07:50:21

  トレッキング

  おはようございます。
  けさも拝見させて頂きました。
  うらやましい限りです。
  有難うございました。
  

• bergkristerさん 2013/12/15 17:40:11

  絶景を楽しみました

  でいめくと　さま
  
  モンブラン周辺の山歩き拝見、美しい写真、有難うございました。
  ”swisstopo”の”Courmayeur(1:50,000)"を見ながら確り拝見しました。どの写真にも説明が付され、地名は原語表示でしたから大変助かりました。
  数年前、Palued　まで昇ってモンブランを眺めたことを思い出しました。
  小生８０歳を超え、最早このような旅はできません。これからも旅の写真を楽しみに致します。ご健闘を祈ります。
  　
  　bergkrister より

  でいめくと さん からの返信 2013/12/16 22:53:51

  RE: 絶景を楽しみました

  こんばんは。
  ツール・ド・モンブランの旅行記へお越し頂き、ありがとうございます。
  お陰様でお天気に恵まれ、ずっといい景色に囲まれて歩くことができました。
  これからもちょっとずつハードルを上げてチャレンジできたらと思っています。
  来年はオート・ルートか、グラン・パラディーソか？
  今から検討するだけでも楽しいです。
  これからもよろしくお願いします。