ウィーンとシュティリアルテ音楽祭～③ゼメリング鉄道とグラーツ～

2011/06/28 - 2011/07/04

「ゼメリング鉄道」
この路線はさすが自然を「征する」民族性からか鉄道がメジャーな移動手段となってからすぐに開通した、世界初の山岳鉄道です。今から150年以上前に作られ、1854年に開通したという当時最大の工事だった事がうかがえます。

この世界遺産を通って、ウィーンからグラーツへ向かいます。

エリア グラーツ(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 レンタカー
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ウィーン西駅のホテル近くのイビス・ウィーン・マリアヒルスから、目の前のトラムでウィーン・マイドリング駅まで移動します。

少し前までは、ウィーン南駅からグラーツ方面の電車が出ていましたが、南駅大規模リニューアルのため、少し先までマイドリング駅に変更になっています。

マイドリング駅は、他のウィーンのターミナル駅と比べると小さく、買い物する場所も少なめ。お土産を買うならここに着く前に買っておくべきと思います。
それでもデリやカフェでパンや飲み物は買えます。

OBB オーストリア連邦鉄道
いわゆる国鉄です。ヨーロッパは鉄道が発達していますが、それも殆ど国鉄か、それに準ずる企業が経営しているのが殆ど。あとはそれぞれの都市が経営していたりと、公共の意味合いを強く感じます。日本の狭い国土にものすごい数の私鉄が走っている国は、世界では皆無なんだろうと思います。

グラーツまではゼメリング鉄道を使って２時間少し。小さな町ながら世界遺産で、オーストリアの中でも有名な都市なので、列車の本数はそれなりにありました。
ウィーンを出発すると、すぐにブドウ畑が広がります。

途中、中規模の町の駅にも停車します。

しばらくすると、山岳地帯に入って行きます。
小山の上に教会の尖塔が見えるあたりは、ヨーロッパらしさを感じさせます。

時々山の中から盆地に入り、小さな町が現れます。

そしてまた急な山道にさしかかり、カーブを続けて走ります。

青と緑と白のコントラストは絶好の観光日和。
この先も天候に恵まれるといいのですが。

また山間の中に町が現れました。この繰り返しと、連続するカーブがゼメリング鉄道の特徴です。

途中、各駅停車の列車を追い越します。

OBBの特急はドイツのICEのような洗練さや豪華さはありませんが、座席も広くゆったりした乗り心地でした。

この座席の幅の大きさは、以前行ったハンガリーの普通列車の座席を思い出しました。
共産圏の、大きい事は良い事だ！と言わんばかりのバカでかい座席。前の座席までの空間が1mくらいあったでしょうか。横幅も広い。ただ車両がボロボロで、連結部分の板は底が抜けるんじゃやないかと思う程・・・

最近では近郊列車にもドイツ製のどこも同じ形の車両が使われているようなので、そのような面白さは無くなって行くんだろうと思います。

しばらく走って大きな岩山がそびえ立っています。

そろそろグラーツも近づいてきて、建物も多く見られるようになってきました。
もうすぐ17時近いというのに、この明るさ。日本の昼過ぎ位の太陽の感覚です。

グラーツ駅に到着。他の中央駅のような大きさはなく適度な空間。駅前の広場から、街の中心部まではトラムで移動します。
駅をでて少し歩くと、トラムの停車場があります。

今回は駅前のIbisに宿泊。駅至近で大変便利。1Fにはスーパーマーケットが併設されています。
ただ、営業時間が短く、あっという間に閉まっていました。結局エキナカにあるスーパー「SPAR」が夜22時までやっていて、ここをメインで利用していました。

荷物を預けて知人と合流。軽く街を歩きます。トラムでまずは中心地へ。
この時間、21時を過ぎています。疲労はあるけどテンション高く、取りあえず動いてしまいます。

トラムの中・・・週末だからか、結構な賑わいでした。

両脇に洒落た店舗が並ぶ狭い道。道路なのか、線路なのか。
それでも白く明るいライティングが、いい感じでした。

世界遺産の時計塔。
エレベーターで上るもよし、近くのケーブルカーで登るもよし、階段で登るもよし。エレベータはかなり遅い時間まで営業していました。
しかし、結構な時間。また駅前まで戻らねば。明日からもハードなのに・・・
疲れを忘れて歩き回ってしまうので、この辺りで帰ります。

時計塔は明日以降へおあずけ。