2013/10/20 - 2013/10/20
580位(同エリア2131件中)
昆虫博士さん
港町スティーブストンを現地在住の方に案内してもらいました。
スティーブストン(Steveston)はバンクーバーから車で30分、フレーザー川がジョージア湾に注ぐ河口にあります。
この町は太平洋戦争前まで、カナダ最大の日系コミュニティがあったことで有名です。太平洋戦争開戦後は全ての日系人(カナダ生まれであっても、カナダの市民権を持っていても)が、財産を没収され、ロッキー山脈よりも東の収容所に強制抑留されました。そのため、スティーブストンの日系コミュニティも壊滅しましたが、1949年に抑留者が国内をやっと自由に移動できるようになって、徐々に日系人が戻ってきたようです。1911年設立の日本語学校は今もあります。
この時期、スティーブストンはハロウィン一色でした。町中でハロウィンの案山子(かかし, Scarecrow)をたくさん見かけました。ハロウィンの時期は案山子を店頭に出すことを行政が奨励しているそうです。
また、帰りにはパンプキン・パッチ(Pumpkin Patch,かぼちゃ畑)を偶然見かけ、そこでランタンを作るためのかぼちゃを買いました。
■ 港町スティーブストン 訪問歴 ■
1回目) 初夏: 漁港でフィッシュ&チップス
http://4travel.jp/travelogue/10813303
★2回目) 秋: 仏教会, ジョージア湾缶詰工場, ハロウィン案山子
http://4travel.jp/travelogue/10824146
3回目) 冬: 老舗フィッシュ&チップス店 → 国際仏教観音寺に初詣で
http://4travel.jp/travelogue/10860206
4回目) 初夏: ブリタニア造船所, ギャリー岬公園, ロンドンファーム
http://4travel.jp/travelogue/10896814
5回目) 晩秋: 100年前の漁村 フィン・スルー & 漁港の赤ウニ
http://4travel.jp/travelogue/10955460
■ 関連記事 ■
総集編: バンクーバーの祭り (フェスティバル, イベント) 一覧
http://4travel.jp/travelogue/10824875
- 旅行の満足度
- 4.0
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この日の天気は、あいにくの「霧」でした。
スティーブストン仏教会(Steveston Buddhist Temple)のお寺です。
ちょうど訪れた日が秋のバザー(Fall Bazaar)の日だったので、まずはそこに案内してもらいました。 -
この体育館でバザーがあります。
バスケットボールのゴールやビンゴの電子掲示板があり、お寺とは思えません。
昼食はこのバザーで食べました。
すべて手作りで、カナダに来て一番美味しかった日本食です!
また、ボランティアの方々がキビキビと働いていて、気持よかったです。 -
太巻き(8ドル)、卵巻き(18.5ドル)、お稲荷(3.75ドル)を買いました。
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「ス町仏教会」の木箱。
ス町とはスティーブストンのことなのでしょう。 -
卵巻き(Egg roll)です。
卵焼きと思って買いましたが、巻き寿司でした。
※ その日の夕食に頂いたときの写真です。 -
お稲荷(3.75ドル)。
カナダで本物のお稲荷が食べられるとは! -
うどん(5.5ドル)。
鳥のささ身、松茸が入っています。
本物の出汁を久しぶりに飲みました! -
まんじゅう(5.5ドル)。
半年以上ぶりに和菓子!
表面を焼いて印をつけるための焼きごても日本から取り寄せたらしいです。
どれも手作りで、とても美味しかったです。 -
武道場の近くの教育農園でハロウィン案山子を見つけました。
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近くの公園に電車が置かれています。
昔は漁港近くまで電車が通っていました。 -
秋ですね。
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スティーブストン公民館です。
スティーブストンは7月1日(カナダデー)のサーモン祭りが有名ですが、この公民館が主催しています。
なので、看板にもサケが描かれ、部屋の名前もソッカイなどサケの名前でした。 -
公民館にも案山子がいました。
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これも公民館。
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モンクトン通り(Moncton Street)をジョージア湾缶詰工場に向かって歩きます。
キャンディ屋さんの店頭にあった案山子。 -
ワイン屋さんの店頭にあった案山子。
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カフェの店頭にも1対の案山子。
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レトロなガソリンスタンド。
映画の撮影でよく使用されるようです。 -
レトロな建物。
「NIKKA FISHING & MARINE」という釣り・漁業用品を売る店です。 -
NIKKAとは日本とカナダ、すなわち「日加」のことです。
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有名な老舗フィッシュ・アンド・チップス屋さん“デイブズ フィッシュ・アンド・チップス (Dave's Fish & Chips)”です。
次に来るときは入ってみたいです。デイブズ フィッシュ & チップス その他の料理
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ジョージア湾缶詰工場 (Gulf of Georgia Cannery)です。
1894年から1964年まで操業していたサケ缶詰工場が史跡になっています。
この日はファーマーズ・マーケットのため、運よく入場無料でした。ジョージア湾缶詰工場博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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カナダの国定史跡に指定され、国立公園局(Parks Canada)が管理しています。
■ 関連記事 ■
総集編: カナダの国定史跡 一覧
http://4travel.jp/travelogue/10824876 -
中に入ると、漁師がお出迎えです。
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操業停止した工場をそっくりそのまま展示するというのは面白いです。
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鮭缶の作り方が順番にわかります。
まずは、ブルドーザーでサケを運びます。 -
サケの内蔵や頭を取り除き、缶に入る大きさに切ります。
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缶にサケの切り身を入れます。
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缶に蓋をします。
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その缶にラベルを付けて、出来上がりです。
売店では、BC州で作られた鮭缶が売られていました(1個 5ドル)。 -
こういう無骨な機械も当時のままです。
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サケ漁船の内部も再現されています。
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この缶詰工場には日系人の労働者が多く働いていました。
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ちょうど日系漁師の特別展が行われていました。
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スティーブストン・コーヒー(Steveston Coffee)で休憩と3時のおやつです。
ここはお勧めです。 -
このコーヒー屋さんの前にも案山子がいました。
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ナナイモバー(Nanaimo bar)。
カナダ発祥かつカナダ人に人気のお菓子です。
①チョコレート、②カスタードクリーム、③砕いたクラッカー+胡桃 の3層構造です。
バンクーバー島ナナイモの炭坑労働者の栄養源として誕生しましたので、とても甘いです。
コーヒーも久しぶりに美味しいものを飲めました。 -
おもちゃ屋さんの前の犬。
藁が出ているので、これも案山子です。 -
ハロウィン・ショップの前の魔女。
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アクセサリー店の前の案山子?
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スティーブストン漁港です。
スティーブストン漁港 散歩・街歩き
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漁に出ていた船が金〜日にスティーブストンに戻ってきて、船上で魚介類を売ります。
なので、平日に行っても 漁船はいないことが多いそうです。 -
赤いテントがエビを売っている目印です。
赤いテントだとエビがきれいに見えるからです。 -
この新鮮な甘エビを買いました。
1ポンド(450グラム)で5ドル。
この日の夜は、刺し身を満喫しました!
頭は味噌汁に入れ、これもよい出汁が出ました。 -
刺し身でも食べられるマグロ(真ん中の2匹)。
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サケです。
残念ながら、イクラは売り切れでした。 -
漁港の手前の魚屋さんを勧められ、そこで冷凍の魚介類をいろいろと購入しました。
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スティーブストンから出てすぐのところにパンプキン・パッチを発見。
パンプキン・パッチとは直訳すると「かぼちゃ畑」で、ハロウィンのジャック・オー・ランタン作りのためのかぼちゃを販売する農場です。 -
まだ、ハロウィン用のかぼちゃを買っていなかったので、入ってみます。
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畑にはすでに刈り取られたかぼちゃが無造作に置かれています。
かぼちゃの実だけを残して、葉や茎は刈り取ってしまうようです。 -
好きなものを畑からでも、大きさ別に集められたものからでも選ぶことができます。
カナダ人は大きなもの・小さなものを何個も購入しています。
小ぶりのものを2つ買いました。
1つ2ドルと安かったです。 -
買ったかぼちゃで、ジャック・オー・ランタンを初めて作りました。
まず、頭の部分を円形にくり抜くと中は空洞になっています。
中の種を出して、目・鼻・口を繰り抜きます。
意外と簡単にできました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- まむーとさん 2015/08/20 22:18:05
- 今年の缶詰工場は、、
- 昆虫博士さん
ストーカー状態ですいません。
昆虫博士さんのこの2013年の缶詰工場は、模型がありとてもリアリティーがあるのですが、私がいったこの夏はあれ?殺風景?な
印象でした。
今見返して見たら、全く違うので驚きました!
まむーと
- 昆虫博士さん からの返信 2015/08/25 13:58:22
- RE: 今年の缶詰工場は、、
- まむーとさん、こんにちは。
返事が遅くなり、すいません。
旅行記を拝見しました。
盛り沢山のバンクーバー旅行ですね。
私の旅行記も参考にして頂けて、書いた甲斐がありました。
缶詰工場は残念でしたね。
そのときの展示テーマにより、展示物が異なるのかも知れませんね。
-
- pedaruさん 2014/02/20 07:07:49
- ここにも悲しい歴史が・・
- 昆虫博士さん はじめまして
スティーブストンの日系人の強制収容の話、初めて知りました。夢を抱いて移民した人たち、理不尽な政策に翻弄された悲しい歴史があったのですね。
レトロな建物に漂う風情と物悲しさを感じます。2度と繰り返してはならないことだと痛感しました。
これからもよろしくお願いします。
pedaru
- 昆虫博士さん からの返信 2014/02/20 15:12:16
- RE: ここにも悲しい歴史が・・
- pedaruさん、はじめまして。
コメント、投票ありがとうございます。
pedaruさんのおっしゃる通り、悲しいことですが、日系人は日系というだけで他の移民に比べて苦難の連続だったと思います。
財産没収・強制収容に関して謝罪・補償がされたのはつい最近のことです。
バンクーバーには日系人に関する小さい博物館があり、そこでも日系カナダ人の歴史が展示されています。
また、内陸部には強制収容所の跡が国定史跡になっているので、いずれ行ってみたいと思っています。
参考までに、以下は日系文化センター・博物館についての私の旅行記です。
http://4travel.jp/travelogue/10832129
昆虫博士
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