2007/04/28 - 2007/04/30
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ねんきん老人さん
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2007年のゴールデンウィーク真っ只中に、宮城県の牡鹿半島沖に浮かぶ金華山に行きました。
東北新幹線で仙台に行き、レンタカーを借りて仙台・松島・石巻・金華山を回る2泊3日の小旅行です。
石巻の慶長遣欧使節船ミュージアムで、支倉常長の渡欧について、ついついのめり込んで見学したせいで、金華山に渡るのに予約していた船に乗り遅れてしまいました。
電話で事情を話すと次の便への変更を許してくれましたので、まずはホッとしましたが、次の船が満員だったらと思うと冷や汗が出ます。
鮎川港につき、駐車場に車を預けて、まずは乗船手続きです。
同じ建物の2階がレストランになっていて、鯨料理など海の幸を中心とする豊富なメニューが並んでいます。
時間があったので新鮮な刺身を楽しみ、いよいよ乗船です。
でも、なんだか様子が・・・。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- レンタカー 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
【 乗船用の桟橋 】
桟橋に向かいました。前方に見えるのが金華山行きの筈です。
でも、誰もそちらに行きません。右側に写っているのは土地の人らしく、船に乗る様子は見えません。
この船でいいのでしょうか。
改札口にも人はおらず、とりあえず船まで行って船員さんに訊くと、ハイドーゾって乗せてくれました。
乗客は私と妻と娘だけ。とうとう出航まで私たち以外には誰も乗りませんでした。 -
【 ガランとしたデッキ 】
この日は4月29日、日曜日。ゴールデンウィークの前半3連休の中日です。
旅行会社で金華山は旅館、民宿が満室だと聞いていたので、船もわざわざ予約してきたというのに、これはいったいどうしたことでしょう。
という訳で、ご覧のとおりデッキには私たち以外には誰もいません。 -
【 カモメに餌やり (1)】
カモメもあてが外れたことでしょう。わずか3人の観光客では貰える餌も知れたものですが、それでも健気に追ってきます。
餌の“かっぱえびせん”は近所のスーパーで大袋を買って持って行きました。松島湾の遊覧船にも乗る予定で、その船内で売っていることは知っていましたが、過去の経験から高いことが分かっていたものですから。(我ながらセコイとは思います) -
【 カモメに餌やり (2)】
船の速度にうまく合わせて飛んできます。
飛びながら人と餌とを見比べている様子がなんとも小憎い限りで、思わず笑ってしまいます。
餌を放り投げると空中でキャッチしますが、ときどき取り損ねて餌が海面に落ちます。
海面近くでそれを待っていて、すかさず拾い上げるカモメもいます。
なんだか人間くさくて身につまされます。 -
【 金華山黄金山神社 】
金華山に着くと、港から黄金山神社までの道に、何軒か土産物屋があります。
ですが、客がいません。旅館も民宿も満室ということだったのに、観光客はどこにいるのでしょう?
写真に写っている2人はどうやら観光客のようですが、このあと一度も会いませんでした。
なお、私たちはこの神社の宿泊施設に泊まりました。旅行会社からここ以外には取れないと言われたからですが、折角神様の島に来たのですから、望むところです。
そこは収容人員が540名ほどということでしたが、宿泊者は私たち3人だけでした。
本当に他は満室だったのでしょうか。 -
【 餌をねだる鹿 】
島には鹿が沢山います。とくに神社が飼っているというわけではなく、レッキとした野生なのだそうですが、それにしては人間に慣れていて、奈良公園の鹿とあまり変わりません。
ところで、島と書きましたが、ここは「金華山島」という島なのでしょうか。黄金山神社の神職にうかがいましたら、「金華山」という島名であって、〇〇島という呼び方はないそうです。
日本中、いや世界中すべての島に○○島という名前がついていると思っていたのは、私の間違いでした。 -
【 腰が引けてるっぺ 】
おっと、お母さん!
そんな小鹿に腰が引けてんのかい? 鹿もシラケてっちゃぁ。 -
【 八重桜 】
島のあちこちに八重桜が咲いていました。
島には染井吉野、塩釜桜、枝垂れ桜などもあるようですが、この時期は八重が一番きれいだったと思います。
ちなみに2日前の仙台青葉城では染井吉野がはらはらと散っていました。 -
【 牡鹿半島を望む 】
松と桜と牡鹿半島。
この絶景に鹿は興味がないらしく、ひたすら地面に鼻先をつけて草を食んでいます。 -
【 見事な大木 】
この木、何の木、気になる木。
人為の及ばぬ造化の妙に圧倒されます。 -
【 丘陵に放置された巨木 】
いつからここにあるのか、白化した巨木が横たわっていました。
樹皮の隙間から新しい木が芽生えています。
-
【 斜面の草を食む若鹿 】
斜面に鹿が現れました。
常に1頭だけは頭をもたげて周りを見ています。野性の習いでしょうか。 -
【 恵比寿様の像 】
大黒様と恵比寿様の像が対になって建っています。
黄金山神社に3年続けて参拝すると一生お金に困らないと言われているそうで、境内には弁財天も祀られており、銭洗い場などもあります。
3年続けて来られるということは、それだけ懐に余裕があるということでしょうから、そういう人はそもそもお金に困らないのではないでしょうか。 -
【 神社正面の石段 】
黄金山神社の社殿に向かう石段。
よくある神社の石段に比べると勾配も緩やかで、途中に踊り場もありますから、楽に登れます。
ここでの宿泊は、得難い体験でした。先述のとおり540人泊まれる施設に3人だけが泊まったのですから、まず、風呂は贅沢でした。男湯は私1人ですから、大浴場の浴槽に満々と湛えられたお湯に浸かるのは、申し訳ないほどです。
また、本来はお籠りのための施設ですから、宿泊者は早朝大護摩祈祷に参加してお払いを受けることになります。
これまた宮司様以下神職全員が参加しての祈祷ですから、その中に3人だけいて名前を呼ばれたりすると、緊張してしまいます。 -
【 相生の松と楓 】
社殿の前に松と楓が一体化した珍しい木があります。
隣り合って芽生えた異種の木が成長につれて癒着したものでしょう。
連理の枝どころではありませんね。 -
【 島の奥へ続く山道 】
山越えをすると島の反対側に出られるそうですが、私たちは時間がないので、ほんの少しだけ歩いてみました。
ちょうど朝日が昇ってくる時間で、すがすがしい気分になりました。 -
【 トイレの男女表示 】
山道を歩いたあと、境内に戻ってトイレに入りました。
男女表示が鹿の絵になっていたのが印象的です。赤地に母子鹿が女性用、青地に雄鹿が男性用です。
「男」「女」などと書いてあるより気が利いていて、気持が和みますね。 -
【 参道 】
階段以外の参道もあります。
参拝を終えてこの道を下ってくると、前方に金華山瀬戸と呼ばれる海峡、その向こうに牡鹿半島が見えるます。
ここでもまた心が洗われます。 -
【 透き通った海 】
鳥居の先に出ると、透き通った海面が見下ろせます。 -
【 桟橋から見る海 】
帰りの船を待つ間、海辺を散歩しました。
足下に小魚が群れをなして泳ぐ姿が見え、網を持ってくればよかったと、馬鹿なことを考えました。 -
【 帰りの船 】
帰りの船もまた3人でした。
往復で計算すると、定員980人のところに6人しか乗らなかったということになります。
乗務員の方が遥かに多かったのですから、人件費や燃料代を考えると申し訳ない話です。
ちなみに、運賃は3人合わせて往復5400円でした。
こうして眷恋の地であった金華山への旅行は終わったのですが、ゴールデンウィークの最中だというのに、船で見かけた乗客はゼロ、神社であった人は神職だけ、島内で出会った観光客は2人だけ。
なんだか狐に摘ままれたような、忘れがたい体験でした。
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