韓国の旅（世界遺産とカルチャーショックとトラブルと）　その１

2013/08/28 - 2013/09/04

　自身初めての海外旅行で韓国へ行ってきました。世界遺産をまわるのが目的だったのですが，いろいろな文化的違いを体験したり，言葉がわからないせいで苦労したり，ちょっとしたトラブルに巻き込まれたり，国内に比べると本当に様々なことがありました。
　その１は仁川空港に到着後，ソウル〜釜山〜仏国寺〜慶州までです（８月２８日〜２９日）。

エリア 韓国

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

　初の海外,全てが初めての状態。成田空港第２ビル駅で，改札出たらすぐパスポート・チェック。それだけで戸惑いました（苦笑）。

　３F出発ロビーでチェックイン。２５人程並んでました。こんなに並んでるもんなの？と思いましたが,そんなに凄まじく時間はかからなかったです。

　荷物検査で自分引っかかった・・・。ベルトのバックルか。靴，帽子脱がされ,若い女性に体中チェックされました・・・。

　出国審査は何事もなくあっさり終了。ここまで４０分くらいで来ました。

　機内食です。豚ロース肉の南蛮漬け丼など。量は少なめだけど（味濃い目）美味しかったです。
　お茶とコーヒーのサービスは定期的にあった感じでした。

　上空からだけど，人生初の外国の景色。でも日本とあまり変わらない・・・。
　都会っぽい街並。たぶんソウルです。

　「韓国空港内での撮影は禁止されております」との放送が。う〜む,残念。

　入国申告書の滞在場所情報を,手元に出すのを忘れてて書けなかったので，後で書こうと思ってたのですが，韓国に着陸後，荷物を出して大急ぎで書き込み，さて降りるか,と顔を上げたら誰もいない！
みんな早いなー・・・。

　飛行機を降りて空港内へ。いよいよ韓国のエリア・・・。
　いきなりおじさんが紙持って何か叫んでるチェックポイントが！係員が外国語だ！自分が外国人の実感とはこういう事か？という感じです。ちょっと緊張しながら通ると無事スルー。なんだったかは謎のまま。

　次に電車に乗る？あれ？まだ入国審査もしてないのに，何故？もう外出ちゃっていいの？と思ったら,ターミナル行き電車です・・・。我ながら素人は困ったもんだ・・・。

　さて，ようやく入国審査！１０番目くらい。
　帽子とらされて，両人差し指の指紋を機械読み取りでとられます。「カメラ」と言われたので,何？と思ったら,指紋撮り機の上の方にカメラが。顔写真も撮るのか。

　税関申告書を渡して，出口の直前の両替所で少し両替を。前の人に続いて無言でお金渡したらちゃんと両替してくれた（無愛想な感じで）。韓国貨幣を入手した！
　僕は海外に行くにあたって,腰に巻くタイプのセキュリティ財布を購入したのですが，お金をしまいつつ出口出て,ふと顔を上げたら，到着者を待つ何十人もの人達にお金しまってる所見られまくり・・・。

　仁川国際空港から空港鉄道でソウルへ。

　電車の中で，いきなり自転車をひいたおっさん現る！何,この非常識なおっさんは，と思ったら,僕に対して「どけ！」の仕草。どうやら僕がいた場所は自転車置き場？非常識は僕だったのか！「郷に入っては郷に従え」だな・・・。

　ソウル駅に到着。トイレに行くと,「大」が流してないし・・・。首都でいきなりこれかい・・・と洗礼を食らった気分です。
　　
　写真＝ソウル駅です

　調べておいた,レートのいい両替所に行こうと外を歩くが，迷いました・・・。時間もムダなので駅に戻ることに。先が思いやられる展開・・・。
　両替所を駅で探すが，ない。待てよ，銀行でもいいのかと思い銀行へ。銀行じゃ無言でお金出してもまずいだろ，ということで「Exchange Please」と言ってみたら「O.K.」と。通じた！
　先程の所よりレートはよく,一応２ヶ所に分けた意味はありました。７８万W（ウォン）程入手。財布がデブに,金持ちになった気分。

　写真＝旧ソウル駅です

　コンビニでおにぎり購入。レジのお兄さんが愛想よくいろいろ言ってたが,ちっとも分からず・・・。文字もよくわからないので何味かも分からず・・・。レジ袋もなし。まあそれはいいのですが。

　後ほどKTX（韓国の新幹線）の中で食べますが，ご飯が赤い！キムチおにぎり？でも辛いけど美味しかった。２つ目もキムチ系でした。袋開けるのに苦労して，のりがボロボロと・・・。

　KTXのチケットを券売機で買おうとするが，カードのみ？ゲ，そんな・・・と思ったら左側にキャッシュも使える機械がありました。けど，あれ・・・使えないじゃん。そんな・・・，と思ったら機械替えたら使えました。壊れた機械（？）は直してほしい・・・。

　KTXでソウルから釜山へ。
　発車したけど，逆向きに動いてる！？え？車内を見ると車両の真ん中から半分は進行方向になってる！？常に半々で席の向き変えられない？カルチャーショック！
　２時間４０分，僕は逆向きに耐えられるのか・・・。

　隣の人が降りたと思ったら，その駅で別の人がすぐ隣に来ました。すごい人気だKTX。

　写真＝KTXのチケット，ピンボケですが

　釜山駅に到着。
　しかし入る時の改札はない，車内の切符の拝見もない，出る時の改札もない・・・いいの？いいのか，この国では問題ないんでしょう。カルチャーショック！
　ちなみに逆向きは慣れました。

　駅の食事処でなにか食べようと歩き回るが，読めない・・・，ハードル高い・・・。疲れたし，とりあえずホテル行くか。

　写真＝釜山駅です

　ホテルに着き，フロントへ行くと，若い女性が日本人の様に日本語ペラペラ！これは助かりました。日本系ホテルだからでしょう。

　しかし，ちょっとは勉強してきたのに，ハングルが全然出てこない。先が思いやられる状態。
　子供のようなものなんだから，練習しないとやっぱりダメだな，と部屋の中で「アンニョンハセヨ」「カムサハムニダ」とか声に出して練習してました。

　ホテルの自販機でお茶系のペットボトル購入（１０００W札が入らないし・・・）。
　飲んでみるが，何か奇妙な味でした。コーヒー豆からお茶を作った様な・・・。

　誤字発見。「お掛けってになって」？日本系ホテルなのに・・・。

　８月２９日
　チェックアウトはまた昨日の女性。やはり日本語うまい。僕よりきれいな日本語でした。日本人かも？

　コンビニでサンドイッチとか購入。「アンニョンハセヨ」と言ったら，レジの男子が気づいてくれました。昨日の練習の効果あり？

　写真＝釜山駅付近の中華街です

　地下鉄へ。切符販売機，日本語表示ある！やった！と喜んだのも束の間，また１０００W札が入らない！？くっそ〜。しかしどうやら操作が遅くて画面が最初に戻っただけらしい（ここの券売機はまず行き先を決めてからお金を入れるので）。
　改札は上り下りが別々になってるので，文字を解読してどっちから入るか分かるのに時間かかるし。くっそ〜。
　切符の入れ方も・・・初めてだと手間取るし。くっそ〜。
　カルチャーショック！というか子供ですね，もはや。

　地下鉄は駅のホーム・ドアが普及してました。

　釜田駅へ。
　エスカレーターが妙に遅し。信号変わるのはやたら早いのに・・・。
　
　写真＝釜田駅前です，市場の様な

　釜田駅から。なかなかいい景色だったので，思わず撮りました。

　切符売り場で「プルグクサ（仏国寺）」と言ったら，理解してくれた様で，英語で「７：１０？」と時間を示してくれました。

　写真＝釜田駅構内です

　切符がレシートの様なんですけど・・・。というか，レシートをそのまま切符にしている，と言った方がいいかも（笑）。

　釜田から仏国寺へ。
　電車に乗ったのはいいけど，車内へのドアの開け方も分からない！と思ったら，一緒に乗った若者が開けてくれました。押すだけ・・・？一応ちゃんと「カムサハムニダ」と言いました。

　しかし，この電車の動き方は感動的なくらいスムース！目をつぶってると，いつ動き出したか分からない程，静かに動きます。素晴らしい。
　
　写真＝海雲台駅ホームです，日本のホームに比べかなり高さが低いですね

　電車に乗ってて気付いた事一覧
・日本に似てるけど,やっぱり違う。高層マンション群,バラックみたいなのも。
・サラリーマン（？）が線路の上を歩いてた！通勤？
・車内ＢＧＭはクラシック系
・山とか畑を見てると日本にいる気分になる（文字で我に返る）。
・韓国にも鉄塔はあるんだ

　写真＝太和江駅からの景色です

　仏国寺駅に到着。
　やはり切符渡さなくていいんだ・・・？
　世界遺産への駅なのに,案内板とか全然なし。

　仏国寺まで歩きます。
　おばあさん,モロに信号無視・・・。

　途中,タクシーが追いかけてきて「プルグクサ？」と。４０〜５０分かかる距離なのでタクシーがはってたのでしょう。でもせっかくだから仏国路を歩きました。

　写真＝仏国寺への道「仏国路」です,信号無視おばあさんがかすかに写ってます

　ようやく最初の世界遺産「仏国寺と石窟庵」に到着！
　チケット買う時「オルン,ハンジャン（大人一枚）」とこっち言い終わる前に,チケット出してくれてた・・・。せっかく言ったのに。どう見ても大人一枚だったって事か？

　写真＝仏国寺の正門です

　中に入ると,案内所の女性が「日本人ですか？」と日本語で聞いてきました。日本語でガイドしてくれるそうで,有り難い！
　仏国寺に関して詳しく解説してくれましたが,あまり頭に入ってこない・・・。
　それよりペラペラ度に感心してしまい,聞いてみました。彼女は日本に留学したことはないが,大学で日本語を学び,２０年程ガイドをしているそうな。慶州市から派遣されてるとか。市役所の方？

　写真＝仏国寺の青雲橋，白雲橋，紫霞門です　土台の石は８世紀の物が残っているそうです

　観るのに一般的に２５分程かかると聞き,回廊の中へ。何か法隆寺に似てるイメージ。

　写真＝仏国寺の多宝塔です

　工事中ファイル　その１　仏国寺の三重石塔

　いきなり修理中・・・。
　写真だと「三層石塔」ですが日本語の説明だと「三重石塔」になってました。


　

　写真で見てもよくわかりませんが,一段一段が結構急な階段で,若い女性がものすごく大変そうに下りてました。

　ざっと見終わってから,　ガイドの女性にアンケートを頼まれていたのでそれをしに行きました。
　すると,彼女（以下,Ｓさん）の家は民宿をやっていて,そこに泊まってはどうか？という話が。事前のネット情報で民泊（韓国の民宿）に泊まるのはコネでもないとなかなか難しい,とあったのでこれはラッキー！

　写真＝仏国寺の大雄殿

　更にＳさんは石窟庵行きのバス情報を教えてくれて,バス停まで付いて来てくれました（帰りに急な坂を上らないといけないのに）。
　ちなみに奈良と慶州は姉妹都市だそうです（それで法隆寺に似てたのか？）。
　ついでに観光案内所にも寄って,マップもらってくれたり,世界遺産の良洞行きのバスの時間も聞いたりしてくれて・・・,面倒見のいい方です。

　１８時頃,慶州駅前の観光案内所でＳさんを呼び出してもらう事になり,僕は石窟庵へ。

　写真＝仏国寺の蓮華橋，七宝橋，安養門です

　石窟庵行きのバスに乗り,イロハ坂みたいな道を通って石窟庵入口へ到着。
　チケット購入後,山道を１０分程歩いて,階段上り,石窟庵です。

　写真＝石窟庵への入口辺りです

　中は撮影禁止。仏像があり,人によってはこれだけか・・・,とか思う事でしょう。
　中で大声で話すのは禁止じゃないようで,おじさんが盛り上がってるし。「イルボン（日本人）」だけ聞き取れました。
　昔,石窟庵が発見された時,かなりボロボロの状態で見つかって,それを統治してた日本が修復したらしいです。それについて盛り上がってた可能性アリ（「日本人が勝手にやりやがったんだぜ！？」みたいな？）。僕は小さくなって外へ・・・。

　写真＝外から見た石窟庵です

　バスで仏国寺に戻り,かなりお腹空いてたので,食事処の方へ。するとおばさんが「レストラン？」と声をかけてきました。不意を突かれたので「食事処探してるんですけど」とかモロに日本語で言ってしまいました（苦笑）。
　しかし,それが逆によかったのか「ニホンジン？」と,日本語の少し分かるおばあさんを呼んでくれました。良かった！
　「ごはん物,何でもいいです」と言うと「ビビンバ？」ってな感じでおばさんの後を着いていきお店へ。

　写真＝仏国寺の食事処です

　メニューをくれたので,山菜ビビンバでいいかな,と思い注文したら,すでに石焼ビビンバに決まっていた・・・。まあ,何でもいいって自分で言ったんだもんな。メニューは値段確認のために出てきたのかな・・・。

　事前情報の通り,いくつもの小皿が出てきました。
　初の本場の石焼ビビンバは,かなりお腹すいてたのと,言葉が通じないのを乗り越えた,という事もあり,かなり美味しくいただきました。満足！

　一応おばさんに「カムサハムニダ」と言って,最後に礼をしたら「アンニョンハセヨ！」って言ってました。別れる時も言うんだ？「ごきげんよう」とかいう意味？

　さて慶州駅に行くために市内巡回バスに乗ります。
　「キョンジュ（慶州）？」「オルマイムニカ（いくらですか）？」と言ったら無愛想に料金表指差す運転手。２０００W見せたら,入れろ,みたいな仕草。そしたらお釣り５００W玉出してくれました。良かった通じて！

　さて次の心配事は降りる時です。食事後なので眠かったけど,うかつに眠れず（バスは事前情報通り,かなりとばしてました）。

　頑張って聞き耳をたてた結果「キョンジュヨク（慶州駅）」を聞き取り,無事降りる事ができました。

　写真＝慶州駅です

　慶州駅前の自販機でペットボトル買おうとしたら,若者に「タンベ？」とか声かけられました。「たばこくれ」ってか？

　それで惑わされたか,よく分からない飲み物を買ってしまい,失敗したか？と思いきや,このパイナップル系炭酸,かなり美味し！

　２つ目の世界遺産,慶州歴史地域をまわります。
　まず芬皇寺を目指してみるが,道間違えたみたいで・・・,雁鴨池に変更。

　チケットを買おうとしたら,おばさんが券売機で買ってくれるサービス（？）。ハングル表示しかないからかも？

　写真＝雁鴨池の臨海殿址です

　雁鴨池を歩き回り１周しました。広々としてなかなかいい雰囲気でした。

　写真＝雁鴨池と臨海殿址です

　隣の半月城へ。
　ここは何もないからか人もかなり少ないです（石氷庫はあるけど）。ソウルではあんなに人がいたのに・・・。

　写真＝半月城の石氷庫です
　

　鶏林という公園（？）に入ってみると,奥に古墳群が。しかしこの辺は広い敷地だなあ。

　写真＝鶏林の奈勿王陵です

　東洋最古の天文台と言われる瞻星台（チョムソンデ）へ。
　ウチの百科事典に載ってた記憶があります。ここにあったのか。

　料金払って敷地内に入らなくても,外から丸見えなので撮りました（苦笑）。

　写真＝瞻星台です

　いきなり馬車が,いきなり僕の好きなＣ.Ｃ.Ｒ.の「Have You Ever Seen The Rain」を流しながら走って行った！
　海外で好きな曲はうれしいな。日本人が韓国でアメリカの曲を聴く。

　駅の方へ歩きつつ,まだ１８時には時間あるので,古墳群を見に行きました。

　女子高生（かな？）がすれ違ったら,香水の匂いが強し。この国は女性がおばさんも若い人も,近くによると香水の匂いが濃いような。
　観光地ではＢＧＭがしきりに流れてるし。日本人からすると,五感を必要以上に刺激してる感じ？

　商店街を通って，駅の方へ向かいます（路上駐車がすごい・・・）。

　写真＝金鈴塚です

　慶州駅の案内所へ行くと，すでにＳさんが来てて，車で観光案内みたいのをしてもらいつつ民泊へ（彼女は日本語の左と右をよく間違える）。ホントに普通の家のようです。

　部屋はオンドルタイプの２人用。冷蔵庫に水のペットボトルも２本入ってました。

　夕飯の事を聞いてみると，本来食事は出さないらしいが「私達のでよければ」との事。つまり，韓国の一般人が食す物をいただく事が出来ると？これはラッキー！普通の旅行だったらまず無理な展開の様な気がする，という事でありがたくいただきます。

　韓国人一般はどうか分からないですが，彼女の家では肉を食べたりするのは主に外食の時で，普段は写真のような質素な物を食べているそうです。
　僕でも結構食べやすかったのですが，左上の物だけクセものでした・・・（苦笑）。なんか奇妙な酸っぱさというか・・・。
　そしてデザートのぶどうが美味しい！日本のと同じです。ジュースもそうですが，フルーツは裏切らない！と思いました。

　天気予報によると台風は日本に行ったのか，良かった（とは日本人に失礼・・・）。