2013/07/20 - 2013/07/20
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mykonosさん
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ホーフブロイハウスやビヤガーデンでジョッキを片手にビールを楽しむ人々。
オクトーバーフェストのお祭り騒ぎ。
光に満ちた明るいミュンヘンの影で、ひっそりとたたずむ負の記憶。
ダッハウ強制収容所(KZ-Gedenkstatte Dachau)はミュンヘン北西のダッハウの町にあります。
悪名高いアウシュビッツと並び、後の多くの強制収容所のモデルとなった、ナチス独裁の象徴ともいえる場所。
終戦から68年たち、戦争の恐怖や悲惨さが風化していく中で、未だに燻っている日本の戦後補償問題。
日本と常に比較されるドイツは、過去の大戦をどう捉えているのか。
そんな思いを漠然と抱きながら、短いミュンヘン滞在時間をここの観光に充てることにしました。
ミュンヘン‐ダッハウ Sバーン②
ダッハウ‐収容所 バス726番 KZ‐Gedenkstatte下車
ミュンヘン『SMART STAY HOTEL』1泊 60.50EUR \8,077
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ミュンヘン中央駅からSバーンでダッハウ駅まで約25分。
駅前に待機していた276番のバスは、電車のチケットがあれば行きも帰りも無料。
こういうところからも、ドイツが自らの過去の過ちの象徴であるこの負の遺産を、より多くの人に見てもらおうとする意図が感じられます。 -
バスで約10分。ほとんどの人がここで降ります。
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バスがただなら当然この施設も無料開放。
閉館時間は17:00。
ミュンヘンに到着してホテルに付いたのが15:00近かったので、急いで出てきてももう16:00近く。
広大な施設を早足で巡ることにします。 -
案内板を見てどういった施設かを掴みたいけれど、時間もないので素通りせざるを得ないのが辛いところ・・・。
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後にできた多くの強制収容所のモデルともなったダッハウ。
ここに20万人が送り込まれ43,000人が死亡したという。 -
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監視塔でしょうか。
当時の施設で残っているものは焼却施設だけとのこと。
ならばこれは再建されたものなのでしょう。
この収容所から逃亡しようとして殺された囚人たちがどれほどいたことか。 -
1933年の運営開始から数々の拷問が行われてきました。
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ユダヤ人やレジスタンス、ナチスに反対した政治家や作家のみならず、王族の人たちも収容されました。
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ここを訪れた人たちが投げ入れていったであろう多くのコインが床に散らばっています。
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当時の収容所の状況を伝える貴重な写真が展示されています。
もちろん悲惨な写真も多いですが、具合が悪くなるほどではありません。
開放された囚人たちの笑顔が印象的でした。 -
ダッハウ強制収容所にシャワー室に偽装したガス室はあるものの、ここでの使用は否定されています。
ただ悪名高い人体実験は行われていました。
高度の低気圧に人体がどれだけ耐えうるかを実験した「超高度実験」
冷たい水面につけて凍死させた人間が蘇生できるかを実験した「冷却実験」 -
モニュメントが当時の悲惨さを訴えてきます。
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その先には復元された2棟のバラック。
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「NEVER AGAIN」
そう、二度と繰り返してはならない・・・。 -
たくさんのバラックの跡地に残るのは土台となったコンクリートのみ。
そしてその一番奥に焼却炉。 -
復元された2つのバラックのうちの1つに入ります。
当時の収容所内の衛生状態がどれほどひどいものだったかがわかります。
トイレの使用は1人1日10秒。
ここには人間の尊厳なんてものはありません。 -
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店員250人の収容棟には1600人が詰め込まれていました。
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家族と引き離され、広大なこの施設に詰め込まれ、人間の尊厳を奪われ、ボロ布のように打ち捨てられた多くの囚人たち。
正直、夏の青空の下でこの場所に立っても、過去にそのようなことが行われたという実感が湧きませんでした。 -
しかしその悲惨な歴史は、今でも残る建物の土台と当時の写真が物語っています。
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アメリカ軍が開放した際、逆に囚人となったドイツの兵士たちに対する虐殺もまたここで行われました。
『ダッハウの虐殺』
さっきまで囚人を監視する側だったものが今度は囚われる側に変わる。
それもまた戦争。 -
忌まわしい場所を浄化するかのように、さわやかな風が吹き抜けていきます。
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17:00近く、係の人が施設の戸締りをしに来ました。
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インフォメーションでパンフレットをもらってくるんだった。
急いでいたためインフォメーションによらなかったのが悔やまれます。
それぞれの施設がどういうものなのか、あとで確認できたのに・・・ -
イチオシ
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最近ドイツのメルケル首相がこの場所を訪れたそうです。
ドイツ首相としては初めてのことだとのこと。
選挙運動期間中の訪問とのことで批判もあるようですが、過去の過ちを首相として謝罪したということは大きな意味のあることなのでしょう。 -
ドイツとは立場の異なる日本としては「謝罪する」ということには色々な問題も付きまとうのでしょうが、少なくとも「戦争は二度と行わない」という気持ちは上に立つ人間がしっかりと持っていてほしいと思う。
国の威信よりも、人間の尊い命がいかに大切かを、過去の負の遺産が訴えかけてきます。 -
「ARBEIT MACHT FREI 働けば自由になる」
アウシュビッツの門にもかかれた言葉です。
アウシュビッツも何度か計画しましたが未だに行けていない場所。
いつかはそちらも訪れようと心に誓いました。 -
地元の人や観光客でにぎわうミュンヘンに戻ってきました。
この人たちはドラッグクイーンではなくちゃんとした女性です。
銃弾のように腰に巻いているのはスピリッツのミニボトル -
カールス門前の噴水では仲の良い兄妹が水と戯れています。
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歩行者天国のあちこちに美味しそうなフルーツの露店が。
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ミヒャエル教会だったでしょうか。
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ここはいつもどの窓も花でいっぱい。
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椅子に座りたいけど、一人だとなかなか・・・ね。
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3年前にも同じ角度でとったなぁ。
あの時はミュンヘン観光20分くらいでした。 -
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イチオシ
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この角度だとフラウエン教会の塔も写ります。
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いかにも和食の店っぽいけど、メニューの写真をみたら怪しい感じでした。
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ホーフブロイハウス
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ちょこっとだけ見物。
一人でさえなければぁぁ〜>< -
ここにも和食店。
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このグランドピアノはどうやって運んだのか。。
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レジデンツの中庭
どこにでもビヤガーデンがあります。 -
このあたりではちょっとした集会をやっていたので、警察もでています。
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フュンフ・ヘーフェというショッピングパサージュ。
人があまりいませんでした。
無印良品の店があると3年前のガイドブックにはあったけど見つからなかった。
もうなくなっちゃったのかな。 -
飛行機で着いたその日に歩き回って疲れていたので、ホテルの1階のレストランのオープンカフェで夕食にしました。泊まっているホテルの前なら一人でも心配ないし。
質素なホテルのレストランにしては食事はまぁまぁ。
大きなウィンナーシュニッツェルと山盛りのポテトで本日は終了です。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 地中海人さん 2013/11/06 12:33:53
- この旅行記を基に訪問できました。ありがとうございます。
- mykonosさん はじめまして
10月、ミュンヘントランスファー時、ホテルのテレビで帰国前夜「シンドラーのリスト」の映画を見て、前にこの旅行記を読んだことを思い出し、同じコースを辿り訪問することができました。ありがとうございます。
ユダヤ人と第二次大戦を背景とする映画が好きになったことから、様々な本にも当たり、エルサレムにも行って来ましたが、強制収容所を訪問したことはありませんでした。
ユダヤ人無しの現代文明は、考えることができませんね。
- mykonosさん からの返信 2013/11/10 17:20:45
- RE: この旅行記を基に訪問できました。ありがとうございます。
- 地中海人様
こちらこそはじめまして。
ご訪問いただきありがとうございます。
トランスファーで行かれたのですね。それはけっこう時間も限られていたのでは。お役にたてて嬉しいです。
民族的に古い歴史をもちながら優秀すぎるがゆえに迫害される、そんな悲しい歴史をもつユダヤ人の国家イスラエルのエルサレムはどんな雰囲気なのでしょう。私もとても興味があります。
地中海人様は地中海近辺を色々周られているのですね。
私も一度だけいった地中海(ギリシャ)の島が忘れられれません。
私の場合は海と白い町ですが・・・^^;
地中海人様の旅行記もぜひ参考にさせていただいて、また地中海の近辺に行ってみたいと思います。
mykonos
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- yunさん 2013/09/01 02:47:35
- 平和な世界で旅を!
- mykonosさん
旅行記始まりましたね。お待ちしていましたょ。
スタートの地、ミュンヘンでダッハウ収容所跡を選ばれたのですね…
後になって思えば誰の眼にも異常な行い。でも、その場では皆が認め事が進んでしまう…。戦争は本当に愚かなのに、今だって相変らず、哀しい争いは起こっている。とても残念な人間の一面。
旅に幅を持たせつつ
ここから先、美しい自然の中へ進んで行くのでしょうね。
続編を楽しみにしてます。
1編目の美しい空と787の翼に見とれ、ビビリさんの様子にクスッ!
私も仕事帰りに成田直行組で、お仲間ですねっ。
yun
- mykonosさん からの返信 2013/09/01 11:51:46
- RE: 平和な世界で旅を!
- yunさん
おはようございます。
早速のメッセージありがとうございます!
なかなか書類やら写真やらを整理できなくて遅くなってしまいました。
この先ものんびりUPしていきます。
旅の初日に強制収容所に行くことにためらいはありましたが、
せっかくなので行ってみました。
ただ凄惨な過去をもつその地に立っても、実感がわかないんですよね。
時間がなさ過ぎてじっくりみられなかったというのもありますが、私自身が平和ボケしすぎてしまったのかもしれません。
ただ一つ言えることは、今の日本を取り巻く情勢の中で、少しづつ戦争を肯定しているような意見がnet上で増えて行っている気がします。
そういった人たちこそ、世界中の負の歴史を実際に見た上で、公正な判断をしてほしい。今の日本を、世界を、戦争に導いていってほしくないなぁと強く思います。
旅とはきれいなものだけを見るのではなく、yunさんのおしゃるように幅を持たせて行くことで、美しいものをより美しいと感じ、その美しさを守って行きたいと感じることができる気がします。
これからもお互いいろんな所へ行って、慈しむ心を養っていきたいですね!
でも私はチキンなのでyunさんほど行動範囲は広くないですが^^;
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