2013　8月　寝台特急の旅　１泊２日　「トワイライトEXP号（ロイヤル個室、食堂車）貨物列車脱線事故と函館本線・路盤流出のため、出発駅が札幌から函館に変更。涙のレンタカーで函館へ。」

2013/08/18 - 2013/08/19

待ちに待ったトワイライトＥＸＰ号のロイヤル個室に乗る日がやって来ました。

この１か月間、仕事がどんなに厳しくても頑張れたのは、この旅行があったからと言っても過言ではありません。（ちょっと大げさですが。。苦笑。）

なのに。。。

北海道・道南地方の大雨の影響で函館本線の一部区間が運休になってしまいました。肝心のトワイライトＥＸＰ号は、出発駅を札幌駅から函館駅に変更して運行してくれることに！
札幌から乗る人は、１４時５２分発の臨時特急と代行バスで函館に行けることになりました。なんだかんだでトワイライトＥＸＰ号に乗れることになり意気揚々としていました。

しかし。。。
１２時５０分ごろ、駅の改札で、
「１４時５２分発の臨時特急は、急きょ運休になりました。トワイライトＥＸＰ号は、函館１８時５０分ごろ出発します。函館駅までは、お客様ご自身の力で行ってください。」と言われてしまい、非常に困惑しました。

お客様自身の力でどうやって札幌から３００キロも離れている函館に行けというのでしょうか？
運休情報もＪＲ北海道ホームページに掲載されていないし。。

色々言いたいことはありましたが、駅員さんに言っても解決できるとは思えなかったため、現実を受け入れることにしました。

さて、どうしようか。。。

とりあえず、ＡＮＡデスクに電話し、千歳から函館までの席をなんとか予約させてもらえないかお願いしましたが、予約で一杯で現段階ではかなり厳しいと言われてしまいました。千歳空港に行き、空席待ちをかけたうえで再度電話してとも言ってくれましたが、確約ではありません。
高速バスも満席。。
ただ、高速バスの時刻表を見ると、５時間３０分程度で函館に行けることが分かりました。
そこで、１３時１０分、レンタカーを手配し、自分自身の力で函館を目指すことに。
レンタカー料金、乗り捨て料金、ガソリン代金、高速代。。。。
ＥＴＣカード忘れた。。。。
かなりの出費です。（涙）
こんなことしてまでトワイライトＥＸＰ号に乗りたいのか？（苦笑）
これで、乗り遅れたら目も当てられない。。。。（爆）

エリア 函館(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線 JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

ＪＲ北海道の運行情報。
更新が遅くて困ったもんです。
この段階では、トワイライトＥＸＰ号が函館発に変更になった事実は、記載されていませんでした。さらには、１４時５２分発の臨時特急の運休情報もなし。
札幌駅１２時３０分発の臨時特急に乗れたのに、トワイライトＥＸＰ号の乗客は、１４時５２分に乗って下さいと案内されたから待っていたのに。

札幌駅レンタカー営業所に行き手続きをすませ、１３時２０分に出発。
ナビによると函館駅１８時３０分着になっている。
法定速度を守りながら、休憩もせずがんばりました。
途中、高速道路も落部、大沼公園間通行止めでしたが、函館駅に１８時過ぎに何とか到着。

おぉ、何とか間に合った。。（嬉）
函館駅には既にトワイライトＥＸＰ号は入線していました。

本日指定された車両に乗り込みます。

今回予約したロイヤル個室。

ドアを開けて感激しました。
かなり広いです。

ソファベッドに腰掛けると正面にユニットのシャワーとトイレがあります。

こちらは、ユニットのシャワー、洗面、トイレです。
狭いながらも機能性を重視した作りになっています。

鏡、ドライヤー、ルームサービス用のインターフォン、テレビなどがあります。

寝台車は、往々にして居住空間が狭いことが多いのですが、この個室は広々しています。空調もしっかりしており、快適です。

車掌さんが切符の確認に見えました。
出発地が函館に変更になったことを謝られていました。
予約は、ほぼ満席だったみたいですが、ほとんどの方は乗車できない模様。
私は、レンタカーで来たことを話すと恐縮されていました。
札幌からタクシーで数万円かけて来たかたもいるみたいです。

隣の車両は、食堂車。
ちょっと覗いて見るとマネージャーと目が会い、ご挨拶。
今日のディナーは営業すること、一回の提供になること、食堂車もバタバタしていて大変のようなことをおっしゃられていました。

以前、トワイライトＥＸＰ号の食堂車を利用して大感激して、また乗りたいと思っていました。念願が叶いとてもうれしいです。
北斗星号やカシオペア号より、上質でおそらく国内最高だと思います。

食堂車の隣は、サロンカーです。

車内は、ガラガラでした。

サロンカーには、自動販売機や時間制のシャワーもあります。

先頭で写真を撮っている人がいたので私も。

ホームの反対側には、カシオペア号と北斗星号が停車していました。
今日は、トワイライトＥＸＰ号以外は、運休みたいです。

自分の個室に戻りました。
アメニティもあります。

ＪＲ北海道の運行情報にやっと今日の夜行列車のことが掲載されました。
運転計画が定まらず大変だったんでしょうが、対応が遅すぎです。
何かあるとＪＲは、お客様との運行契約を主張しますが、今回は信義則に反するような気がします。まあ、どこの会社でも危機管理が難しいのは理解できますが。

食堂車のマネージャーが個室に見え、ウェルカムドリンクと明日の朝食の案内がありました。ドリンクは、赤白ワインかオレンジジュースから選びます。

ユニットの洗面。
お湯も使えます。

トイレ。
面白い構造ですね。

フェイスタオルとバスタオルも用意されています。

寝具一式です。
枕は、Ｂ寝台より大きなものを使用します。

クローゼットもあります。

１９時１５分ごろ、夕食の案内がありました。
食堂車に行きます。
トワイライトＥＸＰ号の夕食は、座席が予約と同時に指定されるため、相席はありません。

指定された席を案内されました。

こちらは、メニュー。

まずは、スパークリングワインを。

ココナッツ風味の鱧のベーニエと鴨のフォワグラのソテー、賀茂茄子とバジルの二種ソース

ベーニエはふわふわの衣をつけて揚げたフリッターのことです。衣は揚げる素材に合わせて、味付けや配合を変えます。今回は、にんにくや生姜、コリアンダー、エストラゴン、ココナッツミルクなどで風味をつけました。添えた賀茂茄子のソースがフォワグラとの調和を保ってくれます。

ここでフランスパンが出されます。

白桃の冷製スープ

桃のスープですがベースはじゃがいもの冷製スープ（ヴィシソワーズ）です。仕上げにシェリー酒で香りをつけます。

ドイツのパンだそうです。

オマール海老のポワレ コライユ入りリゾット添え

オマール海老は、「オマール・ブルー」と呼ばれるヨーロッパ産を使用します。主な産地はアイルランドやスコットランドで一部はフランスのブルターニュ地方のものも含まれます。プリッとした食感が特徴です。リゾットはこのオマール海老のコライユ（卵巣）を加えています。

少しほろ酔いになって来ました。
私は、一人で利用しましたが、年配のご夫婦や男性のグループ、女子会など、皆さん楽しんでいます。

黒毛和牛のステーキ プロヴァンス風

黒毛和牛のフィレ肉を提供のタイミングに合わせて列車の中で焼き上げます。焼き上がったお肉はゆっくりと休ませ、余熱でじっくりと中まで火を通します。オリーブオイルで火を通したプロヴァンス風の付け合せを添えています。

ルバーブとアロエのコンポート ライチのジュレ、ヨーグルトのシャーベット

ルバーブは強い酸味が特徴のタデ科の植物で、茎を食用にします。リンゴや赤いフルーツととても相性が良いことから、苺のシロップを使って真空調理にしました。アロエはヨーグルトに入れることでよく知られています。今回は、フレッシュを使用し、バニラで香りをつけました。

コーヒー

最後のコーヒーはタンザニアのAAアデラです。アフリカのキリマンジャロの麓で獲れた豆は、丁寧に手で摘み取られ、精製工場へと集められます。さらにそこで人の手によって一粒一粒、欠点豆が取り除かれます。完熟の大粒AAクラスの豆は、甘い香りと濃厚なコクがあり、食事を締めくくるには最高のコーヒーです。

青森駅で機関車交換のため３０分程度止まります。

しばらくして食堂車のパブタイムの案内がありました。
ロイヤル個室は、ルームサービスを利用できます。
サッポロクラシックとスモークサーモンを。

新青森駅を通過し日本海沿線を南下します。

さて、そろそろ寝ることにします。

朝になりました。
外は快晴です。

朝食の３０分前にルームサービスでオレンジジュースのサービスがありました。

朝食の時間になりました。
食堂車に行きます。

● Cocktail　〜食前のドリンク〜

・オリジナルビネガーエード
（スパイスウォーター・シロップ・オレンジジュース・白ワインビネガー）
　カットオレンジ、カットレモン、ミント、スライス生姜、フランボワーズ

● Starters　〜先付け3種〜

・豆のごま和えサラダ
・カポナータ（茄子・胡瓜・パプリカのマリネ イタリア風甘酢トマトソース）
・海老とアボカドのカクテル
・フォカッチャ


● Egg with Flower salt
　〜『丹波のたまご』の半熟3分ボイルと花の塩〜

● Mini−bowl/rice−gruel　〜生姜とタイムのミニお粥〜

・白粥（シンプルな中華にタイム、ローリエ、丁字、生姜）
・薬味として（卸し生姜、タイム、クリスピーベーコン）


● Coffee　〜オリジナルモーニングブレンド〜

　サントス40％（フルシティ）、モカ30％（シティ）、グァマテラ30％（シティ）の配合でブレンドしたモーニングコーヒーです。また紅茶のご用意もございます。

高岡駅に停車。

● Main course
　〜ミート＆サラダ＆ホットベジタブル〜

・白いんげんとベーコンのトマト煮
・ミニ椎茸とマッシュルームローズマリーのオーブン焼き
・自家製チキンナゲットとフレンチマスタード＆ケチャップ
・ハートロメインとバルサミコのドレッシング＆グラナパルメザンパウダー
・アンディーブと角切りポテトサラダ
・茹でたて緑黄色（青梗菜、カボチャ、有機人参）
・薄切りハムと種入りマスタードとパン・ド・カンパーニュ

● Fruits in coup grass
　〜フルーツ＆フロマージュブラン〜

・ハネジューメロンとパイナップル
・フランス ノルマンディー産フロマージュブランのスープを少し

しばらくコーヒーを飲みながら車窓を眺め、のんびり過ごしました。

敦賀駅に到着しました。
ここで機関車を交換するため、しばらく停車します。

先頭で機関車の交換を皆さん写真を撮っています。

敦賀駅を出発すると線路の急勾配を避けるため、線形を円状にぐるっと回転させた鳩原（はつはら） ループ線を通ります。

１２時を過ぎましたので、敦賀駅で購入した「ますのすし」を頂きました。

個室のシャワーを浴びて汗を流しました。
今日の気温は、３５度。
サウナにいるようですね。

１２時５３分、定刻どおり大阪駅に到着しました。
トワイライトＥＸＰ号の長旅がようやく終わりました。
今回は、ロイヤル個室ということもあり、快適に過ごすことが出来ました。
出発地が函館になってしまったのは残念でしたが、レンタカーでがんばった甲斐がありました。
北海道新幹線が開通したら廃止になる、との噂話がありますが真相はどうなんでしょうか？
車両も国鉄時代のものを改造しながら使用しているみたいですし。

今度は、始発駅札幌から乗ってみたいものですね。

大阪で用事を済ませ、東京に戻ります。

東海道新幹線のぞみ号、久しぶりに乗りました。

今回は、グリーン車を利用しましたがほぼ満席でした。
自由席は大変込み合い、立席もあったみたいです。

この旅行記へのコメント （2）

• kaz-ykさん 2013/08/21 23:55:22

  今晩は

  はまなすさん　初めまして
  
  小生のブログにお越し頂き、投票まで頂き有難うございます。
  足跡を辿り、本ページに、お邪魔しました。
  レンタカーで、函館まで、余分な出費と、お疲れでした。
  
  綺麗な写真で、寝台特急のご紹介感謝します。
  予想外に広くて素晴らしい、こんな立派な汽車であれば、楽しそうですね。
  
  現職の時は、夜行寝台には、良く利用しましたが、豪華列車は、経験ありません。
  
  ご来駕と投票頂いた御礼まで

  はまなすさん からの返信 2013/08/23 00:30:59

  kaz-ykさん 、こんばんは。

  > はまなすさん　初めまして
  >
  　
  > 小生のブログにお越し頂き、投票まで頂き有難うございます。
  > 足跡を辿り、本ページに、お邪魔しました。
  
  kaz-ykさん、初めまして。
  はまなすと申します。
  ご挨拶が遅くなり失礼しました。
  
  こちらこそ、私のブログをご覧頂きましてありがとうございました。
  また、投票と掲示板への書き込み、ありがとうございます。
  　
  kaz-ykさんのクルーズ旅のブログを拝見させていただきました。
  最近、クルーズに興味があり、優雅で楽しそうな雰囲気に憧れを感じております。経済的になかなか手が届かないのですが（笑）、まずは短期クルーズから参加してみたいと思っております。
  　
  > レンタカーで、函館まで、余分な出費と、お疲れでした。
  >
  > 綺麗な写真で、寝台特急のご紹介感謝します。
  > 予想外に広くて素晴らしい、こんな立派な汽車であれば、楽しそうですね。
  >
  
  今回のトワイライトＥＸＰ号の乗車は、楽しかったのですがハプニングが多く大変でした。自分へのご褒美旅行だったため、どうしても諦めきれず苦肉の策でしたが、レンタカーで行って正解でした。まあ、費用が大分かかってしまいましたが。。　
  　
  > 現職の時は、夜行寝台には、良く利用しましたが、豪華列車は、経験ありません。
  >
  　
  夜行寝台を良く利用されていたんですね。
  私は、学生時代は高嶺の花でほとんど利用できませんでした。羨ましいですね。（笑）
  　
  > ご来駕と投票頂いた御礼まで
  
  今後もグルーズ旅の参考にkaz-ykさんのブログを訪問させていただきます。
  ありがとうございました。