銀山温泉＆山寺「幻想と修行」の旅

2013/07/23 - 2013/07/24

息子２人を引き連れての初めての大正ロマン香るレトロな銀山温泉へ。
東北自動車道をひたすら走り、片道約４時間かけて到着。
出発時は雨模様でしたが、山形へ入ると晴れ間が見えてきました〜!
旅行中は天気にも恵まれ山形の美しい自然を満喫できました!

エリア 銀山温泉(山形)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

「ΣＪＴＢでたまったポイントが今年で切れる！」
というわけで、このポイントを使って急遽旅行へ行くこととなりました。
主人は仕事が多忙な為行けないので、
息子達の休みに合わせて、子供達の「鄙びた温泉入りたい」などの意見をまとめ、
決まった先は「銀山温泉」なりヽ(´∠_｀*）
千と千尋の神隠しみたいなトコロというのに惹かれて、地図で下調べをし、いざ出発!
かなりの走行距離ですが・・・めげずに頑張ろう! (一応ゴールド免許)

高速を降り(時折助手席の子供が飲み物や食べ物を口に運んでくれるという優しさ・・・へへへ長距離だって頑張れるよ)、ひたすら走っていると尾花沢市の「サンビレッジ徳良湖オートキャンプ場」へたどり着きました。
ここで、ちょいと休憩しよう。

花笠踊りの発祥の地でもある「徳良湖　とくらこ」は、大正時代に造られたかんがい用の人造湖(ため池)だそうです。
こんなに自然豊かなので湖かと思った・・・・ため池だなんて・・・何だか残念な気がするのはなぜ!?

ため池の徳良湖のそばには、思いがけずラベンダー畑が広がっていました (*´▽｀)ノ.+゜*。:゜+
グリーンとパープルのコントラストがきれいです♪
田舎育ちなので、自然には常に触れていますが、ラベンダー畑となるとナチュラルやカントリーなどの言葉が似あいます。

ずっとここに佇んでいたい・・・そんな気持ちになります。

勝手に収穫してはだめなので、ラベンダーの香りを楽しませてもらいます。
長距離運転で少々草臥れていましたが、リフレッシュできました♪

途中、道の駅らしき場所にも立ち寄りました。
ここで昼食でもとおもったのですが、
子供達が「銀山温泉へ行ってからでいい」とのこと。

魅力的な特産品がわんさかありましたが、ちょっとだけココでお買い物しました。

特に惹かれたのはベーカリーコーナー(*´∀`*人)♪
ドイツの本格的なプリッツェルがとっても美味しくてびっくりしましたー。
思いがけない場所で珍しいドイツパンを食べることができて・・・これだから旅はやめられません(笑)

おしゃれなオイル漬けやソースなどが煌びやかに並んでいます!
帰りに立ち寄ってゆっくり吟味して購入しようと思っていましたが、帰りは全く違うルートで帰ったため、結局買えませんでした。
もっといいものがあるかもしれないから、
とりあえず色々見てから購入しようとしていつも失敗するパターンです(笑)

どんよりとしていたお天気も透き通るような晴れ間が見えてきて、山形の豊かな自然の魅力を更に強調してくれています!

途中、時間が止まっている様な田舎道が続き、道幅もどんどん狭くなり「こんなところにあるのかなぁ」と不安になりつつも、
銀山温泉はひっそりとした場所に凛として存在していました♪

坂道を上っていくと、徐々に姿を現す銀山温泉の素晴らしい建物に感嘆の声が漏れました。+゜((o´艸`))。+゜*:.。

銀山温泉は、室町時代に発見されたという「延沢銀山」に由来し、大正末期から昭和初期に木造の温泉宿が建てられたそうです。


時代と共に年輪を重ねた木造建築、レトロ感漂うガス灯や石畳、涼しげに流れてゆく銀山川・・・何もかにもが目映いです。+゜((o´艸`))。+゜*:.。

気になったのは、温泉街を眺めながら入れる「和楽足湯　わらしゆ」です♪

早速入りたいので、本日お世話になる「古勢起屋別館」へチェックインしました。
銀山温泉街のほぼ中央にあり、切妻の大屋根と細かいガラス張りが目を引く風情のある旅館です♪

旅館入口の歓迎看板には、ご丁寧に我々の名前が書いてあったのですが、手違いか県名が間違っていました(笑)

スムーズにチェックインし、子供達はお部屋でのんびり休憩。
私は、一通り荷物を整理して身軽にした後、気になっていた足湯へひとっ跳び(笑)

「いや〜最高ですねぇ〜 (*´ェ`*) 」川のせせらぎを聞きながら源泉かけ流しの足湯をひとり占め♪
写真にはあまり人が映っていませんが、写真撮影の観光客の方々が結構いました。

宿泊客はあまりいませんでしたけどね・・・

足湯を楽しんだ後は、銀山温泉街をぶらり散策ですヽ(´▽`)/
まずは近場から、銀山温泉の象徴ともいえる「能登屋旅館」は、国の登録有形文化財に指定されています。
「千と千尋の神隠し」の雰囲気を感じるとあって湯屋を彷彿とさせます・・・・
はいからなお嬢さんたちとご一緒にぱちり♪
能登屋旅館からのびている赤い橋が風情があっていい眺めなんです。

「鏝絵　こてえ」という左官職人さんのコテで絵や屋号を描いた装飾が銀山温泉の建物の特徴であり、
鏝絵の装飾が密集しているのは全国でも珍しいそうです。

お土産のお店も数件あり、「江戸屋」さんでラムネや尾花沢スイカサイダーを購入し、咽を潤しました。
尾花沢は、県内有数の豪雪地帯でスイカやそば、尾花沢牛などが特産品だそうです。
スイカサイダー１３０円さっぱりとしていて美味し〜。

お店の前にあるレトロな丸型ポストがいい感じです♪
自分あてにお手紙書いて出せばよかったなとふと思ふ。

日差しがピークになり、暑さを増して「これぞ!夏」という感じになってきました!
アジサイでひと休みするトンボ・・・ひっそりとたたずみ暑さに身をゆだねる・・・

鏝絵が見事な「古山閣」山の神神社分社にて御参りを済ませ、一旦宿に戻り休憩に入ります(笑)

「古山閣」は、大正４年に建てられた四季の鏝絵が彩られている見事な伝統の宿のひとつです。
日本伝統の建築技術は繊細で本当に素晴らしいと改めて感じまた・・・・・

子供達と連れ立ってお昼ご飯と自然散策することにしました。


お昼ご飯を先に食べるつもりが、この素晴らしい自然を見てしまっては、子供達からしてみればもう夢中ですヾ(．ω．`ヾ 三 ノ ´．ω．)ノ

水しぶきをごうごうとあげて流れる落差２２ｍの迫力ある二本の滝「白銀の滝」を間近に見ることができます!
手つかずの自然と水の清らかさに心も体もマイナスイオンに包まれリラックスできます+゜*:.。.(*´∀｀*)`゜゜・

子供達がΣサンショウウオの赤ちゃんを見つけました!


少し観察した後は、自然に返してあげました・・・・貴重なサンショウウオを見ることができましたね (嬉´∀)(∀｀嬉)

ちょっと足を延ばして、奥へ奥へと進んでいくと、温泉地名の由来となった「延沢銀坑洞」があります。

坑洞には全く人がおらず、自由に見学できるそうですが、たどり着いてから「クマに注意」の立札を目にし、
「坑洞で出くわしたら洒落にならん!!!!」と逃げるようにして帰ってきましたぁヽ(゜∀。ヽ三 ノ。∀゜)ノひぇーっ。
　

咲き誇るアジサイはきれいだったけれど・・・心臓はどぎまぎでした。

やっとこお昼にありつけます(笑)
お昼はカリーパンが有名な「はいからさん通り」でいただきました。

たくさんの有名人が訪れていて色紙がずら〜りお店の方が気さくな方で色々とお話してくださいました (*´∀｀*)ノ

ご丁寧に、眺めがいいから２階も見てくださいとのことで見学させていただきました♪

個室と座敷があり、ピンク色の空間は不思議と和む感じがいたします。

窓から眺める風情ある景色がよくて、ちょいと詩人になったつもりになりました(笑)

子供達はチャーシュー麺を私はざるそばを注文しました。
チャーシューがとろりと煮込まれていて美味しそうですね。

至って普通のざるそばでございました(笑)
暑いからさっぱりしたのが食べたかったので丁度よかったです♪

少し腹ごなしをしたあとは・・・・
足湯の向かいにある手作り木綿豆腐のお店「野川とうふや」にて数量限定の木綿豆腐を頂きます(また食べますっ)

さり気なく石ちゃんやＺＩＰのサイン色紙が飾られてます♪

ひと気がないので品切れかなと「すみませーん」を何度か声をかけると奥からお店の方が現れました。
濃厚で大豆の香り豊かなお豆腐１６０円なり♪
イスに座って川を眺め、お豆腐を崩してお醤油に絡めてむしゃむしゃ。あぁ、おいし(。￫∀￩。)♡

銀山温泉街にはこんなお店も♪
大正ロマンの衣装がレンタルできる面白いお店「あいらすげーな」(何だかおもしろい名前)
リーズナブルなお値段で貸衣装をレンタルしながら雰囲気を盛り上げ、銀山温泉をより満喫できそうです♪

大正ロマンのコスプレ気になったけれど、子供たちにドン引きされるだろうし(笑)暑さがピークを迎えたので花より団子な私は「伊豆の華」で涼むことにしました♪

カウンターに誰もいなかったので「すみませーん」と声かけたら出てきてくれました。
お店に入って店主が待ち構えているよりも(笑)抜け感があるほうが私的にはいい。

レトロで涼しげな店内は雰囲気たっぷりで、時がゆっくりと流れているようです・・・・

こちらは、お蕎麦がメインですが、流石にお腹は満たされているので「蕎麦ソフトクリーム」３８０円をいただきました★

蕎麦の香りとそばの実のトッピングが香ばしくてとってもとっても美味しかったです (*^_^*)
子供達の食べた濃厚バニラ３８０円もございますです。

「あいらすげーな」でコスプレした女子２人が「能登屋旅館」に佇んでいました．*:.。..。.:*
大正レトロな空間にとっても馴染んでいて素敵です♪
こちらに宿泊しているようで親御さんが窓から声をかけていましたー。

第一候補に「能登屋旅館」を選んでいたのですが、ＪＴＢプランでは取り扱いがなく、「古勢起屋別館」のプランがいちばんお手頃でした♪

(とはいっても１３８００円に入湯税だから、ふらり旅としてはお高いけどポイントで賄えたのでよしとしよう(;^_^A)

本日お世話になる「古勢起屋別館」は、お部屋によって料金が多少変わりますが、川側客室で和室と洋室と広さもあって清潔で快適でした。

趣のある和室はくつろげますなぁ。
久しぶりにいい宿に泊まったなぁ(笑)


子供連れだとなるべく宿泊費は抑えたいですからねぇ。
しかも!もう中高生の為しっかり大人料金です ・・・

ベットコーナーもあり、子供達はこちらを使用しました。
私は、お座敷をひとり占め〜♪

おもてなしの地元のお菓子も嬉しいです♪
ヤッショ　マカショは花笠音頭のかけ声です。

銀山温泉の様子を描いた浴衣も風情を感じて、袖を通す時に心がホッと和みました。

昔の銀山温泉を描いた浴衣・・・哀愁感じたりして・・・いいですなぁ。

銀山温泉の魅力は時間帯でまた見え方が違うところ♪
お食事前に夕涼みがてら下駄を履いてあちこち眺めて参りました。。。

何度見ても美しい鏝絵です・・・・

「旅館永澤平八」の建物も雰囲気があって素敵です。

レトロなランプ・・・どこを見ても癒されますー。

能登屋旅館の抜群の存在感!
薄暗さの中に光る街灯が素敵。

時間がゆっくりとながれ、銀山温泉にも夜の幃が下りて参りました・・・・・
切り絵みたいで幻想的で素敵です!

夜の景色は、ガス灯や電灯が灯り幻想的で本当に見事です感動的
私の脳裏には今、宮澤賢治の世界が流れています 。+゜((o´艸`))。+゜*:.。.

まってましたお待ちかねの御座敷でのお夕食です♪
お食事は２階の大会食場で、掛け軸がとどんと掛かっているお座敷にていただきました。
早めのお食事でしたので、我々家族ともう一組、おじいちゃんとお孫さんのお２人のみのゆったりとしたお食事でございました。

お料理は、山や海の旬な素材を厳選して盛り込んだ四季折々の風情感じる郷土料理です。
食前酒のしそ酒から始まり、
前菜は、戻し蕨溜り漬け、ベニバナ押し鮨、生海月チキン和え、うなぎざく酢、鱧の梅肉和え、冬瓜ぎゅう味噌田楽と
目でも楽しめ、繊細な味のバリエーションに一つ一つが唸る美味しさでした♪

冷創作皿のお料理は、炙り鯛とえびのガスパチョソース夏野菜です。素材との相性が良いソースが美味しかったです!

お肉料理は、山形黒毛和牛ステーキと何とも贅沢((o´艸`))。+゜*:.。.
柔らかくジューシで絶品ステーキでした♪

ご飯は、尾花沢産のはえぬき、地元野菜の香の物に、椀物の若布真丈が並びます。

アユの塩焼き、ズッキーニクリーム蒸し彩り餡と清流の美しい場所で味わえるからこその一品♪

ズッキーニクリーム蒸し彩り餡は上品なお味で、北寄貝がいい出汁になっていました。

鶏のダシがじんわりと浸みわたる鶏山菜鍋。夏のお鍋もいいですね。

食後のデザートは冷えたメロンとわらびもちでした。
温かいものは温かく、冷たいものは冷たくと、丁寧で心のこもった贅沢なお食事が出来ました。．:*:．゜★,。．:*:．゜
ごちそうさまでした (*^_^*)

旅の旅情を更に掻き立てる夜の銀山温泉・・・・
食後の運動にと散策＋銀山荘の温泉へ(;^_^A）

吊るし雛など和のものが飾られていて
ガラス越しに眺めるのも楽しや。

「古勢起屋別館」のお風呂はこじんまりとしているので、本館の銀山荘の大入浴場も入ることが可能となっています。
先に「古勢起屋別館」の「ほっこりのちか湯」「ぬっくりの金太郎湯」と楽しいネーミングの温泉も堪能しました。
ステンドグラスやヒョウタンの形の浴槽に金太郎みたいな石像もあって不思議空間でした(笑)
源泉かけ流しのお風呂なので、その日湧き出すお湯の温度が変わるそうです。
誰も入っていなかったので、熱かったけれど気持ちよかったなぁ〜もともと熱い湯大好きですし♪

ここで一つ、銀山温泉の泉質や効能をご紹介したいと思います。
泉質　ナトリウム　塩化物・硫黄塩温泉　６３．８度。　
効能　慢性皮膚病、創傷、慢性婦人病、動脈硬化病、リウマチ
神経痛、慢性消化器病、痔病、冷え性、虚弱児童に効果ありです。


歩いて５分ほどの場所に銀山荘があり、ここで解放感たっぷりの露天風呂と露天寝湯を愉しみました♪
銀山荘は、豪華な感じですが銀山温泉街から少し外れているうえ、銀山温泉の象徴ともいえる木造建築ではないので、
大正ロマンとは違い普通の高級旅館といったイメージでしたが、お風呂は広々としていてよかったですよん♪

今日は、人生初の自分で運転しての大移動でした!
何てったって東北自動車道をひたすら走り、片道約４時間かけてたどり着いたのですから!
流石に疲れたので、ここいらへんでお休みなさい・・・・

おはようございます。
あっという間に次の日になってしまいました・・・
早起きして新鮮な空気を吸い込みます。

朝のしっとりとした空気の銀山温泉もまた美しや♪
空気が透き通っていて気持ちの良い朝です\(＾o＾)／

朝食前の朝のお散歩♪

銀山川にはヤマメらしき淡水魚が悠々とたくさん泳いでいました。
朝早くお店を開けている商店で、次男はかっぱえびせんを購入してヤマメにあげたらすごい勢いで食べていました〜!

水が透き通っていて泳ぐ姿がはっきり見えます。

かっぱえびせん大人気(笑)

私は、のんびり朝から足湯に浸かります(*^_^*) いい気持ち♪

銀山温泉の所々に、お花やベンチなどの癒しスポットがあります。

気持ちのいい朝に、宿の美味しい朝食がテーブルいっぱいに並びます♪
銀山温泉は、朝ドラの「おしん」の舞台でもあるそうで、おしんに出てきた大根めしをいただきました。
大根めし美味しいっ悲壮感漂うイメージだったので(笑)あんまり美味しくないのかと思っていましたけど私は好きです。
ホッとするおかずが盛りだくさんで、写真にはありませんが、タジン鍋を使用した蒸し野菜が最高に美味しくて、
鍋の下にたまったスープまで飲み干してしまいました(笑)
長男が特に絶賛していて、忘れられない朝食となりましたー\(*＾▽＾*)／

更に食後はお抹茶を点てていただき、
和菓子と一緒に至福の時を過ごしました。
素晴らしいおもてなしを有難うございました!

チェックアウトまで、お部屋を片付けて荷物をまとめたりしました。
合間に、１階のレストラン「スワローネ」で、コーヒーのサービスがあったのでレトロな空間でひと息つきました。

コーヒーはセルフサービスで時間が経っていた為、酸味が強かったですが、次男と飲むコーヒータイムはとてもいい時間でした。　

以前は断然紅茶派の私でしたが、今は１日１杯は珈琲を飲まずにはいられません。

あっという間にチェックアウトの時間となり、宿の方に記念撮影をしてもらい見送られ、銀山温泉を後にしました。
さようなら銀山温泉・・・・素晴らしい時間をありがとう♪


「古勢起屋別館」さんも、終始あたたかいおもてなしを有難うございました 親子旅のいい思い出となりました。

銀山温泉を出て少し走ると見えてくる「伊豆こけし工房　工芸館」にて
素朴でかわいいおしんこけしを旅の記念に購入しました♪

こちらが元祖だそうで、職人さんが工房で熱心にこけしの作業をされていました。

こけしの絵づけ体験なども出来るようです。
雰囲気がイイですね(*^_^*)♪

時間があったら、私も体験してみたかったです。

美しい豊かな田園風景をバックにおしんこけしを撮影したら映える映える。+゜((o´艸`))。+゜*:.。


見渡す限りの緑に包まれて心も体も解き放たれ、おしんこけしと一緒に(笑)自然の素晴らしさを改めて体感しました。