2013/07/16 - 2013/07/16
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akkiy363672さん
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名張での仕事が早く終わったので、天理へ行く途中、夕刻でしたが「室生寺」に寄ってみました。
30年ほど前に立ち寄ったことがあるのですが、その後、近くを通ることは度々あったのに、いつも多用を抱えていて、お山へ寄る機会がないままでした。
平成10年、台風で周囲の立ち木が倒れかけ、五重塔が大きな損傷を受けたと聞きました。修理が完了したことも聞いていましたが、さてどのようなのか…。
30年ぶりの再訪です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
国道165号を三本松で南に曲ると、通称「やまなみロード」に入ります。この道は、2003年春に開通した基幹農道。名阪国道の小倉インター〜室生寺まで、 山間の中を抜けるその距離約15kmほどの道路ですが、とても走りやすい林間道路です。
国道165号からは、約5kmで、この「室生トンネル」。結構長いトンネルです。
165号からは三本松よりも少し奈良寄りの「室生寺入口」の標識のある、橋のたもとの交差点を曲り、県道28号線を走る道も、室生川沿いで情緒あるドライブコースです。 -
トンネルを抜けたところの三叉路を左へとると、2〜3分で室生寺です。
駐車場を探して、お寺の周りをうろついていたら、この観光マップを見つけました。
駐車場は、門前にたくさんのお店がありますから、それらの店のいずれかに車を止めることができます。
ただ、章くんが到着したときは、もう午後4時になろうかという時刻で、お店屋さんもほとんどが店じまい…。で…、この看板の前に無料駐車してきました。 -
室生川を渡ると、山門です。
正面は、向こうの赤い橋を渡ったところです。 -
正面へ…。太鼓橋と呼ばれるこの橋を渡ると室生寺の境内です。
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橋を渡ると、表書院の門があります。
ここを右に歩くと入山受付…。 -
拝観料600円を納めて右手へ曲ると、朱塗りの立派な仁王門が見えてきます。
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門の左手「阿形」
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門の右手「吽形」、何をそんなに怒っているのか。
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仁王門をくくると、バン字池があります。
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その池の向こうが「鎧坂」。
室生寺は、真言宗室生寺派大本山の寺院、山号を宀一山(べんいちさん)と号します。開基(創立者)は賢憬(賢?儲)、本尊は如意輪観音です。
この坂を上っていくと、室生山の山麓から中腹に堂塔が散在する山岳寺院に、いよいよ足を踏み入れた実感が沸きます。 -
阪の両脇には、石楠花や木々の枝が迫っていますが、石楠花の花期は4〜6月。ちよっと遅かったか、境内の石楠花にはもう花は残っていませんでした。
登りだすと石段の頂きに金堂の屋根が見えてきます。 -
鎧坂を登り切ると、右手に弁才天社があります。室町時代の春日造の小さな祠です。
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坂の正面に、柿葺(こけらぶき)の「金堂」が建っています。
高床の正面一間通りは江戸時代に建てられた礼堂で、これがなかった時代には、石段を上ってくると、堂内の仏像の姿がだんだんと見えてきたことでしょうね。。 -
← 「うましうるわし奈良キャンペーン」のページより
金堂内部には、綺羅星のごとく仏様たちが並んでいます。
拝観料400円。「この坂を登ってきて、ここを素通りしては、何のためにしんどい思いをしたのかわかりませんね」と受付の女の子に言いながら入ったのですが、ホント、必見の仏様たちでした。 -
← 金堂参拝記念にもらった記念品の写真より
五体の仏像を取り巻く十二神将のうち、今日は二体が奈良国立博物館の展覧会へ出張中とのことでした。 -
時刻が遅いせいなのでしょう、訪れる人も他に二組の参拝客を見ただけで、係りの人のお話もムゆっくりと聞かせていただくことが出来ました。
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さらに石段をのぼると、本堂(灌頂堂)に出ます。
ここは真言密教の最も大切な法儀である灌頂を行うお堂で、真言寺院の中心であるところから本堂、あるいは灌頂堂と言い、延慶元年(1308)の建立だとか。
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← 室生寺 パンフレット より
どこかの本に、金堂の釈迦如来増が室生寺のご本尊と書かれていた覚えがあるのですが、本堂に安置されているこの如意輪観音半跏思惟像(重文、平安時代)がご本尊というべきでしょうね。
堂守の方も、「こちらがご本尊です」と言ってみえました。 -
本堂の左の石段の上に、五重塔が見えてきました。
この塔は、800年頃の建立で、木部を朱で塗っています。屋外にある木造五重塔としては、法隆寺塔に次ぎわが国で22番目に古く、国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小です。高さは16メートル強、初重は一辺の長さ2.5メートルの小型の塔で、高さは興福寺五重塔の3分の1ほどです。 -
多くの五重塔は初重と五重目の屋根の比率が大きくなるようにつくられていますが、室生寺の五重塔は、初重と五重目の屋根の大きさがあまり変わりません。
これら外観の特徴によって、この五重塔は周囲の木々に囲まれているかのように溶け込み、石段の下から塔を見上げた時にきれいに収まって見えるのだといわれます。
また、鮮やかな朱塗りと檜皮葺の屋根が優美さを際立たせ、この塔を女人高野の代名詞としているようです。 -
1998年9月22日、台風7号の強風でそばの杉(高さ約50メートル)が倒れた際に屋根を直撃、西北側の各重部の屋根・軒が折れて垂れ下がる大被害を受けました。
しかし、心柱を含め、塔の根幹部は損傷せずに済み、全国から寄せられた浄財をもとに復旧工事が1999年から2000年にかけ行われました。
修理に際し奈良文化財研究所により、当初材を年輪年代測定法で調査したところ、794年頃に伐採されたものであることが判明しました。このことからも塔の建立年代を800年頃とする、従来の定説が裏付けられたということです。[ -
塔の脇を抜けて、さらに続く石段がありました。
400段(あるという)を上ると、空海上人を祭る「奥の院(御影堂、大師堂)」があるそうです。
ここで午後4時30分、閉山時刻が迫っていましたので、ここから引き返すことにしました。 -
もう一度振り返ってパチリ!
台風被害からの復興事業には、年金から寄付を送ってこられたご老人、お小遣いの100円玉を手紙に貼って送ってきた小学生、匿名で多額の寄付をされた方…、7000件以上もの寄付が集まったそうです。
日本の原風景とも言うべきこれらの神社仏閣や明媚名跡は、深く日本人の心に根ざしているのですね。 -
帰り道、本堂に灯りが点っていました。
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池の囲いの手すりにカメラを置いて、精一杯ズームの倍率を上げ、如意輪観音さまのお姿をパチリ!
心なしか、笑ってみえるような…。 -
さらに降りてくると、夕刻のお勤めでしょうか、樹間に沁みる声明が聞こえてきました。
往きに立ち寄らなかった、金堂の横にある「弥勒堂」からで、勤行の真っ最中でした。 -
4時50分、太鼓橋を渡りました。
結界を渡って、俗界へ戻ったということですね。 -
駐車場の近くで「宇陀市立 室生山上公園 芸術の森 →」の標識を見つけ、さらに山道を10分ほど走ってみましたが、時刻が遅かったせいか、門扉が閉められていました。
← このあたりの民家は、屋根の勾配が急ですね。雪が積もるのでしょうか。
5時30分、国道165号に戻り、天理に向かいました。
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