2013/05/19 - 2013/05/20
107位(同エリア452件中)
ひらしまさん
仕事を辞めたらイタリアを1ヶ月くらいかけて縦断してみようと、数年前から思っていて、ついにその時がきました。
これまでの最長10日をはるかに超える長旅に、自分たちが耐えられるのか不安もありますが、やってみなくちゃわからない。
イタリアは15年前に添乗員付き団体旅行でミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマなどを訪れ、街そのものが芸術品という感動を抱いた地です。
今度は小さな町を含めてイタリア各地を自力で旅して、できればその豊かといわれる地方色も味わってみたい…。
というわけで、南のシチリア島から始めて最後はアルプスの麓まで、鉄道やバスで北上する28日間の旅を計画しました。
そして、最初のシチリアには、飛行機でポンと行ってしまうより、フェリーではいり島に上陸する気分を味わいたいと思って、わざわざナポリで飛行機を降りたのですが…。
また、上陸先のパレルモは、アラブやスペインなどに支配された複雑な歴史と文化をもつ街。
いや、それ以上にマフィアの本拠地にして、ナポリと並ぶ治安の悪い街。交通渋滞で空気も悪いしと、マイナスイメージが強く刷り込まれていたのですけれど。
旅は行ってみなくちゃわからない。
主な行程
成田→ローマ→ナポリ(アリタリア航空)
ナポリ→パレルモ(ティレニア社フェリー 船中泊)
為替レート 1ユーロ約133円
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 船 タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ベベレッロ埠頭でタクシーを降りると運転手は言いました。「40ユーロ」。
到着早々いきなり来たか。ナポリ空港からここまでせいぜい20ユーロだろう。ぼるにも程度がある。
しかし、今は相棒のYが体調不良のため、ストレスは最小限にしたいのです。
旅の準備が遅れに遅れて今朝の3時までかかり、ほとんど眠れなかったYは機内でひどい頭痛とだるさに襲われて、ついには家に帰りたいと口走るほどでした。
まだ旅は始まったばかりです。
僕は黙って運転手に40ユーロ渡し、調子に乗ってチップまで要求してきたのはさすがにはねつけ、フェリーの乗船口に向かいました。 -
工事現場の中みたいな埠頭の通路をスーツケースを引いて行くと、いつのまにか船に入っていました。
船はティレニア社のFlorio Rubat。
エスカレータで上がった階でチェックインし、部屋に入りました。
窓のあるツインで171ユーロですが、船会社の公式サイトの写真よりかなり古ぼけたビジネスホテルといった感じで、ちょっとがっかりです。 -
部屋の目の前の後部甲板に出てナポリの街を眺めているうちに20時15分の出航です。
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ヴェスヴィオ山とナポリ港
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かもめの群れに見送られ、目に映る景色もどんどん変わってゆき、そして暗くなりました。
しかし、部屋にいるとエンジン音と振動をかなり感じ、それに揺れも加わり、疲れで3時間ほど一気に眠った後は全然熟睡できませんでした。 -
そのくせ翌朝甲板に出たときには、もうパレルモ港が目の前。
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シチリア島が見えてきた!という感動にはほど遠く、なんのためにフェリー上陸策をとったのか、ちょっとむなしさも感じる旅の始まりとなりました。
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パレルモはシチリア州の州都。シチリアといえばマフィア。パレルモはナポリと並ぶ危険な街のイメージがあります。
今日は午前中にパレルモ旧市街をさらっと見て、午後はシチリア南岸のアグリジェントに向け長距離バス(プルマン)で移動する予定。
写真のパレルモ中央駅にタクシーで着くとまず、プルマン乗り場を探します。もちろん警戒度最高ランクです。Yはリュックを背でなく胸に抱いています。
案内表示を見ながら駅構内を歩いていると、若い男性が日本語で話しかけてきました。
うさんくさい奴だと警戒しましたが、日本にいたことがあるという彼は、プルマン乗り場は案内表示の通り駅の左手奧に移転したと教えてくれて去っていきました。疑ってごめん。 -
ところが残念ながらそのバスターミナルにはアグリジェント行きはなく、切符売り場で聞くとどうも元の場所にあるらしい。
その近くまで行ききょろきょろしていると、タクシーの運転手が声をかけてきました。
観光地へ行かないかという売り込みでしたが、アグリジェント行きのプルマン乗り場を探していると言うと、わかりやすく教えてくれました。
パレルモの人ってみんな親切じゃん。好感度急上昇。
しかし、そこにはバス停の表示があるわけでもなく、出発時刻もわかりません。
Yが来たバスの運転手を次々つかまえて聞き、次は8時で、その次は10時半と判明。10時半に乗ることに決定。
余裕が出てきて駅の天井を見上げるとなかなかいいじゃない。これがパレルモ風か。 -
駅構内のマクドナルドで朝食。
窓の外には高校生くらいの男女数名が群れていて、みんな煙草を吸っています。交番の目の前でも悪びれる風はありません。
警官2人は友達らしい市民と談笑していますが、みなサングラスをかけていて、「全員マフィアに見える」とY。
Yも復調してきたので、軽くパレルモ街歩きへ。 -
正面にのびるローマ通りを下ります。
交差する通りもトリノ通りとかボローニャ通りとか、イタリア各地の街の名ばかり。なぜなんだろう。この現象はほかの街でもありましたが、パレルモが特に著しい。なぜなのかは分からずじまいでした。
エマヌエーレ大通りを左折します。名前の割には狭い通りでしたが、由緒ありそうな古い建物が多くあります。ほどなくクアットロ・カンティに出ました。 -
えっ、こんなに狭いの。
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噴水や守護聖人の彫刻が四つの角ごとに見事にそびえ立つから、交差点がいっそう狭く感じられます。
なぜか警察機動隊の車両が止まっていましたが、やっぱりパレルモだから? -
これが最後4つ目の角。
どこもこぢんまりとした古きよき街なのです。 -
パラティーノ礼拝堂の手前のカテドラーレ
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その前には法衣店が。
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ヴィットリア広場は南国らしさいっぱい。
結局残り時間が少なくなり、パラティーノ礼拝堂は外観だけ見て駅へ。 -
しかし、途中でどこを歩いているのか分からなくなりました。
道を聞くと、英語は通じないものの「スタツィオーネ・チェントラーレ」(中央駅)は通じて親切に教えてくれます。イタリア語だから全然理解できないけれど、とりあえず進むべき道だけは分かる。グラツィエ!
そうやって街路樹の紫の花が美しい通りを歩き、なんとか駅にたどり着きました。
荷物預かり所に引き取りに行くと、3個預けたのに小さなリュック分は負けてくれました。グラツィエ!
バスに乗るときは、スーツケースを荷物室に預けたいんだけどと思っていたら、ほかの客がこうやって入れるんだよと教えてくれました。そうか、イタリアでは自分で開け閉めして預けるのか。グラツィエ!
パレルモの人ってみんな親切。
これならパレルモに泊まってもよかったなと思いながら、シチリア上陸前よりずっと明るい気持ちになって、アグリジェント行き長距離バスに乗り込んだのでした。
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