福島県三春町の滝桜

2013/04/23 - 2013/04/23

　4月23日、越後交通の福島の日帰り桜ツアーに参加して、鶴ヶ城の桜を観た後、山間の国道をバスは突っ走って田村郡三春町へ向かった。車窓から見える景色は新潟県と左程変わりないが、萌える若芽を照らす春の陽が心地良かった。
　私が三春の滝桜を観たかったのは、それが日本一の枝垂れ桜であることを以前から知っていた。日本一が付く桜をこの度の桜の本の出版に入れたかったのだが、昨年は無理がたたって、体調を崩して行けなかったのである。
　午後2時過ぎに三春の滝桜に到着して驚いたのは観光バスの多さである。ざっと数えて50台は駐車していた。　バスガイドの話では桜の開花時に、100百万人近く観に来るでないかとの事だった。
　次に驚いたのが、入館料がお一人300円。（団体客はそれより安いはず）ざっと計算しても一シーズンで2千万円以上を1本の老桜が稼いでくれることになる。
　残念ながら、この紅枝垂れ桜は満開を過ぎて花弁は半分以上散っていた。
しかし、国の天然記念物に指定されているだけあって、どこから見ても貫禄があって威風堂々としていた。欲張りの私はこの桜の花吹雪を浴びると長生きするのでないかと桜の枝の下で10分くらい動かなかったが、微風すらない晴天だった。
　ここで、インターネットのウィキペディアに記載されている三春の滝桜について少し紹介させていただく。
　樹齢は推定1000年。日本三大桜の一つ。種類は紅枝垂れ桜（これが日本一）
　江戸時代、三春藩の御用撲。　現在、高さ12m、根回り22 ｍ、幹周り9.5 ｍ　枝張り、東西22m、南北18m、なんだそうだ。
　次の驚きは、幸いにして、２年前の東北震災のとき、樹木の被害はあまりなかったが、その後、2年間は観客が激少したので、現在、三春町は東北電力に対して3,272万円（どういう計算なのかな）の逸失利益の賠償の訴訟を起こしているのだそうだ．　
　桜の精（神様）はこの事を嘆いておられるのかな、と思ったが、いや、神様はきっと、「人間たちよ、主はこれから何百年も咲き続けるから心配しないでよい」と宣っておられるような気がしてならなかった。
　最後の満開の桜の写真は帰りのバス中、越後交通が記念にくれた写真をスキャナしたもので、私が撮った写真でない。（私はこんなに上手く撮れない)

エリア 郡山(福島)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: 団体旅行

滝桜のアップ（一部）

滝桜全体

この辺りで桜の花吹雪を期待したが風は吹かなかった。

遠方の滝桜と私。（一緒に写ると長生きするかも知れない）

この満開の滝桜は私が撮った写真でない。越後交通がお土産にくれたもの
をスキャナしたもの。（私はこんなに上手く撮れない）