2013/05/06 - 2013/05/08
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スタリモストさん
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健為南門汽車站(8:50発・41元)→宜賓高速汽車站(16元)→市バス(1元)→11:10宜賓南岸汽車站11:30発・16元→12:30巡場(20元)13:20発→16:00洛表
断崖絶壁に穴を穿ち、それに横木をさして棺を置くという営み・・これはまさに命がけだったことでしよう。そこまでして敬う。死者への「尊崇」の念を強く感じました。
※ぼう・・・「棘」の下に「人」を付けます。
※健為・・・健→正しくは牛編。
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宜賓行きバスは、このバスターミナルからは8:50 /10:20/ 11:30/14:30の4本しか出ていません。昨日の内に予約しかったのですが、芭石鉄道から帰着した時には閉まっていました。
朝7時すぎにドキドキしながら切符を買いに行き、欲しかった8:50 の席があった時はほっとしました。
これで確実に今日中に洛表まで行けます。 -
余裕が出来たので、道路の半分を占有している朝市見物に行きました。新鮮な野菜がたくさん並んでいました。
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到着した宜賓高速汽車站から、市バス(1元)に乗り換え、宜賓南岸汽車站に着いたのは11時過ぎ。
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11:30発(16元)のバスに乗りました。
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12:30に巡場に着き、これといったターミナルもない街角に下ろされました。
実はここでどうしても観てみたいユニークな乗り物があるのですが、帰りにも立ち寄ることになるので、楽しみはその時にとっておきましょう。残念ながら昼食タイムの30分の間には現れませんでした。
タクシーの呼び込みらしい男がしきりに近づいてきますが、無視。洛表行きのバスは程なく来ました。一緒にその男も乗り込んできたのですが、このバスの車掌でした。大きなバッグを持った外人がここから行く所は、ぼう人しかないとふんで、案内してくれたのでしょう。 -
山を二つ越えて16:00に洛表に到着です。2時間半程かかりました。
ぼう人の故郷の石碑が立っています。 -
宿は「ぼう仙居賓館」
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60元と言われましたが、安くしてと言ったら40元に。中国には何回か来ていますが、これは最安値かも。
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熱いお湯の出るシャワーもトイレも付いています。パソコン付の部屋は80元とのこと。
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村を歩きます。宿の近くで量り売りの白酒を買いました。空きペットボトル並べた店構えがユニーク。
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一番良いのを注文しました。廃棄されたペットボトルに入れてくれて1本20元。息子が父の日にプレゼントしてくれた「五粮液」よりも美味しいかも(^o^)。
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このお店を少し行った所で夕食です。卵とトマトの炒め物がとても美味しかった。ペットボトルの中身は白酒・・。
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さて、翌日、7時過ぎに宿を出て、ぼう人懸棺見学です。
子ども達が登校しています。 -
小学校前の子ども相手のお店で1元のごった煮椀をいただきました。
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この情報ノートとても助かりました。
詳細をきわめ、そして正確です。筆者の小寺祐介氏の観察力、再現力に敬服します。ここを訪れる日本人には欠くことが出来ない最良のレポートです。その他にも洛表への行き方を記したレポートなども付いています。ヤフーでぼう人懸棺を検束すると、始めから二つに出てくるのが、【四川省の秘境・ボウ人懸棺】で、そこに格納されています。1番目にヒットするのが小寺祐介氏のぼう人紹介サイト。 -
長閑な村の様子を楽しみながら30分ほど歩くと、左の崖に懸棺が見えてきました。
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正面の岩盤にも・・・・
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ゲートで20元の入場料を払います。
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展望台付です。懸棺の様子が良くわかります。
ぼう人の「ぼう」は「棘(とげ)」という字の下に「人」と書きます。
棘の人というのはとてもインパクトがあります。
そして、この人達は、明の時代、官軍に滅ぼされたと言われています。今ここに住む村人とは繋がっていない人達なのです。
しかし、不思議に「謎」「摩訶不思議」「奇異」という感じがしないのです。
死者への弔いの仕方はどんな形のものがあってもいい。 -
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自分が死んだ後の始末は、何をされてもわかるはずはありませんが、もし選択出来るなら、この懸棺を選びます。
火葬は熱そう、土葬では蛆がわく、鳥葬は痛々しい。鳥にも土のバクテリアにも犯されず静かに朽ちていく、そして何よりも、天国に近い高見から村を、そして家族を眺められるなんて素敵です。
おくってくれた家人や村人が「どうか私たちを見守ってください。加護してください。」という気持ちを持っていたとしたら、それに応えられるというのも死に意味がもたらされる訳で意義あることですし。 -
長閑な田園風景です。
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ゆっくり見て歩きます。
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洛表に出勤かな・・・
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仲良く手をつないでいます。ご兄弟でしょうか・・
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良質な石が出るのでしょう。石工の作業場がそこかしこに・・
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せり出した岩が傘のよう・・
「珍珠傘」懸棺と呼ばれています。 -
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断崖絶壁に穴を穿ち、それに横木をさして棺を置くという営み・・これはまさに命がけだったことでしよう。そこまでして敬う。死者への「尊崇」の念を強く感じます。
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そして、埋葬が難工事であることに思い至れば、「多大の労力をみんなに強いることになるから、おちおち死ねない。」なんて言うことになり、健康に気遣うことにもなったのでは・・と深読みも出来ます。
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岩の割れ目に安置するスタイルのもあります。
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田畑の向こう側の崖です。
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帰りは運行しているミニバン乗り合いを利用して、宿にもどりました。一人5元。(声をかけてきた始めのミニバンは一人10元と・・。同宿の上海からの人達は3元で乗ったようです。)
※乗り合わせた車の中で・・「メルトダウンシャネル」がユニーク。 -
10時のバスで巡場にもどりました。宿のすぐ横がバス亭です。
巡場には、スタイルがユニークなリクシャは走っていましたが・・・・ -
目当てのバスは現れませんでした。
実は、この巡場に「汽包車」という天然ガスを屋根に乗せ、これを燃料にしたバスが走っているはずなのですが・・。
1時間ねばってみましたが、確認できませんでした。
写真は、2011年11月にスタリモストが友人と訪れた時のもの・・。この時は煩瑣に走っていたようです。 -
昼食を食べたお店の主人に伺うと、激減したと言います。
やがてはお払い箱になる運命だと思っていましたが。乗車して乗り心地を確かめたかったので、とても残念です。 -
屋根に巨大マットを載せているように見えますが、燃料の天然ガスが入っていて、やがて無くなると小さくしぼみます。
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宜賓15:50発の高速バスは軽快に走り、成都の石羊バスターミナルには7時半、8過ぎには新南門バスターミナル横の「トラフィクイン」(ツイン180元)にもどることが出来ました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- アルデバランさん 2013/05/17 05:09:13
- 壮観ですね
- スタリモストさん
懸棺、早速拝見させていただきました。
崖にかけられている棺の数々、壮観ですね。
崖は穿った穴だらけだし。
もっと遠くに見えるのかと思ってました。
展望台まであって結構近くで見れるんですね。
でもやはり双眼鏡や望遠レンズがないと厳しんでしょうか
葬られているのは土地の有力者や権力者なんでしょうかね…
棺の材質は?副葬品は?
などいろいろ疑問がわいてきます。
また、汽包車
見れなくてざんねんでした。
でも、ユニークですね。
ガスを満タンにすると屋根の上のタンクはどんだけ膨れるんでしょう。
小寺氏の情報ノートは我輩も、福建土楼を見に行った時にたまたま検索できて参考にさせてもらいました。
でも、その時は福建土楼のページだけ出てきたので、他の箇所の情報もあるとは知りませんでした。
六枝梭嗄とか行ったことのある場所の記載もありビックリです…
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