2013/02/28 - 2013/03/07
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Fluegelさん
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12年ぶりの英国である。家族にとっては14年ぶり。しかも彼にとって14年ぶりの海外。右も左も分からなくて当然、ハプニング必須・・・とにかく彼が、金輪際海外はご免と言わなければ旅は成功したといえる。そんな珍道中だった。
旅程
2月28日(木)ロンドン着 2連泊
3月 2日(土)Leamington Spa, Warwickshire泊
3月 3日(日)Kennington, Oxfordshire泊
3月 4日(月)ロンドン泊
3月 5日(火)Ivychurch, Kent泊
3月 6日(水)ロンドン泊
3月 7日(木)英国出国
表紙写真:Chipping Campden(Cotswalds), Gloucestershire.かつてのMarket town(市場を立てる権利のある街)。chippingは、古語market-placeから出来た単語。右手のMarket Hallは、1627年の建築。
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ロンドンへの直行便のないエリアに住んでいることが、12年も英国へ行かなかった理由のひとつ。lufthansa搭乗に際し、税関が気がかりだった。著名日本人演奏家のビオラに関税がかけられたりしていたから。ところが・・・フランクフルトの乗継で、税関を通らなかった。つい最近になって、乗継客の税関通過が廃止されたようだ。ホッとした。取り上げられた時のために、カメラを2台持参したのも、杞憂に終わった。
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16:50、ヒースロー着。さてtubeの切符は、どうやって買うんだったか・・・彼が券売機の前で迷っていたら、通りすがりの日本人女性がサッと来て、教えてくれた。カッコいい。私?傍観者(笑)。Earl's Courtのホテルにチェックインすると、もう日が暮れた。レストランに入るのも億劫だから、惣菜を買おうと、歩いて5分のsainsbury's(@Cromwell Rd.)へ。営業時間は朝7時-23:59。
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3月1日(金)、時差ぼけもあり、早く目覚めた。ホテル客室からの眺望(写真)。Earl's Courtって、こんな街だったのね。向かいのオフィスビルに、朝7時前、朝食が配達された。英国人は、朝飯前から働くのか。私達は、ホテルを朝食つきにしたので、1Fでブッフェ。
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朝食後、tubeでCharing Crossへ。この日は、one day travel card(ゾーン2)を求めた。午前はbriefing,わ〜いQueen's Englishだ。一人旅じゃないと、気楽。ランチは、Trafalgar SquareのAlbannachへ。正午開店。5分前に着いたら、店から開くまで待ってと言われた。
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ランチセットのhaggis。ハギスは初めて。羊の内臓のミンチで作ったプディング(詰め物料理)。スコットランド料理。店の味付けが良かったようで、美味しく頂いた。
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Albannachの化粧室。とてもスタイリッシュ。Albannachとは、ゲール語でScottishという意味。
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午後は街巡り。tubeをLiverpool St.で降り、Artillery Passageへ。こんな路地が、ロンドンにもあったのか。1888年Jack the ripperが出没した通り。この路地のあるSpitalfieldsは、Old Artillery Groundとも呼ばれ,かつて王室御料地だったらしい。artilleryとは、砲兵隊。
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London fruit & wool exchange(1929, Spitalfields).果物(輸入品)と羊毛(国産品)を物々交換?していたであろう取引所。再開発から取り残されたエリア。渦中にあったけれど、この程、ファサードを残してオフィス&物販店としてリニューアルされることになった。
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old spitalfields market.1887年建築。
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Lamb Street Market.1893年建築。
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Shoreditch High St.駅からLondon Overgroundに乗車。2007年開業の新しい鉄道。one day travel cardが使える。Wapping駅で下車。駅脇からスルリとゲートを抜けると、テムズ川に出る。そこからの眺望(写真)。Canada Water方面を望む。テムズ川の埠頭についている地名は、かつて、そこ行きの船が出港したことにちなむ。Canada Waterからは、カナダ行きの定期便が出ていたのだろう。
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Wapping駅からCanada Water駅までovergroundはテムズ川の下を通る。overじゃなくunderだけど。テムズトンネルは1843年に開通した、世界初のunderwater tunnel.写真は、Jubilee線のCanary Warf駅前。Docklands Light Railwayの赤い電車が見える。
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DLRのWest India Quay駅。DLRは1987年開業の無人自動運転鉄道。改札がない。one day travel card利用可。
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駅の高架プラットホームからの眺望。ロンドンの景色とは思えない。新旧のビルがあり、ボストンみたい。
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Warehouse at West India Quay.1800年代初頭に建てられ、ジョージアン様式。かつてカリブ海の島々の奴隷プランテーションからの輸入品であるコーヒー、砂糖、ラム酒を貯蔵していた。
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No.1 WarehouseにMuseum of London(入場無料)がある。19世紀、倉庫として使われていた時は、1〜3階に重い砂糖、最上階には軽いコーヒー、ココア、コットン、唐辛子が置かれた。
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19世紀、積荷を運ぶ人々の写真。
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Old London Bridge, 1600年ごろ(展示品)。
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1608年ごろまでに、東インド会社は、スパイスとの貿易上(欧州大陸の人々と物々交換?通貨が異なるし)インド織物の購入を始めた。軽い綿の平織りは、英国本国での女性用服地に適しており、急速に広まった。
伝統的なインド更紗のデザインは、鮮やかな赤や青の花柄。光沢をつけてあるので清潔に保てると、家庭用品(カーテン、ベッドカバーなど)に使われるようになった。
写真:展示品。 -
リバティ、ウィリアム・モーリスや、ローラ・アシュレイといった綿プリント柄の伝統は、東インド会社から始まったのだろうか。
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3月2日(土)、レンタカーを探しに行った彼が、ホテル客室に戻ってくると、憔悴しきっていた。もう、今夜の宿をキャンセルしてロンドンに留まると。冗談じゃない。週末だから、日本から車を予約しておくべきだと言ったのに。JCBプラザの電話番号を差し出し、日本語で予約依頼できると言った。果たして、avisに一台見つかり、歩いて行くことに。ところが、混乱した彼は、今朝一度行ったavisへの道を間違った。そこで、St. Mary the Boltonsの前を通った(写真)。
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St. Mary the Boltonsは1850年からあるAnglican church.教会は石造り、表面をBath stone(石灰石の一種)で仕上げている。
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道に迷うと、いろいろなものを見つける。Beatrix Potterの生家跡だとか。
1866年に生まれてから、1913年47歳で結婚するまで、彼女が住んだ家の跡。
第二次大戦で家は消失、今は小さな小学校が建っている。
上の教会も、第二次大戦でかなり壊れ、再建されたらしい。
この辺りは、爆撃がひどかったようだ。 -
colbeck mews. mewsとは、厩を改造したアパート。DVDポアロ・シリーズのMurder in the mewsを思い出す。
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St.Jude's Church, Kensington.1867-70年頃の建築。様式はGothic Revival style.建材はKentish Ragstone(石灰石の一種)。2006年、教区が上のSt Mary the Boltonsに吸収合併された。
教会の時計が正午すぎを指している。朝からレンタカーを探して、午後になった。人生に無駄なことはないのと同じで、旅も回り道をした分、いろいろな発見があった。 -
思わぬ街巡りの後、avisに到着。待っていた車は、KIA.韓国車らしい。カーナビはついていない。大きい車だ。A40-M40-M42と走ること100マイル余り、Solihull, Midlandsへ。
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知人宅に到着。屋根にソーラーパネルがついている。日々発電した電力を、売っているらしい。日本より採算がとれそう。
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Mallory Court Hotel, Leamington Spa, Warwickshireにチェックインした時には、とっぷり日が暮れていた。この時期の日没は、17時50分くらい。客室は、新しい棟の方だった。ホテルバーでクロックムッシュを頂いたら、美味しかった。Warwickshireで唯一、ミシュランの星を獲得したシェフが作ったのかどうかは、分からない。レストランでなく、バーだったから。
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3月3日(日)朝、客室から出ると、昨夜は暗くて分からなかったけれど、ホテルの前庭にトピアリーがあった。ちなみに、駐車場左端の車は、RX-8。こんな所で見かけるとは。
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Mallory Court Hotel本館正面エントランス。
新館に泊まったけれど、朝食は本館ダイニングにて。 -
ホテルの敷地内で、鳩が木の実を食べていた。
森に住むモリバト? -
新館。
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朝食、チェックアウトが済むと、Cotswaldsへ。私もハンドルを握ってみたけど、ギブアップ。片道一車線で、道を探しながら走っていると、すぐに後続車がピタリと張り付いてくる。マイルがいけない。50mile/h=80km/hなのに、地元の車は一般道をこのスピードで、まるで50km/hのような感覚で走る。
写真は、St. James @ Chipping Campden, Gloucestershire.羊毛取引で得た富で建てたwool church. -
Chipping CampdenのHight Streetにある、16世紀の建物を利用したホテル。
コッツウォルズらしい、蜂蜜色のライムストーン(石灰石)で出来ている。 -
Lower Slaughter, Gloucestershire.Chipping Campdenより、ずっと小さな村。River Eyeの向こうに、19世紀の水車と、煙突が見える。
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Anglican parish church of St. Mary.1866年に建築。
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Slaughters Country Inn.
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Lower Slaughterを訪ねる人々は、皆、footpath(未舗装道)に向かい、歩くために来ているようだった。
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Lower Slaughter Manor.17世紀の建物。
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Lower SlaughterからWoodstockへ向かう途中、美しい風景に見とれた。
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Blenheim Park @ Woodstock, Oxfordshire.こちらは、その名もWoodstock gate.右手にチケットブースがあり、入場料を支払うと、車で中へ。広大な敷地の中央に、駐車場がある。
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Blenheim Palace.世界遺産。王室の持ち物でないのに、palaceと名がつくのは、ここだけ。マールバラ公ジョン・チャーチルが1704年の戦功によって当時のアン王女から贈られた邸宅。ウィンストン・チャーチルが1874年に生まれた家。
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east courtyard.右手のキオスクで、£21の入場料レシートを見せると、写真を撮ってくれ、年間パス(写真入りプラスチックカード)を作ってくれる。入場料は、一日でも一年でも、同額。
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palace entrance.
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The Great Hall.
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china ante roomのマイセン。
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water terrace.
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羊毛の国、イギリスには今も羊が沢山いる。
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園内に咲く花。
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駐車場に戻ると、雉がいた。まだ、mazeのあるPleasure Gardensを見ていないので、明朝、再訪しよう。年間パスも手に入ったし。今日は、Warwickshireの宿を発ち、Gloucestershireを回り、Oxfordshireに至るドライブだった。
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