2012/08/04 - 2012/08/05
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tuviajeroさん
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昨日チリカワマ・ウンテンの国定公園への道がわかりましたので朝一番でキャンプを撤収して向かいます。昨日教えられたとおりに山を登りきって尾根越えをした後は崖沿いの小道をジープで下りますが如何にも熊がいそうな鬱蒼とした林になりますが、そう云えば昨日道を教えてくれたピストル携帯のお人好しヤング・パパは「今大きな熊を見た」と言ってました。
実に人懐っこい人物で、「日本人に会うのは初めてだ。いつも奥さんと一度行ってみたいと話している。子供にも見せてやりたいから写真を撮らせてくれ」と言って、スマホでツー・ショット写真になりました。
道が分らないならと自分が持っていた詳細な地図をくれようとしたりとても親切な人でした。ユタ・アリゾナ辺りだとガレージで簡単な車の修理を頼むと金を請求するところは先ずありません。するとこちらもお礼に手持ちのビールを上げたりします。色んな意味で親切な人たちが多いです。
そう云えば、ジープのリア・ハッチが開かなくなって修理して貰ったツーソンのガレージでも「金は要らないよ。友達を連れて来てくれればいいんだ」と言っていましたが、勿論彼は私の車のプレートが遠く離れたユタ州のものだと知っていました。相手に負い目を感じさせない、そう云う心遣いまである優しさです。マ、私の車はボロボロ(何と言っても3年前に20万円ぐらいで買った)ですし、私もボロボロの服装の浮浪者然としてますから同情したのかもしれません。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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鶉(うずら)の幼鳥です。よく見るのは親子連れで行儀良く一列に並んで行進する姿です。あまりに愛らしいので良く挿絵などに描かれます。
道路を親子連れで渡ろうとしたところで、親と兄弟達は藪に逃げ込んだのですが、この子だけが取り残されて固まってしまいました。この後ろの藪の中にも兄弟が居るのではないかと思います。ジープを停めてじっとしていたらこの子も親を追って藪に飛び込みました。 -
山越えをして直ぐに公園の入り口になります。昨日のキャンプと同じチリカワ・マウンテンなのですが、ポータル、ケーブ・クリーク側からは一度尾根を越えて反対側に降りてからもう一度山に入らなければなりません。
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未だ朝のうちなので、キャンプ・サイトの手配だけ済ませて直ぐに見物に出かけます。お昼を食べた山頂のピクニック・テーブルの下に大きな茸を見つけました。
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頂上の見晴台から見える岩山・・・何かに似てませんか。コチセ・ヘッドと呼ばれます。コチセとはアパッチの有名な酋長の名前で、彼が仰向けに寝た顔と云う事です。
アップ・ロードされると写真の解像度が落とされて“小さくなってしまう”ので判らないかもしれませんが、ナント目に当たるところには1本の大きなモミノキが立っていて丁度まつげのように見えます。 -
この公園の特徴は見渡す限りに林立する岩の群れです。
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頂上付近をぐるっと一周できる短いハインキング・トレイルがあります。
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次に、シュガー・ローフ・マウンテンと云う山にハイキングしました。
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ユッカ(Yucca)です。一つ前の写真の真ん中に立っているトゲトゲの葉の木もユッカです。ユッカには色々な種類がありますが、先住民の生活を支えた植物でした。食料や菓子、薬、洗剤、棘は針、繊維は布やロープ、サンダルにもなり、籠も色々な用途に合わせて作られ、密に編み上げたものはバケツ!にもなったそうです。
見た目も似ていますが、丁度オーストラリアや南洋のパンダナスのような役割のようです。
因みにラテン・アメリカにユカ(yuca)と呼ばれる芋(慣れるとこれが美味い)がありますが全く違う植物です。ユカは所謂キャッサバと同じものです。 -
なかなか気持ちの良いコースで花もたくさん咲いています。
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こちらはケシのようですね
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花だけではなくトカゲも南西部一帯では多く見られる動物です。
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山全体がゴロゴロ岩です。
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岩肌を這う山道を廻って抜けると。
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開けてきました。
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更に登って頂上になるとまたコチセの顔を見ます。花も少なくなりましたがユッカは元気です。
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頂上からの風景です。岩の林が山全体を覆っています。
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頂上に何やら印が打ち込んであったので良く読んでみると何の事は無い、「米国農務省森林事務所、この印を傷付けたら250ドルの罰金」と書いてあるだけで、この印が何のためのもの、この印が農務省森林事務所に関係があることと、罰金の警告以外に何の意味があるかサッパリ解りませんでした。とそんなところが興味深く感じられました。
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登山口の下からも山の頂上にこんな小屋があるのが見えたので天気が少々怪しくなってきましたが雨宿りぐらい出来るだろうと登り始めたのですが、なんと中には何やら計測器のような器具類が収納されていてシッカリ鍵がかかっていました。
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帰りはまたお花畑の中を下って、
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雲行きは怪しかったのですが、どうにか天気はもってくれたようです。
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で、ふと脇を見ると岩に穴が・・・
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穴の中には小石が入っていますが、こう云う穴は普通は川縁や沢などに在り、小石が水で揉まれている内に岩に穴を穿つものです。しかし此処は山の中腹でこの岩を覆うほどの大量の水が流れるとは思えません。一寸不思議です。
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山を降りてキャンプ場近くです。
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こちらはキャンプです。木が多くてハンモックが吊り易くて良好でした。ブラブラしているとテキサスから来たオッサンとお友達になり、ビールを買い忘れた話をすると、なんと彼は片道1時間にめげずに買って来たビールを何本も気前良く振舞ってくれました。話をすると何か価値観が同じでとても気が合いました。彼も同じようなことを言っていました。
多分人間は自分の価値観が一番大切なものかもしれません。それが人生の進む方向を決めたり、地球の反対側の人種も育った環境も文化も全部乗り越える道なのかもしれません。考えてみれば人は人生の価値を求めて生きているはずです。でも其の間でお金やその他のものに人生の目的を感じるのは手段(生き方)と目的(自分の存在)を混同しているからこその間違いではないかと思います。そして人生を終える瞬間にもまだそれに気付かないと・・・私はシッカリした自分の価値観を持ちたいと思います。 -
今日は1日かけてのハイキングに出ます。山道を15・6キロ歩くことになるのでそれなりのものになるでしょう。
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昨日登ったシュガー・ローフ・マウンテンの駐車場近くから先ず一気に谷底に下ります。因みに気が付いたのですが、シュガー・ローフって云うと砂糖パンですがポルトガル語だとポン・ヂ・アスーカルになりますね。と云う事はあの有名なリオ・デ・ジャネイロの象徴の岩山ですね。そう云えば、シュガー・ローフもあれほど激しくは無いですがポツンとドーム型に盛り上がっています。
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谷底に下りて行きますが別にキャニオン・ウォークではないので沢を横切るだけで反対側の尾根に上ります。
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山は緑が豊富なので沢の様子もアリゾナ北部やユタのキャニオンと様子がかなり違います。
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しかしこのチリカワ国定公園はそれほど大きくも無く、ハイキングコースもそれほど在る訳ではありませんが面白いです。コース沿いの風景に変化があって飽きません。
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長距離を歩くハイキングは実質このコースだけで、今日私が歩こうとしている最大ループをショートカットするコースがバリエーションとして幾つかあるだけですが、このコースだけでも有名なアーチーズ国立公園の目玉であるデビルズ・ガーデンと肩を並べるほど面白いと思います。アーチーズは文字通りアーチやブリッジとフィンが見物ですがこちらは林立する奇岩です。
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こんなのが道沿いにポツリポツリと立って居たりします。
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結構上り下りが激しく何度も沢を渡ります。
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とても自然の造形とは思えない岩です。
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山火事が多いらしく焼けた林が所々に見えます。
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ついに反対側の尾根に上るとコチセの顔が大分近付いていました。
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こちら側の尾根では岩の林の中を歩いて行くことになりそうです。
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道は岩の林の奥へ向かっています。
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道はいよいよ岩の林に分け入って行きます。
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このバランスド・ロックですが、火山性の岩でミルフィーユ状に重なった部分の脆いところが風化してこんな形になっているらしいです。
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これからこの岩の塊の間に分け入るのですが、この部分はループ・トレイルになっていてハート・オブ・ロック・トレイルと呼ばれています。正にこの奇岩・奇景の心臓部です。
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看板には馬の乗り入れ禁止になっていますが実際此処までのトレイルには馬糞と蹄鉄の跡が点々と残っていて一寸驚いたものですが、多分標識やその他の設備運搬用にラバを利用しているのではないかと思います。レジャーで馬を乗り入れるような場所とは思えません。マ、地元の人がやるかもしれませんが馬を運搬用のトレーラーに乗せる必要を考えると特別な事例に限るでしょう。何れにせよこの部分には急峻な岩場もあるのでとても馬などが入れる地形ではありません。
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“心臓”の中から見るとこんな風景です。
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バランスド・ロックですがこの手の岩はそこいら辺にゴロゴロしていて左程珍しく感じなくなってしまいました。
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老婦人と呼ばれる岩です。
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こちらはラクダ岩です。
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こちらはトール(北欧神話の神、映画マイティ・ソーのソーですが"Thor"の英語読みです)の鎚です。
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またでかい茸です。ただ、美味しそうじゃないですね、プラスチックみたいで。
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ここにもまたコチセの顔が見えます。
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横たわるコチセを取り囲む岩の群れです。
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この岩はパンチとジュディと呼ばれます。パンチとジュディはマザー・グースにも出てくる、イギリスの伝統的人形劇のキャラクターです。
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こちらは岩の上のアヒルです。
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そしてキッシング・ロック。
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10マイルになるハイキングも終わりに近付きました。巨大なループ・トレイルです。ハート・オブ・ロックスが道半ばぐらいでしたから、その後はだらだらと歩く部分がかなり長かったです。
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崖の上に戻る前の最後の沢を越えました。5・6箇所の沢を越えたので上り下りはかなり激しいルートでした。
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崖の上に戻る道は岩の林の中を通り抜けて行きます。
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もうバランスド・ロックがあちらこちらに在るもので左程珍しく感じなくなってしまいました。
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急峻な岩場を一生懸命登ります。
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もう一息です。崖の上が見えてきました。
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トレイルは神殿の入り口のような岩に入って行きます。
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神殿の奥では連続アーチを通り抜けて・・・こうなるともう造形美ですね。
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最後の岩場です。植生豊かで湿度も適当に有るせいか岩は緑色をしています。
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崖の上に戻ると又コチセにご挨拶です。このチリカワ国定公園はなかなか素晴らしく、後ほど訪問するコロラド州のブラックキャニオン・ガニソン国立公園やグレート・サンド・デューン国立公園に勝るとも劣らないし、ケイブ・クリークなどチリカワ山全体を含めば立派な国立公園になると思うのですが・・・
明日はニュー・メキシコへ向かってみようと思います。
そう云えば、キャンプに戻ると隣のサイトに賑やかなメキシコ人の団体が・・・兄弟二家族で日帰りで国境の町ダグラスからピクニックに来たそうです。弟家族の方はメキシコ側のソノラから来たそうです。丁度ハンバーガーでバーベキューをやっていて招待されました。1日ハイクで疲れ切っていて食事を作るのを面倒に感じていたのでとても助かりました。
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