2012/12/25 - 2013/01/10
882位(同エリア1037件中)
ちゃおさん
ラオスは機織りの国である。数百にも及ぶ少数民族が多種多様な模様、固有のデザイン、民族、種族の伝統的な織物を現代に伝えている国である。これ等の手作業が近代的な機械織りに変わってきたとしても、その斬新的な民族の色彩感覚は失われてはいない。
5年前、パトーサイの2階、3階の土産物店で、目を瞠るようなラオス織に惹きつけられ、5着の半袖上着を買い、それぞれ知人にお土産として持ち帰ったが、ラオスの織物はそれ程印象的であった。
にも拘わらず、ここビエンチャンにある繊維博物館を訪問するのは今回が初めてだった。今まで来なかった理由? 何故か分からないが、関心が薄かったと言わざるを得ない。か、ビエンチャンでは既に見るべき場所は見てしまい、最後に残ったのが、この場所だから、とも言えた。
関心の薄さはビエンチャン市民にとっても同じことで、市内で場所を尋ねた多くの人が、その存在すら知らず、その名前を初めて耳にする風だった。この博物館の1キロ圏内に来て、漸く付近の住民がその所在を知り、的確に方向を示すことが出来たのだった。こうした特殊な博物館は特殊な人間にしか用はないのだ、と。
来てみて分かったが、ここは国立の博物館でもなく、公立でもない、単に民間の繊維に関心を持ち、或いは繊維業で一財産を作った資産家が個人的な趣味として博物館を作り、一般に公開している。それは丁度バンコクのジム・トンプソン美術館と同じようなもので、規模の大小、洗練度、人気度、著明度は大違いであるが、発想は同じことだった。
折角探し当て、ここまで来たのだが、大きな門扉は閉まっていて、中には入れない。今日は休館なのだろうか。道路の向かいの小店で尋ねたところ、そこのオヤジが当方を案内してくれて、大きな門扉の横の小さな出入り口の木戸を開けて中に案内してくれた。中に入るとかなり大きな敷地で、オヤジは「おーい」というような掛け声を変えると、敷地の奥からオバさんが出てきて、当方がタイ語で「こんにちわ」と挨拶すると、「ようこそいらっしゃい」と言ったタイ語で挨拶が返ってきた。
- 旅行の満足度
- 5.0
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折角尋ね当てたビエンチャン「繊維博物館」の門扉は閉じられていた。
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残念、今日は中に入れないのか・・
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道路向かいの店のオジサンに聞くと、門扉の横の木戸口から館内に案内してくれた。
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管理人のおばさんの説明で館内を案内してもらう。
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古い織物の機械などが展示されている。
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こうした高床式の建物が館内に幾つか建てられていた。
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風通しの良い2階にはベッドなども置かれていた。
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原住民が手作業で織っていた。
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こうして丁寧に織られた民族衣装。
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自分には分からないが、価値あるものに違いない。
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2階の展示室には各種族の衣装などが展示されていた。
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1日に何人も訪ねてはこないのだろう、室内はシンと静まりかえっていた。
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古い、何かの記念品のようだ。
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ああ、女王か王女が着ていたものに違いない。
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