リマ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2009年の6月から1年間の予定でNYに住んでいる間に、南米6カ国を探索したお話です。<br />ペルー以外にも各国のブログがあるので、どれも結構な長さですが、興味のある方は是非そちらもご一読くださいね^^<br /><br /><br />次の目的地はペルーのリマ。 <br />2010年3月6日、今回私が訪れたのは、ちょうど大雨の影響でマチュピチュが閉鎖されている時で、線路上に落ちてきた土砂崩れのせいで、電車は不通となっています。 <br />復旧は4月になるとのこと。 <br /><br /><br />高所恐怖症で旅行好きな私には、マチュピチュはとても複雑なところで、行ってみたいという好奇心もあれば、高くて怖いから行きたくない、と言うビビりな自分もいます。<br /><br />聞いた話によると、マチュピチュは登る前に名前を書かされるのだそうですが、それは年に1人か2人登山中に崖から落ちて、帰ってこない人がいるからなのだそうです。 <br />それに今回の3週間の旅行では、6カ国7都市を廻るというけっこう過酷なものだったので、ここ、最後の国ともなると、体力的にもそろそろ限界がきていて、この状態でマチュピチュに登るのは結構しんどい。 <br /><br />ノープランなままリマに降りて、空港でお金を両替、インフォメーションに行って、ちょっぴり考えていたナスカ行き(←なんかラクそう)について相談してみると、飛行機の予約を取っていないなら、リマからバスで行くしかないし、それには一度、街に出なければならない、となんだか漠然とした情報。 <br /><br />考えなしで来た私がいけないんだと反省しながら、南米周遊で膨らんだ荷物に途方に暮れて、ひとまず空港の荷物預け所に大きめのコインロッカーを借りて、荷物を預けます。 <br />ペルー滞在予定3日間だけの私としては、ナスカに行くなら、今からすぐにバスに乗って移動した方がいいと思っての行動だったのですが、タクシーでバスターミナルにむかう間も、リマからナスカまで6時間の道のりと聞いて、なかなか決断ができません。 <br /><br />今、午後2時過ぎで、そのターミナルからナスカに行くとしたら、夜9時くらい。 <br />今日泊まるホテルも考えていないから、その時間からナスカでホテルを探すのは・・・ダメだ!! 危険すぎる。<br /><br />でも、じゃぁなんのためにペルーに来たのー? <br />マチュピチュに行けないのはしょうがないとして、ナスカにも行かなかったら、わざわざペルーに来た意味なくね? <br /><br />タクシーの中で、自問自答を繰り返し、うなり続ける私にタクシーの運転手も困り顔。 <br />「お客さん…どうする?」<br /><br />そこで試しに、ブラジルのサンパウロで出会ったコースケが教えてくれたHQ villaホステルに電話をしてみると、宿泊OKとの事。<br />さっき空港で連絡先聞いといてよかった!! <br />ここで心はボッキリと折れて、ホステルに向かってもらう事にしました。 <br /><br /><br />街並みは少し古びた印象を受けましたが、ピザハットにKFC、マクドナルドにバーガーキングなど、さすがに首都だけあってけっこう都会。 <br />小説なんかに出てくる「ペルーのリマ」って何もなくて、西部劇に出てくるような空っ風の中、たまに銃撃戦・・・なんていうイメージだったのに(危ないな)、さっそく覆りました。 <br /><br />ホステルは閑静な住宅街の中のわかりにくい所にあり、中に入ると大きなシャンデリアが玄関先にぶらさがっていました。 <br />入ってすぐに2階に行くための大きな階段があって、その下に大きな机の受付がありました。 <br /><br />どうやら昔誰かの屋敷だったものを、このホステルの経営者が買い取って、手を加えて現在の姿がある様子。 <br /><br /><br />バスルーム付きの6人部屋は1泊13ドルほどで、ひとまず今日はここで1泊して、明日ナスカに行こう、と決めました。 <br />部屋に入るとけっこう快適で、すでに宿泊している女性の洗濯物。 <br /><br />通りぬける風がすがすがしく、小さな庭にはハンモックが2つ並んでいて、小さな噴水もあります。 <br />2階には同じような部屋が8〜10ほどあって、廊下も広く、なんだかホステルと言うより、美術館にでも迷い込んだような感じ。 <br /><br />1階に降りてみると、広いリビングに使われていない暖炉があって、その隣には大きなテレビのある部屋があり、何人かが昼間から映画を見ています。 <br />庭の奥にはキッチンがあって、誰でも使えるよう解放されていました。 <br /><br />どの部屋も広々としていて、宿泊客はのんびりとそれぞれの時間を過ごしています。 <br />私もパソコンを持ってきて、Wi−Fiをつなげてメールを確認したり、ブログを更新したり。 <br /><br /><br />ホステルの受付の人に聞くと、この辺りにスーパーやらスタバやらがあって、歩いても10分ほどだそうです。 <br />せっかくなので、地図を貰って、そこまで歩いて行ってみることに。 <br /><br />実際にこの辺りを歩いてみると、教会の多さと緑の多さに驚かされます。 <br />街路樹はもちろん、公園やらちょっとした林なんかがそこらにあって、歩いているだけで快適な気分。 <br /><br />スーパーとスタバのある広場は思ったよりすぐに見つかり、2階建てのスーパーを散策して水やちょっとした食料を買い、スタバのテラスでのんびりコーヒーを飲みます。 <br /><br />この旅中、スタバのアメリカンコーヒーが恋しくなって、出会った人達にも何度かスタバに連れて行ってとお願いしましたが、こんな気持ちのいい気候で、テラスでマッタリとコーヒーが飲めるなんて、なんて贅沢!!<br />そう、この気候も素晴らしくて、南米の旅行中、ほとんどずっと雨やどんよりとした曇り続きだったのに、ココに来てついに美しい青空と夕焼けを見ることができました。感動!! <br /><br />スタバのコーヒーに満足して、近所にあるマヤ遺跡の大きなピラミッドを軽く一周し、夕焼けを見ながらホステルに戻ります。 <br />なんて平和な空気!!<br /><br />そろそろお腹もすいてきたけれど、ホステルの同じ部屋の人が帰ってくる気配はないし、そもそもここは住宅街なので、どうしよう?と地球の歩き方の「レストラン」のページをめくります。 <br /><br />今朝は早起きしてサンパウロから飛行機に乗ってきたばかりだったので、もう無理はしたくないけど、何か食べたい・・・。 <br /><br /><br />近所のレストランを探してみると、日本料理Fujiというレストランがここから歩いて10分程の所にあるという事がわかり、そろそろ日本料理もいいな、と、さっそく地球の歩き方を片手に行ってみます。 <br /><br />閑静すぎるくらい静かな住宅街をなんだか不安な気持ちで歩いていくと、大きな幹線道路にぶつかりました。 <br />左に曲がって、大通り沿いに進むと、ライトアップされた大きな看板「Fuji」を発見。 <br /><br />おぉっ。ここか。 <br />さっそく看板を目指して行ってみると、鉄製の黒くて大きな門がしっかりと閉まっていて、門の中にいる男性(門番?見張り??)が私が客だとわかると、トランシーバーか何かで誰かに連絡をしました。 <br />それからすぐに中から人が出てきて、門を開けてくれました。<br /><br />えぇっ・・・なんでこんなに物々しいの? <br /><br /><br /><br />どうぞどうぞと、腰の低いペルー人の男性に中に案内され、カウンターに座ります。 <br />彼は片言の日本語で私に「あ、ポルトガル語は喋れない・・・ハイ、わかりました」と言ってメニューを置いて行きました。 <br /><br />メニューを見ると、色んな種類の日本料理を扱っているようで、寿司からおしんこのような地味なものまで品数が豊富。 <br /><br />それでも旅をしている私にはやはり丼物が恋しくて、親子丼を頼んでみました。 <br />親子丼を食べ終えた頃、3つ向こうの椅子に日本人と思しき男性がやってきて座りました。 <br /><br />先ほどの腰の低いペルー人のウェイターの対応からして、どうやら常連さんのようです。 <br />彼は何かをつまみながら、ちびちび飲んでいました。 <br /><br />お会計をお願いして待っていると、奥から白髪交じりの日本人男性がカウンターに現れました。 <br />彼は私を見ると、おっ、なんだ日本人かな?と愛想のいい笑顔で話しかけてきました。<br /><br />NYでもそうですが、やはり同じ国の人を見ると親近感というか、声をかけたくなる時ってあるんですよね。 <br />それに近いもんかなぁ、と思って、話してみると、彼は深沢さんと言って、ここのレストランのオーナーなのだそう。 <br /><br />オーナーの深沢さんは、私が南米6カ国を廻っていて、マチュピチュに行けないから、ナスカに行こうかどうか迷っているのだと言うと、突然同じカウンターでちびちび飲んでいる日本人男性に話を振りました。 <br /><br /><br /><br />おぅトシアキ、ナスカってこっからバスしかなかったっけ? <br />深沢さんに突然話を振られたトシアキ氏は、眼鏡をかけなおしながら、深沢さんに答えます。 <br /><br />彼は以前ペルーの旅行会社で働いていたので、色々詳しいことを知っているのだそうです。 <br />ところが、数ヶ月前にペルー国内で観光用の50年くらい使われていた飛行機が落ちて以来規制ができて、一定の使用期間を過ぎたものは、使っちゃいけない事になったのだとか。 <br /><br />それまではリマからナスカまで行って、地上絵を見て帰ってくるツアーなんかもあったそうなのですが、それ以来、観光用の飛行機は約50機ほどあったものが、半分くらいになったそう。 <br /><br />アバウトな国民性なのか、そんな飛行機を観光に使っているのかとぞっとしていると、いやー、来る前に落ちといてよかったじゃねぇか、大丈夫だよ!とガハハと笑われました。 <br /><br />いや…どうなの? <br /><br /><br /><br />深沢さんに勧められたぺルー特産のピスコというお酒を頂きます。 <br />ロックだったんだけど、これがビックリするくらい強くて、最初はジンか何かかと思ったほど。 <br /><br />だけど、飲んでいるうちに氷が解けてきて、味が落ち着いてくると、けっこうまろやかで美味しくて、もう1杯頂いてしまいました。 <br /><br />ピスコはブドウからできているお酒なのだそうで、この国ではみんなに飲まれているお酒なのだそうです。 <br />ここで出しているピスコはモノがいいので、絶対に二日酔いにはならないと、深沢さんは豪語。 <br /><br />2杯目の後半くらいで、深沢さんは、おぅちょっと待ってろ、とお店の奥に消えて行きました。 <br />しばらくして戻ってくると、リマの観光ツアーに連れて行ってやろう、と言われました。 <br /><br />お店を締めて、店の前に停めてあった深沢さんの車にトシアキ氏と3人で乗り、夜中のドライブに出発です。 <br />2人からそれぞれの建物やエリアの説明をしてもらいながら、海に出ました。 <br /><br />ビーチの手前の広場に車を乗り上げて、夜中の海を見渡します。 <br />大きな波がぶつかる音でちょっと怖かったものの、清々しい風を顔に感じます。 <br /><br />この機を狙ってトシアキ氏はタバコに火をつけます。 <br />遠くの山には大文字焼きみたいに山の上に十字架のライトアップがあって、夜空にゆらゆら浮かんでいます。 <br /><br />アレは何かと聞くと、ただのライトアップなのだそうで、あそこには行けねぇぞ、めちゃくちゃ治安が悪いからな、と先手を打たれてしまいました。 <br /><br />40分ほどのドライブの後、深沢さんはトシアキ氏を家のそばで下ろし、その後、明日ナスカに行かなかったらまたお店に遊びに来いよ、と言ってもらって、私の泊っているホステルの前まで送ってくれました。 <br /><br />ペルーもなかなか面白いかも。<br /><br /><br /><br />2010年3月7日、 <br />旅の疲れがたっぷり溜まってきていて、目が覚めたのはお昼前。 <br />同じ部屋の子はとっくに目を覚まして出かけていました。 <br /><br />よく眠って気分もだいぶスッキリしていましたが、やはり今からナスカに行くのは無理でしょう。 <br />ホステルの居心地もいいし、このまま最終日までこの街でゆっくりしようと決めました。 <br /><br />シャワーを浴びて、辺りをお散歩がてら、昨日歩いた方向とは真逆にあるマヤ遺跡のピラミッド「ワカ・ワヤマルカ」を目指します。 <br /><br />徒歩1時間以内にはつきそうな距離(ザックリ)。 <br />地球の歩き方を持ってプラプラと歩きます。 <br /><br />リマの住宅街を歩いていると、それぞれの家が独特で歴史を感じるものもあれば、そのデザインの奇抜さに目を奪われたりもします。 <br /><br />リマの住宅は1〜3階建てが多いようで、日本の作りに近いものもけっこうありました。 <br />家々を見ているとペルーの治安の悪さもかなり伝わってきます。 <br />家によっては高い門がしっかりと立っていて、防犯カメラなんかも設置してあるほど。<br />こんなに緑豊かな場所でなんだか不思議な気分になります。 <br /><br />他に歩いていて興味深かったのが、街路樹。 <br />リマは通り沿いにたくさん木が並んでいるのですが、どれもなかなか立派なもので、迫力があります。 <br />そのうち広い芝生が広がる公園に着きました。 <br /><br />等間隔に植林が施された公園とも森ともいうような場所に一本舗装された歩道が走っていて、その通り沿いにベンチがずっと並んでいます。 <br /><br />青空と緑のコントラストが綺麗だな、となんだか嬉しくなって一本道を歩いてみます。<br />歩いているとビックリするくらいたくさんの鳥が飛んでいるのに気づいて、この平和な雰囲気に、ここは地上の楽園かと思うほど。 <br /><br /><br />日本には「目白」という目の周りが白い鳥がいるけれど、リマにはたくさんいる鳥の目の周りは青いようです。 <br />鮮やかな青に目を奪われて、鳥を追いかけてみたり。 <br />すっかり平和ボケボケです。 <br /><br />通りすがりの人に道を聞きながら歩いていくと、スタバやレストランがいくつか並ぶ場所に出ました。 <br />小腹も減ったし、と目に付いたレストランに入ります。 <br /><br />お店を囲うようにテラス席がたくさんある所で、時間もお昼時のせいか賑わっていました。 <br />暖かい気候を満喫しながら、気持ちのいいテラス席に座ります。 <br /><br />ウェイターさんお勧めのペルーで人気のレモンジュースとエビとほうれん草のパスタを頼むと、驚くほど早く料理を運んできてくれて、「お腹すいているかと思って」とニッコリ。 <br /><br />朝から何も食べていなかったせいもあり、お腹は本当にペコペコで、あっという間にパスタを平らげます。 <br />・・・あいつエスパーか?<br /><br />さてさて、ガソリン満タン。<br />今日の目的地、「ワカ・ワヤマルカ」を再び目指します。 <br />住宅地をどんどん入っていくと、高いビルやホテルなんかが遠くに見えてきました。 <br /><br />そろそろあるはずなんだけどな〜、と思っていると、 <br />突如普通の家の隣に周りを柵で囲まれたピラミッドが現れ… <br /><br /><br />うぉっ。デカイ!! <br /><br />感動半分、迫力に引き気味な感じが半分。 <br />柵の向こうにそびえるピラミッドを見て、遠い過去の人たちはなんだってこんなデカイもんを作ったんだろうと改めて不思議に思います。 <br /><br />さて、入口はどこだ?と柵の周りをウロウロ。 <br />半周ほどして不安になってきたところで、やっと入口を発見。 <br /><br />柵の中に入ると、中にいたオジサン2人にチケットを買うように言われます。 <br />チケットを買うと、8畳ほどの小さな博物館のような所に入れと誘導され、中に入ると、私の他にも観光客が3人ほどいました。 <br /><br />彼らは家族か何かできているのか男性2人女性1人できていて、英語でもスペイン語でもない言葉で話していました。 <br /><br />中に展示されているのはなんとも不思議なものばかりで、お面や土偶、ミイラらしきものなど、恐らくここで発掘されたものがショーケースの中に並んでいました。 <br /><br />土偶はなんともコミカルなもので、NHK教育テレビとかに出てきそうな感じのキュートなもの。 <br />ミイラらしきものはあまりにも気味が悪いので、写真を撮ることさえできませんでした。 <br /><br /><br />興味がある人はぜひ見に行ってみてください。 <br />本物かどうかもわからないけど。 <br /><br /><br /><br />さて、再び外に出ると、入口のところにあるなんとも不思議な形をしてるサボテンに目を奪われます。 <br />日本ではなじみのないサボテンがあちこちで見られるので、ちょっとビックリします。 <br /><br />ついにピラミッドに登る時がやってきました。 <br />ピラミッドのてっぺんまで大きな坂が続いていて、そこを登っていきます。 <br /><br />登っている間、ピラミッドの周りではまだ発掘作業が行われているような形跡があり、ずいぶん大きな規模のピラミッドなのだと思いました。 <br /><br />てっぺんまで登ると、なかなか景色が良くて、辺りの住宅街が見渡せます。 <br />青空の向こうにかすかに山並みが見えて、地図でそれが何なのか確かめてみるものの、地球の歩き方はそんな遠方のものまでは描いていなくて、よくわかりませんでした。 <br /><br />このピラミッドが作られた当時は、きっとものすごい高いところだったのでしょう。 <br />清々しい気分でピラミッドと周りの景色を堪能して再び下に降りると、さっきの観光客が写真を撮ってもらっていました。 <br /><br />人生初のピラミッドで、私も撮ってもらおう、と撮影してもらった1枚。 <br />私ちっちぇし! <br /><br /><br />ピラミッドに登って大満足でさっきランチをしたエリアにあったスタバに戻ってきました。 <br />日が落ちてきて、少し涼しくなったとはいえ、まだまだ居心地のいいテラス席に座り、しばしマッタリ。 <br /><br />気持ちのいい風にウットリしながら、コーヒーを頂きます。 <br />うん、やっぱりアメリカンコーヒー…たまらんっ。 <br /><br /><br /><br />夕方5時くらいになって、そろそろ動かないと、と重い腰を持ち上げてホステルに戻ります。 <br />今夜はホステルの近所にあるピラミッド遺跡の中にあるというレストランに行くつもり。 <br /><br />遺跡がライトアップされて、ロマンチックなのだとか。 <br />ホステルでシャワーを浴びて、服を着替えて、遺跡の中のレストランに向かいます。 <br /><br />レストランはガイドブックに載っていた通り、けっこうちゃんとした感じの所で、入口で予約はあるのかと聞かれます。 <br />当然していなかったものの、なんの問題もなく中に通してもらいました。 <br /><br />この国に着いてからは見なかったような綺麗に磨き上げられたレストランの床を覆っていて、外にはピラミッドが見えます。<br />席に座ると、ライトアップされた遺跡が浮かび上がっていて、なんとも美しい。 <br />ステキステキッ!!とはしゃぎながら料理を注文しようと、近くにいるスーツを着た偉そうな男性に声をかけると、どうやらみなさんスペイン語しか話せないようで、慌てて英語の喋れるウェイターさんが連れてこられました。 <br /><br />なにかの責任者と踏んだのに、英語しゃべれんのかいっ! <br /><br /><br />赤ワインとチキンの料理を頼んで、料理と雰囲気を思う存分楽しませていただきました。 <br />ん〜幸せっ!!! <br /><br /><br />が、今日一日会話という会話をしていなかったので、昨日の夜お世話になった日本料理屋さんのFujiに再びお邪魔することに。 <br /><br />タクシーを呼んでもらって、値段を確認せずに降りるときに値段を聞くと、日本並みの金額を要求されました。 <br />せっかくの素敵な気分に水を差されたものの、ペルーではタクシーに乗る時に値段を必ず確認しなければならない、というのを思い出して、私のミスだ、と仕方なく払います。 <br /><br />でももちろんチップは払いません。 <br />ふんっだ!! (怒)<br /><br /><br />Fujiに行くと、昨夜の腰の低いウェイターさんが出てきて、私を昨夜と同じ席に案内してくれました。 <br /><br />オーナーの深沢さんは奥のお座敷にお客さんと一緒にいるようで、ウェイターさんが声をかけてくれたものの、話が混んでいる様子。 <br /><br />ウェイターさんにオーダーする前に、飲み物はピスコのロックでいいですね、とニッコリされます。 <br /><br />そう、それを飲みに来たんです♪<br /><br /><br />1人で飲んでいると、奥から眼鏡をかけた人のよさそうな男性がカウンターに出てきました。 <br />どうやら深沢さんの息子さんのようです。 <br /><br />息子さんとしばらく世間話をしていると、お座敷にいたお客さんたちが帰り、深沢さんも「おっお前、ナスカ行かなかったのか!」と言いながら、カウンターに出てきました。 <br /><br />深沢さんは昨日と打って変って、かなり酔っ払っていて、一緒にお座敷から出てきたオジサンとカウンターに座り、コイツはさ〜、アレだよ、NYに住んでんだよ!と私を指さし、5回くらい酔っぱらった口調で繰り返しました。 <br /><br /><br />わかったよ、もう聞いたよ、と酔っ払いらしい会話が続き、流れ的にそのオジサンに名刺を頂きました。 <br /><br />オジサンはトシロウさんというらしく、リマでレストランを経営しているのだそうです。 <br />NYで飯でも食おうぜっ、なんて言ってもらって、そろそろ閉店だから、とお会計をお願いすると、もうレジ締めちゃったしいいです、となんとピスコのロックを2杯も御馳走してもらってしまいました。 <br /><br />トシロウ氏は先に帰宅して、泥酔気味の深沢さんはこれからカラオケに行こうと言います。 <br />が、そんな状況ではないくらい酔っ払っていて、息子さんの車に乗った瞬間、大いびき。 <br /><br />そんな状況なのに、もう遅いからと息子さんに車で送って頂き、ホステルに帰ってきました。 <br />ピスコ2杯を飲んで、いい感じにほろ酔い気味。 <br /><br /><br />明日は同じ語学学校のアツシがペルー旅行のためにNYからリマに来る予定。 <br />旅行中に知り合いに会えるのは楽しみなモノです。 <br /><br />明日はそれまで何しようか?<br /><br /><br /><br />2010年3月8日、 <br />今日はNYの語学学校で一緒のアツシがペルーに来る日。 <br />学校では同じクラスになったこともなかったので、そんなに話したことはなかったけれど、 <br />せっかく同じ日にペルーにいるなら!という私の提案で、彼はリマのホステルに一緒に滞在することになりました。 <br /><br />今までいろんな人たちに会って、友達もたくさんできたけど、やっぱり元々の知り合いに会える感覚とはまったく違います。 <br /><br />今日1日の予定も特になかったので、朝から友達の来訪にただただワクワク。 <br />しかも同じ日本人だから母国語も通じるし…と、こういう時にあんまりワクワクすると、 <br />なかなか来なかったり寂しい思いをするんですよね。 苦い経験。<br /><br />1階のキッチンに行ってもうほとんど残っていないパンの一部とバナナを取って、温かな日差しが射すテラスで軽い朝食を頂きます。 <br /><br />メールチェックやチリの大地震のニュースなんかを見ながら、ペルーの平和な時間を十分に楽しみます。 <br /><br />隣のリビングでは何人かが大音量で映画を見ていました。 <br />ホステルで1日過ごすのもどうかと、朝食を終えて、少し出かけることに。 <br /><br />昨日偶然見つけた、広い芝生に綺麗に配列された木が並ぶ公園らしき所に行ってみます。 <br />ホステルのある住宅街を抜け、大通りを通り、再び住宅街を歩きます。 <br /><br />気候が良いせいか、緑が多いせいか、この森林が妙に居心地がよく、安心感があります。 <br />年老いたらここに住んでみたいな、と良さげな感じの家を勝手に選んでみたり。 <br /><br /><br />昨日来た公園をプラプラ歩きながら、太陽の光の温かさにほんのりして、平和っていいなーなんて1人で思ったり。 <br /><br />昨夜Fujiのオーナーの深沢さんの息子さんが言っていたけれど、ペルーは最初の1か月は楽しいけれど、それを過ぎると退屈なんだという言葉を思い出しました。<br /><br />もともと私は都会が好きで、東京に約12年、NYに約1年住んだけど、良く言えば刺激的で、いつも何かがあって、楽しいところ、でもその反面悪く言えば、いつもフル回転で動いているから、すべてのペースが速すぎて息をつく暇もない街。 <br /><br />特にNYはファイナンシャルやファッション、楽曲など流行の中心になっているだけあって、そのスピードはかなりのものです。 <br /><br />頑張れば頑張るほど、その成果も見えやすい街だから、色んな人が集まってくるし、その分頑張る人もたくさんいます。 <br />”ふう、ヤレヤレ。&quot;なんて言っていると、後ろの人に抜かされちゃったり。 <br />そういう街だから、&quot;I LOVE NY&quot;なんて言われるんでしょうけど。 <br /><br />だからこそなおさら、リマの優しい雰囲気に私は感動するんでしょう…。 <br />だけど今はNYで頑張りたい! 大好きなものがたくさんあるんだもの!! <br /><br /><br />平和ボケッとする時間を堪能して、リオでハファに連れて行ってもらったマニキュアがはがれてきた事に気づき、ネイルショップに塗り直しに行きました。 <br />料金は指10本でUS5ドルくらいと格安♪ 嬉しくなってしまいます。 <br /><br />それから昨日行ったスタバのテラスで再びコーヒーを飲んでマッタリ。 <br />頭にチューリップが咲いてしまいそう。 <br /><br />それから辺りをフラフラして、ブティックをまわってウィンドゥショッピングをしたり、 <br />良さげなレストランに入って大好物のキッシュを2つテイクアウトしたり。 <br /><br />食べ物については本当に物価が安いので、都度驚いてしまいます。 <br />そのままキッシュを持ってホステルに戻り、ブログを書いたり。 <br /><br /><br />夜、アツシがリマに到着する時間になって、いつ来るかとソワソワしながら、リビングから受付に人が来るたびにチラチラと確認(笑) <br /><br />それでもなかなか来ないので、だんだんと人が来るたびに顔をあげるのに飽きてきた頃、 <br />&quot;Hi, my friend is staying here. Her name is Satoko..&quot; <br />(こんちは、僕の友達がここに泊まっていて、サトコというのだけど…) <br />という声が聞こえてきて、おぉっと顔を上げると、玄関先に男の人、その後ろに女性が立っていました。 <br /><br />よく見ると男の人はNYで見た時とちょっと違う感じになってるアツシ。 <br />PCを置いて、ここにいるよー、よく来たねー、とお出迎えに行きます。 <br /><br />あぁ、無事についてよかった。 <br />見ると敦の後ろに親子らしきオバちゃんと女の子がいました。 <br /><br />アツシは飛行機で彼女たちに会って、彼女の旦那さんの車でここまで送ってもらったのだと言います。 <br />チャッカリしてんなー(笑) <br /><br />ブロンドヘアーのオバちゃんはNYに住んでいるそうで、旦那さんは日本人、だから娘さんはハーフ。 <br /><br />彼らと握手するとオバちゃんはアツシを無事にホステルまで送り届けて満足そうに、じゃNYでご飯でも食べましょうね、と言って去りました。 <br /><br />こんな風にアツシが来ると思わなかったので、ちょっとビックリしてしまいましたが、チェックインをして、部屋に荷物を置いて、一緒にご飯を食べに行くことにしました。 <br /><br />もうお腹ペコペコです。 <br />やっと知り合いに会えたんだし、もう旅も終盤かと思うと、お酒も飲みたくなるものです。 <br /><br />アレキーバ通りを歩いて、南に向かいます。 <br />確か先日深沢さんに連れて行ってもらったところで、バーやレストランがたくさんあると言っていたところがありました。 <br /><br />そこを目指して、2人で20〜30分ほど歩きました。 <br />夜道も1人じゃないので、マッタリと雰囲気を楽しめます。 <br /><br />まだ着かないのー?なんて話していると、ついに色とりどりの照明が並ぶエリアに着きました。 <br />そうそう、ココだよ、なんて言いながら、2人も腹ペコなのに、慎重に1軒1軒レストランを見て行きます。 <br /><br />10分ほどで小さなお店がたくさん並ぶところの呼び込みの1軒に誘われて、最初の一杯をタダにしてもらうという条件で入りました。 <br /><br />アツシと2人で、なんかここタイみたいだね〜、なんて話しながら、料理がなかなか出てこないのをビールとワインを飲みながら、じりじりと待ちます。 <br /><br />何かというと南米タイムってゆっくりで、何回か言って初めて出てくることもザラです。 <br />長旅をしている間にだいぶ慣れてはきたものの、やはり育った日本ではこんなサービスありません。<br /><br /><br />実は私1年ほど前に友達と行ったスノボの帰りにガススタに寄って、無料で車体を拭きましょうか、という質問に感動したことがあります。 <br />タダで拭いてくれるだなんて!! <br /><br /><br />でも観光地だけあって、やはり呼び込みやレストランの接客は「観光客用」という感じで、カメラを見ていると、撮ってあげようか?とか、もうすでに慣れ切った対応。 <br /><br />私の今までの旅の話や、NYでもアツシとはそんなに話したことがなかったので、実はものすごく近所に住んでいることが判明したり、東京でも徒歩5分くらいの距離に住んでいたことが分かって、話は盛り上がります。 <br /><br />お腹も満たされて、先ほど通りすぎた美しくライトアップされたカテドラルや、他のバーにも行ってみたいと、一度お店を出ることに。 <br /><br />レストランの並ぶ路地の間に、タバコやガムなんかを売っている、急場の駄菓子屋さんみたいなところがあって、思わず何を売っているのか見てみたりしながら、フラフラ歩いて、巨大なカテドラルの前のベンチに座ります。 <br /><br />気付けばもう夜中の2時。 <br />街の象徴のひとつなのか、カテドラルは夜空にくっきりとライトアップされていて、その美しい光景にウットリしながら、あぁ、ここまでこれてよかったな、としみじみ。 <br /><br />コレに対して、アツシ受けはあまり良くなくて、くっきり過ぎたのか、迫力があったのか、あまりいい感想は出ず(笑) <br /><br /><br />カテドラルの辺りは芝生が広がる公園になっていて、中にはたくさんのネコがいました。 <br /><br />もう時間も時間だし、やっているバーやレストランはほぼ皆無で、車通りもほとんどなくなった夜道を2人でホステルまで歩いて戻ります。 <br />ビールでも買って帰ろうか、なんて言っても、ビールを売っているお店すらありません。 <br /><br /><br />ホステルに着くと、受付にひとり座っていましたが、昼間人で賑わうリビングや庭は電気も消してあってマックラ。 <br /><br />それでもなんだか寝るのがちょっともったいなくて、庭に出て、それぞれのハンモックでユラユラ揺れて、30分ほど2人でマッタリ。 <br /><br />もう眠ってしまうかも…と思うところで、それぞれの部屋に戻って爆睡です。 <br />アツシの予定は特に固まっていないので、リマのこのホステルにもう一泊して、早朝にバスで移動することになりました。 <br /><br />明日の夜、私は飛行機でついにNYに戻ります。 <br />友達やルームメイトに会えることを考えるとワクワクしましたが、これで南米の旅も終りかとちょっと残念なような気もします。 <br /><br /><br /><br />2010年3月9日、 <br />昨夜はアツシの来訪にはしゃぎすぎたのか、朝目が覚めると11時。 <br />ビックリして飛び起きます。 <br /><br />しかも今日の夜飛行機に乗ってNYに戻るのに!と、バスルームとベッドを行ったり来たりしながら大慌てで準備をします。 <br />後もう少しで準備ができるというところで、ふと窓の外を見ると、アツシがホステルの庭にあるハンモックでユラユラと揺れていました。 <br /><br />声をかけて、寝坊したことを謝り、大急ぎで荷物と一緒に下に降りてチェックアウト。<br />ホステルに荷物を預けると、お腹もすいたので、アツシと一緒に芝生が広がる、もうすっかりお気に入りになった公園を通って、おとといブランチをしたレストランへ。 <br /><br />約3週間半の南米の旅も今日が最後かと思うと、不思議な気分。 <br />昼間からアツシとビールで乾杯して、2人旅ならではの「料理のシェア」をします。 <br />むー贅沢!! <br /><br />それから昨日塗ってもらったマニキュアがちょっぴり欠けてしまったので、塗り直しに行き、昨日行ったブティックで目をつけていたワンピを買いました。 <br />これで南米で思い残すことなし! <br /><br />アツシは明日バスでリマを出るので、その乗り場を探しに一緒に歩きますが、地図で見るより距離があって、通行人にいくら聞いてもタクシーで10分程とのこと。 <br /><br />行けども行けども同じことを言われて、も〜い〜や、と諦めて、1人じゃ怖くて行けないリマの旧市街に行くことにしました。 <br /><br />さっそく2人でタクシーを捕まえて、アツシはタクシーの運転手との交渉を頑張ります。 <br />リマはタクシーのメーターがないので、最初に値段を交渉しないとなりません。 <br /><br />なんとか値切りに値切って、安心してタクシーのシートから外の景色を眺めていると、リマの道路が常に混んでいるのがわかります。 <br /><br />旧市街に行くまで思いのほか時間がかかりましたが、お金がかさんでいく心配がないので、なんとなく安心。 <br /><br />結局およそ30分くらいでやっと目的の場所に着きました。 <br />ここには中華街や市場などがあり、人口密度もホステルのある住宅街に比べてだいぶ高い場所です。 <br /><br />まずタクシーを降りて、たくさんの市場が並ぶ大きな建物に入りましたが、肉や魚の強烈な匂いで一瞬にして涙目に。 <br /><br />慌ててハンカチを取り出して口に当てる私を見て、アツシが他の所に行こうと提案。 <br />中華街を通り、アツシの両替をしに銀行に行きます。 <br /><br />どこの国でもそうですが、やはり中国人はスゴイですね。 <br />どこの国にも街にも自分たちの街を作り上げ、コミュニティを作って生きています。 <br /><br />結局再び先ほどの市場に行くことになり、強くハンカチを口元に当て、入る前に大きく深呼吸をして臨みます。 <br />中は広くてたくさんの小さなお店が並んでいます。 <br /><br />野菜や果物、魚介類がそのまま置いてあるところ、毛をむしった鳥を逆さに干してあるお店…。 <br />吐き気と気が遠くなりそうになるのをこらえながら、なんとか市場を通りぬけます。 <br /><br />次に、この近くにある宗教博物館という所に行ってみます。 <br />最初、宗教に興味のある私は行ってみたいところのひとつだったのですが、アツシの改宗させるためにどんな拷問をしたかという歴史博物館なのだ、という説明を聞いて、ムリ!!と一度は断ったものの、興味深々のアツシと結局行ってみることに。 <br /><br />博物館に着く前の角で、おばちゃんが路上でオレンジの皮を機械を使って糸状に剥いてオレンジジュースを作っているのを見た私たちは興味深々で、清潔度は100%怪しいとわかっていながらも挑戦してみます。う〜ん・・・まぁ美味しいかな? <br /><br />それから消防署の前を通り、ペルーの消防車と救急車を眺め、ようやく宗教博物館にたどり着きました。 <br /><br />蝋人形が色んな感じで拷問を受けているのを見ながら、思ったより大丈夫だな、と写真を撮りまくっていると、アツシにアンタも好きだねぇ、と冷ややかな目で言われてなんだか不本意な気分…。 <br /><br />テーブルの上に縛りあげられて、水をがガボガボ飲ませされたり、両腕を後ろに縛りあげられてつるされたり(こんなの体の作り上、可能なのか?)。 <br /><br />一番見ていて嫌だったのは、人が一人入れるくらいの深く深く掘った穴状の地下牢に閉じ込められている蝋人形を見た時。 <br />閉所恐怖症なんです、私(汗)<br /><br />あ、ちなみに宗教博物館は未来に歴史を伝えて行くという意味を込めて、入場は無料となっております。 <br />近くにお立ち寄りの際は、行ってみてください!!<br /><br /><br />さて、次にアツシが大好きなカタコンブのある教会に行くことに。 <br />旧市街を2人でトコトコ歩いていると、路地から近くのスラム街化している山が見えました。 <br /><br />山沿いにペルーの旗の絵が描かれています。 <br />あそこに行ってみたいというアツシを連れて、次の目的地に急ぎます。 <br />飛行機の時間がそろそろ気になってきました。<br /><br />ところでカタコンブってナニ?  <br />カタコンブって日本にあんのか…? <br /><br />えぇと、昔の埋葬場で大量の人の骨が地下に眠っているところなのだそうです。 <br />ちなみに骨は全部本物です。 <br /><br />自称カタコンブファンのアツシに連れて行かれた先は、サン・フランシスコ教会という所。 <br />クリームカラーと白のパステルカラーが可愛い感じの教会で、庭には恐ろしい数の鳩がいます。 <br /><br />入口に行ってみると、ツアーに参加しないと中を見れないようで、次の英語のツアーをじっと待ちます。 <br /><br />英語のツアーはさっき始まったばかりだから、一緒に行っちゃいなさいよ、と怒鳴るオバちゃんに押されて、ツアーの途中参加です。 <br /><br /><br />まずは教会の1階をまわり、絵画なんかの美術品やらを見学して回ります。 <br />建物のつくりはヨーロッパ風味で、中に庭があり、なんだかのんびりできる所。 <br /><br />さて、次は階下に行きます、というツアーガイドのお兄さんの後ろを、階下っていうのはいよいよ来るんじゃないの…?!とワクワクするアツシと他の観光客とドキドキしながら歩いていきます。 <br /><br />古い石の階段を降りると、空気が急に湿り、なんだか緊張してきました。 <br />まず通された部屋の中に柵があって、その奥に広がるライトアップされた部屋の中に無数の骨が広が…って…。 <br />ひぃぃぃぃぃぃぃ…でたぁぁぁぁぁぁ・・・・・。 <br /><br />奥歯をかみしめて、うつむいたまま黙ってついて行きますが、続く部屋続く部屋、人骨だらけで、中には骨の部位に合わせてまとめてあるところもあって、それが長々と部屋に続いているわけですから、怖い、という境地はとっくに超えます。 <br /><br />地下をぐるぐる回ること約15分、もう骨とか…骨とか…もういい…。 <br />地上に出ると太陽の明るさに目がちかちかします。 <br /><br />あぁ…新鮮な空気だー!!<br />私、生きてるー!!!<br /><br /><br /><br />そろそろホステルに戻ろう、と話していましたが、最後にさっきチラリとみたあのスラム山をもう一度近くで見たいということになり、教会の裏に行ってみることにしました。 <br /><br />気付かなかったんだけれど、そこはテラスのような公園のような感じになっていて、遠くまで見渡せます。スラム山はもう目の前。とはいえ、歩いて行くのには遠い距離だし、やはりもちろん危険なところです。 <br /><br />近くのカフェに座って、レモネードを飲み、日が沈もうとする夕方の空気の柔らかくなる時間、スラム山を見ながら、この3週間半を振り返ります。 <br /><br />チリのサンティアゴにはじまり、毎日ありとあらゆる種類の酒を飲み、たくさんの人たちに出会い、その土地土地での長い歴史を感じ、天気になかなか恵まれなかったものの、最後の地、このペルーのリマでやっと得た平和な時間。<br /><br />明日にはNYに戻ります。 <br />旅は終わり、NYで勉強と仕事の毎日が返ってきます。 <br /><br />30分ほど、周りの雰囲気を思う存分楽しんで、タクシーに乗って、ホステルの近くのエリアまで戻ります。 <br /><br />渋滞は来た時よりひどくなっていて、なかなか進まず、飛行機の時間がだんだん気になって、ちょっぴりイライラします。 <br /><br />それでも近所の繁華街に着いてタクシーを降りてからも、不思議な形の教会のミサを覗いたり、アツシが実はキリスト教徒だと知ってびっくりしたり、最後にスーパーマーケットに行って、何やらお土産を買ってみたりと、last minutesのバタバタした時間を過ごします。 <br /><br /><br />6時を過ぎて、ペルー最後の晩御飯、何を食べようかということになり、やっぱりリマで何回か行った、しかも色々お世話になった日本料理屋さんのFujiに行きたい、という事になり、(ペルーのピスコも最後に飲みおさめしておきたかった・・・)Fujiへ。 <br /><br /><br />深沢さんはお店にいて、ピスコを頼み、最後の夜、ちょっと奮発してお寿司を頂きます。 <br /><br />ペルーの魚はNYに比べて、本当に新鮮で味も良く、なかなかの味です。 <br />アツシは親子丼、一緒にほうれん草の胡麻和えを頼んで、日本食を堪能。 <br />120%お腹がいっぱいになって、深沢さんのお礼とお別れを言う時に、お土産にペルーの塩を深沢さんに頂きました。 <br />酒の肴にしても、料理に入れても美味しいのだそうです。 <br /><br />飛行機の時間に焦りながら慌ててホステルに戻ります。<br />ホステルに9時に予約してもらっていたタクシーはすでに到着していて、荷物をまとめて慌てて飛び乗ります。 <br /><br /><br />2日間だったけど、一緒にあちこち回ったアツシともここでお別れです。 <br />(これは「あいのり」とかではありません。) <br /><br />私の旅はこれで終わりだけど、アツシの旅は今からはじまるのです。 <br />なんだかちょっと彼のことを心配になりながら(きっと自分もNYを出る時にそう思われていたに違いない)、ホステルを後にします。 <br /><br />ペルー、楽しかったな。 <br />いつもそうだけど、やっぱり離れるときは辛いなぁ…。 <br /><br />タクシーの中で涙ぐみそうになるところをグッとこらえて、次の目的地、NYでの生活や友達のことを思って、でもやっぱりあそこに帰りたいと思いました。 <br /><br /><br />またいつか戻ってくるからね、ペルー…。<br /><br /><br />2010年3月10日、 <br />ペルー・リマからアメリカのマイアミ空港まで約6時間のフライトはけっこう快適で、グッスリ眠ることができました。 <br /><br />隣に座った人がアメリカのDELLで働いている25歳の男性で、仕事でペルーに1週間くらい滞在したのだそうです。 <br />DELLは世界的に大きな会社なので、打合せのためだけにペルーまで飛ばなければならなかったのだと言います。 <br />フィアンセに会うためにこれからどこだかに飛ぶのだが、マイアミ空港で5時間、次の飛行機を待たなきゃならない、とため息。 <br /><br />私は2時間待ちだというと、羨ましがられました。 <br />でも彼はフィアンセが待っているのだし、どちらがいいのかなぁ、と思ってみたり。 <br /><br />さて、飛行機を降りて、イミグレまで長い長い道のりを大きな荷物を抱えて歩き、イミグレのオッサンにNYの生活はどう?学校は楽しい?なんて絡まれながら、急いで国内線のゲートまで走ります。 <br /><br />X線の荷物チェックに至るまで3回も持ち物検査を受け、その度にこの荷物はなんだ、持ち込める荷物は1人2コまでだ、とちぎれそうになっている私の腕に引っ掛かっている荷物を指摘されている間、NY行きの飛行機の時間は刻々と迫ります。 <br /><br />あと15分しかないのに、荷物荷物ってうるせーっ!! <br />お前は私を飛行機に乗り送らせる気か?! <br /><br />3回目で重すぎる荷物としつこい空港スタッフにキレると、なによ、私はアンタがちゃんと飛行機に乗れるように手伝ってやってんでしょーがっ!!と怒鳴り返されました。 <br /><br />乗れなかったらお前のせいだーっ!!という捨てゼリフを残し、最後のX線荷物検査で、とうとうペルーの空港で買ったピスコ2本を没収されます。 <br /><br />挙句、私のパスポートと搭乗券を確認した男性が、飛行機の時間、7時20分?多分無理だね、残念だけど、このゲートはここからけっこう遠いよ、と言われ、やっとやっとNYに帰るのだというのに冗談じゃない、と荷物をつかみ、その酒はくれてやるっ!と、再び捨てゼリフを残し、案内表示に従ってゲートに向かって5〜6分の全力疾走。 <br /><br />ちくしょー!!ここまで来て乗り遅れるなんてありえないっ!! <br />汗びっしょりでようやく目的のゲート番号を見つけました。カウンターにおそらく私が乗るはずのアメリカン航空の人が2人いて、そのうちの1人の男性は目の前で1組のカップルが必死で何か訴えているのを軽く無視して、コンピューターで何かを確認しています。 <br /><br />息を切らしてカウンターに近づき、この飛行機に乗りたいんだけど…!! <br />と言う私に彼は一瞬顔を上げて一言、「もう飛行機は出ました。」 <br /><br />えーっ?!!! <br />いやいやいやいやいや、そこに見えるじゃん、飛行機が!と言うと、今度は、 <br />「もうドアは閉まりました。」と言います。 <br /><br />おいおいおいおいおいおいおい…。 <br />マジかよ、このオッサン。 <br /><br /><br />と思った瞬間、必死でAA(アメリカン航空)のオッサンに訴えているカップルが、 <br />「あの時○◇×◆△しなければ…。」 <br />「いやいや、あの時○○がああしなければ…」 <br />という会話が聞こえてきました。 <br /><br />日本人かよ! <br /><br />カウンターに立つAAのオッサンがコンピューター操作から離れる気配がないので、この飛行機乗れなかったら、どうしたらいいの?と聞くと、意外にもオッサンは今その手配をしているのだと答えます。 <br /><br />おぉ、それは邪魔しちゃならん、と思って、黙って待っていると、なおも日本人カップルの水掛け論が続きます。 <br /><br />も〜人のせいにするよりか、今はチケットが先でしょ?! <br />と思い、思わず出しゃばりだとは思いつつ、 <br />「すいません…、えっと、今この人が代わりのチケットを手配してくれているらしいので、 <br />とりあえず、『今どうするか』を優先しませんか?私もこの飛行機に乗れなかったので…。」 <br /><br />イキナリの日本語に2人の会話がピタリと止まりました。 <br />えぇ、私日本語喋れますよ? (えっへん。)<br /><br />2人から事情を聞くと、どうやら彼の方がファーストクラスで席を予約しておいたにもかかわらず、出発ギリギリにラウンジからゲートに来てみると、もうファーストクラスのシートはない、と言われたのだそうです。 <br /><br />だけどチェックインカウンターではファーストクラスでチェックインしているのだし、席がなくなるなんておかしな話。 <br /><br />航空会社の人にエコノミーシートでもいいのかどうかを聞かれて、即座に回答の出せなかった彼は、飛行機を下ろされたのだそう。 <br /><br />AAのオッサンが「彼が即決できなかったから、飛行機を下ろした」というのを彼に伝えると、彼は怒りを露わに(当然だ;)))そんなバカなことあるか!と言います。 <br /><br />しかもNYで飛行機を乗り継いで、彼らは東京まで帰るのだそうです。 <br />これでもちろん乗り継ぐのは不可能。 <br /><br /><br />なんだかよくわからないけどそれぞれ代わりのチケットは貰って、とりあえずAAのオッサンが無料で手配してくれた次の飛行機を待っている間、彼は代わりのチケットがエコノミーシートだったことに気づいて怒り、だけどチケットを渡された時に、&quot;yes.&quot;と言ってしまったので、もうこの人にはコレ以上の手配を頼めないのだと言って、ファーストクラスのラウンジに交渉に行きました。 <br /><br />アメリカってこっちが食ってかかったり、怒っていると、向こうも怒り返すというのが普通の反応なので、クレームを言う時は、冷静さが問われます。 <br /><br />「ちょっとアンタさー!!」と話しかけると、何だよ!!と言われるか、シカトされるかのいずれかだったりします。「人は鏡」というけれど、こういう時こそ本当にそう思います。 <br /><br />まぁタダで代わりのチケットを貰えただけ良かったじゃないですか、ラッキー、 <br />と南米帰りで頭に花の咲いている私とその女性でゲートの前で待ち、ちょっと世間話。 <br /><br />彼らは最近化粧品の会社を興し、今回はマイアミに自分たちの化粧品のプレゼンに来たのだそうです。 <br />NYに住んでいるのだというと、5月に展示会でニュージャージーに行くから、その時にまた会おうということになり、連絡先を交換。 <br /><br />結局彼らの次の飛行機ギリギリの時間までファーストクラスのラウンジで交渉しまくった彼は、大きなパックのサラダ3つと6コのマフィンを持って帰ってきました。<br /><br />あろうことか便乗しただけの私は1コ頂いてしまい、2人は急きょ変更になった目的地、ダラスに向けて出発して行きました。 <br /><br />それにしても5分や10分待ってくれない辺り、さすがアメリカの航空会社、って感じですよね。 <br />いい勉強になりました。 <br /><br /><br />それから私もNY行きの便に乗って、短いフライト。<br />NYが近付いてくると、乗客のワクワク感というかそれぞれが到着を本当に楽しみにしているのをとても感じます。<br />私もマイアミで飛行機を逃した末の到着なので、もー泣きそうなくらい嬉しいです。 <br /><br />外の空気は思った以上に温かで、Tシャツ1枚でも平気な程。 <br />あー、ついに帰ってきたよ、NY!!<br />

緑あふれる楽園リマ

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2010/03/06 - 2010/03/10

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satki

satkiさん

2009年の6月から1年間の予定でNYに住んでいる間に、南米6カ国を探索したお話です。
ペルー以外にも各国のブログがあるので、どれも結構な長さですが、興味のある方は是非そちらもご一読くださいね^^


次の目的地はペルーのリマ。
2010年3月6日、今回私が訪れたのは、ちょうど大雨の影響でマチュピチュが閉鎖されている時で、線路上に落ちてきた土砂崩れのせいで、電車は不通となっています。
復旧は4月になるとのこと。


高所恐怖症で旅行好きな私には、マチュピチュはとても複雑なところで、行ってみたいという好奇心もあれば、高くて怖いから行きたくない、と言うビビりな自分もいます。

聞いた話によると、マチュピチュは登る前に名前を書かされるのだそうですが、それは年に1人か2人登山中に崖から落ちて、帰ってこない人がいるからなのだそうです。
それに今回の3週間の旅行では、6カ国7都市を廻るというけっこう過酷なものだったので、ここ、最後の国ともなると、体力的にもそろそろ限界がきていて、この状態でマチュピチュに登るのは結構しんどい。

ノープランなままリマに降りて、空港でお金を両替、インフォメーションに行って、ちょっぴり考えていたナスカ行き(←なんかラクそう)について相談してみると、飛行機の予約を取っていないなら、リマからバスで行くしかないし、それには一度、街に出なければならない、となんだか漠然とした情報。

考えなしで来た私がいけないんだと反省しながら、南米周遊で膨らんだ荷物に途方に暮れて、ひとまず空港の荷物預け所に大きめのコインロッカーを借りて、荷物を預けます。
ペルー滞在予定3日間だけの私としては、ナスカに行くなら、今からすぐにバスに乗って移動した方がいいと思っての行動だったのですが、タクシーでバスターミナルにむかう間も、リマからナスカまで6時間の道のりと聞いて、なかなか決断ができません。

今、午後2時過ぎで、そのターミナルからナスカに行くとしたら、夜9時くらい。
今日泊まるホテルも考えていないから、その時間からナスカでホテルを探すのは・・・ダメだ!! 危険すぎる。

でも、じゃぁなんのためにペルーに来たのー?
マチュピチュに行けないのはしょうがないとして、ナスカにも行かなかったら、わざわざペルーに来た意味なくね?

タクシーの中で、自問自答を繰り返し、うなり続ける私にタクシーの運転手も困り顔。
「お客さん…どうする?」

そこで試しに、ブラジルのサンパウロで出会ったコースケが教えてくれたHQ villaホステルに電話をしてみると、宿泊OKとの事。
さっき空港で連絡先聞いといてよかった!!
ここで心はボッキリと折れて、ホステルに向かってもらう事にしました。


街並みは少し古びた印象を受けましたが、ピザハットにKFC、マクドナルドにバーガーキングなど、さすがに首都だけあってけっこう都会。
小説なんかに出てくる「ペルーのリマ」って何もなくて、西部劇に出てくるような空っ風の中、たまに銃撃戦・・・なんていうイメージだったのに(危ないな)、さっそく覆りました。

ホステルは閑静な住宅街の中のわかりにくい所にあり、中に入ると大きなシャンデリアが玄関先にぶらさがっていました。
入ってすぐに2階に行くための大きな階段があって、その下に大きな机の受付がありました。

どうやら昔誰かの屋敷だったものを、このホステルの経営者が買い取って、手を加えて現在の姿がある様子。


バスルーム付きの6人部屋は1泊13ドルほどで、ひとまず今日はここで1泊して、明日ナスカに行こう、と決めました。
部屋に入るとけっこう快適で、すでに宿泊している女性の洗濯物。

通りぬける風がすがすがしく、小さな庭にはハンモックが2つ並んでいて、小さな噴水もあります。
2階には同じような部屋が8〜10ほどあって、廊下も広く、なんだかホステルと言うより、美術館にでも迷い込んだような感じ。

1階に降りてみると、広いリビングに使われていない暖炉があって、その隣には大きなテレビのある部屋があり、何人かが昼間から映画を見ています。
庭の奥にはキッチンがあって、誰でも使えるよう解放されていました。

どの部屋も広々としていて、宿泊客はのんびりとそれぞれの時間を過ごしています。
私もパソコンを持ってきて、Wi−Fiをつなげてメールを確認したり、ブログを更新したり。


ホステルの受付の人に聞くと、この辺りにスーパーやらスタバやらがあって、歩いても10分ほどだそうです。
せっかくなので、地図を貰って、そこまで歩いて行ってみることに。

実際にこの辺りを歩いてみると、教会の多さと緑の多さに驚かされます。
街路樹はもちろん、公園やらちょっとした林なんかがそこらにあって、歩いているだけで快適な気分。

スーパーとスタバのある広場は思ったよりすぐに見つかり、2階建てのスーパーを散策して水やちょっとした食料を買い、スタバのテラスでのんびりコーヒーを飲みます。

この旅中、スタバのアメリカンコーヒーが恋しくなって、出会った人達にも何度かスタバに連れて行ってとお願いしましたが、こんな気持ちのいい気候で、テラスでマッタリとコーヒーが飲めるなんて、なんて贅沢!!
そう、この気候も素晴らしくて、南米の旅行中、ほとんどずっと雨やどんよりとした曇り続きだったのに、ココに来てついに美しい青空と夕焼けを見ることができました。感動!!

スタバのコーヒーに満足して、近所にあるマヤ遺跡の大きなピラミッドを軽く一周し、夕焼けを見ながらホステルに戻ります。
なんて平和な空気!!

そろそろお腹もすいてきたけれど、ホステルの同じ部屋の人が帰ってくる気配はないし、そもそもここは住宅街なので、どうしよう?と地球の歩き方の「レストラン」のページをめくります。

今朝は早起きしてサンパウロから飛行機に乗ってきたばかりだったので、もう無理はしたくないけど、何か食べたい・・・。


近所のレストランを探してみると、日本料理Fujiというレストランがここから歩いて10分程の所にあるという事がわかり、そろそろ日本料理もいいな、と、さっそく地球の歩き方を片手に行ってみます。

閑静すぎるくらい静かな住宅街をなんだか不安な気持ちで歩いていくと、大きな幹線道路にぶつかりました。
左に曲がって、大通り沿いに進むと、ライトアップされた大きな看板「Fuji」を発見。

おぉっ。ここか。
さっそく看板を目指して行ってみると、鉄製の黒くて大きな門がしっかりと閉まっていて、門の中にいる男性(門番?見張り??)が私が客だとわかると、トランシーバーか何かで誰かに連絡をしました。
それからすぐに中から人が出てきて、門を開けてくれました。

えぇっ・・・なんでこんなに物々しいの?



どうぞどうぞと、腰の低いペルー人の男性に中に案内され、カウンターに座ります。
彼は片言の日本語で私に「あ、ポルトガル語は喋れない・・・ハイ、わかりました」と言ってメニューを置いて行きました。

メニューを見ると、色んな種類の日本料理を扱っているようで、寿司からおしんこのような地味なものまで品数が豊富。

それでも旅をしている私にはやはり丼物が恋しくて、親子丼を頼んでみました。
親子丼を食べ終えた頃、3つ向こうの椅子に日本人と思しき男性がやってきて座りました。

先ほどの腰の低いペルー人のウェイターの対応からして、どうやら常連さんのようです。
彼は何かをつまみながら、ちびちび飲んでいました。

お会計をお願いして待っていると、奥から白髪交じりの日本人男性がカウンターに現れました。
彼は私を見ると、おっ、なんだ日本人かな?と愛想のいい笑顔で話しかけてきました。

NYでもそうですが、やはり同じ国の人を見ると親近感というか、声をかけたくなる時ってあるんですよね。
それに近いもんかなぁ、と思って、話してみると、彼は深沢さんと言って、ここのレストランのオーナーなのだそう。

オーナーの深沢さんは、私が南米6カ国を廻っていて、マチュピチュに行けないから、ナスカに行こうかどうか迷っているのだと言うと、突然同じカウンターでちびちび飲んでいる日本人男性に話を振りました。



おぅトシアキ、ナスカってこっからバスしかなかったっけ?
深沢さんに突然話を振られたトシアキ氏は、眼鏡をかけなおしながら、深沢さんに答えます。

彼は以前ペルーの旅行会社で働いていたので、色々詳しいことを知っているのだそうです。
ところが、数ヶ月前にペルー国内で観光用の50年くらい使われていた飛行機が落ちて以来規制ができて、一定の使用期間を過ぎたものは、使っちゃいけない事になったのだとか。

それまではリマからナスカまで行って、地上絵を見て帰ってくるツアーなんかもあったそうなのですが、それ以来、観光用の飛行機は約50機ほどあったものが、半分くらいになったそう。

アバウトな国民性なのか、そんな飛行機を観光に使っているのかとぞっとしていると、いやー、来る前に落ちといてよかったじゃねぇか、大丈夫だよ!とガハハと笑われました。

いや…どうなの?



深沢さんに勧められたぺルー特産のピスコというお酒を頂きます。
ロックだったんだけど、これがビックリするくらい強くて、最初はジンか何かかと思ったほど。

だけど、飲んでいるうちに氷が解けてきて、味が落ち着いてくると、けっこうまろやかで美味しくて、もう1杯頂いてしまいました。

ピスコはブドウからできているお酒なのだそうで、この国ではみんなに飲まれているお酒なのだそうです。
ここで出しているピスコはモノがいいので、絶対に二日酔いにはならないと、深沢さんは豪語。

2杯目の後半くらいで、深沢さんは、おぅちょっと待ってろ、とお店の奥に消えて行きました。
しばらくして戻ってくると、リマの観光ツアーに連れて行ってやろう、と言われました。

お店を締めて、店の前に停めてあった深沢さんの車にトシアキ氏と3人で乗り、夜中のドライブに出発です。
2人からそれぞれの建物やエリアの説明をしてもらいながら、海に出ました。

ビーチの手前の広場に車を乗り上げて、夜中の海を見渡します。
大きな波がぶつかる音でちょっと怖かったものの、清々しい風を顔に感じます。

この機を狙ってトシアキ氏はタバコに火をつけます。
遠くの山には大文字焼きみたいに山の上に十字架のライトアップがあって、夜空にゆらゆら浮かんでいます。

アレは何かと聞くと、ただのライトアップなのだそうで、あそこには行けねぇぞ、めちゃくちゃ治安が悪いからな、と先手を打たれてしまいました。

40分ほどのドライブの後、深沢さんはトシアキ氏を家のそばで下ろし、その後、明日ナスカに行かなかったらまたお店に遊びに来いよ、と言ってもらって、私の泊っているホステルの前まで送ってくれました。

ペルーもなかなか面白いかも。



2010年3月7日、
旅の疲れがたっぷり溜まってきていて、目が覚めたのはお昼前。
同じ部屋の子はとっくに目を覚まして出かけていました。

よく眠って気分もだいぶスッキリしていましたが、やはり今からナスカに行くのは無理でしょう。
ホステルの居心地もいいし、このまま最終日までこの街でゆっくりしようと決めました。

シャワーを浴びて、辺りをお散歩がてら、昨日歩いた方向とは真逆にあるマヤ遺跡のピラミッド「ワカ・ワヤマルカ」を目指します。

徒歩1時間以内にはつきそうな距離(ザックリ)。
地球の歩き方を持ってプラプラと歩きます。

リマの住宅街を歩いていると、それぞれの家が独特で歴史を感じるものもあれば、そのデザインの奇抜さに目を奪われたりもします。

リマの住宅は1〜3階建てが多いようで、日本の作りに近いものもけっこうありました。
家々を見ているとペルーの治安の悪さもかなり伝わってきます。
家によっては高い門がしっかりと立っていて、防犯カメラなんかも設置してあるほど。
こんなに緑豊かな場所でなんだか不思議な気分になります。

他に歩いていて興味深かったのが、街路樹。
リマは通り沿いにたくさん木が並んでいるのですが、どれもなかなか立派なもので、迫力があります。
そのうち広い芝生が広がる公園に着きました。

等間隔に植林が施された公園とも森ともいうような場所に一本舗装された歩道が走っていて、その通り沿いにベンチがずっと並んでいます。

青空と緑のコントラストが綺麗だな、となんだか嬉しくなって一本道を歩いてみます。
歩いているとビックリするくらいたくさんの鳥が飛んでいるのに気づいて、この平和な雰囲気に、ここは地上の楽園かと思うほど。


日本には「目白」という目の周りが白い鳥がいるけれど、リマにはたくさんいる鳥の目の周りは青いようです。
鮮やかな青に目を奪われて、鳥を追いかけてみたり。
すっかり平和ボケボケです。

通りすがりの人に道を聞きながら歩いていくと、スタバやレストランがいくつか並ぶ場所に出ました。
小腹も減ったし、と目に付いたレストランに入ります。

お店を囲うようにテラス席がたくさんある所で、時間もお昼時のせいか賑わっていました。
暖かい気候を満喫しながら、気持ちのいいテラス席に座ります。

ウェイターさんお勧めのペルーで人気のレモンジュースとエビとほうれん草のパスタを頼むと、驚くほど早く料理を運んできてくれて、「お腹すいているかと思って」とニッコリ。

朝から何も食べていなかったせいもあり、お腹は本当にペコペコで、あっという間にパスタを平らげます。
・・・あいつエスパーか?

さてさて、ガソリン満タン。
今日の目的地、「ワカ・ワヤマルカ」を再び目指します。
住宅地をどんどん入っていくと、高いビルやホテルなんかが遠くに見えてきました。

そろそろあるはずなんだけどな〜、と思っていると、
突如普通の家の隣に周りを柵で囲まれたピラミッドが現れ…


うぉっ。デカイ!!

感動半分、迫力に引き気味な感じが半分。
柵の向こうにそびえるピラミッドを見て、遠い過去の人たちはなんだってこんなデカイもんを作ったんだろうと改めて不思議に思います。

さて、入口はどこだ?と柵の周りをウロウロ。
半周ほどして不安になってきたところで、やっと入口を発見。

柵の中に入ると、中にいたオジサン2人にチケットを買うように言われます。
チケットを買うと、8畳ほどの小さな博物館のような所に入れと誘導され、中に入ると、私の他にも観光客が3人ほどいました。

彼らは家族か何かできているのか男性2人女性1人できていて、英語でもスペイン語でもない言葉で話していました。

中に展示されているのはなんとも不思議なものばかりで、お面や土偶、ミイラらしきものなど、恐らくここで発掘されたものがショーケースの中に並んでいました。

土偶はなんともコミカルなもので、NHK教育テレビとかに出てきそうな感じのキュートなもの。
ミイラらしきものはあまりにも気味が悪いので、写真を撮ることさえできませんでした。


興味がある人はぜひ見に行ってみてください。
本物かどうかもわからないけど。



さて、再び外に出ると、入口のところにあるなんとも不思議な形をしてるサボテンに目を奪われます。
日本ではなじみのないサボテンがあちこちで見られるので、ちょっとビックリします。

ついにピラミッドに登る時がやってきました。
ピラミッドのてっぺんまで大きな坂が続いていて、そこを登っていきます。

登っている間、ピラミッドの周りではまだ発掘作業が行われているような形跡があり、ずいぶん大きな規模のピラミッドなのだと思いました。

てっぺんまで登ると、なかなか景色が良くて、辺りの住宅街が見渡せます。
青空の向こうにかすかに山並みが見えて、地図でそれが何なのか確かめてみるものの、地球の歩き方はそんな遠方のものまでは描いていなくて、よくわかりませんでした。

このピラミッドが作られた当時は、きっとものすごい高いところだったのでしょう。
清々しい気分でピラミッドと周りの景色を堪能して再び下に降りると、さっきの観光客が写真を撮ってもらっていました。

人生初のピラミッドで、私も撮ってもらおう、と撮影してもらった1枚。
私ちっちぇし!


ピラミッドに登って大満足でさっきランチをしたエリアにあったスタバに戻ってきました。
日が落ちてきて、少し涼しくなったとはいえ、まだまだ居心地のいいテラス席に座り、しばしマッタリ。

気持ちのいい風にウットリしながら、コーヒーを頂きます。
うん、やっぱりアメリカンコーヒー…たまらんっ。



夕方5時くらいになって、そろそろ動かないと、と重い腰を持ち上げてホステルに戻ります。
今夜はホステルの近所にあるピラミッド遺跡の中にあるというレストランに行くつもり。

遺跡がライトアップされて、ロマンチックなのだとか。
ホステルでシャワーを浴びて、服を着替えて、遺跡の中のレストランに向かいます。

レストランはガイドブックに載っていた通り、けっこうちゃんとした感じの所で、入口で予約はあるのかと聞かれます。
当然していなかったものの、なんの問題もなく中に通してもらいました。

この国に着いてからは見なかったような綺麗に磨き上げられたレストランの床を覆っていて、外にはピラミッドが見えます。
席に座ると、ライトアップされた遺跡が浮かび上がっていて、なんとも美しい。
ステキステキッ!!とはしゃぎながら料理を注文しようと、近くにいるスーツを着た偉そうな男性に声をかけると、どうやらみなさんスペイン語しか話せないようで、慌てて英語の喋れるウェイターさんが連れてこられました。

なにかの責任者と踏んだのに、英語しゃべれんのかいっ!


赤ワインとチキンの料理を頼んで、料理と雰囲気を思う存分楽しませていただきました。
ん〜幸せっ!!!


が、今日一日会話という会話をしていなかったので、昨日の夜お世話になった日本料理屋さんのFujiに再びお邪魔することに。

タクシーを呼んでもらって、値段を確認せずに降りるときに値段を聞くと、日本並みの金額を要求されました。
せっかくの素敵な気分に水を差されたものの、ペルーではタクシーに乗る時に値段を必ず確認しなければならない、というのを思い出して、私のミスだ、と仕方なく払います。

でももちろんチップは払いません。
ふんっだ!! (怒)


Fujiに行くと、昨夜の腰の低いウェイターさんが出てきて、私を昨夜と同じ席に案内してくれました。

オーナーの深沢さんは奥のお座敷にお客さんと一緒にいるようで、ウェイターさんが声をかけてくれたものの、話が混んでいる様子。

ウェイターさんにオーダーする前に、飲み物はピスコのロックでいいですね、とニッコリされます。

そう、それを飲みに来たんです♪


1人で飲んでいると、奥から眼鏡をかけた人のよさそうな男性がカウンターに出てきました。
どうやら深沢さんの息子さんのようです。

息子さんとしばらく世間話をしていると、お座敷にいたお客さんたちが帰り、深沢さんも「おっお前、ナスカ行かなかったのか!」と言いながら、カウンターに出てきました。

深沢さんは昨日と打って変って、かなり酔っ払っていて、一緒にお座敷から出てきたオジサンとカウンターに座り、コイツはさ〜、アレだよ、NYに住んでんだよ!と私を指さし、5回くらい酔っぱらった口調で繰り返しました。


わかったよ、もう聞いたよ、と酔っ払いらしい会話が続き、流れ的にそのオジサンに名刺を頂きました。

オジサンはトシロウさんというらしく、リマでレストランを経営しているのだそうです。
NYで飯でも食おうぜっ、なんて言ってもらって、そろそろ閉店だから、とお会計をお願いすると、もうレジ締めちゃったしいいです、となんとピスコのロックを2杯も御馳走してもらってしまいました。

トシロウ氏は先に帰宅して、泥酔気味の深沢さんはこれからカラオケに行こうと言います。
が、そんな状況ではないくらい酔っ払っていて、息子さんの車に乗った瞬間、大いびき。

そんな状況なのに、もう遅いからと息子さんに車で送って頂き、ホステルに帰ってきました。
ピスコ2杯を飲んで、いい感じにほろ酔い気味。


明日は同じ語学学校のアツシがペルー旅行のためにNYからリマに来る予定。
旅行中に知り合いに会えるのは楽しみなモノです。

明日はそれまで何しようか?



2010年3月8日、
今日はNYの語学学校で一緒のアツシがペルーに来る日。
学校では同じクラスになったこともなかったので、そんなに話したことはなかったけれど、
せっかく同じ日にペルーにいるなら!という私の提案で、彼はリマのホステルに一緒に滞在することになりました。

今までいろんな人たちに会って、友達もたくさんできたけど、やっぱり元々の知り合いに会える感覚とはまったく違います。

今日1日の予定も特になかったので、朝から友達の来訪にただただワクワク。
しかも同じ日本人だから母国語も通じるし…と、こういう時にあんまりワクワクすると、
なかなか来なかったり寂しい思いをするんですよね。 苦い経験。

1階のキッチンに行ってもうほとんど残っていないパンの一部とバナナを取って、温かな日差しが射すテラスで軽い朝食を頂きます。

メールチェックやチリの大地震のニュースなんかを見ながら、ペルーの平和な時間を十分に楽しみます。

隣のリビングでは何人かが大音量で映画を見ていました。
ホステルで1日過ごすのもどうかと、朝食を終えて、少し出かけることに。

昨日偶然見つけた、広い芝生に綺麗に配列された木が並ぶ公園らしき所に行ってみます。
ホステルのある住宅街を抜け、大通りを通り、再び住宅街を歩きます。

気候が良いせいか、緑が多いせいか、この森林が妙に居心地がよく、安心感があります。
年老いたらここに住んでみたいな、と良さげな感じの家を勝手に選んでみたり。


昨日来た公園をプラプラ歩きながら、太陽の光の温かさにほんのりして、平和っていいなーなんて1人で思ったり。

昨夜Fujiのオーナーの深沢さんの息子さんが言っていたけれど、ペルーは最初の1か月は楽しいけれど、それを過ぎると退屈なんだという言葉を思い出しました。

もともと私は都会が好きで、東京に約12年、NYに約1年住んだけど、良く言えば刺激的で、いつも何かがあって、楽しいところ、でもその反面悪く言えば、いつもフル回転で動いているから、すべてのペースが速すぎて息をつく暇もない街。

特にNYはファイナンシャルやファッション、楽曲など流行の中心になっているだけあって、そのスピードはかなりのものです。

頑張れば頑張るほど、その成果も見えやすい街だから、色んな人が集まってくるし、その分頑張る人もたくさんいます。
”ふう、ヤレヤレ。"なんて言っていると、後ろの人に抜かされちゃったり。
そういう街だから、"I LOVE NY"なんて言われるんでしょうけど。

だからこそなおさら、リマの優しい雰囲気に私は感動するんでしょう…。
だけど今はNYで頑張りたい! 大好きなものがたくさんあるんだもの!!


平和ボケッとする時間を堪能して、リオでハファに連れて行ってもらったマニキュアがはがれてきた事に気づき、ネイルショップに塗り直しに行きました。
料金は指10本でUS5ドルくらいと格安♪ 嬉しくなってしまいます。

それから昨日行ったスタバのテラスで再びコーヒーを飲んでマッタリ。
頭にチューリップが咲いてしまいそう。

それから辺りをフラフラして、ブティックをまわってウィンドゥショッピングをしたり、
良さげなレストランに入って大好物のキッシュを2つテイクアウトしたり。

食べ物については本当に物価が安いので、都度驚いてしまいます。
そのままキッシュを持ってホステルに戻り、ブログを書いたり。


夜、アツシがリマに到着する時間になって、いつ来るかとソワソワしながら、リビングから受付に人が来るたびにチラチラと確認(笑)

それでもなかなか来ないので、だんだんと人が来るたびに顔をあげるのに飽きてきた頃、
"Hi, my friend is staying here. Her name is Satoko.."
(こんちは、僕の友達がここに泊まっていて、サトコというのだけど…)
という声が聞こえてきて、おぉっと顔を上げると、玄関先に男の人、その後ろに女性が立っていました。

よく見ると男の人はNYで見た時とちょっと違う感じになってるアツシ。
PCを置いて、ここにいるよー、よく来たねー、とお出迎えに行きます。

あぁ、無事についてよかった。
見ると敦の後ろに親子らしきオバちゃんと女の子がいました。

アツシは飛行機で彼女たちに会って、彼女の旦那さんの車でここまで送ってもらったのだと言います。
チャッカリしてんなー(笑)

ブロンドヘアーのオバちゃんはNYに住んでいるそうで、旦那さんは日本人、だから娘さんはハーフ。

彼らと握手するとオバちゃんはアツシを無事にホステルまで送り届けて満足そうに、じゃNYでご飯でも食べましょうね、と言って去りました。

こんな風にアツシが来ると思わなかったので、ちょっとビックリしてしまいましたが、チェックインをして、部屋に荷物を置いて、一緒にご飯を食べに行くことにしました。

もうお腹ペコペコです。
やっと知り合いに会えたんだし、もう旅も終盤かと思うと、お酒も飲みたくなるものです。

アレキーバ通りを歩いて、南に向かいます。
確か先日深沢さんに連れて行ってもらったところで、バーやレストランがたくさんあると言っていたところがありました。

そこを目指して、2人で20〜30分ほど歩きました。
夜道も1人じゃないので、マッタリと雰囲気を楽しめます。

まだ着かないのー?なんて話していると、ついに色とりどりの照明が並ぶエリアに着きました。
そうそう、ココだよ、なんて言いながら、2人も腹ペコなのに、慎重に1軒1軒レストランを見て行きます。

10分ほどで小さなお店がたくさん並ぶところの呼び込みの1軒に誘われて、最初の一杯をタダにしてもらうという条件で入りました。

アツシと2人で、なんかここタイみたいだね〜、なんて話しながら、料理がなかなか出てこないのをビールとワインを飲みながら、じりじりと待ちます。

何かというと南米タイムってゆっくりで、何回か言って初めて出てくることもザラです。
長旅をしている間にだいぶ慣れてはきたものの、やはり育った日本ではこんなサービスありません。


実は私1年ほど前に友達と行ったスノボの帰りにガススタに寄って、無料で車体を拭きましょうか、という質問に感動したことがあります。
タダで拭いてくれるだなんて!!


でも観光地だけあって、やはり呼び込みやレストランの接客は「観光客用」という感じで、カメラを見ていると、撮ってあげようか?とか、もうすでに慣れ切った対応。

私の今までの旅の話や、NYでもアツシとはそんなに話したことがなかったので、実はものすごく近所に住んでいることが判明したり、東京でも徒歩5分くらいの距離に住んでいたことが分かって、話は盛り上がります。

お腹も満たされて、先ほど通りすぎた美しくライトアップされたカテドラルや、他のバーにも行ってみたいと、一度お店を出ることに。

レストランの並ぶ路地の間に、タバコやガムなんかを売っている、急場の駄菓子屋さんみたいなところがあって、思わず何を売っているのか見てみたりしながら、フラフラ歩いて、巨大なカテドラルの前のベンチに座ります。

気付けばもう夜中の2時。
街の象徴のひとつなのか、カテドラルは夜空にくっきりとライトアップされていて、その美しい光景にウットリしながら、あぁ、ここまでこれてよかったな、としみじみ。

コレに対して、アツシ受けはあまり良くなくて、くっきり過ぎたのか、迫力があったのか、あまりいい感想は出ず(笑)


カテドラルの辺りは芝生が広がる公園になっていて、中にはたくさんのネコがいました。

もう時間も時間だし、やっているバーやレストランはほぼ皆無で、車通りもほとんどなくなった夜道を2人でホステルまで歩いて戻ります。
ビールでも買って帰ろうか、なんて言っても、ビールを売っているお店すらありません。


ホステルに着くと、受付にひとり座っていましたが、昼間人で賑わうリビングや庭は電気も消してあってマックラ。

それでもなんだか寝るのがちょっともったいなくて、庭に出て、それぞれのハンモックでユラユラ揺れて、30分ほど2人でマッタリ。

もう眠ってしまうかも…と思うところで、それぞれの部屋に戻って爆睡です。
アツシの予定は特に固まっていないので、リマのこのホステルにもう一泊して、早朝にバスで移動することになりました。

明日の夜、私は飛行機でついにNYに戻ります。
友達やルームメイトに会えることを考えるとワクワクしましたが、これで南米の旅も終りかとちょっと残念なような気もします。



2010年3月9日、
昨夜はアツシの来訪にはしゃぎすぎたのか、朝目が覚めると11時。
ビックリして飛び起きます。

しかも今日の夜飛行機に乗ってNYに戻るのに!と、バスルームとベッドを行ったり来たりしながら大慌てで準備をします。
後もう少しで準備ができるというところで、ふと窓の外を見ると、アツシがホステルの庭にあるハンモックでユラユラと揺れていました。

声をかけて、寝坊したことを謝り、大急ぎで荷物と一緒に下に降りてチェックアウト。
ホステルに荷物を預けると、お腹もすいたので、アツシと一緒に芝生が広がる、もうすっかりお気に入りになった公園を通って、おとといブランチをしたレストランへ。

約3週間半の南米の旅も今日が最後かと思うと、不思議な気分。
昼間からアツシとビールで乾杯して、2人旅ならではの「料理のシェア」をします。
むー贅沢!!

それから昨日塗ってもらったマニキュアがちょっぴり欠けてしまったので、塗り直しに行き、昨日行ったブティックで目をつけていたワンピを買いました。
これで南米で思い残すことなし!

アツシは明日バスでリマを出るので、その乗り場を探しに一緒に歩きますが、地図で見るより距離があって、通行人にいくら聞いてもタクシーで10分程とのこと。

行けども行けども同じことを言われて、も〜い〜や、と諦めて、1人じゃ怖くて行けないリマの旧市街に行くことにしました。

さっそく2人でタクシーを捕まえて、アツシはタクシーの運転手との交渉を頑張ります。
リマはタクシーのメーターがないので、最初に値段を交渉しないとなりません。

なんとか値切りに値切って、安心してタクシーのシートから外の景色を眺めていると、リマの道路が常に混んでいるのがわかります。

旧市街に行くまで思いのほか時間がかかりましたが、お金がかさんでいく心配がないので、なんとなく安心。

結局およそ30分くらいでやっと目的の場所に着きました。
ここには中華街や市場などがあり、人口密度もホステルのある住宅街に比べてだいぶ高い場所です。

まずタクシーを降りて、たくさんの市場が並ぶ大きな建物に入りましたが、肉や魚の強烈な匂いで一瞬にして涙目に。

慌ててハンカチを取り出して口に当てる私を見て、アツシが他の所に行こうと提案。
中華街を通り、アツシの両替をしに銀行に行きます。

どこの国でもそうですが、やはり中国人はスゴイですね。
どこの国にも街にも自分たちの街を作り上げ、コミュニティを作って生きています。

結局再び先ほどの市場に行くことになり、強くハンカチを口元に当て、入る前に大きく深呼吸をして臨みます。
中は広くてたくさんの小さなお店が並んでいます。

野菜や果物、魚介類がそのまま置いてあるところ、毛をむしった鳥を逆さに干してあるお店…。
吐き気と気が遠くなりそうになるのをこらえながら、なんとか市場を通りぬけます。

次に、この近くにある宗教博物館という所に行ってみます。
最初、宗教に興味のある私は行ってみたいところのひとつだったのですが、アツシの改宗させるためにどんな拷問をしたかという歴史博物館なのだ、という説明を聞いて、ムリ!!と一度は断ったものの、興味深々のアツシと結局行ってみることに。

博物館に着く前の角で、おばちゃんが路上でオレンジの皮を機械を使って糸状に剥いてオレンジジュースを作っているのを見た私たちは興味深々で、清潔度は100%怪しいとわかっていながらも挑戦してみます。う〜ん・・・まぁ美味しいかな?

それから消防署の前を通り、ペルーの消防車と救急車を眺め、ようやく宗教博物館にたどり着きました。

蝋人形が色んな感じで拷問を受けているのを見ながら、思ったより大丈夫だな、と写真を撮りまくっていると、アツシにアンタも好きだねぇ、と冷ややかな目で言われてなんだか不本意な気分…。

テーブルの上に縛りあげられて、水をがガボガボ飲ませされたり、両腕を後ろに縛りあげられてつるされたり(こんなの体の作り上、可能なのか?)。

一番見ていて嫌だったのは、人が一人入れるくらいの深く深く掘った穴状の地下牢に閉じ込められている蝋人形を見た時。
閉所恐怖症なんです、私(汗)

あ、ちなみに宗教博物館は未来に歴史を伝えて行くという意味を込めて、入場は無料となっております。
近くにお立ち寄りの際は、行ってみてください!!


さて、次にアツシが大好きなカタコンブのある教会に行くことに。
旧市街を2人でトコトコ歩いていると、路地から近くのスラム街化している山が見えました。

山沿いにペルーの旗の絵が描かれています。
あそこに行ってみたいというアツシを連れて、次の目的地に急ぎます。
飛行機の時間がそろそろ気になってきました。

ところでカタコンブってナニ?
カタコンブって日本にあんのか…?

えぇと、昔の埋葬場で大量の人の骨が地下に眠っているところなのだそうです。
ちなみに骨は全部本物です。

自称カタコンブファンのアツシに連れて行かれた先は、サン・フランシスコ教会という所。
クリームカラーと白のパステルカラーが可愛い感じの教会で、庭には恐ろしい数の鳩がいます。

入口に行ってみると、ツアーに参加しないと中を見れないようで、次の英語のツアーをじっと待ちます。

英語のツアーはさっき始まったばかりだから、一緒に行っちゃいなさいよ、と怒鳴るオバちゃんに押されて、ツアーの途中参加です。


まずは教会の1階をまわり、絵画なんかの美術品やらを見学して回ります。
建物のつくりはヨーロッパ風味で、中に庭があり、なんだかのんびりできる所。

さて、次は階下に行きます、というツアーガイドのお兄さんの後ろを、階下っていうのはいよいよ来るんじゃないの…?!とワクワクするアツシと他の観光客とドキドキしながら歩いていきます。

古い石の階段を降りると、空気が急に湿り、なんだか緊張してきました。
まず通された部屋の中に柵があって、その奥に広がるライトアップされた部屋の中に無数の骨が広が…って…。
ひぃぃぃぃぃぃぃ…でたぁぁぁぁぁぁ・・・・・。

奥歯をかみしめて、うつむいたまま黙ってついて行きますが、続く部屋続く部屋、人骨だらけで、中には骨の部位に合わせてまとめてあるところもあって、それが長々と部屋に続いているわけですから、怖い、という境地はとっくに超えます。

地下をぐるぐる回ること約15分、もう骨とか…骨とか…もういい…。
地上に出ると太陽の明るさに目がちかちかします。

あぁ…新鮮な空気だー!!
私、生きてるー!!!



そろそろホステルに戻ろう、と話していましたが、最後にさっきチラリとみたあのスラム山をもう一度近くで見たいということになり、教会の裏に行ってみることにしました。

気付かなかったんだけれど、そこはテラスのような公園のような感じになっていて、遠くまで見渡せます。スラム山はもう目の前。とはいえ、歩いて行くのには遠い距離だし、やはりもちろん危険なところです。

近くのカフェに座って、レモネードを飲み、日が沈もうとする夕方の空気の柔らかくなる時間、スラム山を見ながら、この3週間半を振り返ります。

チリのサンティアゴにはじまり、毎日ありとあらゆる種類の酒を飲み、たくさんの人たちに出会い、その土地土地での長い歴史を感じ、天気になかなか恵まれなかったものの、最後の地、このペルーのリマでやっと得た平和な時間。

明日にはNYに戻ります。
旅は終わり、NYで勉強と仕事の毎日が返ってきます。

30分ほど、周りの雰囲気を思う存分楽しんで、タクシーに乗って、ホステルの近くのエリアまで戻ります。

渋滞は来た時よりひどくなっていて、なかなか進まず、飛行機の時間がだんだん気になって、ちょっぴりイライラします。

それでも近所の繁華街に着いてタクシーを降りてからも、不思議な形の教会のミサを覗いたり、アツシが実はキリスト教徒だと知ってびっくりしたり、最後にスーパーマーケットに行って、何やらお土産を買ってみたりと、last minutesのバタバタした時間を過ごします。


6時を過ぎて、ペルー最後の晩御飯、何を食べようかということになり、やっぱりリマで何回か行った、しかも色々お世話になった日本料理屋さんのFujiに行きたい、という事になり、(ペルーのピスコも最後に飲みおさめしておきたかった・・・)Fujiへ。


深沢さんはお店にいて、ピスコを頼み、最後の夜、ちょっと奮発してお寿司を頂きます。

ペルーの魚はNYに比べて、本当に新鮮で味も良く、なかなかの味です。
アツシは親子丼、一緒にほうれん草の胡麻和えを頼んで、日本食を堪能。
120%お腹がいっぱいになって、深沢さんのお礼とお別れを言う時に、お土産にペルーの塩を深沢さんに頂きました。
酒の肴にしても、料理に入れても美味しいのだそうです。

飛行機の時間に焦りながら慌ててホステルに戻ります。
ホステルに9時に予約してもらっていたタクシーはすでに到着していて、荷物をまとめて慌てて飛び乗ります。


2日間だったけど、一緒にあちこち回ったアツシともここでお別れです。
(これは「あいのり」とかではありません。)

私の旅はこれで終わりだけど、アツシの旅は今からはじまるのです。
なんだかちょっと彼のことを心配になりながら(きっと自分もNYを出る時にそう思われていたに違いない)、ホステルを後にします。

ペルー、楽しかったな。
いつもそうだけど、やっぱり離れるときは辛いなぁ…。

タクシーの中で涙ぐみそうになるところをグッとこらえて、次の目的地、NYでの生活や友達のことを思って、でもやっぱりあそこに帰りたいと思いました。


またいつか戻ってくるからね、ペルー…。


2010年3月10日、
ペルー・リマからアメリカのマイアミ空港まで約6時間のフライトはけっこう快適で、グッスリ眠ることができました。

隣に座った人がアメリカのDELLで働いている25歳の男性で、仕事でペルーに1週間くらい滞在したのだそうです。
DELLは世界的に大きな会社なので、打合せのためだけにペルーまで飛ばなければならなかったのだと言います。
フィアンセに会うためにこれからどこだかに飛ぶのだが、マイアミ空港で5時間、次の飛行機を待たなきゃならない、とため息。

私は2時間待ちだというと、羨ましがられました。
でも彼はフィアンセが待っているのだし、どちらがいいのかなぁ、と思ってみたり。

さて、飛行機を降りて、イミグレまで長い長い道のりを大きな荷物を抱えて歩き、イミグレのオッサンにNYの生活はどう?学校は楽しい?なんて絡まれながら、急いで国内線のゲートまで走ります。

X線の荷物チェックに至るまで3回も持ち物検査を受け、その度にこの荷物はなんだ、持ち込める荷物は1人2コまでだ、とちぎれそうになっている私の腕に引っ掛かっている荷物を指摘されている間、NY行きの飛行機の時間は刻々と迫ります。

あと15分しかないのに、荷物荷物ってうるせーっ!!
お前は私を飛行機に乗り送らせる気か?!

3回目で重すぎる荷物としつこい空港スタッフにキレると、なによ、私はアンタがちゃんと飛行機に乗れるように手伝ってやってんでしょーがっ!!と怒鳴り返されました。

乗れなかったらお前のせいだーっ!!という捨てゼリフを残し、最後のX線荷物検査で、とうとうペルーの空港で買ったピスコ2本を没収されます。

挙句、私のパスポートと搭乗券を確認した男性が、飛行機の時間、7時20分?多分無理だね、残念だけど、このゲートはここからけっこう遠いよ、と言われ、やっとやっとNYに帰るのだというのに冗談じゃない、と荷物をつかみ、その酒はくれてやるっ!と、再び捨てゼリフを残し、案内表示に従ってゲートに向かって5〜6分の全力疾走。

ちくしょー!!ここまで来て乗り遅れるなんてありえないっ!!
汗びっしょりでようやく目的のゲート番号を見つけました。カウンターにおそらく私が乗るはずのアメリカン航空の人が2人いて、そのうちの1人の男性は目の前で1組のカップルが必死で何か訴えているのを軽く無視して、コンピューターで何かを確認しています。

息を切らしてカウンターに近づき、この飛行機に乗りたいんだけど…!!
と言う私に彼は一瞬顔を上げて一言、「もう飛行機は出ました。」

えーっ?!!!
いやいやいやいやいや、そこに見えるじゃん、飛行機が!と言うと、今度は、
「もうドアは閉まりました。」と言います。

おいおいおいおいおいおいおい…。
マジかよ、このオッサン。


と思った瞬間、必死でAA(アメリカン航空)のオッサンに訴えているカップルが、
「あの時○◇×◆△しなければ…。」
「いやいや、あの時○○がああしなければ…」
という会話が聞こえてきました。

日本人かよ!

カウンターに立つAAのオッサンがコンピューター操作から離れる気配がないので、この飛行機乗れなかったら、どうしたらいいの?と聞くと、意外にもオッサンは今その手配をしているのだと答えます。

おぉ、それは邪魔しちゃならん、と思って、黙って待っていると、なおも日本人カップルの水掛け論が続きます。

も〜人のせいにするよりか、今はチケットが先でしょ?!
と思い、思わず出しゃばりだとは思いつつ、
「すいません…、えっと、今この人が代わりのチケットを手配してくれているらしいので、
とりあえず、『今どうするか』を優先しませんか?私もこの飛行機に乗れなかったので…。」

イキナリの日本語に2人の会話がピタリと止まりました。
えぇ、私日本語喋れますよ? (えっへん。)

2人から事情を聞くと、どうやら彼の方がファーストクラスで席を予約しておいたにもかかわらず、出発ギリギリにラウンジからゲートに来てみると、もうファーストクラスのシートはない、と言われたのだそうです。

だけどチェックインカウンターではファーストクラスでチェックインしているのだし、席がなくなるなんておかしな話。

航空会社の人にエコノミーシートでもいいのかどうかを聞かれて、即座に回答の出せなかった彼は、飛行機を下ろされたのだそう。

AAのオッサンが「彼が即決できなかったから、飛行機を下ろした」というのを彼に伝えると、彼は怒りを露わに(当然だ;)))そんなバカなことあるか!と言います。

しかもNYで飛行機を乗り継いで、彼らは東京まで帰るのだそうです。
これでもちろん乗り継ぐのは不可能。


なんだかよくわからないけどそれぞれ代わりのチケットは貰って、とりあえずAAのオッサンが無料で手配してくれた次の飛行機を待っている間、彼は代わりのチケットがエコノミーシートだったことに気づいて怒り、だけどチケットを渡された時に、"yes."と言ってしまったので、もうこの人にはコレ以上の手配を頼めないのだと言って、ファーストクラスのラウンジに交渉に行きました。

アメリカってこっちが食ってかかったり、怒っていると、向こうも怒り返すというのが普通の反応なので、クレームを言う時は、冷静さが問われます。

「ちょっとアンタさー!!」と話しかけると、何だよ!!と言われるか、シカトされるかのいずれかだったりします。「人は鏡」というけれど、こういう時こそ本当にそう思います。

まぁタダで代わりのチケットを貰えただけ良かったじゃないですか、ラッキー、
と南米帰りで頭に花の咲いている私とその女性でゲートの前で待ち、ちょっと世間話。

彼らは最近化粧品の会社を興し、今回はマイアミに自分たちの化粧品のプレゼンに来たのだそうです。
NYに住んでいるのだというと、5月に展示会でニュージャージーに行くから、その時にまた会おうということになり、連絡先を交換。

結局彼らの次の飛行機ギリギリの時間までファーストクラスのラウンジで交渉しまくった彼は、大きなパックのサラダ3つと6コのマフィンを持って帰ってきました。

あろうことか便乗しただけの私は1コ頂いてしまい、2人は急きょ変更になった目的地、ダラスに向けて出発して行きました。

それにしても5分や10分待ってくれない辺り、さすがアメリカの航空会社、って感じですよね。
いい勉強になりました。


それから私もNY行きの便に乗って、短いフライト。
NYが近付いてくると、乗客のワクワク感というかそれぞれが到着を本当に楽しみにしているのをとても感じます。
私もマイアミで飛行機を逃した末の到着なので、もー泣きそうなくらい嬉しいです。

外の空気は思った以上に温かで、Tシャツ1枚でも平気な程。
あー、ついに帰ってきたよ、NY!!

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
ホテル
3.5
グルメ
4.5
ショッピング
2.0
交通
2.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
ラタム航空
旅行の手配内容
個別手配

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  • ホステルの周辺。

    ホステルの周辺。

  • ホステルの周辺。

    ホステルの周辺。

  • とにかく緑が多い・・・

    とにかく緑が多い・・・

  • 不思議な形の教会。。

    不思議な形の教会。。

  • 近くのスーパーやスタバなどが密集しているあたり。

    近くのスーパーやスタバなどが密集しているあたり。

  • 空がきれい・・・平和ですなー

    空がきれい・・・平和ですなー

  • 近所のプラミッド遺跡。

    近所のプラミッド遺跡。

  • Fujiの店内はこんな感じ。

    Fujiの店内はこんな感じ。

  • Fujiで食べた親子丼。

    Fujiで食べた親子丼。

  • 自然がいっぱい。

    自然がいっぱい。

  • 公園もきれい。

    公園もきれい。

  • とにかく鳥が多いんです。

    とにかく鳥が多いんです。

  • レモンジュース

    レモンジュース

  • パスタ。美味しかった!!

    パスタ。美味しかった!!

  • のぼったピラミッド。

    のぼったピラミッド。

  • ピラミッドから発掘された遺跡。

    ピラミッドから発掘された遺跡。

  • ピラミッドから発掘された遺跡。

    ピラミッドから発掘された遺跡。

  • 超〜不思議な形のサボテン。

    超〜不思議な形のサボテン。

  • ピラミッドの頂上へと続く道。

    ピラミッドの頂上へと続く道。

  • ピラミッドの上からの景色。<br />けっこう高い。

    ピラミッドの上からの景色。
    けっこう高い。

  • ピラミッドを作っている砂?土。<br />足元を映してみました。

    ピラミッドを作っている砂?土。
    足元を映してみました。

  • 一応私も入れてもらったんだけど・・・わかるかな?

    一応私も入れてもらったんだけど・・・わかるかな?

  • ピラミッドの向かいに立つマンション。<br />都会的でオシャレです。

    ピラミッドの向かいに立つマンション。
    都会的でオシャレです。

  • 夜、ピラミッド遺跡のオシャレなレストランで食べたディナー。

    夜、ピラミッド遺跡のオシャレなレストランで食べたディナー。

  • ピラミッド遺跡のレストランはこんな感じ。<br />後ろで光っているのは、夜間ライトアップされているピラミッドです。

    ピラミッド遺跡のレストランはこんな感じ。
    後ろで光っているのは、夜間ライトアップされているピラミッドです。

  • ライトアップされたピラミッド。

    ライトアップされたピラミッド。

  • 外から見た遺跡レストランはこんな感じ。

    外から見た遺跡レストランはこんな感じ。

  • ホステルのリビング。

    ホステルのリビング。

  • 大きな階段の下に受付があります。

    大きな階段の下に受付があります。

  • 大好きなキッシュ。

    大好きなキッシュ。

  • ホステルの庭で一人ブランチ。

    ホステルの庭で一人ブランチ。

  • やっと合流できたNYの友達のアツシ。

    やっと合流できたNYの友達のアツシ。

  • 夜のリマ。

    夜のリマ。

  • カテドラル。<br />夜間はすごいライトアップです。

    カテドラル。
    夜間はすごいライトアップです。

  • やたらにうろつく猫たち。

    やたらにうろつく猫たち。

  • 2人だと料理も分けっこできるからたくさん食べれちゃう。

    2人だと料理も分けっこできるからたくさん食べれちゃう。

  • リマの市場。

    リマの市場。

  • リマの市場。

    リマの市場。

  • リマの市場。

    リマの市場。

  • リマの市場。

    リマの市場。

  • リマの市場。

    リマの市場。

  • リマの市場。

    リマの市場。

  • 通りで売ってるオレンジジュース。

    通りで売ってるオレンジジュース。

  • リマの消防署。

    リマの消防署。

  • 拷問博物館。

    拷問博物館。

  • 床のタイルがかわいい♪

    床のタイルがかわいい♪

  • 庭の床がでこぼこしていて、はだしで歩くと足つぼにいい??

    庭の床がでこぼこしていて、はだしで歩くと足つぼにいい??

  • 拷問されてます。

    拷問されてます。

  • 拷問されてます。

    拷問されてます。

  • 拷問されてます。

    拷問されてます。

  • 拷問博物館。

    拷問博物館。

  • 大通り。

    大通り。

  • 大通り。

    大通り。

  • おびた多しい数の鳩。

    おびた多しい数の鳩。

  • カタコンベの教会。

    カタコンベの教会。

  • 気になってた教会。

    気になってた教会。

  • ほうれん草の胡麻和え。<br />海外ではなかなか食べれないのです。

    ほうれん草の胡麻和え。
    海外ではなかなか食べれないのです。

  • 最後のFuji。<br />深沢さん、お世話になりました。

    最後のFuji。
    深沢さん、お世話になりました。

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