2012/07/28 - 2012/07/30
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tuviajeroさん
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これからツーソン(サグワロ国立公園)目掛けて一気に南下です。本日は1日中走ることになります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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デッド・ホース・ランチ州立公園はコットン・ウッドと云う町に隣接しています。特に何が有るという公園ではありませんが、広大なキャンプ場と乗馬コースや川などレクリエーションがあります。
州立公園は大きく2種類あって、一つはユタのコダクローム・ベイズンやゴブリン・バレーのような重要な観光スポットを抱えている、極端にはグース・ネックのような観光スポットに駐車場と簡易トイレが付帯しているだけの殆ど“ただの駐車場”と云う観光地としての州立公園や、グリーン・リバーやこのデッド・ホース・ランチのように周囲に観光スポットはあるもののそれ自体では“キャンプ場付きの普通の公園”ていどの起点としての或いは地元民のレクリエーションの公園に分けられます。 -
コットン・ウッドの町はなかなかのサイズもあり、旧市街地は小奇麗なお店が並んでいます。これはアンティーク店です。
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こちらはガソリンスタンドですが現在は営業してない様子です。町の風景として残しているのでしょう。
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結構まとまった町並みです。
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お土産屋、レストランなどが中心です。
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こちらは少し離れた所にあるアナサジ系の遺跡、トゥジグートです。
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周囲ですが、この川を水源とした農業が盛んで、川沿いに広大な文化圏が広がっていたらしいです。
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この遺跡を中心として結構複雑に大きな遺跡群が広がっています。
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遺跡は川を見下ろす高台の頂点に在ります。
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で、此処で気がついたのですが、正面の山の中腹の町は昨日立ち寄ったジェロームの町ではないですか。背後の山の上のほうにアルファベットの“J”と見える白い模様もあります。ヘヘェ〜こんな感じの全体像だったんだぁ・・・
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遺跡にはメタテとマノが残っています。メタテとは先住民の石臼でマノとは手に持って磨り潰すための石のことです。
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これがキャンプ場です。
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出ました!同居人です。ロード・ランナーです。私この鳥が大好きです。
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結構普通に居る筈の鳥なのですが何故か今まであまり見られませんでした。
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正にアスファルトの道路上を歩く文字通りロード・ランナーです。日本でも有名なウッド・ペッカーと云うアニメに準主役で出演しているので良く御存知の方も多いかと思います。何時もコヨーテに狙われますがその裏をかいてコヨーテを酷い目に合わす、瞬間移動のように猛スピードで走るあの鳥です。
画像を拡大して、それをマウスの右クリックで「画像だけを表示」して、それを更にクリックで拡大してみてください。後になった右足の蹴爪が飛び出しナイフのように飛び出ていて、正に恐竜骨格見本のディノニクスかベロキ・ラプトルの蹴爪と同じです。 -
この写真を見ると正に恐竜ですな。最近の恐竜のイラストには色彩豊かな羽毛に覆われた恐竜が描かれますがこの姿はそこに描かれる小型肉食恐竜にそっくりです。ジェラシック・パークのレギュラー悪役であるベロキ・ラプトル(素早い略奪者)なんかはこれを参考に作成したのではないかと云う感じです。
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さぁ、これからツーソンに向けて一気に南下です。ここはコットン・ウッドから少し外れた遺跡モンテズマ・キャッスルです。とは言っても別にアステカ族のモンテズマ王の居城と云うわけではなくて単にそう名付けただけです。
このモンテズマに因んだ地名は多く、ユタ州南東隅からコロラド州南西隅へ入った直ぐのところのメサ・ベルデ国立公園辺りもモンテズマ郡ですし、その直ぐ南のニュー・メキシコ州北西隅にもモンテズマの部族であるアズテク(アステカの米語風)と云う町にアズテクと云う名の遺跡が在ります。
米国ではメキシコで腹をこわすことを「モンテズマの復讐」と呼んだりします。 -
これがキャッスルの近影ですが、この遺跡は立ち入ることができずに周回する散歩コースから遠望することになります。川に沿って木立の中を歩く気持ちの良いコースです。道も舗装されていていたるところにベンチも置いてあります。
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キャッスルの周りにはこのような小部屋も沢山あります。倉庫物置などもあるでしょう。
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モンテズマ・キャッスルを後にして南下しているうちに何気ない極普通の丘を越えたところでビックリです。丘の頂上手前までは今までユタ側から何日も掛けて走ってきた光景と変わらなかったのですが越えたとたんに今まで全く目にすることがなかった背の高いサグワロ・サボテンがビッシリ生えています。低くて有り触れたこの丘が境になってメキシコまで続く広大なソノラ砂漠に踏み込んだと云う事です。
この様に地形などの一寸した変化を肌で感じられ、好きなところで車を止められるのが田舎道を走る特権です。 -
こんな具合にビッシリ生えています。このサボテンは映画や漫画で西部と云うと出てきますが、実はメキシコ国境近くの南部でしか見られません。アメリカ西部劇の原風景といえるモニュメント・バレーの近くに実はこの巨大なサボテンは存在しません。明らかにユタ南部とわかる画面の中にこのサボテンが出てくる映画もありますが、その場合はわざわざこの方面から運んだと云う事です。
また、OK牧場の決闘など有名なツーム・ストーンやツーソンなどがロケーションの設定になっている場合にこのサボテンが見られるのは正しいです。 -
直ぐに大きな人造湖が見えてきました。ルーズベルト湖です。サボテンの林と巨大な湖のコントラストがシュールです。湖の畔にはボート遊び用の施設が所々あります。
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その湖の直ぐ近くにトント国定公園がありました。モンテズマ・キャッスルに良く似た遺跡が在ります。違う点はあちらは大きな木に恵まれた川沿いの崖の中腹にありましたが、こちらは湖(多分当時は川)を遠望する山(写真正面)の中腹に作られていることです。
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流石にソノラ砂漠の一角でサボテンも豊富です。
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こちらはテディー・ベア・カクタスと呼ばれるサボテンです。見れば解りますよね。ただ、その可愛い見た目と名前とは裏腹にオッソロシイほど強烈な棘を持っていて、その上に一旦刺さると本体から簡単にもげて刺さり続けて抜くのがとても難しいと云うとても厄介で曲者な“クマちゃん”です。
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こんなロケーションです。マ、此処に限らず、モンテズマ・キャッスルもメサ・ベルデも、ホブン・ウィープも、キャニオン・デ・シェイも、その他ドール・ハウスや名も知らぬ小規模遺跡などアナサジ・プエブロ系の遺跡の多くは崖の中腹の洞窟を利用します。勿論、チャコ・キャニオンやアズテク、メサ・ベルデの初期やホブン・ウィープの一部、ナチュラル・ブリッジ付近の遺跡やユタのボールダーのアナサジ州立公園など平場に作られるものもありますが(トゥジグート等もこちらと言えるかも)、それでも“中腹”の方が多いように思えます。不便でしょうに・・・
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近くで見るとこんな感じです。
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遺跡からの眺望は正に絶景です。日陰で風通しも良く住み心地はとても良かったでしょうね。
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中は地形を巧みに利用して作られています。私のシャツと帽子が脱ぎっ放しな所を見るとどうも上半身裸でうろついていたのでしょうね。マ、人っ子一人居ないところですし、結局、訪問中はビジター・センターのレンジャー以外に誰も居ませんでした。
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壁に付帯している金属の棒のような物は補強用です。風化が進んで脆弱に成っているらしいです。
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ウマ〜ク日陰になるように洞窟を利用しています。多少不便でも雨漏りもないし、冬の寒さ夏の暑さを和らげる効果は大きいでしょうね。もっとも冬はそれほど寒くは成らないでしょうが。
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さあ、一路ツーソン(サグワロ国立公園)まで南下です。白線の横に刻んである小さな切込みはランブリング・ストリップと言ってこの上にタイヤが乗ると大変な振動と共に大きな音がします。居眠り運転防止用です。
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道に迷いつつも頑張ってサグワロ国立公園に着きましたが“何処が公園か良く判りません”。標示に従って進むと集落に着いたり、住民に訊くと「ここがサグワロ国立公園です」と言われたり・・・ましてや国立公園なら当然ある筈(絶対ではないことも後ほど判明)のキャンプ場も判らず、何度も行ったり来たりしてやっとビジター・センターを見付けて訊いてみたら「公園としてのキャンプ場はないが直ぐ近くにある」と・・・行ってみたら結局それが他の国立公園付属のキャンプ場と実質的には変わらずと・・・何か不思議な国立公園です。マ、ここでキャンプです。夕方になると鳩の鳴き声が煩いです。明朝一番でこの公園の“謎”を探ってみましょう。
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