2013/01/30 - 2013/02/08
2位(同エリア91件中)
tymyさん
イエメンのソコトラ島。
イエメン本土から200kmほど南下した洋上にうかぶ群島の一つ。東西に約100km南北には約40km、人口約5万人。「インド洋のガラパゴス」と称される独特の生態系を持つこの島は、世界遺産にも登録されている。
そんなソコトラ島の奇観を代表する植物の両横綱といえば龍血樹とボトルツリー。その二つがニョキニョキ生えている不思議な眺めをこの目で見ようと、遙々こんなトコまで行ってみた。
滞在は2泊3日の短い時間だったけど、期待通りイヤ期待以上の思い出を残してくれた辺境のヘンテコ島でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ソコトラ島へのアクセスは、イエメンの首都サナアから出ているフェリックス航空かイエメニア航空で行くのが一般的。
僕は日本でフェリックス航空のHPから予約しました。
しかしこのHPが曲者で、何故か支払いまで進めず予約の完了までどうしてもいけない!
仕方ないから翻訳ソフトを駆使してメールで何とか予約させてくれと送信。すると返事が来て予約はOK、でも支払いは31日までにフェリックス航空の事務所で宜しく〜みたいな事いってきた。
31日はイエメンに到着する日。それなら大丈夫だろうと心はすでにソコトラ一直線!
31日に予定通りサヌアの空港内事務所にて支払い完了、そして予約も完了!フライトは翌々日。 -
サヌアの空港には朝の5時30分ころに到着。
荷物チェックをして待合所に行くと、そこには日本人ツーリストの姿が。
声をかけると彼は世界一周の途中で、イエメン本土は危険だと判断したがソコトラ島だけは大丈夫そうなので来てみたとのこと。
とりあえずソコトラ島まで一緒に行くことになった。
言葉が通じる人がいると何と心強い事か。
そして2013年2月2日朝9時25分定刻通り、ソコトラ島上陸!! -
小さな空港のターミナルはのんびりしております。
荷物は早めに受け取らないと、ボテッと落ちてほったらかしにされます。 -
ソコトラ島の空港は島内最大の街ハディボ近くにある。
海に向かって延びる滑走路。その先の海はエメラルドグリーン!
浜風が強く、飛行機はゆらゆらとバランスをとりながらやってきます。
この島への空路は夏の間は強風のために殆どの便が欠航となってしまうそうです。
空港は小さなターミナルがぽつんとあるだけで、売店やバス乗り場もないのだ。
僕は荷物を受け取ると、手配していたドライバーが名前を書いた紙を持って近づいてきた。 -
イエメンに入国してから3日目。
やってきましたソコトラ島。
ハディボに向かう道中、海の色を見ただけで気分は大盛り上がりっ!
空港で出会った日本人T君も同乗して一緒に町まで。 -
お〜っ!
第一ボトルツリー発見!
ドライバーも気を利かせてクルマを停車。
早速写真撮りまくるのだ! -
ハディボの町は想像よりもかなり小さな町だった。
メインストリートの両端にホテルがあり、あとは小さな商店がぽつぽつとあるだけ。
T君は僕が利用している旅行代理店のスタッフと話をし、一緒に回れるか予算と日程を調整。結果、2泊3日の僕のツアーに同行することとなったのだ。 -
食事を済ますと、早速出発。
最初に向かうは龍血樹ニョキニョキスポットのディクサム(Diaksam)から。
いきなりのメインイベントにテンションもレッドゾーンへ! -
海沿いの道から左に折れ、急勾配の道をぐんぐん進んでいく。
あっという間に海岸線は遙か下に。
荒れ果てた岩場ばかりの山の中をクルマで突っ走る。
と、向こうの山にちらっと龍血樹らしきシルエットが見えてきた。
騒ぐ後部座席の日本人にドライバーは苦笑い。
その顔にはまだまだこれからだから落ち着けよと書いてあるように見えたのだ。 -
ドライバーの顔に書いてあった通り、道路の左右にも龍血樹が現れてきた。
おおおっ!ついにきたーーー!
ちょっと進んではクルマを止め、又々進んでは撮影しまくり! -
しばらく走ってクルマは指示もしないのに停車した。
ドライバーは彼方の山にたくさん生える龍血樹を指さし「ディクサム」と言ってニッコリ。
龍血樹ニョキニョキポイントのディクサム目指し、我々は荷物を持ってその山を目指した。 -
歩き始めてすぐに感じたのだが、遊歩道があるわけでも看板があるわけでもないこの場所を、如何に進めばよいのだろうかと。
遠くに見える山の上には龍血樹がたくさん生えている。
とりあえずそこを目指して歩け歩け! -
そしてついに山の頂上に到着!周りは龍血樹だらけだ!すげぇっ!
それにしても観光客どころか地元の人間も全く見かけない。
山羊がウロウロしているだけなのだ。 -
龍血樹の幹をよく見ると、ぼこぼこと穴が開いている木をよく眼にする。
山羊がかじった跡らしい。また、龍血樹の名の由来でもある赤い樹脂は薬にもなっているようで乱獲が問題視されている。このままいくと絶滅が危惧されるほどやばい状況のようだ。
地面には朽ち落ちた龍血樹の枯木がたくさんあったのも気になる光景だ。 -
3時間近く山をウロウロし龍血樹を堪能した!
同じ地球にこんなへんてこな木がある場所があるなんて、そしてそこにいることの不思議な感覚。
ソコトラ島来た甲斐ありっ!! -
すっかり満足した我々は、今夜の宿となるキャンプ場に向け再び海岸線のルートをひた走っていた。
ふと砂浜を見るとそこには無数のちいさな山を発見。直ぐに近づいてみるとそれはカニの住処だったのだ。
ふもとの穴をのぞくと黄色い陰がちらりと見える。
この無数の山一つ一つにカニが入っているのだ。
でも保護区だから捕まえるのはNG、もちろん食べちゃダメ。 -
キャンプ場と聞いていたのでテントに寝袋を覚悟していたのだが、行ってみると海辺にちょっとした小屋が見える。
中にはベッドもあり電源まで完備。 -
食事付きのツアーだったので飲食の心配は無用。
でもやっぱりビールは置いていないのだ。
満天の星空をみながら一杯やりたかったが仕方ない。
食後は波の音を聞きながら早めの就寝、気持ちよく寝られました。 -
朝日と共に起床。
何と自然と一体化したような健康的な生活リズムであろうか。 -
アルハービーチ
強い浜風で飛ばされた砂がかなりの高さまで積もっている。
写真ではよくわからないが高さは30m以上は軽くあるのではないか? -
砂山と化している丘をずんずん登っていくとかなり遠くまで見渡せる。
遙か下に見える海も真っ青でこれまた絶景。 -
龍血樹と並びソコトラ島を代表するへんてこ樹木ボトルツリー。
至る所に生えているが比較的群生しているので、ポイントを見つけるとあれもこれもと見たくなり気付くと結構時間が過ぎていたりするのです。 -
このボトルツリーは岩の割れ目に根を生やしたり、険しい山の斜面に生えていたりするので、クルマから目をこらしていいかたちのボトルツリーを探すのが面白かったりするのだ。
-
掌にのるほどの小さな木から見上げるほど成長した木まで様々なボトルツリーを眼にすることができます。
丸っぽくかわいらしい木と写真のようなシュッとした感じの木の二種類は恐らく種類が違うのだろう。 -
ディハムリ(Dihamri)
岩場が多いこの辺りは絶好のシュノーケリングポイント。
魚が逃げない!手を伸ばせばすぐそこにたくさんのお魚たちが泳いでる。
誰もいない海を泳ぐのは気持ちイイ〜! -
ちょっと泳いだだけで四十肩が悲鳴を上げる!
おとなしく浜辺でごろごろしていると、地元の漁師が手に何かを持って近づいてきた。
ん? そ、それはっ!ロブスター君ではないですかっ!しかもデカいっ!
値段を聞くと日本円で一匹約900円!!
即決です! -
焼いてもらったロブスター。
身がつまってプリップリ!
もう一匹買えば良かったと思ったくらい旨かった! -
ハディボ近くの海岸にソ連軍が放置していった戦車。
全体は錆に覆われているけどキャタピラもついていて今にも動き出しそう。 -
この日の宿はTAJ Socotra Hotel
ソコトラ島ツアーを共にしたT君と最後に乾杯したくて町中ビールを探し回ったけど、どこにも売って無くて結局ノンアルコールビールで乾杯。
僕は翌日イエメン本土に戻るが、T君はあと一週間この島に残って色々まわるようだ。 -
ハディボのメインストリートには土産店など一切ありません。
唯一この蜂蜜屋さんで売っている商品がお土産になるのです。
しかしこの日の陳列物はメインの蜂蜜はなく、木でできた大きめのスプーンと島で精製された塩、龍血樹の樹脂でした。 -
ソコトラの空港では飛行機が来るときだけカウンターが開きます。
この日は風が強くフライトが無事出るのか心配だったが、それは杞憂に終わり少しの遅れで出発できました。 -
さらばソコトラ島。
このへんてこなすばらしき島。
サヌアに戻ったら今度は近郊の町を巡るのだ!
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この旅行記へのコメント (5)
-
- namikaさん 2015/01/11 04:49:12
- ソコトラ島の写真素敵ですね!!
- ソコトラ島にとても行ってみたいです。
とてもきれいな写真でソコトラ島のお話を読むことが出来て嬉しかったです。
女性の一人旅は絶対危険!と言われイエメンには足を踏み入れられません…
でも、いつかきっとソコトラ島に行けることを夢見ています。
- tymyさん からの返信 2015/01/12 20:59:45
- RE: ソコトラ島の写真素敵ですね!!
- namikaさん
メッセージありがとうございます。
早いものでソコトラ島の旅からもう二年以上の月日が経ちました。イエメンの情勢は相変わらず、いいえ、当時よりも悪化しているかもしれません。
いつか安心してイエメンそしてソコトラ島に行ける日が来ることを切に願います。
ソコトラ島は写真では伝えきれない魅力がたくさんあります。
機会があればソコトラ談義で盛り上がりましょう!
では。
> ソコトラ島にとても行ってみたいです。
> とてもきれいな写真でソコトラ島のお話を読むことが出来て嬉しかったです。
> 女性の一人旅は絶対危険!と言われイエメンには足を踏み入れられません…
> でも、いつかきっとソコトラ島に行けることを夢見ています。
>
- namikaさん からの返信 2015/01/13 01:14:44
- 旅気分にひたれました。
- tymyさん
行ってみたい所の投稿が重なっているので、tymyさんの投稿記事にはまって
読みふけっていました。
なんだかいろんなところに旅行に行った気分になれました。
イエメンとウユニ岩塩湖は風景が美しいですね!!
ソコトラ島はもちろんの事、マダガスカルにも行ってみたい…
竜血樹やバオバブの樹をこの目で見たいと思いました。
素晴らしい旅の投稿、また期待しています!!次はどこに行かれるのか楽しみです。
機会があればぜひ、旅のお話を聞かせてください(^^)
> namikaさん
> メッセージありがとうございます。
> 早いものでソコトラ島の旅からもう二年以上の月日が経ちました。イエメンの情勢は相変わらず、いいえ、当時よりも悪化しているかもしれません。
> いつか安心してイエメンそしてソコトラ島に行ける日が来ることを切に願います。
> ソコトラ島は写真では伝えきれない魅力がたくさんあります。
> 機会があればソコトラ談義で盛り上がりましょう!
> では。
>
>
> > ソコトラ島にとても行ってみたいです。
> > とてもきれいな写真でソコトラ島のお話を読むことが出来て嬉しかったです。
> > 女性の一人旅は絶対危険!と言われイエメンには足を踏み入れられません…
> > でも、いつかきっとソコトラ島に行けることを夢見ています。
> >
-
- belleduneさん 2013/05/21 09:41:01
- ボトルツリー、面白いですね!
- tymyさん、イエメンに行かれたんですね。まだまだ危ないと思って、行く人は少ないでしょう。
でも、この島は昔のままで、良いところですね。もう一人の日本人の方は、あと1週間滞在して、のんびりされるのでしょう。癒される島なんですね。
特にこの木に咲いたピンクの花が綺麗です。他の写真で、花が咲いているものが無かったのですが、方々に見られたのでしょうか?
無事に帰国されて、良かったです。
またお邪魔します。
- tymyさん からの返信 2013/05/21 17:22:35
- RE: ボトルツリー、面白いですね!
- bbelleduneさん
メッセージありがとうございます。イエメンはまだまだ観光するには早いのかもしれません。他国の観光客もかなり少ないです。ましてやソコトラ島にいく人はもっと少なくまさか日本人に会うとは!
ソコトラは開発も余りされておらず辺境といっていい場所でした。できれば長期で滞在したい島ですね。写真のボトルツリーは花をつけるには少し早い様で、ピンクの花を見つけた時は車を急停車させ駆け寄ったほどです。
もしイエメンにいく事があればぜひソコトラへも足を伸ばす事をオススメします。
ではまた!
> tymyさん、イエメンに行かれたんですね。まだまだ危ないと思って、行く人は少ないでしょう。
> でも、この島は昔のままで、良いところですね。もう一人の日本人の方は、あと1週間滞在して、のんびりされるのでしょう。癒される島なんですね。
> 特にこの木
に咲いたピンクの花が綺麗です。他の写真で、花が咲いているものが無かったのですが、方々に見られたのでしょうか?
> 無事に帰国されて、良かったです。
> またお邪魔します。
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