幸福のアラビアは彼方に＠イエメン

2006/06/06 - 2006/06/10

海外へも行けない昨今なので、14年以上前の旅の写真を引っ張り出してみます。
この時はフィルムカメラを主にしていたので主要観光地は全てフィルムで撮影しており、こちらにアップするデジタルデータはそれ以外の画像となります。またデジカメ写真は少ししかなく昔なので画素も荒いのですが、現在内戦下にあるイエメンに観光で行けた頃の様子を感じ取って、イエメンに思いを寄せていただけたら―と思います。
　表紙写真↑シバーム(砂漠の摩天楼のシバームではない)ですれ違った山羊飼い兄弟　

　書籍で完全版も出しています「バックパッカーじゃないけどさ」↓
https://item.fril.jp/30ea1204bd87139a67582d23fbab3e88

エリア その他の都市(イエメン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

サヌア旧市街　築1000年の建物もあるとか。
女性は全身黒で目だけ出すアバヤをまとっているが、柄の布の人は民族が違うとか聞いた。

男性は白いトーブというアラビア服に腰にジャンビーアという短剣を差す(実際使う剣ではなくあくまでアクセサリー)ジャケットを羽織るのがおしゃれさん?

大人も子供も出会うと実に人懐っこく寄ってくる。小さい子が話しかけてきたが言葉が解らないので一応英語で返すと「大変だ!何か聞いてる!」とばかりに解る人を呼びに行く。なんてピュア。ー話しかけられたから返しただけなんだが…

高齢イエメンメンがよく街角でたむろしている。

ホテルの屋上から。旧市街特有のクッキーで作ったような見た目の家が並ぶ。な～んて素敵なんだ。

どこでも問題なのがゴミね…燃やせないゴミの処理がなされていないようだ。

移動途中の街。道行く人が「おっ!ヤパーニ(日本人)やんけ」と笑いかけてくる。よく見てるなぁ。

サヌアから車で3時間程、“ハジャラ”に着く。　
ご飯はスパイシーでもなく割と薄味。バランスの良い健康的な食事だった。

男が集まる所には合法の葉っぱ“カート“在り。わっさと積んで皆でちぎって頬張る。口にどんどん溜めてホッペをパンパンにして噛み続ける。覚醒？リラックス？作用があるそうで私もガイド氏に進められて一緒に噛み続けたが分からなかった。

朝散歩。前日の夕方この辺を散歩してたらあっという間に子供が20人くらい囲んできて保育士状態になった。子供はあまり得意じゃないが皆素直で可愛くて言葉が通じなくても良い子達で「子供も悪くないな～」と思っちゃった。

女の子が佇んでいた。スカートを履いているが子供といえどもイスラム女、厚地のズボン下を履いて脚をカバー。

ホテルの朝食。奥のパンはインドのチャパティみたいな感じで手前は素朴な卵焼き。＆トマトシチューみたいな汁物、瓶のジャムは皆でほじくる。

中央の建物が泊まったホテル。散歩してると近所のおじさんがカートをくれた。

何も無さそうな道をアバヤ姿の女性がどこかへてくてく歩いて行く。水汲みかな?学校かな?

途中の道から。日本では考えられない程乾いた山々。

民族衣装と古い建物。停まってる車がラクダだったら時代が分からなくなるね。
この後砂利道どころかオフロードの様な所を1時間程走った。

移動中の喫茶店。この辺の人は腰布を巻いたスタイルが多いんだな。コップに注いだ熱々のお茶に「あちっ!」とやってるとすかさずアルミの皿をよこしてくれた。こんな店なのに気が利くね～

通りがかりの町の病院。ガイド氏が中まで見学に連れて行ってくれた。誰も居なかったが…この設備でどうにかなるのか？いやどうにかするんだろうな…

“マフィート”到着。　
何かの集会があるらしく女性だけがぞろぞろと一つの建物に向かって行ってた。たまに「あ!ヤパーニじゃないの！」と握手を求められた。

路地裏で子供と鶏が同等に遊んでる。　この夜、ホテルがちょっとの間停電になって焦った。

翌日ガイド氏が腹だか胃だかが痛くて辛そうだった。一応私の持っていた薬を飲ませたが…あまり効いてないようだ。私が自由行動している間、マッサージ(?)のような治療をしてもらってた。

緑の池(?)のある町(名所ロック・パレスに近い)。テレビ局が取材をしていてそれを見に集まる人々。

サヌアに戻ってきた。町の方が外出する女性が目に付くな。

夜のサヌア。一人で歩いてみたが治安の悪さは感じない。

電力の供給は十分でないようだが、こんな夜市みたいなのが沢山出てる。灯りが無く闇の中で何を売ってるのか見えないような店もあった。

カートを売る男達。楽しそう。

仲良しおじさん。「千年前から時が止まった街」と云われるイエメン。アラブ最貧国とも言われるが他には無い魅力溢れる所だった。
出会った人達はどうしているんだろうか。早く内戦が終わり、穏やかな日々が来ますように…
　終わり