2013/02/02 - 2013/02/02
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ぺこにゃんさん
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京都では節分に「四方参り(よもまいり)」といって,北東の吉田神社,南西の壬生寺,南東の八坂神社(または伏見稲荷大社),北西の北野天満宮へお参りする風習があります。
四方参りには深泥ヶ池からやってきた鬼は北東の吉田神社に出ます。
そこを追い払われて次に向かうのが南東の八坂神社。
ここも追われて次に逃げ込むのが南西の壬生寺。
またまた追われて最後に北西の北野天満宮に来るのだそうです。
そして北野天満宮では鬼を追わずに末社の福部社の中に鬼を閉じ込めてしまうのです。
節分には1日早い2月2日でしたが,各地で節分行事が行われていたので,駆け足で回ってきました。
訪れた順番はわけありで,北野天満宮→壬生寺→吉田神社→八坂神社です。
旅行記では特に吉田神社の節分祭について,詳しく触れています。
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去年は壬生寺と八坂神社の二ヶ所を回っただけだったので,今年こそ四方参りを成し遂げてやろうと思っていました。
ところが2/3に予定が入ってしまい,節分の前日2/2に行くことに。
ん〜,盛り上がりに欠けてしまったなぁ。
で,最初に訪れたのは北野天満宮です。
順番どおりならば,吉田神社からスタートすべきなのですが,いろいろと都合があるのです。 -
朝方まで雨が降っていたためか,朝8時過ぎですけど参拝客が誰もいません。
こんなに静かな北野天満宮は初めてかも。 -
道中,梅苑をチラッと覗き見。
全然咲いていないです…
1月は寒かったからな〜 -
どんどん行きましょう。
楼門をくぐって中へと入ります。 -
梅のつぼみは膨らみつつあるので,もう少しといったところでしょうか。
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社殿に到着。
ここまで見事に誰にも会わず。
多いときには行列ができることもあるんですけどね。
心静かにお参りできて良かったです。 -
北野天満宮では節分前日のイベントは何もないです。
お参りをすることに意味があるので,それで十分なのでしょうけど,やはり物足りない…
せっかくなのでちらほら咲いている梅でも撮ってみました。 -
ちらほらどころか1輪,2輪といったところです。
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社殿西側にはロウバイが咲いていおり,見頃を迎えていました。
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青空をバックに撮るのもいいですけど,雨に濡れた花もなかなか良いものです。
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ところで,ロウバイは漢字で書くと蝋梅で,ロウバイ科ロウバイ属に属します。
一方,ウメはバラ科サクラ属で違んですね。
名前に梅がついているので,てっきりウメの仲間だと思っていました。 -
北野天満宮はこれにておしまい。
次の壬生寺へと向かいました。 -
9時30分ごろ壬生寺に到着。
京都御所から見て,鬼門の位置にあるのが吉田神社,裏鬼門の位置にあるのがここ壬生寺です。
なので,吉田神社と壬生寺を合わせて訪れる人が多いです。 -
壬生寺で有名なのは「壬生狂言」と「新撰組」。
壬生狂言は節分の期間中,無料で見ることができ,人気が高いです(写真撮影不可)。
新撰組は…すみません,興味ないのでコメントのしようがないです。 -
さて,壬生寺の節分といえば炮烙(ほうらく)と呼ばれる素焼きのお皿が有名です。
参道のあちこちで売られています。 -
相場は1枚500円前後。
これに筆で氏名・年齢・性別を書きます。
名前等を書くことで身の穢れを炮烙に移すのだそうです。 -
奉納された炮烙は,4月に行なわれる壬生狂言の中の「炮烙割」で使用されます。
約1000枚の炮烙を一斉に割るという豪華な演目です。
炮烙が割れることによって奉納した人の厄が落ちるそうです。 -
壬生寺はささっと退散。
次は吉田神社へと向かいました。 -
吉田神社に到着したのは10時過ぎ。
参道に並ぶ露店も準備を終え、早くも賑わっていました。
800店もの露店が立ち並ぶ…と吉田神社のHPに書いてありますが,せいぜい200店ぐらいじゃないかな。
表参道と境内以外にもあれば別だけど。
期間中ののべ店舗数なら理解できます。 -
吉田神社の節分は,京都の節分で一番有名といっても過言では無いでしょう。
2/2の疫神祭(えきしんさい),追儺式(ついなしき),2/3の火炉祭(かろさい)を祭儀とする節分祭は室町時代から続いています。
鬼やらい神事ともいわれる追儺式は午後6時から。
そんなに遅くまでは居られなかったので,節分の雰囲気だけ紹介させてもらいます。 -
さて,吉田神社は神楽岡とも呼ばれる吉田山に位置しています。
本社も階段を上った先にあります。 -
三の鳥居前に設置された八角柱型の構造物,これが節分当日の火炉祭で用いられる火炉です。
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ここに参拝者が持参した古い神札が納められます。
午後11時,火炉に浄火を点じ焼き上げ,火焔が天に冲する時,春(立春)が訪れます。
参拝者には,その炎が無病息災をもたらし新春の幸運を授けるといわれています。 -
火炉にはこんなものも。
燃やされるのね… -
清和天皇の859年に,中納言藤原山陰が吉田の地に,藤原氏の氏神である大和の春日神を勧請したのが吉田神社の始まりです。
祭神は建御賀豆知命,伊波比主命,天之子八根命,比売神の四神です。
奈良の春日大社と同じですね。 -
春日の神は鹿に召されてやってきたという縁起にちなんで,境内には神鹿坐像があります。
参拝者になでられてツルツルになっていました。 -
本社脇では、御神楽の奉納が行われていました。
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境内では抽選券付き福豆(200円)が売られています。
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これがその福豆。
飛ぶように売れていきます。
3日には売り切れていたらしいです。 -
私も1つ購入しました。
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景品はこちら。
境内の片隅にずらっと並べられています。
抽選は後日あるみたいです。
ちなみに一番高価なものは車です。
すごいなぁ。 -
こんな景品もありました。
でっかい白蛇。
後ろにある椅子と比べてもらえれば,その大きさがわかると思います。 -
大元宮へ向かう途中にある菓祖神社へと立ち寄りました。
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果物の祖と言われる橘を日本に持ち帰ったとされる田道間守命と,日本で初めて饅頭をつくったとされる林浄因命の2神を菓子の祖神として祀る社です。
多くの菓子業界の方々から信仰を集めています。
確かにのぼりには菓子メーカーの名前が多く見られました。 -
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ここでは豆茶の無料接待が行われていました。
この日は気温が高かったので,熱いお茶はちょっとね…ということで遠慮させていただきました。 -
大元宮に到着。
このときには青空が見えるぐらい天気が回復していました。
天神地祇八百万神を祀る大元宮を中心とし,伊勢二宮をはじめとする全国の延喜式内社3132座を奉祀しています。
普段は入ることができませんが,正月や節分など特別な日は入ることができます。 -
本殿(重要文化財)は平面上八角形に六角形の後房を付けた珍しい形をしています。
要するに八角形の建物に六角形の部屋がくっついています。
(参拝客を避けて撮ったら変な構図になってしまいましたね…) -
他にも面白い点があります。
例えば千木は南側が内削ぎ,北側が外削ぎになっています。
(先端が垂直or水平) -
勝男木が南側は丸三個重ねで三ヶ所,北側は角二個重ねで二ヶ所…というようにいろいろ見どころはあるのです。
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節分祭の期間中,本殿前には厄塚(やくづか)と呼ばれるものが設置されます。
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参拝者の厄を負するという節分信仰の中心をなすものです。
厄神や心に潜む鬼を塚に封じ込め、社殿と繋がった注連縄により八百万の神との感応を願って一年の健康を祈るものであります(HPより)。 -
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黄金四つ目の怖い形相の置物が置かれていました。
これが追儺式で鬼たちを追い払う役目を担う方相氏です。
手には矛と盾を持っています。 -
本殿の周囲を囲むように,全国の延喜式内社3132座を奉祀しています。
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これだけの数をどうやって祀るのか不思議に思っていましたが,地域ごとにまとめて祀っているのですね。
例えば河内国113神,和泉国62神といったように。
これらを全部足すと3132になるのでしょう。
今度計算してみようかな。
ちなみに最も多いのは出雲国らしいです。
何となく納得ですね。 -
それぞれの社殿の前には鏡餅が置かれていました。
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見るところは見たので,境内をぶらぶらと歩きます。
吉田神社を創建した藤原山蔭を祀る山陰神社の前に,河道家のれん会のお蕎麦屋さんが出店していました。 -
ずらーっと並んだ「年越しそば」の文字。
大晦日でないのになぜ?と思うかもしれませんが,節分は冬と春の分れの日,つまり新しい1年の始まりの日と位置付けられているから,年越しそばを食べるということです。 -
こういうのは経験が大事ということで,食してみることに。
メニューは一つのみ。
温かいお蕎麦に,刻み海苔にわさびが入っています。
わさびは珍しいかなぁ。
ただ,量が少ないですね。
30秒ぐらいで食べてしまいました。 -
境内を彷徨いながら鬼がいないかな〜と探していたのですが,出会えませんでした。
節分らしい写真が撮りたかったのですけどね。 -
「鬼ころし」というお酒。
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聖護院八ツ橋のお店に飾られていた鬼のお面。
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生八ツ橋・鬼というのもありました。
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節分といえば,イワシですね。
1匹200円の相場が高いか安いかわかりません。
子供のころ,魔除けのため庭にイワシの頭をさしていたら,飼い猫がそれを取って食べるということがありました。 -
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行列のできていたお店もありました。
写真は出町のたい焼き。
聞いたことはなかったのですが、節分になると現れるらしい?
1匹150円なり。 -
京都大学正門前にも露店が立ち並んでいました。
土曜日だったので学生が少なかったです。
後期試験の勉強で忙しい時期なので、祭に浮かれるわけにはいかないでしょうけど。 -
天気も良くなったこともあり、歩行者天国となった東一条通はご覧のとおりの人出。
お祭り騒ぎが好きな人は楽しめますよ。 -
最後は八坂神社です。
13時から先斗町歌舞会の舞踏奉納があるので,それに間に合うようにやってきました。
四方参りの順番がめちゃくちゃになったのは,この舞踏奉納を見るためです。 -
まずは本殿にお参り。
白蛇の絵馬が可愛かった。 -
そして福豆を購入(300円)。
ハズレなしの福引付きです。 -
今年の豪華景品はこちら。
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さらにはこんなものまで景品に!?
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で,福引で当たったのはこちら。
自転車…の下に置いてあるドレッシングです。
まあ,そんなものでしょう。 -
舞踏奉納は本殿南側の舞殿で行われるのですが,物凄い人!
ほとんどの人が,舞踏奉納よりもそのあとに行われる豆まき狙いです。
今年は土曜日ということもあってか,去年よりも人が多いです。
五重,六重にも人垣が出来上がっており,この時点で私は豆ゲットをあきらめました… -
先斗町歌舞会の芸妓さんが登場。
立方は二名です。 -
演目は「梅にも春」です。
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舞踏奉納が終わり,いよいよ豆まきです。
周囲が殺気立ちます。 -
「こっち,こっち!」と声が上がります。
需要に対して供給が圧倒的に少ないので,自分のところに飛んでくればラッキー。
私は,はなからあきらめていたので,もちろん成果ゼロです。 -
北野天満宮から始まり,壬生寺,吉田神社,八坂神社とまわり,四方参りを成し遂げました。
来年こそは節分当日に訪れたいものです。
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