2013/01/20 - 2013/01/20
198位(同エリア266件中)
WT信さん
大阪に帰る途中、神戸の手前に須磨はある。
奥の細道で芭蕉は敦賀湾の立石岬の東南にある、色が浜を訪ね、「寂しさや 須磨にかちたる濱の秋」と詠む。
義弟にその話をしたら、寄ってくれることになったのが須磨の”現光寺”。
入り口の石段の下に”源氏寺”と刻まれた石碑があり、手前の案内板によると、この石碑は”源氏寺碑”といい、石碑の裏側に刻まれているのは源氏物語の須磨の巻の1節らしい。
なめらかな坂を登ると、正面に本堂、その右手に、芭蕉が泊まったともいわれる”風月庵”があり、その右手前に、芭蕉の三段切りの名句として知られる句碑が建っている。
見渡せば ながむれば 見れば 須磨の秋 芭蕉
他にも正岡子規の句碑もある。
読みさして 月が出るなり須磨の巻 子規
またこの辺りから「川東左右関所」と刻まれた石が発見されたため、須磨の関があったとされ、案内の石柱がもあった。
本堂自体は1995年の阪神・淡路大震災によって倒壊し、現在は再建された新しい御堂。
訪れた敦賀の色が浜もそうだったが、まして真新しい御堂を前にして”寂しさ”を感じ取ることはとてもできない。
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- 家族旅行
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