2012/12/27 - 2013/01/05
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planetgingaさん
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2013年1月2日、
キリマンジャロ登頂を目指すアタックの日、深夜12時キボ・ハットを出て山頂を目指す。
ヘッドランプを付けての半徹夜登山は初めての経験である。
登山中、歩きながら居眠りしていたり、眠りながら歩いたりしていた。
夕方に山小屋のホロンボ・ハットに付くまで何と16時間の歩行、よく歩いたものだ。
今までリュックを背負い一日16時間も歩いた経験はない、これからもこんな長時間歩くことは多分ないだろう。(歩いた総距離は正味5日間で68kmにも及んだ。)
写真はアフリカ大陸の最高峰キリマンジャロ5895m(タンザニアにある。)
この氷河は2020年までに地球温暖化の影響で消滅すると言われている。
何とか人類の英知で、後世にこの姿を残せないものだろうか?
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 航空会社
- エミレーツ航空 エジプト航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
登山道から見たキリマンジャロ(キボ峰)の全容。
山頂左手に氷河が見える。
この付近で標高4500mぐらいだろうか。
高山病の症状が現われる高さになってきた。 -
キリマンジャロ頂上部のギルマンズポイント(5685m)より。
最高地点は向こうに見える、ウフルピーク(5895m)だが下山の時間制限もあり、私も含めメンバー3人は体力の余裕はあったものの、残念ながらこの地点までとなった。
ここまで到達すれば登頂したことになり、登山証明を受けることが出来る。 -
キリマンジャロ頂上部から見た、火口付近。
ここはアフリカ大陸で一番高い所、もちろんヨーロッパ大陸を含めても一番高い。
1万2000年前から存在してる現在の氷河は、あと数年で消え去ろうとしている。
地球の温暖化が原因で、まさに風前の灯である。 -
山頂付近の氷河。
写真をズームアップすれば右手に氷柱が見えます。
高さは30m〜50mぐらいだろうか。 -
若い頃も含め、今までの登山経験のなかで、今日のアタック日の行程が一番きつかった。
ミッドナイト登山の開始から始まり、夕方4時に山小屋に下山するまで何と16時間、
まさに健脚向けのコース設定である。
年間何十人かが死亡するのもうなずける。 -
なんだか霧が立ち込めてきた。
キリマン(霧満)ジャロと言う名はここから付けられたのか? -
人類発祥の地、アフリカ大陸!
ここ東アフリカのジャングルの樹の上で生活していた人類の祖先である猿人が、約30万年前、新天地を求めサバンナに向かって二足歩行で歩き始め、ヨーロッパ、アシア、オセアニア、南北アメリカ大陸へと何万年もかけ世界中に散らばって行った。
そんな悠久の昔に想いを馳せると、何だかアフリカには夢とロマンが満ち溢れて
いるような気がする。 -
ギルマンズ・ポイントでの記念撮影。
チーフガイドのジェイムスとサブガイド。 -
キリマンジャロの前方にそびえるマウェンジ峰(5120m)
この山は鋭く切り立った山容をしており、登るにはロッククライミングの
技術が必要とされる。 -
日本の山で言うと、北アルプスの剣岳に感じが似ていて、険しく男性的な山である。
-
頂上付近から眼下に広がる雲海。
遥か下に今日の出発点になった山小屋のキボハットが確認できる。
酸素が半分しかない中、よく登ってきたものだ。
辛くて苦しい地点だが、
あともう少し頑張ろう。 -
やはり6000m近くある山はきつい。
日本の山だと1000m登るには3時間半ほどで登れるが、
ここではゆうに倍は時間がかかる。
酸素が薄いので動作が緩慢になり、自分でも歯がゆくなる。 -
1月2日のサンライズ。
連続2日朝陽を拝めた。
この山は本当に気象の変化が激しい。
一日に3回も雨具をリックから出したり入れたり、
また寒暖の差も激しいので、衣服を脱いだり着たり忙しく、
本当に大変である。 -
標高5500m付近、山頂近くから見た日の出。
何か巨大な竜巻のようにも見える。
もうこの辺りでは自分自身ふらふらだった。
セコンドからタオルを投げられたら、TKOだったかもしれない。 -
砂漠の様な乾燥地帯を縦列を組んで三泊目の山小屋(4700m)を目指す。
先頭と最後尾に現地ガイドが付いている。
この辺りでは皆疲れているのか、高山病の症状が出ているのか余り
口を聞かなくなってきた。 -
キリマンジャロの全容。
写真右下に山小屋(キボハット)が確認できる。
そこから山頂までの高さは約1000mぐらい。
マラソンで言えば35kmあたりか、ここからがいよいよ胸突き八丁に差し掛かる。 -
登山道からのキリマンジャロの眺め。
この山では、一日で四季が巡ってくる。
春、夏、秋、冬と。体調を整えるのに大変苦労する。 -
キリマンジャロは一見誰にでも登れそうに見えて、実際は誰もが登れるという
訳ではない、そんな簡単な山でない、中々手ごわい相手である。
日本人が海外の山で登ってみたい一番人気の山、それがキリマンジャロである。
機会があれば皆さんも一度挑戦してみてください。 -
山登! 日本に帰るとまた何人かの知人に言われた。
いつも同じ質問、「なぜそんなしんどい目して山に登るのか?」(笑)
そうかも知れない、でもそれは愚問ですね(笑)
例えばゴルフをする人に、「自分の打ったボールをなぜわざわざ拾いにいくのか?」
釣りが趣味の人に「どこに魚がいるか分からないのになぜそんな悠長に構えているのか?」
それと同じ類の質問ですね。理解できないところが「またおかし。」でしょうね。 -
今回の登山では、高山病の症状はまったく出なかった。
過去2度高山病にかかったので、その経験を生かして万全の予防対策を
取ったのが良かったのかも知れない。
その結果気持ちよく登山ができた。 -
マウェンジ峰のズーム。
-
タンザニア人で知っている人は誰かいますか?と問われてすぐ
答えられる人は殆んどいないのではないかと思う。
私は唯一、一人だけ思い浮かんで来る人がいます。
それはマラソンの「イカンガー選手」です。
往年の日本のマラソン界のエース「瀬古俊彦選手」のよきライバルで、彼と常にデットヒートを繰り広げていました。
ポーターにイカンガー選手の事を聞いても、誰も知らないと言っていた。
タンザニアでは有名でないのかも?チョッピリ寂しいな! -
ポーターがストレッチャーと呼ばれる、鉄製の一輪タンカを運んでいる。
自力で動けなくなった登山者を畳一畳ほどのこれに載せて、4人がかりで運び下山させる。
この写真は登山者を下の山小屋まで下山させ、また上の山小屋まで回送している
ところである。 -
山小屋の灯火と満点の星空。
Wow! Its Fantastic! -
ホロンボ・ハットで迎えた元日。
Happy new year&Mary Christmas!
登山道を行き交う人達とこんな挨拶を交わしながら
すれ違っていく。
(タンザニアではクリスマスは11月から1月末まで祝う習慣があるそうだ) -
友人とガイドと私。
まだこの辺りでは余裕がありそうである。 -
1月3日今日は朝から雪である。
キボ・ハットからの下山中、周りは一変して雪景色となる。
南緯5度、赤道直下の夏の時期でもキリマンジャロの麓では時に雪が降る。
アフリカと雪、イメージとして皆さんピンとこないでしょう? -
アフリカ大陸の地を踏んだのは初めてである。
これでやっと世界6大大陸に足を運べた。
う〜ん、後は南極大陸を残すのみか?
「南極が俺を呼んでいる(ちょっとキザかな)」ような気がする。
また一つ人生の宿題が出来た。
宿題を片付けたら、この地球を離れるとするか‥‥ -
この山を登頂するには相当気合を入れていかないと困難だろうなと感じた。
リタイアして下山して来る人を登山中何人も見かけた。
両脇をポーターに抱えられて降りてくる人、タンカで運ばれてくる人、道端で嘔吐してる人、しゃがみこんで動けなくなった人等色々である。
そう簡単に登れないと思い知らされる。 -
登山をサポートしてくれたチーフガイド、サブガイド、コック、ポーター、リーダーの23人と我々のメンバー10人(添乗員を含む)とでカプリコーンホテルの中庭で懇親会が開かれた。
全員登頂したお祝いにと、彼ら全員がキリマンジャロの歌を歌ってくれた♪♪
1週間程彼らと毎日生活して貴重な体験、思い出が出来た。
最初はちょっと戸惑ったが、話かけるとお互いに打ち解けた。
性格は気さくで、フレンドリーであり、何事にも親切に接してくれた。 -
全員手拍子をとって歌ってくれた。
アフリカの歌は映画やテレビでは聞くことはあったが、
ライブで耳にするのは初めてである。
アフリカ独特の旋律、リズムまたハーモニーも絶妙であった。
素晴らしいアカペラのコーラスだった。
さらばキリマンジャロ.
See you some other time!
We love Tanzania!
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この旅行記へのコメント (2)
-
- Alcatさん 2013/01/19 11:48:19
- キリマンジャロ登山、成功おめでとうございます。
- 念願の世界6大大陸制覇も達成できましたね。
何より、無事に帰ってこられたので安心しました。
最近山岳事故が多いので心配していましたが、
一面、この登山のために入念に準備や訓練をされているのを知っていました
のでplanetgingaさんならきっと成功するだろうと思っていました。
途轍もなく長い道をキリマンジャロを目指して苦労して歩く経験、
今後の人生にきっと役立つ事だろうと思います。
温く温くとお正月に何もせず過ごした私と大違いな経験をされましたね。
途中の花々や景色、美しいサンセットやサンライズの写真楽しみました。
大勢の現地スタッフサポートもすばらしいですね。
また彼らの笑顔がいいですね。
私には絶対行けない素晴らしい、旅行記楽しみました有難うございました。
南極にもチャレンジ、して見て下さい。
また、リタイヤ後はゆっくりとした旅、例えばオーストラリア大陸を鉄道で
走る旅などを計画して下さい。その時は是非誘って下さい。
Alcat
- planetgingaさん からの返信 2013/01/19 15:01:34
- RE: キリマンジャロ登山、成功おめでとうございます。
- Alcatさん素晴らしいコメントありがとうございました。
嬉しく思います。
登山は苦しいですけど、人生と重なるところが多々ありますね。
山あり谷あり、苦あれば楽あり、まったく人生の縮図そのものです。
アフリカは他の大陸とはまた別の顔、趣がありますね。
機会があれば別の国にも行ってみたいと思っています。
黒人の人達と生活するのも貴重な体験でした。
最初は緊張しましたが、気さくで、人懐っこく、冷静で、親切でした。
また行動を共にした日本人の若者達とも交流が出来たのも良かったです。
写真の交換、メール交換もしています。
キリマンジャロはヨーロッパ人が一番多かったようです。
アシア人では日本人、韓国人でしょうか。
さすがに60歳以上の高齢者は余り見かけませんでした。
一休みしてまた次の目標を考えたいと思います。
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