2012/09/23 - 2012/09/23
347位(同エリア574件中)
naoさん
奈良県橿原市今井町は、戦国時代、称念寺を中心に自衛のための環濠や土塁を巡らせたのが始まりとされていて、外敵の攻撃から町を守るため、遠くまで見通しがきかないよう微妙に道路の角をずらすなど、弓や鉄砲による攻撃を封じる工夫がなされています。
また、かつて商業都市として繁栄を謳歌した最盛期には、「海の堺」に対し、「陸の今井」と呼ばれ、「大和の金は今井に七分・・・。」という言葉が物語るように、壮大な民家や商家が数多く建てられました。
現在の今井町は、「八つ棟造り」と呼ばれる今西家住宅をはじめ、江戸時代以来の伝統様式を守った住宅が軒を連ね、歴史の重みの中で一般の方々が日常生活を送る、生きた町としてその魅力を放っています。
これら当時の姿を留める住宅8軒が国の重要文化財に指定されるとともに、1993年には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
今回、そんな今井町の魅力を探りに訪れました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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先ずは今井まちなみ交流センター「華甍」の駐車場に車を入れて、町歩きの情報収集です。
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ここは明治36年に博物館として建設された左右対称の堂々とした建物で、現在は、今井町の歴史に関する資料を一堂に集めた資料館として運営されています。
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資料館と言っても、実態は観光案内所としても機能しているので、今井町散策の拠点として、情報収集や休憩に気軽に立ち寄ることができます。
情報収集もできたので、町歩きを始めます。 -
町角にはこんな道標が立っています。
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最寄駅である近鉄橿原線八木西口駅からは、「蘇武橋のエノキ」を目印に来ることになります。
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このエノキは目印にうってつけですよね〜。
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「蘇武橋のエノキ」の前には観光案内板があります。
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「蘇武橋」のたもとに「蘇武之井」と呼ばれる古い井戸があります。
昔ながらの釣瓶が付いています。 -
そろそろ、古い町並みにさしかかりました。
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この道も少しずれています。
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「山尾家住宅」です。
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広大な敷地には、多くの建物が建っています。
主屋の正面には本瓦葺の庇が付いています。 -
丸太の竪格子が時代を感じさせています。
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「旧上田家住宅」です。
現在は吉村家が所有されています。 -
「順明寺」です。
こちらも浄土真宗本願寺派のお寺です。 -
この辻も見通しをきかなくする工夫でしょうか・・・。
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「上田家住宅」です。
今井町の住宅でよく見られる、煙出し屋根が付いています。
道路から建物をセットバックさせて、道路側に植木を植えているのは、今井町ではこのお宅だけだそうです。 -
普段はくぐり戸を使っておられるようです。
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建物がセットバックしているため、道路沿いに低い石塀が設けてあります。
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今井町の汚水桝の蓋は本瓦葺の屋根がデザインされています。
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「音村家住宅」です。
妻面に窓があるのは珍しいそうです。 -
玄関です。
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こんな細い路地も雰囲気があります。
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「旧米谷家住宅」です。
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玄関を入った右側には大きな土間があります。
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これは「駒つなぎ」と言って、馬や牛を繋いでおく金物です。
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この道路も少しずれていますね。
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お漬物やさんの店先には、注連縄や身代わり猿が吊るされています。
この時期にも注連縄を飾る風習があるのでしょうか・・・。 -
「身代わり猿」を吊るす由来は、『猿が毛繕いをしている姿が、悪病や災難を連れてくると言われる「三尸(さんし)の虫」を取って食べているように見えたので、「三尸の虫」は恐れをなして逃げてしまった』という言い伝えから、いつも軒先に猿を吊るして悪病や災難を封じるおまじないとして吊るしているそうです。
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「河合家住宅」です。
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軒下には、造り酒屋であることを示す杉玉が吊り下げられています。
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「高木家住宅」です。
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こちらの玄関は人の背丈の高さの引き戸になっています。
通り庭が家の奥まで続いているのが見えます。 -
道路には、デフォルメされた今井町の地図を描いた舗石が敷かれています。
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趣のある古い町並みです。
やはり道路はずれています。 -
「中橋家住宅」です。
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屋根の妻側にうだつが見えます。
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このわき道も趣があります。
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「豊田家住宅」です。
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こちらの住宅は「紋」が漆喰塗の外壁に浮かび上がっています。
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「紋」は、右と左でデザインが異なっています。
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あと少しで今井町の西端です。
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今井町の西端には、その名のとおり「今西家住宅」があります。
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この住宅は、本瓦葺き入母屋造りの大屋根と小屋根を棟違いに掛けた、堂々とした城郭風の外観です。
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前後にずらした大小の破風には、おのおの意匠の異なる懸魚(げぎょ)が取り付けられています。
この威風堂々とした住宅は、他の住宅とは明らかに趣が異なる、圧倒的な迫力があります。 -
屋根には獅子の厄除けが載っています。
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敷地の周囲には立派な土塀が巡らされています。
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では、ここで折り返します。
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ちょっとだけ「今井まちづくりセンター」を覗きました。
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「称念寺」です。
ここは浄土真宗本願寺派の寺院で、本堂は重要文化財に指定されています。
今井町はこの寺を中心に始まりました。
本堂は一時荒れ放題になっていましたが、訪れた時は改修工事が行われていました。 -
古い町並みの東端まで戻ってきたので・・・
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「華甍」の駐車場で車をピックアップして帰ることにします。
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この旅行記へのコメント (2)
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- pedaruさん 2013/01/19 20:44:31
- 今井町、知りませんでした
- naoさん 初めまして
関西地方の古い建物は、その歴史に裏付けられて、貫禄といい、雰囲気といい、圧倒されます。 いつかは是非行ってみたいと思います。
以前、奈良の五条というところに古い建物を見るだけで出かけた事がありますが、今井町は知りませんでした。 naoさんのブログ、また訪問したいと思います。
pedaru
- naoさん からの返信 2013/01/20 11:58:59
- 私の心象風景なんです。
- Pedaruさんへ
はじめまして。
私の旅行記を訪問してくださってありがとうございます。
関西の古い建物に好感を持っておられるとのこと、関西に生まれ育った者として嬉しく思います。
私ごとで恐縮ですが、紀州の殿様の参勤交代路だった、紀州街道沿いにある大阪南部の町に生まれ育った私にとって、白壁や格子のある建物は日常生活に溶け込んでいて、子供の頃の心象風景として脳裏に焼きついています。
従って、私の心象風景を探る意味も込めて、関西に限らず、全国各地に残る古くて良い建物や町並みをできるだけ訪れ、拙い文章ながらも記録していきたいと考えています。
では、今後ともよろしくお願いします。
nao
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