2012/09/04 - 2012/09/10
38位(同エリア159件中)
銀の匙さん
オーストラリア、グレートバリアリーフへの旅も、
はや5日目。
(ここまでの旅はこちらでどうぞ)
1日目
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10716902/
2日目
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10717155/
3~4日目
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10717772/
今日は今回の旅の最大イベント、水上飛行機のパノラマツアーに参加します。ハートリーフやホワイトヘブンビーチで泳ぎたい、アウターリーフでシュノーケリングもしたい、とハミルトン島出発のツアーを見ると、日本からの航空運賃とさほど変わらないヘリコプターのツアーしか見つかりません。
お値段はこの際、目をつぶるにしても、とにかく水上飛行機に乗りたかった私。
必死にネットを検索して、やっと見つけたのは大陸側から発着するツアーでした。さて、どうしよう…
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回の旅でぜひやりたかったこと、それは水上飛行機に乗ることでした。しかし、注文の多い旅行者たる私にとって、それは言うは易く行うは難いミッション。
せっかく水上飛行機に乗るなら、ハートリーフも見たいし、ホワイトヘブンビーチにも行きたい!しかしハミルトン島3泊目しか時間が取れない上に、島からのツアーはあまりなお値段で、新婚旅行でもない私たちには高すぎです。
必死で探すと、対岸のアーリービーチにある、ウィットサンデー飛行場からエア・ウィットサンデー社の「パノラマツアー」http://www.airwhitsunday.com.au/seaplane-tours/panorama-tourなるものが催行されている様子。行きたいスポットには全て立ち寄り、お値段も475オーストラリアドルとお手頃、しかも、アウターリーフでシュノーケルもついているではありませんか!わらをもすがる気持ちで下手くそな英文問い合わせメールを出してみました。
「ワレ 御社つあー二興味アリ。はみるとん島ヨリ出発可ナリヤ?」
すると速攻お返事が。
「残念ながらハミルトン島には寄りません。でもハミルトン島からフェリーがあるから、それでツアーに間に合うように対岸まで来たら?今の季節は11:00出発で16:00までには戻ります。フェリー会社のURLを教えるから検討して」
おやまあ、日本の会社ならきっとここで、何時のフェリーが間に合うよ、とか教えてくれるんじゃないかと思うけど、何せハミルトン直行ツアーの半額なんですから。ここが頑張りどころです。 -
クルーズ・ウィットサンデー社運行のフェリーは、時間によって行き先が違い、何とか出発に間に合う便は、飛行場のあるアーリービーチとは若干離れた、シュートハーバーという港に着くようです。ツアー会社に聞くと、車なら30分だから、十分間に合うとのこと。しかし、タクシーは自力で呼ばなければなりません。インターネット配車サービスに連絡するも、返事はなし。困ったあげく考えついたのは、ホテル・クオリアで滞在中に手配してもらうことでした。
ツアー申し込みには、飛行機が小さいのでバランスを取るため、体重も申告しなくてはなりません。それから、日系の旅行会社で同じツアーを手配したほうが、直接インターネットで催行会社に頼むより、若干安くなることが分かりました。
でもさんざんメールでやりとりしちゃったし、今さら他で申し込むのは申し訳ない…と気の弱い私はそのままエア・ウィットサンデーにお願いすることにしました。
もう1つのハードルは出発48時間前以前にフェリーのリコンファームが必須なこと。再確認が必要なフェリーって、何様?よっぽど混んでるの? と思いつつ電話をすると、聞き取れたのは「フェリーの時間が変更になりました!あなたの乗る便はキャンセルよ!」というお知らせ…。
だってツアーのキャンセルは72時間前までなんですよ!もう取り消しできないんですけど!! -
しょうがないので、またクオリアのフロントにお願いして船会社に確認してもらうと、9月は時刻表の変更時期なので、便がキャンセルと言っても時間がずれるだけとのこと。さらに、リコンファーム後でもフェリー乗り場に行って乗船時間を変更してもらうのは簡単ですと教えてもらって、一安心。
ツアーより1時間以上前に着いてしまうことにはなりましたが、乗船時間は当初の1時間半から45分に短縮され、行き先も飛行場のあるアーリービーチにあるエーベルポイント・マリーナに変更されたのでタクシーも不要になり、結果オーライでした。
ていうか、タクシー代が浮いてかなり助かりました。
何せフェリー代だけで往復一人7000円くらいかかるので…。
例の豪華な朝食のあと、クオリアをチェックアウト。ホテルの送迎で島のマリーナまで送ってもらいました。
今日の1日ツアーを終えたら、またフェリーでハミルトン島に戻りますが、夜帰り着いて、朝には飛行機に乗らなければならないので、宿はマリーナに近い、そしてお値段も(クオリアに比べれば)安い、パームバンガローにしました。
着替えや身の回り品はツアーには必要ないので、荷物はクオリアに頼んで、パームバンガローまで届けてもらうことに。思えばそれが間違いの始まりだったんですが…。 -
しかしまあ、エーベルポイント・マリーナはおおよそ何にもない場所で、夏休みシーズン(といっても季節的には冬)を過ぎたからかカフェさえ開いてません。
-
ここからシュートハーバーまではバスの便があり、その途中に飛行場があります。最初にメールで問い合わせたとき、バスもあるからそれに乗れば?と返事をもらい、えっ、でもバスの時間が分からないんですけど?と思ったものですが、何のことはない、一日数本のフェリーにちゃんと合わせて運行されてるのでした。
あくまでも時刻表上では…! -
ツアー開始時刻まではまだだいぶあります。バスはすぐ来たのですが、飛行場に行ったらもっと何もないだろうと判断した私たちは、マリーナのあたりをうろうろ。
でも、何もないという点では港も負けてません。 -
と、桟橋で釣りをしている人を見かけたのでぶらぶら近寄ってみると、
-
げげ、ワニに注意の看板が。しかもご丁寧に英語、ドイツ語、漢字で「警告」のサインが。他にはあまり外国語の看板を見かけなかったので、ちょっと新鮮。
過去にアジア人(とドイツ人)が食いつかれたことでもあるのでしょうか。 -
と、プロペラ音がしたので空を見上げると、
豆粒ほどの大きさの飛行機が見えました。特徴あるタイヤ周りのフロート…そう、水上飛行機です!
あれに乗れるんだ、と思うと、もうワクワクしてきます。 -
港に、このあたりの地図が掲示されていました。ハミルトン島以外にもいっぱい島があります。
-
20分くらいして現れた次のバスに乗ると、10分かからないうちに空港につきました。旧型の水上飛行機が看板代わりに飾られています。
エンジンが上についてる!なんだかモーターボートみたいです。
面白いですね! -
さすがオーストラリア、ヘリコプター販売場&訓練所なんていうのも併設されています。後でパイロットの方に聞いたら、小型飛行機の免許を取るには、1年くらいスクールに通う必要があるということでした。
-
さて、いよいよ飛行場の中へ。
-
ツアー催行は航空会社なので、自前の建物を飛行場に持っています。天井からはこんな模型や、
-
あんな模型も。自分、完全に舞い上がっております(飛行機だけに)。
出発を待つ間、ツアー代金を支払い(予約はカードで担保されますが、ここで初めて引き落としになります)、ツアー後半で使うシュノーケリング用のウェットスーツを選んでもらいました。 -
とはいえ、そこは小型飛行機。搭乗時は自分でトコトコ飛行機まで出かけていって、よっこいさ、と乗りこみます。これは乗ったのとは別の飛行機。
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はい、こちらが搭乗機です。前を歩いている半ズボンの釣り人みたいなおっさんは誰だろう?と思っていたら、この人がキャプテンでした。
-
水上飛行機の操縦席です。何というか…。飛行機というよりは、トラクターっぽいです。
-
操縦はキャプテンが一人で仕切ります。水上飛行機は飛行機+水中翼船みたいな感じの機械なので、さぞかし複雑なんだろうと予想していたら、後ろで見てると(あくまで見てるだけでの感想ですが)、車の運転なんかよりよっぽど簡単そうでした。ちょっと代わって、と言われたらそのまま操縦できそうな気さえしたりして…。
小さいだけに、風の影響が直接感じられます。風に押されたり、すっと乗っかったりするところが、ヨットに良く似ています。
プロペラ音がうるさいので、ヘッドホンをします。キャプテンがマイクを通じて、これから離陸しますと一言いうと、手を伸ばして…半ドアになってないか、チェックしてました(爆) -
ジェット機に慣れていると、この程度のスピード、この程度の助走で離陸できるのが信じられないほどあっさりと、飛行機は地面を離れました。
ただ、この日はかなり風が強くて、島の小高い場所を通りすぎるときなどは、斜面に叩きつけられるんじゃないかと、かなり冷や冷やしました。
途中、ヘイマン島に立ち寄ってピックアップ。えっ、島にも寄るんじゃん!なんでハミルトン島からはダメなのよ…と思ったのもつかの間、ヘイマン島では自社の標識がある海域に直接着水。つまり、会社の設備がある島には寄れるってことですね。
飛行機はそのまま、海から飛び立ちました。乗客は連れと私、そして3人家族の計5人となりました。
着水と海からの離陸はとてもエキサイティング! 遊園地の下手なアトラクションなんか問題になりません。 -
ただ、空中ではときどき、ガクッと高度が落ちるのが若干怖くて、私は口数少なに座っておりましたが、ありがたいことにビビリーなのは私だけではございませんでした。
ヒゲを生やした、家族連れのお父さんはビビッた表情で「いつもこんなにbumpingなの?」とキャプテンに聞いていました。
「風が強いとこうなんですよ」とのこと。
でも、景色は抜群に綺麗です。向こうに見えるのは、ヒルインレットという景勝地。あまり見てる余裕なかったけど。 -
そうこうするうちに、ホワイトヘブンビーチへ到着。ここでシャンパンと軽食のピクニックとなりましたが、皆あまりお腹が空いてないらしく(何せ、あの朝食ですから)、誰も何もつまみませんでした。
真っ白な岸辺も素敵ですが、海岸の間際まで生い茂る緑の森とのコントラストがまた素敵でした。森の中にはキャンプ施設があり、トイレも完備されています。 -
着水した水上飛行機。ホント、絵になります。
-
と、キャプテンが一人で機体をひっぱって、錨を下ろします。軽いんですね。
なるほど、半ズボン着用の謎もここで解けました。 -
まだ春も浅くて寒いせいか、他のツアー客もあまり海には入っていません。
私も水着を着てはきましたが、ここで濡れるとこの後困るだろうと思い、波打ち際を歩いただけでした。
それにしても、本当に夢のように綺麗なところです。
ヨットやクルーザーで来たお客さんたちは、「私たちの」水上飛行機と記念撮影しています。ほほほほ!!と意味のない優越感に浸る私。最高に気分がいいです。(さっきまでビビッてたくせに…) -
30分ほどの滞在を終えると、今度はシュノーケルポイントへ向かいます。
眼下に展開する珊瑚礁やケイ(砂州)。自然の作り出す幻想的な風景にしばし見とれてしまいます。 -
環礁の景色はことに不思議です。光があたるときは、この世の景色とは思えません。見せ場らしく、キャプテンは何度も機体を斜めにして、すれすれまで低く飛んでくれました。
この環礁の中にハートリーフもあります。いくつも斑点のようにある珊瑚礁のうちの一つなので、それほど大きくはありません。興奮して撮影したせいか、全部ビデオで撮れていて(iPhoneなもので)ここではお見せできなくてすみません。
まあ、でもここだけの話ですが、確かにハートリーフは綺麗だったんですけど、最初、この景色をみたときは、「緑青ふいてるみたい」「錆がでてるみたい」「カビが生えてるみたい」というのが、偽らざる感想でございました。 -
…と思っていたら、ビデオから画像を切り出すことに成功。ちょっと小さいですが、湾みたいになってる部分にぽつんと浮かんでいるのがハートリーフです。
-
珊瑚礁と珊瑚礁の間にある普通の海が、まるで河のように見えます。
-
と、飛行機はにわかに環礁の中へと突っ込んでいくではありませんか。海面に着水すると、そのまま全速前進。いったいどこへ?
と思っていたら、遠くに船影が見えてきました。ずいぶん小さいですが、近くに寄っても小さかったです。 -
世界遺産の中に船を泊めておくなんていいのかしら…と思いつつも乗り込んでみてビックリ。こんな小さな船なのに、ちゃんとグラスボートになっています。
-
風が強いせいか、あまり魚はいませんでしたが、珊瑚は生き生きとした草原のようで、とても海の中の景色とは思えませんでした。
このあと、シュノーケル組は道具を借りて、船の周辺を散策しました。
風が強いので珊瑚に激突しないように!と注意されたので、何のこと?と思ったら、波が静まったそのとき、目の前にいきなり崖のような珊瑚の塊が現れて驚きました。
色とりどりのさまざまな珊瑚でできた、切り立った崖のような景色は圧巻でした。 -
ヒゲのお父さんと、ちょっと栄養状態のよいお母さんは海に入らないとのことで、風がかなり強くもあるし、20分ほど遊んで切り上げることにしました。
船に上がって水着を着替えている坊やと私たちに向かってお父さんは、「船の上からはでかいサメが見えたぞ。おまえ達見なかったか?」
お母さんは「この人どこへ行っても、こういうこと言うのよ」と呆れていました。
オランダからご家族で遊びに来たのだそうで、2週間ほどヘイマン島だけに滞在するのだとか。さすが1週間の休みも遠慮しいしいな日本人とはスケールが違います。
さっきまで乗っていた船ともお別れ。遠くにぽつんと取り残されて寂しそう… -
楽しい空の旅もあっという間におしまい。飛行機から降りると、キャプテンがせっせと洗車ならぬ洗機をしていました。なんて働き者なのでしょうか。
飛行場にはテラスのある居心地の良いカフェが併設されていたので、「フラットホワイト」(ミルクコーヒー)など飲みながら、飛行機を心ゆくまで眺めます。 -
さあ、そろそろ出発の時間。最終フェリーが出てしまいますからね…、と頼りない感じのバス停で待っていると、
待てど暮らせどバスが来ません。
最終便に乗らないと島に帰れない。島に帰れないと明日の飛行機でケアンズに戻ることができません。
ど、どうしよう…。もう5時は回ってるけど、ひょっとしたら誰か空港の建物にいるかも…と急いで戻ると、催行会社の受付の人がまだ電話番をしていました。
港まで行きたいんだけど、タクシーを呼んでもらえないでしょうか?
とお願いすると、なんと彼女は滑走路側のドアを開けてキャプテンを呼び出し、「お客さんをマリーナまで送ってちょうだい!」 -
というわけで、一日働いてお疲れのところ、キャプテンに送迎までしていただいてしまい、超恐縮する私たち。飛行機、クルーザー、車と難なく操るキャプテン、かっこよすぎです。
降りるときお礼を…と言ったら、絶対に受け取ってくれませんでした。本当にありがとう。
フェリーの時間に間に合ってほっと一息です。 -
風のせいで帰りのフェリー(クルーザー)は上下の揺れがすごかったのですが、墜落するわけじゃないから全然怖くありません(威張るようなことか)。
胃のレントゲン撮影からメリーゴーランドまで、この手の3D縦揺れアトラクションが大好きな私。当然、心ゆくまでエンジョイしましたとも。
も〜っと波が高くなれ〜!
と念じると、リクエストに応えてくれたのか、うねりもだんだんスゴイことになり、最後にはデッキから海に投げ出されそうになりました。でも最高楽しかったです。デッキには他に地元の人らしいおばあさんなどもいたのですが、揺れは何ともなさそうでしたけど、寒そうでした。
入り江を出て行く途中の崖の上にはいくつも豪邸が見えました。
ちょっと不便そうですが、別荘だったら良いのかもしれません。
この家には遠目にもはっきりと分かるサイズの看板に
「売り家」
と出ていました。誰か手放してしまったのでしょうか…。
このあとは、ナイト・ズー〜最終日編に続く!
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10723263/
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