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 まるで絵本から飛び出してきたかのような、カラフルな風景。一度でも見たことあるでしょうか。北アルプスの涸沢キャンプ場は、まさにそんな場所。ただ、残念なことに、バスもロープウェイもないため、丸一日かけて登山しなくてはなりません。そこまでして行く価値あるの? それは人によりますが、私の答えはもちろんイエス。この旅行記を通して、私の「模範解答」をお楽しみ下さい。<br /><br /><br />**情報は2012年8月のもの<br /><br />==日本の凄すぎる紅葉登山 シリーズ一覧==<br />①秋のスーパートレック (涸沢、立山、白馬、駒ケ岳)<br />http://4travel.jp/travelogue/10717801<br />②立山・室堂平 - 紅葉テーマパークを楽しむ (雄山)<br />http://4travel.jp/travelogue/10716486<br />③白馬岳・栂池自然園 - 白馬らしさを求めて<br />http://4travel.jp/travelogue/10716411<br />④木曽駒ケ岳・千畳敷 - 素人大歓迎、ただし三時間待ち (ロープウェイ)<br />http://4travel.jp/travelogue/10716435<br />⑤穂高岳・涸沢カール - まるで絵葉書の世界 (涸沢ヒュッテ) &lt;==<br />http://4travel.jp/travelogue/10716491<br /><br /><br />変更: <br />2014/09/06 写真拡大

日本の凄すぎる紅葉登山⑤ 穂高岳・涸沢カール - まるで絵葉書の世界 (涸沢ヒュッテ)

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2012/10/08 - 2012/10/08

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世界攻略者

世界攻略者さん

 まるで絵本から飛び出してきたかのような、カラフルな風景。一度でも見たことあるでしょうか。北アルプスの涸沢キャンプ場は、まさにそんな場所。ただ、残念なことに、バスもロープウェイもないため、丸一日かけて登山しなくてはなりません。そこまでして行く価値あるの? それは人によりますが、私の答えはもちろんイエス。この旅行記を通して、私の「模範解答」をお楽しみ下さい。


**情報は2012年8月のもの

==日本の凄すぎる紅葉登山 シリーズ一覧==
①秋のスーパートレック (涸沢、立山、白馬、駒ケ岳)
http://4travel.jp/travelogue/10717801
②立山・室堂平 - 紅葉テーマパークを楽しむ (雄山)
http://4travel.jp/travelogue/10716486
③白馬岳・栂池自然園 - 白馬らしさを求めて
http://4travel.jp/travelogue/10716411
④木曽駒ケ岳・千畳敷 - 素人大歓迎、ただし三時間待ち (ロープウェイ)
http://4travel.jp/travelogue/10716435
⑤穂高岳・涸沢カール - まるで絵葉書の世界 (涸沢ヒュッテ) <==
http://4travel.jp/travelogue/10716491


変更:
2014/09/06 写真拡大

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  • [目次]<br /><br /> イントロ<br /> アクセス<br /> 上高地への道<br /> 横尾への道<br /> 本谷橋への道<br /> 涸沢への道<br /> 涸沢ヒュッテ1 - 展望テラス<br /> 涸沢小屋<br /> 散策ルート1 - 涸沢小屋からの道<br /> 散策ルート2 - パノラマコース<br /> 散策ルート3 - 屏風のコルへの道<br /> 涸沢ヒュッテ2 - 中の様子<br /> 帰りの道<br /> まとめ<br />

    [目次]

     イントロ
     アクセス
     上高地への道
     横尾への道
     本谷橋への道
     涸沢への道
     涸沢ヒュッテ1 - 展望テラス
     涸沢小屋
     散策ルート1 - 涸沢小屋からの道
     散策ルート2 - パノラマコース
     散策ルート3 - 屏風のコルへの道
     涸沢ヒュッテ2 - 中の様子
     帰りの道
     まとめ

  • [イントロ]<br /><br /> 涸沢(からさわ)を訪れるのは、今年に入って二度目。一度目は夏のスーパートレックで奥穂高岳に登る途中で立ち寄りました。その時の景色(写真)もとても印象的だったのですが、山に詳しくなるにつれ、この涸沢は秋にこそ訪れるべきだということを知りました。山好きなら一度は「見とくべき」風景なのです。今回のスーパートレックは、この涸沢に行くために企画したと言ってもいいでしょう。紅葉トレック最終日、待ちに待った真打ちの登場です。<br /><br /><br />参考: 日本名山大周遊の旅② 奥穂高岳編 (涸沢カール、涸沢岳、上高地)<br />http://4travel.jp/travelogue/10704365

    [イントロ]

     涸沢(からさわ)を訪れるのは、今年に入って二度目。一度目は夏のスーパートレックで奥穂高岳に登る途中で立ち寄りました。その時の景色(写真)もとても印象的だったのですが、山に詳しくなるにつれ、この涸沢は秋にこそ訪れるべきだということを知りました。山好きなら一度は「見とくべき」風景なのです。今回のスーパートレックは、この涸沢に行くために企画したと言ってもいいでしょう。紅葉トレック最終日、待ちに待った真打ちの登場です。


    参考: 日本名山大周遊の旅② 奥穂高岳編 (涸沢カール、涸沢岳、上高地)
    http://4travel.jp/travelogue/10704365

  •  涸沢は、他の北アルプス同様、冬場以外はアクセス可能です。ただ、紅葉真っ盛りの時期に行かないと意味がありません。見頃時期は毎年違いますが、だいたい9月下旬から10月上旬の間が目安です。<br /><br /> さすが紅葉の名所だけあり、見頃の情報は事欠きません。最も参考になるのは、涸沢ヒュッテのホームページ(写真)。このサイトでは、毎日最新の写真を載せて、紅葉の進み具合をレポートしています。スーパートレックの前々日、10月3日の時点では、<br /><br />------------------------<br />9割以上の色付き、もう「ピーク」だと思われます。<br />ヒュッテより下部は、まだこれから・・といったところです。 <br />------------------------<br /><br />と出ています。行くべきか、まだ待つべきか。ヒュッテ下の紅葉がまだとのことなので、涸沢を最後に訪問することにして、スーパートレックに出発しました。<br /><br />涸沢ヒュッテ: http://www.karasawa-hyutte.com/

     涸沢は、他の北アルプス同様、冬場以外はアクセス可能です。ただ、紅葉真っ盛りの時期に行かないと意味がありません。見頃時期は毎年違いますが、だいたい9月下旬から10月上旬の間が目安です。

     さすが紅葉の名所だけあり、見頃の情報は事欠きません。最も参考になるのは、涸沢ヒュッテのホームページ(写真)。このサイトでは、毎日最新の写真を載せて、紅葉の進み具合をレポートしています。スーパートレックの前々日、10月3日の時点では、

    ------------------------
    9割以上の色付き、もう「ピーク」だと思われます。
    ヒュッテより下部は、まだこれから・・といったところです。
    ------------------------

    と出ています。行くべきか、まだ待つべきか。ヒュッテ下の紅葉がまだとのことなので、涸沢を最後に訪問することにして、スーパートレックに出発しました。

    涸沢ヒュッテ: http://www.karasawa-hyutte.com/

  • [アクセス]<br /><br /> 穂高への登山ルートはいくつかありますが、涸沢にだけ行くのであれば、やはり上高地から入るのが一般的です。上高地があるのは、岐阜県と長野県の県境近く。マイカー規制があるため、車で来た人は、少し高山寄りの平湯温泉か、少し松本寄りの沢渡に車をとめて、バスに乗り換えることになります。東京から沢渡まで4時間。名古屋から平湯温泉まで3時間半。やっぱり上高地って遠いですね。一番楽なのが夜行バス。さわやか信州号が毎日新宿から出ています。片道6000円。<br /><br /> 私の場合、前日、木曽駒ケ岳にいたので、駒ヶ根からの出発です。駒ヶ根のマックで夜11時まで写真を整理(+充電)した後、高速経由で1時間45分ほどかけて、平湯温泉に到着しました。松本の高速を下りてからは、なんと一度も信号で止まっていません。このエリアが、それだけ田舎だということです。<br /><br /><br />地図: ピンクの点 - 左から、平湯温泉、上高地、涸沢。赤い点 - 上から、白馬駅、立山駅、松本、駒ヶ根。青い線が他の山からの道路、黄色い線が主要な山脈。

    [アクセス]

     穂高への登山ルートはいくつかありますが、涸沢にだけ行くのであれば、やはり上高地から入るのが一般的です。上高地があるのは、岐阜県と長野県の県境近く。マイカー規制があるため、車で来た人は、少し高山寄りの平湯温泉か、少し松本寄りの沢渡に車をとめて、バスに乗り換えることになります。東京から沢渡まで4時間。名古屋から平湯温泉まで3時間半。やっぱり上高地って遠いですね。一番楽なのが夜行バス。さわやか信州号が毎日新宿から出ています。片道6000円。

     私の場合、前日、木曽駒ケ岳にいたので、駒ヶ根からの出発です。駒ヶ根のマックで夜11時まで写真を整理(+充電)した後、高速経由で1時間45分ほどかけて、平湯温泉に到着しました。松本の高速を下りてからは、なんと一度も信号で止まっていません。このエリアが、それだけ田舎だということです。


    地図: ピンクの点 - 左から、平湯温泉、上高地、涸沢。赤い点 - 上から、白馬駅、立山駅、松本、駒ヶ根。青い線が他の山からの道路、黄色い線が主要な山脈。

  •  平湯温泉では、中心部から少し離れた場所にある「あかんだな駐車場」(写真)に車をとめます。ちなみに、アカンダナとは、近くにある山の名前。深夜の一時に到着。この時初めて知りましたが、この駐車場では車内泊できません。できなくはないですが、入場できるのが4AMから5PMまでなので、その間に入れない人は、ゲート前の道路に駐車して、そこで車内泊することになります。この日は40-50台ほど並んでいました。翌朝、ゲートが開いた後、中に入りバスの時間まで待機。なお、出車は24時間可能です。<br />

     平湯温泉では、中心部から少し離れた場所にある「あかんだな駐車場」(写真)に車をとめます。ちなみに、アカンダナとは、近くにある山の名前。深夜の一時に到着。この時初めて知りましたが、この駐車場では車内泊できません。できなくはないですが、入場できるのが4AMから5PMまでなので、その間に入れない人は、ゲート前の道路に駐車して、そこで車内泊することになります。この日は40-50台ほど並んでいました。翌朝、ゲートが開いた後、中に入りバスの時間まで待機。なお、出車は24時間可能です。

  • [上高地への道]<br /><br /> この駐車場からは、上高地行きのバスが発着しています。通常は一時間に二本(20分、50分)。紅葉シーズンの場合、始発は平日が朝6時20分、土日が5時20分。今日は祭日のため、朝5時からすでに行列ができています(写真)。今日のような混雑日には増便されるので、一番最初のバスに乗れなくても問題なし。バスの料金は、片道1130円。往復2000円。少しお得な往復チケットを買って、バスに乗り込みます。<br />

    [上高地への道]

     この駐車場からは、上高地行きのバスが発着しています。通常は一時間に二本(20分、50分)。紅葉シーズンの場合、始発は平日が朝6時20分、土日が5時20分。今日は祭日のため、朝5時からすでに行列ができています(写真)。今日のような混雑日には増便されるので、一番最初のバスに乗れなくても問題なし。バスの料金は、片道1130円。往復2000円。少しお得な往復チケットを買って、バスに乗り込みます。

  •  30分ほどバスに揺られ、上高地に到着。朝5時50分。この時間はいつも土産物屋が一軒開いているだけですが、今日はなぜかインフォメーションーセンターもやってます。中で休憩している人も多数。察するに、夜行バスで来たけど、まだ寒いから中で待機しているのだと思います。

     30分ほどバスに揺られ、上高地に到着。朝5時50分。この時間はいつも土産物屋が一軒開いているだけですが、今日はなぜかインフォメーションーセンターもやってます。中で休憩している人も多数。察するに、夜行バスで来たけど、まだ寒いから中で待機しているのだと思います。

  • [横尾への道]<br /><br /> 上高地から涸沢への道はこんな感じ。手持ちのガイドブックによると、目安時間は往路で6時間20分(休憩時間含まず)。少々保守的な見積りなので、だいたい5-6時間といったところでしょう。<br /><br /> バスターミナル - 徳沢 1時間50分<br /> 徳沢 - 横尾 70分<br /> 横尾 - 本谷橋 80分<br /> 本谷橋 - 涸沢ヒュッテ 2時間<br /><br /><br />地図: 赤い点は、下から黄色い線に沿って上高地バスターミナル、河童橋、徳沢、横尾、本谷橋、涸沢ヒュッテ、涸沢小屋。

    [横尾への道]

     上高地から涸沢への道はこんな感じ。手持ちのガイドブックによると、目安時間は往路で6時間20分(休憩時間含まず)。少々保守的な見積りなので、だいたい5-6時間といったところでしょう。

     バスターミナル - 徳沢 1時間50分
     徳沢 - 横尾 70分
     横尾 - 本谷橋 80分
     本谷橋 - 涸沢ヒュッテ 2時間


    地図: 赤い点は、下から黄色い線に沿って上高地バスターミナル、河童橋、徳沢、横尾、本谷橋、涸沢ヒュッテ、涸沢小屋。

  •  6時にバスターミナルを出発。まずは5分ほど歩いて、梓川にかかる河童橋(写真)へ。ここは上高地のシンボル的存在。天気が悪くても、まだ太陽が出ていなくても、とりあえず写真撮っちゃいます。まだ山の先端に日が当たり出した状態で、暗い写真しか撮れませんけどね。

     6時にバスターミナルを出発。まずは5分ほど歩いて、梓川にかかる河童橋(写真)へ。ここは上高地のシンボル的存在。天気が悪くても、まだ太陽が出ていなくても、とりあえず写真撮っちゃいます。まだ山の先端に日が当たり出した状態で、暗い写真しか撮れませんけどね。

  •  私は日が高くなるのを待っている余裕はありません。早速、涸沢に向かってトレッキング開始です。ここから横尾まで11キロ、林の中の遊歩道を歩いていきます。この道は車が一台通れる幅があり、実際に公園の車がたまに走っています。面白いのは、登山客が車の輪ダチに沿って歩いていること。なぜだか知りませんが、左側通行というのが暗黙のルールになっています。今日のような、登りも下りも人が多い日は、それが顕著に現れます。<br /><br /><br />写真: 左側通行の登山客。<br />

     私は日が高くなるのを待っている余裕はありません。早速、涸沢に向かってトレッキング開始です。ここから横尾まで11キロ、林の中の遊歩道を歩いていきます。この道は車が一台通れる幅があり、実際に公園の車がたまに走っています。面白いのは、登山客が車の輪ダチに沿って歩いていること。なぜだか知りませんが、左側通行というのが暗黙のルールになっています。今日のような、登りも下りも人が多い日は、それが顕著に現れます。


    写真: 左側通行の登山客。

  •   河童橋から70分ほど歩いて、徳沢に到着。予想はしていましたが、ものすごいテントの数です。紅葉シーズンの三連休、「この日しかない」という会社員の人も多いでしょう。端の方には、山小屋がレンタルしていると思われる同じ色のテントがズラリ。これだけ人が多いと、賑やかすぎて自然をあまり楽しめないかもしれませんね。

      河童橋から70分ほど歩いて、徳沢に到着。予想はしていましたが、ものすごいテントの数です。紅葉シーズンの三連休、「この日しかない」という会社員の人も多いでしょう。端の方には、山小屋がレンタルしていると思われる同じ色のテントがズラリ。これだけ人が多いと、賑やかすぎて自然をあまり楽しめないかもしれませんね。

  •  さらに40分ほど歩いて、横尾へ。ここの公衆トイレの前では、連休中の「トイレ利用調査」が行われていました。一時間ごとに何人トイレに入ったか、三日間数え続けるという地味な作業です。男性側を数える人が一人、女性側を数える人が一人。今日は珍しく、男子トイレに長い行列ができていました。それだけ登山客が多いということですが、男子トイレは個室が少ないため、大の方の回転が悪いという問題があります。<br />

     さらに40分ほど歩いて、横尾へ。ここの公衆トイレの前では、連休中の「トイレ利用調査」が行われていました。一時間ごとに何人トイレに入ったか、三日間数え続けるという地味な作業です。男性側を数える人が一人、女性側を数える人が一人。今日は珍しく、男子トイレに長い行列ができていました。それだけ登山客が多いということですが、男子トイレは個室が少ないため、大の方の回転が悪いという問題があります。

  •  上高地から横尾までの間、左側に明神岳や前穂高岳が大きく見えます。ただ、道沿いの樹林が視界を邪魔しているため、時々見える程度。見栄えのする眺めなので思わず写真ストップしちゃいますが、今思うとちょっと時間の無駄だった気がします。というのも、これらの山はほとんど紅葉が進行していません。また、涸沢まで行けば、比較にならないほどキレイな景色が待っているのだから、そちらに時間を割いたほうがいいのです。<br /><br /><br />写真: 明神岳。頂上付近が少しだけ紅葉しています。

     上高地から横尾までの間、左側に明神岳や前穂高岳が大きく見えます。ただ、道沿いの樹林が視界を邪魔しているため、時々見える程度。見栄えのする眺めなので思わず写真ストップしちゃいますが、今思うとちょっと時間の無駄だった気がします。というのも、これらの山はほとんど紅葉が進行していません。また、涸沢まで行けば、比較にならないほどキレイな景色が待っているのだから、そちらに時間を割いたほうがいいのです。


    写真: 明神岳。頂上付近が少しだけ紅葉しています。

  • [本谷橋への道]<br /><br /> 横尾の後、橋を渡り、本格的な登山道を進んでいきます。ここから本谷橋までは、比較的緩やかな道が続くのですが、一向にペースが上がりません。今日は人が多すぎるのです。横尾までのように道幅が広いわけでなく、急な登り坂のようにペースに差があるわけでもありません。登りも下りも人が多いため、前の人を抜くのも一苦労。結果、速くも遅くもないペースで人が連なり、気づけば、知らない人同士で大キャラバンを形成しているのでした。

    [本谷橋への道]

     横尾の後、橋を渡り、本格的な登山道を進んでいきます。ここから本谷橋までは、比較的緩やかな道が続くのですが、一向にペースが上がりません。今日は人が多すぎるのです。横尾までのように道幅が広いわけでなく、急な登り坂のようにペースに差があるわけでもありません。登りも下りも人が多いため、前の人を抜くのも一苦労。結果、速くも遅くもないペースで人が連なり、気づけば、知らない人同士で大キャラバンを形成しているのでした。

  •  このルートの見所は、何と言っても左側に見える屏風岩。写真ではわかりにくいですが、下の森は黄色く紅葉しており、岩壁の急斜面には、赤く色づいた木々が点々と張り付いています。太陽の強い光を浴びた明暗のコントラスト。実にダイナミックでさわやかな風景です。

     このルートの見所は、何と言っても左側に見える屏風岩。写真ではわかりにくいですが、下の森は黄色く紅葉しており、岩壁の急斜面には、赤く色づいた木々が点々と張り付いています。太陽の強い光を浴びた明暗のコントラスト。実にダイナミックでさわやかな風景です。

  •  横尾から50分ほど歩いて本谷橋に到着。ここは人気の休憩スポット。河原の石を椅子代わりにして軽食をとる人を多く見かけます。ここで存在感を示すのが、川の奥に見えている北穂高岳。山の上部が微妙に茶色く色づいています。

     横尾から50分ほど歩いて本谷橋に到着。ここは人気の休憩スポット。河原の石を椅子代わりにして軽食をとる人を多く見かけます。ここで存在感を示すのが、川の奥に見えている北穂高岳。山の上部が微妙に茶色く色づいています。

  • [涸沢への道]<br /><br /> ここから先、涸沢まで登りが続くため、一気に登山者のペースが落ちます。幸い、私は登りが得意なので、スイスイ前の人を追い抜いていきます。ちょうど歩道を走る自転車のような感じ。まわりが積極的に道を譲ってくれます。<br /><br /> 橋から20分ほど登ると、視界が開けて涸沢の谷が、遠く右奥に見えてきます。誰もが、うぉっ、すっご〜い! と口走りたくなる景色の切り替わりです。この先、登るにつれ、どんどん景色が良くなっていきます。<br />

    [涸沢への道]

     ここから先、涸沢まで登りが続くため、一気に登山者のペースが落ちます。幸い、私は登りが得意なので、スイスイ前の人を追い抜いていきます。ちょうど歩道を走る自転車のような感じ。まわりが積極的に道を譲ってくれます。

     橋から20分ほど登ると、視界が開けて涸沢の谷が、遠く右奥に見えてきます。誰もが、うぉっ、すっご〜い! と口走りたくなる景色の切り替わりです。この先、登るにつれ、どんどん景色が良くなっていきます。

  •  さらに20分ほど進むと、今度は少し開けた場所が出てきます。ここは写真を撮るのに最適なポイント。正面に奥穂高岳の岩壁。その右側に穂高岳山荘のあるコルも見えています。 周辺は水のない河原のようになっていて、大きな岩がゴロゴロしています。そのうち特に大きな岩は、お立ち台としても使えます。

     さらに20分ほど進むと、今度は少し開けた場所が出てきます。ここは写真を撮るのに最適なポイント。正面に奥穂高岳の岩壁。その右側に穂高岳山荘のあるコルも見えています。 周辺は水のない河原のようになっていて、大きな岩がゴロゴロしています。そのうち特に大きな岩は、お立ち台としても使えます。

  •  ここからもうひと頑張りして、森の向こう側にある涸沢まで登り続けます。この一帯は完全に見頃を迎えており、まさに紅葉ロード。ナナカマドの赤、タケカンバの黄色、どれも見事です。<br />

     ここからもうひと頑張りして、森の向こう側にある涸沢まで登り続けます。この一帯は完全に見頃を迎えており、まさに紅葉ロード。ナナカマドの赤、タケカンバの黄色、どれも見事です。

  •  この日は10月三連休の最後の日。つまり体育の日。小さな子どもを連れた家族連れを何組か見かけました。基本的には下山する人たちで、今日から登り始める家族はいません。子供は我々大人と違い、平日に休む権利も、「働かない」という選択肢もありません。<br /><br /> でも、このくらいの歳からキャンプを経験できるっていいですね。私の場合、いい年になってから登山を始めたので、まだまだこれからです。

     この日は10月三連休の最後の日。つまり体育の日。小さな子どもを連れた家族連れを何組か見かけました。基本的には下山する人たちで、今日から登り始める家族はいません。子供は我々大人と違い、平日に休む権利も、「働かない」という選択肢もありません。

     でも、このくらいの歳からキャンプを経験できるっていいですね。私の場合、いい年になってから登山を始めたので、まだまだこれからです。

  • [涸沢ヒュッテ1 - 展望テラス] <br /><br /> 午前10時半、涸沢ヒュッテに到着。上高地から歩き始めて4時間半かかった計算です。私の脚力なら、普通に歩いても3時間から3時間半で来れるはず。写真ストップと渋滞で、1時間以上のロスがあったようです。特に本谷橋から涸沢までの間、写真を撮り過ぎました。<br /><br /> なぜそこまで時間を気にするかというと、私は数少ない日帰り組だから。5時の最終バスに間に合わせるには、一時半には涸沢を出発しなくてはなりません。ここで私に与えられた時間は約3時間。<br />

    [涸沢ヒュッテ1 - 展望テラス]

     午前10時半、涸沢ヒュッテに到着。上高地から歩き始めて4時間半かかった計算です。私の脚力なら、普通に歩いても3時間から3時間半で来れるはず。写真ストップと渋滞で、1時間以上のロスがあったようです。特に本谷橋から涸沢までの間、写真を撮り過ぎました。

     なぜそこまで時間を気にするかというと、私は数少ない日帰り組だから。5時の最終バスに間に合わせるには、一時半には涸沢を出発しなくてはなりません。ここで私に与えられた時間は約3時間。

  •  新館の横を過ぎテラスの上にあがると、そこには物凄い景色が広がっていました。今日初めての、障害物のない360度ビュー。うぁーっ、これが、誉れ高き涸沢の紅葉ですか! どこを見ても鮮やかに色づいた紅葉。雲ひとつない天気で、景色が明るい! まるで絵葉書でも見ているようです。

     新館の横を過ぎテラスの上にあがると、そこには物凄い景色が広がっていました。今日初めての、障害物のない360度ビュー。うぁーっ、これが、誉れ高き涸沢の紅葉ですか! どこを見ても鮮やかに色づいた紅葉。雲ひとつない天気で、景色が明るい! まるで絵葉書でも見ているようです。

  •  なぜ涸沢の紅葉はこれほどまでに見事なのか。渓谷という地形に加え、黄色、オレンジ、緑の配色バランスがいいのだと思います。テラスの上は、多くの人たちにとって、最高の休憩所であり、本日のゴール。そりゃ、リラックスしちゃいますよね。とりあえず、ビールで。<br /><br /><br />** ほとんどの旅行記写真は、クリックで拡大できます。

     なぜ涸沢の紅葉はこれほどまでに見事なのか。渓谷という地形に加え、黄色、オレンジ、緑の配色バランスがいいのだと思います。テラスの上は、多くの人たちにとって、最高の休憩所であり、本日のゴール。そりゃ、リラックスしちゃいますよね。とりあえず、ビールで。


    ** ほとんどの旅行記写真は、クリックで拡大できます。

  •  夏なら大きな見所であるカールの雪渓も、今日は見向きもされず。景色として、次元が違うのです。

     夏なら大きな見所であるカールの雪渓も、今日は見向きもされず。景色として、次元が違うのです。

  •  西側に見えているのが、夏に登った穂高岳山荘のあるコル(赤い点)。今朝初雪が降ったという話ですが、ここから雪は見えていません。まだ、ギリギリ登れるのかな。どちらにせよ、私にはそこまで行く時間はありません。

     西側に見えているのが、夏に登った穂高岳山荘のあるコル(赤い点)。今朝初雪が降ったという話ですが、ここから雪は見えていません。まだ、ギリギリ登れるのかな。どちらにせよ、私にはそこまで行く時間はありません。

  •  涸沢ヒュッテのすぐ横が、広いキャンプスペースになっていています。秋の涸沢は非常に混雑しますが、自分でテントを担いでやってくれば、週末だろうがピークシーズンだろうが関係なし。いくらでもテントが張れます。<br />

     涸沢ヒュッテのすぐ横が、広いキャンプスペースになっていています。秋の涸沢は非常に混雑しますが、自分でテントを担いでやってくれば、週末だろうがピークシーズンだろうが関係なし。いくらでもテントが張れます。

  •  ただ、徳沢のような草地でないため、マットの類は欠かせません。大きな岩をどけて、なるべく平らな地面を選びます。場所取りは早い者勝ちで、午後一時以降に受付を済ませます。<br /><br /> こんな場所でキャンプなんて素敵ですね。でも、ずっとテントの中にすっこんでたら、あまり意味はないかもね。

     ただ、徳沢のような草地でないため、マットの類は欠かせません。大きな岩をどけて、なるべく平らな地面を選びます。場所取りは早い者勝ちで、午後一時以降に受付を済ませます。

     こんな場所でキャンプなんて素敵ですね。でも、ずっとテントの中にすっこんでたら、あまり意味はないかもね。

  • [涸沢小屋]<br /><br /> 涸沢には、涸沢ヒュッテの他にもうひとつ山小屋があります。それは、向かいに見えている涸沢小屋。大きな岩場の下に隠れるように建つオーソドックスな山小屋です。周辺の木々は紅葉真っ盛りでいい感じ。あっちまで行ってみましょう。<br /><br /><br />写真: 手前が涸沢ヒュッテ、奥が涸沢小屋。<br />涸沢小屋: http://www.karasawagoya.com/

    [涸沢小屋]

     涸沢には、涸沢ヒュッテの他にもうひとつ山小屋があります。それは、向かいに見えている涸沢小屋。大きな岩場の下に隠れるように建つオーソドックスな山小屋です。周辺の木々は紅葉真っ盛りでいい感じ。あっちまで行ってみましょう。


    写真: 手前が涸沢ヒュッテ、奥が涸沢小屋。
    涸沢小屋: http://www.karasawagoya.com/

  •  キャンプ場を横切り、涸沢小屋に到着。あれれ、テラスに人がいないぞ...。涸沢ヒュッテの混雑ぶりとは対照的に、こちらは閑散としています。奥穂高を目指す人は、たいてい先にヒュッテに行き、帰りに涸沢小屋に立ち寄るので、時間帯の問題もあるのでしょう。しかし、最大の理由は、「紅葉を見るなら、ヒュッテからの方が断然きれい」という残酷な事実にあります。<br /><br />

     キャンプ場を横切り、涸沢小屋に到着。あれれ、テラスに人がいないぞ...。涸沢ヒュッテの混雑ぶりとは対照的に、こちらは閑散としています。奥穂高を目指す人は、たいてい先にヒュッテに行き、帰りに涸沢小屋に立ち寄るので、時間帯の問題もあるのでしょう。しかし、最大の理由は、「紅葉を見るなら、ヒュッテからの方が断然きれい」という残酷な事実にあります。

  •  屋外テラスから雪渓全体を見るのなら、涸沢小屋も悪くありません。夜には、テント場の「夜景」も見下ろせます。でも、紅葉に関してはいまひとつ。何しろ、小屋の背後の斜面が一番の見所なんですから。近すぎて見えません。360度ビューではなく180度ビュー。<br /><br />

     屋外テラスから雪渓全体を見るのなら、涸沢小屋も悪くありません。夜には、テント場の「夜景」も見下ろせます。でも、紅葉に関してはいまひとつ。何しろ、小屋の背後の斜面が一番の見所なんですから。近すぎて見えません。360度ビューではなく180度ビュー。

  •  では、涸沢小屋から見て正面の景色はどうなっているのか。南東側、ヒュッテの後ろの山もすでに紅葉を迎えています。でも、普通の山なので渓谷っぽくないし、朝11時の段階では、まだ太陽が半分しか当たっていません。いずれにせよ、ヒュッテから望むパノラマとは比べるまでもありません。<br /><br /> こういった事情もあり、この時間の涸沢小屋はひっそりしています。でも、最終的には涸沢小屋も人で溢れかえることになるでしょう。隣のヒュッテは満室間違いないのだから。<br /><br /><br />写真: 矢印が涸沢ヒュッテ。

     では、涸沢小屋から見て正面の景色はどうなっているのか。南東側、ヒュッテの後ろの山もすでに紅葉を迎えています。でも、普通の山なので渓谷っぽくないし、朝11時の段階では、まだ太陽が半分しか当たっていません。いずれにせよ、ヒュッテから望むパノラマとは比べるまでもありません。

     こういった事情もあり、この時間の涸沢小屋はひっそりしています。でも、最終的には涸沢小屋も人で溢れかえることになるでしょう。隣のヒュッテは満室間違いないのだから。


    写真: 矢印が涸沢ヒュッテ。

  •  涸沢小屋はヒュッテより高い位置にあるため、上からヒュッテのテラスを見下ろせます。うーん、あちらは賑わってますね〜。

     涸沢小屋はヒュッテより高い位置にあるため、上からヒュッテのテラスを見下ろせます。うーん、あちらは賑わってますね〜。

  • [散策ルート1 - 涸沢小屋からの道]<br /><br /> ひと通り山小屋からの景色を楽しんだところで、紅葉の散策に出かけます。涸沢から山の上まで、奥穂高岳へと続く登山道が整備されています。写真の赤い線が「パノラマコース」、ピンクの線が、特に名前の無い涸沢小屋からのコース。青い線が、ザイングラードを経て穂高岳山荘のコルへと続く道。紅葉があるのは、赤とピンクのコースだけなので、このルートを一周すればちょうどいい具合に紅葉観光することができます。私が今いるのは涸沢小屋。とりあえず、ここからピンクのルートを登って行きます。<br /><br /><br />写真: 黄色い線は、下から、涸沢ヒュッテ、涸沢小屋、大きな石(撮影ポイント)、お花畑(撮影ポイント)、コース合流地点、ザイテングラード取り付き、穂高岳山荘。

    [散策ルート1 - 涸沢小屋からの道]

     ひと通り山小屋からの景色を楽しんだところで、紅葉の散策に出かけます。涸沢から山の上まで、奥穂高岳へと続く登山道が整備されています。写真の赤い線が「パノラマコース」、ピンクの線が、特に名前の無い涸沢小屋からのコース。青い線が、ザイングラードを経て穂高岳山荘のコルへと続く道。紅葉があるのは、赤とピンクのコースだけなので、このルートを一周すればちょうどいい具合に紅葉観光することができます。私が今いるのは涸沢小屋。とりあえず、ここからピンクのルートを登って行きます。


    写真: 黄色い線は、下から、涸沢ヒュッテ、涸沢小屋、大きな石(撮影ポイント)、お花畑(撮影ポイント)、コース合流地点、ザイテングラード取り付き、穂高岳山荘。

  •  涸沢小屋を出発。最初は紅葉の進んだ木々の中の道を歩きます。あー、これが下から見えてた赤い葉っぱ、これが黄色い葉っぱ。確認しながら登っていきます。<br />

     涸沢小屋を出発。最初は紅葉の進んだ木々の中の道を歩きます。あー、これが下から見えてた赤い葉っぱ、これが黄色い葉っぱ。確認しながら登っていきます。

  •  しばらく登ると、左側に大きな岩のある場所が出てきます。ここはコースから少し外れていますが、絶好の撮影ポイント。どの方角を背景にしてもいい写真が撮れるでしょう。

     しばらく登ると、左側に大きな岩のある場所が出てきます。ここはコースから少し外れていますが、絶好の撮影ポイント。どの方角を背景にしてもいい写真が撮れるでしょう。

  •  登ってきた道を振り返るとこんな感じ。カラフルな林が下の涸沢ヒュッテの方角まで続いています。この後さらに登り、パノラマコースからの道に合流します。<br /><br />

     登ってきた道を振り返るとこんな感じ。カラフルな林が下の涸沢ヒュッテの方角まで続いています。この後さらに登り、パノラマコースからの道に合流します。

  •  時間に余裕があったので、欲張ってザイテングラード(写真中央)の取り付き部分まで行ってみました。せっかく登ったのですが、このルート(黄色い線)からの眺めはいまひとつ。ザイテングラードの上にあるのは、基本的にハイマツで色は緑のまま。そこへ向かう途中にある草花エリアも、枯れたような草紅葉が大半です。

     時間に余裕があったので、欲張ってザイテングラード(写真中央)の取り付き部分まで行ってみました。せっかく登ったのですが、このルート(黄色い線)からの眺めはいまひとつ。ザイテングラードの上にあるのは、基本的にハイマツで色は緑のまま。そこへ向かう途中にある草花エリアも、枯れたような草紅葉が大半です。

  • [散策ルート2 - パノラマコース]<br /><br /> コースの合流ポイントまで戻り、今度はパノラマコースを下っていきます。夏来た時は、ここに50メートルほどの大きな雪渓があったのですが、今はなし。雪の下にもともとあった登山道を歩きます。

    [散策ルート2 - パノラマコース]

     コースの合流ポイントまで戻り、今度はパノラマコースを下っていきます。夏来た時は、ここに50メートルほどの大きな雪渓があったのですが、今はなし。雪の下にもともとあった登山道を歩きます。

  •  しばらく歩くと、お花畑と呼ばれるエリアに到着します。このあたりの赤い紅葉はとにかく広範囲で鮮やか。<br /><br /> 

     しばらく歩くと、お花畑と呼ばれるエリアに到着します。このあたりの赤い紅葉はとにかく広範囲で鮮やか。

     

  •  特に印象的なのが、紅葉の斜面越しに見上げるコルと涸沢岳の眺め(写真)。散策ルートの中では、一二を争う気持ちのいい景色です。このお花畑周辺にはフォトジェニックな風景がたくさんあるのですが、カメラの電池が切れてしまい撮影終了。ヒュッテから出ぶらで来るんじゃなかった! <br /><br /> もし一周する時間のない人は、このお花畑だけ訪問すれば十分でしょう。ヒュッテからこの場所までのトレイルも絶景続きです。

     特に印象的なのが、紅葉の斜面越しに見上げるコルと涸沢岳の眺め(写真)。散策ルートの中では、一二を争う気持ちのいい景色です。このお花畑周辺にはフォトジェニックな風景がたくさんあるのですが、カメラの電池が切れてしまい撮影終了。ヒュッテから出ぶらで来るんじゃなかった!

     もし一周する時間のない人は、このお花畑だけ訪問すれば十分でしょう。ヒュッテからこの場所までのトレイルも絶景続きです。

  • [散策ルート3 - 屏風のコルへの道]<br /><br /> 涸沢ヒュッテに戻った後、電池を交換。私には、もう一ヶ所散策してみたい場所がありました。それは、ヒュッテの少し下の道から、屏風のコルと呼ばれる場所へと続く道。紛らわしいことに、こちらもパノラマコースという名前が付いています。目安時間は、屏風のコルまで約1時間。そこから「屏風の頭」と呼ばれる場所まで50分。基本的に、今朝見た屏風岩の上まで登るルートです。コースの詳細は、ヒュッテの中に貼ってある地図を参照して下さい。<br /><br /> すべて歩いている時間はないので、涸沢カールが見える最初の部分だけ散策することにします。歩き始めてすぐ、景色のいい場所を発見。この道の途中からだと、涸沢ヒュッテ自体をフレームに含めた写真が撮れるのです。ヒュッテ下の紅葉もばっちり。<br />

    [散策ルート3 - 屏風のコルへの道]

     涸沢ヒュッテに戻った後、電池を交換。私には、もう一ヶ所散策してみたい場所がありました。それは、ヒュッテの少し下の道から、屏風のコルと呼ばれる場所へと続く道。紛らわしいことに、こちらもパノラマコースという名前が付いています。目安時間は、屏風のコルまで約1時間。そこから「屏風の頭」と呼ばれる場所まで50分。基本的に、今朝見た屏風岩の上まで登るルートです。コースの詳細は、ヒュッテの中に貼ってある地図を参照して下さい。

     すべて歩いている時間はないので、涸沢カールが見える最初の部分だけ散策することにします。歩き始めてすぐ、景色のいい場所を発見。この道の途中からだと、涸沢ヒュッテ自体をフレームに含めた写真が撮れるのです。ヒュッテ下の紅葉もばっちり。

  •  さらには、手前の紅葉を含めたショットも。写真好きの人はぜひお試し下さい。<br /><br /> よく考えると、涸沢の紅葉というのは、毎年山奥で開かれる屋外の美術展覧会のようなものかもしれません。出品者は、人ではなく自然。植木や生花とは違い、涸沢の谷全体が作品です。普通は涸沢ヒュッテのテラスから鑑賞しますが、私のように紅葉の中に分け入ったり、少し遠目から眺めて自分なりのアレンジを加えるもありです。涸沢秋の天然美術館! 我ながらいいコピーです。<br />

     さらには、手前の紅葉を含めたショットも。写真好きの人はぜひお試し下さい。

     よく考えると、涸沢の紅葉というのは、毎年山奥で開かれる屋外の美術展覧会のようなものかもしれません。出品者は、人ではなく自然。植木や生花とは違い、涸沢の谷全体が作品です。普通は涸沢ヒュッテのテラスから鑑賞しますが、私のように紅葉の中に分け入ったり、少し遠目から眺めて自分なりのアレンジを加えるもありです。涸沢秋の天然美術館! 我ながらいいコピーです。

  •  この道をさらに奥に進むと、今日登ってきた谷が見渡せる場所に出ます。本谷橋の後、写真右側の斜面を歩いて来ました。右側の山が屏風岩。

     この道をさらに奥に進むと、今日登ってきた谷が見渡せる場所に出ます。本谷橋の後、写真右側の斜面を歩いて来ました。右側の山が屏風岩。

  • [涸沢ヒュッテ2 - 中の様子]<br /><br /> 涸沢ヒュッテまで戻り、とりあえず紅葉散策は終了。最後にこの宿を見学して、帰路につきたいと思います。<br /><br />

    [涸沢ヒュッテ2 - 中の様子]

     涸沢ヒュッテまで戻り、とりあえず紅葉散策は終了。最後にこの宿を見学して、帰路につきたいと思います。

  •  北アルプスを代表する名物宿 - 涸沢ヒュッテ。この山小屋は外から見ると、ちょっと変わった形をしています。まるでモレーンにへばりついたような平ぺったい構造。総二階の涸沢小屋に比べ、ちょっと違和感を覚えます。<br /><br /> 展望テラスの下が新館になっていて、ここだけ食堂などの広いスペースがあります。その他の建物は主に相部屋の宿泊棟。すべて屋根は低いですが、中は二階建てになっています。収容人数は180人。<br /><br /><br />写真: 涸沢ヒュッテの外観。黄色い点 - 左から新館食堂、展望テラス、新館受付、売店、本館、別館。<br /><br />涸沢ヒュッテ: http://www.karasawa-hyutte.com/

     北アルプスを代表する名物宿 - 涸沢ヒュッテ。この山小屋は外から見ると、ちょっと変わった形をしています。まるでモレーンにへばりついたような平ぺったい構造。総二階の涸沢小屋に比べ、ちょっと違和感を覚えます。

     展望テラスの下が新館になっていて、ここだけ食堂などの広いスペースがあります。その他の建物は主に相部屋の宿泊棟。すべて屋根は低いですが、中は二階建てになっています。収容人数は180人。


    写真: 涸沢ヒュッテの外観。黄色い点 - 左から新館食堂、展望テラス、新館受付、売店、本館、別館。

    涸沢ヒュッテ: http://www.karasawa-hyutte.com/

  •  勝手に中に入って見学します。これが新館の食堂。結構立派です。

     勝手に中に入って見学します。これが新館の食堂。結構立派です。

  •  これが相部屋の寝床。紅葉シーズンには、ツアーグループがガンガン予約を入れるため、大変混み合います。ヒュッテのホームページを見ると、興味深いメッセージが書かれていました。<br /><br />--------------------------------------<br />申し訳ございませんが10月3日〜13日はたいへん多くのご予約をいただいている為予約受付は終了致しました。なお、ご予約の有無に関わらずどなた様も、1枚のお布団に2〜3名様で入っていただくようになります。お泊り頂く事は可能です。直接、お越し下さいませ。 <br />--------------------------------------<br /><br />こんな小さな布団に三人も寝ろと? よく見ると、2つの枕が布団の両端に用意され、「三人目」の枕も棚の上でスタンバっています。

     これが相部屋の寝床。紅葉シーズンには、ツアーグループがガンガン予約を入れるため、大変混み合います。ヒュッテのホームページを見ると、興味深いメッセージが書かれていました。

    --------------------------------------
    申し訳ございませんが10月3日〜13日はたいへん多くのご予約をいただいている為予約受付は終了致しました。なお、ご予約の有無に関わらずどなた様も、1枚のお布団に2〜3名様で入っていただくようになります。お泊り頂く事は可能です。直接、お越し下さいませ。
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    こんな小さな布団に三人も寝ろと? よく見ると、2つの枕が布団の両端に用意され、「三人目」の枕も棚の上でスタンバっています。

  •  あるおばさんによると、「トイレに行ったら寝場所がなくなっていた」とか「寝返りうったら、戻れなくなった」とか。一晩泊まるだけでも大変そうです。それなら、レンタルテント(4-5人用6000円)の方が、まだ快適かな。でも、話の種に一度泊まってみるのもよさそうです。素泊まり6000円。<br /><br /> 中には、布団ではなく寝袋を並べた部屋(写真)もあります。このだだっ広さから判断して、寝室でない部屋を無理やり寝室にコンバートしたのでしょう。さすがに寝袋に二人は寝れないので、布団の取り合いは避けられます。ここでも、頭と足を交互に並べるのが、涸沢式。<br /><br /><br />写真: まるで棺桶のように並んだ寝袋の列。

     あるおばさんによると、「トイレに行ったら寝場所がなくなっていた」とか「寝返りうったら、戻れなくなった」とか。一晩泊まるだけでも大変そうです。それなら、レンタルテント(4-5人用6000円)の方が、まだ快適かな。でも、話の種に一度泊まってみるのもよさそうです。素泊まり6000円。

     中には、布団ではなく寝袋を並べた部屋(写真)もあります。このだだっ広さから判断して、寝室でない部屋を無理やり寝室にコンバートしたのでしょう。さすがに寝袋に二人は寝れないので、布団の取り合いは避けられます。ここでも、頭と足を交互に並べるのが、涸沢式。


    写真: まるで棺桶のように並んだ寝袋の列。

  •  このように夕暮れ以降は修羅場と化すヒュッテ内部ですが、テント組や日帰り組には関係のない話。気持ちのいい屋外テラスで絶景と日光浴を楽しみます。写真は、テラス横にある「涸沢パノラマ売店」。おでんが名物とされています。

     このように夕暮れ以降は修羅場と化すヒュッテ内部ですが、テント組や日帰り組には関係のない話。気持ちのいい屋外テラスで絶景と日光浴を楽しみます。写真は、テラス横にある「涸沢パノラマ売店」。おでんが名物とされています。

  • [帰りの道]<br /><br /> さて、一時半を回り、そろそろ帰らなくてはなりません。最後にもう一度だけ景色を眺めようとすると..。あれ? すでに西側の紅葉の大半が日陰になっているではありませんか。涸沢は高い山に囲まれているため、こんなに早い時間から影が落ちるようです。というわけで、「今日の見頃」終了〜! 何の未練もなく下山できそうです。<br />

    [帰りの道]

     さて、一時半を回り、そろそろ帰らなくてはなりません。最後にもう一度だけ景色を眺めようとすると..。あれ? すでに西側の紅葉の大半が日陰になっているではありませんか。涸沢は高い山に囲まれているため、こんなに早い時間から影が落ちるようです。というわけで、「今日の見頃」終了〜! 何の未練もなく下山できそうです。

  •  あとは、今朝来た道を戻るだけ。午後になっても、続々と人が登ってきます。この時間に涸沢に到着するということは、おそらく、早朝、上高地を出て、ゆっくり休憩しながら登ってきた人たちでしょう。

     あとは、今朝来た道を戻るだけ。午後になっても、続々と人が登ってきます。この時間に涸沢に到着するということは、おそらく、早朝、上高地を出て、ゆっくり休憩しながら登ってきた人たちでしょう。

  •  すでに、太陽の当たった「ベストな眺め」は終わっていますが、日陰になっても涸沢カールのダイナミックな風景は変わりません。すっご〜い。きれ〜い。カールが初めて見える瞬間、ヒュッテのテラスに上がった瞬間、みなさん、私が今朝体験したのと同じように驚かれます。彼らは、今晩小屋に宿泊するはずなので、翌朝にはもっときれいな景色が望めるでしょう。

     すでに、太陽の当たった「ベストな眺め」は終わっていますが、日陰になっても涸沢カールのダイナミックな風景は変わりません。すっご〜い。きれ〜い。カールが初めて見える瞬間、ヒュッテのテラスに上がった瞬間、みなさん、私が今朝体験したのと同じように驚かれます。彼らは、今晩小屋に宿泊するはずなので、翌朝にはもっときれいな景色が望めるでしょう。

  •  今回のスーパートレックでは、4つの紅葉スポットを日帰り登山してきました。立山と駒ケ岳は、十分日帰り可能。白馬は難しいけど、紅葉部分だけトレッキングするなら問題なし。ただ、この涸沢だけは、健脚な人でないとさすがに無理。平均的な人で片道6時間もかかる長い道のりですから。<br /><br /> ですので、ほとんどの人は無理せず一泊二日の行程で涸沢を訪れます。同じ「宿泊組」にもいろいろあり、テント持参でキャンプする人、相部屋で知らない人と重なり合いながら寝る人、徳沢あたりに泊まって涸沢まで「日帰り」する人など。どれを選択するかは、人それぞれ。<br />

     今回のスーパートレックでは、4つの紅葉スポットを日帰り登山してきました。立山と駒ケ岳は、十分日帰り可能。白馬は難しいけど、紅葉部分だけトレッキングするなら問題なし。ただ、この涸沢だけは、健脚な人でないとさすがに無理。平均的な人で片道6時間もかかる長い道のりですから。

     ですので、ほとんどの人は無理せず一泊二日の行程で涸沢を訪れます。同じ「宿泊組」にもいろいろあり、テント持参でキャンプする人、相部屋で知らない人と重なり合いながら寝る人、徳沢あたりに泊まって涸沢まで「日帰り」する人など。どれを選択するかは、人それぞれ。

  •  横尾まで下りた後、ここから上高地まで11キロの退屈な道が続きます。たいして景色もよくないのに、2-3時間もかかるこの平坦で長い道! いい迷惑です。せっかく広い道があるんだから、乗合ジープや電気自動車走らせてくれればいいのにね。そうすれば、涸沢への所要時間が大幅に短縮され、多くの人にとって、涸沢の日帰り登山が可能になります。<br /><br /> バスの時間が迫っているので、私は早歩きに切り替えペースアップ。その一方、ほとんどの人はのんびりマイペースで上高地に向かって歩いています。そんなペースじゃ終バス間に合いませんよー。ひょっとして、タクシーで帰るのかな? ちなみに上高地から平湯温泉までのタクシー代は、定額4500円。4人揃えば、バスと大差ありません。

     横尾まで下りた後、ここから上高地まで11キロの退屈な道が続きます。たいして景色もよくないのに、2-3時間もかかるこの平坦で長い道! いい迷惑です。せっかく広い道があるんだから、乗合ジープや電気自動車走らせてくれればいいのにね。そうすれば、涸沢への所要時間が大幅に短縮され、多くの人にとって、涸沢の日帰り登山が可能になります。

     バスの時間が迫っているので、私は早歩きに切り替えペースアップ。その一方、ほとんどの人はのんびりマイペースで上高地に向かって歩いています。そんなペースじゃ終バス間に合いませんよー。ひょっとして、タクシーで帰るのかな? ちなみに上高地から平湯温泉までのタクシー代は、定額4500円。4人揃えば、バスと大差ありません。

  •  なんとか5時前にバスターミナルに到着。平湯温泉行きのバスは5時が最終で、週末などの混雑日でもダイヤは同じです。ただ、時間内に増便があるだけ。最終バスに乗り込み、終点のあかんだな駐車場へ。これで今日の日帰りトレックは無事終了。あとは温泉に入って帰るだけです。

     なんとか5時前にバスターミナルに到着。平湯温泉行きのバスは5時が最終で、週末などの混雑日でもダイヤは同じです。ただ、時間内に増便があるだけ。最終バスに乗り込み、終点のあかんだな駐車場へ。これで今日の日帰りトレックは無事終了。あとは温泉に入って帰るだけです。

  •  平湯温泉のバスターミナル向かいに、「ひらゆの森」という大型温泉施設があります。この3日間に立ち寄ってきた温泉と比べても、ここは超大型。どうも、平湯を代表する温泉場のようです。中には、50人は入れるレトロな浴槽と、7つも8つもある露天風呂。周辺には他にも立ち寄り湯がありますが、同じ数百円払うなら、でっかい方がいいでしょう。建物は日本の伝統家屋を模した構造で、休憩室はなんと合掌造り(写真)。難点を言えば、ちょっとお湯がぬるいかな。<br /><br /> ひと風呂浴びた後、高速を突っ走って名古屋まで戻りました。これで、4日間におよぶ紅葉トレックはおしまい。お疲れ様でした。<br /><br /><br />ひらゆの森: http://www.hirayunomori.co.jp/<br />

     平湯温泉のバスターミナル向かいに、「ひらゆの森」という大型温泉施設があります。この3日間に立ち寄ってきた温泉と比べても、ここは超大型。どうも、平湯を代表する温泉場のようです。中には、50人は入れるレトロな浴槽と、7つも8つもある露天風呂。周辺には他にも立ち寄り湯がありますが、同じ数百円払うなら、でっかい方がいいでしょう。建物は日本の伝統家屋を模した構造で、休憩室はなんと合掌造り(写真)。難点を言えば、ちょっとお湯がぬるいかな。

     ひと風呂浴びた後、高速を突っ走って名古屋まで戻りました。これで、4日間におよぶ紅葉トレックはおしまい。お疲れ様でした。


    ひらゆの森: http://www.hirayunomori.co.jp/

  • [まとめ]<br /><br /> この日かかった費用はこんな感じ。高速代や食費を除く。<br /><br /> 平湯温泉-上高地 バス往復 2000円<br /> あかんだな駐車場 500円<br /> ひらゆの湯 500円 + ロッカー100円。<br /><br /><br /> 日本紅葉番付なるものがあるならば、涸沢カールは間違いなく横綱や大関に格付けされるレベルのものでしょう。本格的な登山をする根性のある人だけに与えられた、にっぽんの秋の絶景です。この日、多くの人が、「目で見るときれいなんだけど、写真だとうまく撮れないんだよなー」と嘆いていました。私の安物カメラも同様。その魅力の半分も伝えられていません。<br /><br /> 最後に、冒頭の質問に戻ります。丸一日歩いてでも訪れる価値があるか。答えはもちろんイエス。絵本の主人公になった気分で、色とりどりの森の中を散策する自分! カメラ片手に、こだわりの絵葉書写真を撮影する自分!  テラスにゆったり腰掛け、今年の「出来ばえ」を鑑賞する自分! 紅葉トレックの完成形である涸沢にこれ以上何を望めと? あとは、行動するだけ。二ヶ月後、ヒュッテ屋上のテラスで、ビール片手におでんを頬張っているのは、たまたまこの旅行記を開いてしまったあなたかもしれません。日本の凄すぎる紅葉風景に乾杯!<br /><br /><br />--------------------------------------<br />以上で、「日本の凄すぎる紅葉登山」シリーズは終了です。お読みいただき、ありがとうございました。<br /><br /><br /><br /><br />[リンク集]<br /><br />==国内旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=dm&amp;sort=when<br />==海外旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&amp;sort=when<br /><br /><br />==国内登山==<br />日本名山大周遊の旅①奥穂高、②槍ヶ岳、③燕岳、④八ヶ岳、⑤北岳、⑥富士山<br />http://4travel.jp/travelogue/10706064<br />屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日 全3作<br />http://4travel.jp/travelogue/10690816<br />最速の熊野古道 全3作<br />http://4travel.jp/travelogue/10890170<br />SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山<br />http://4travel.jp/travelogue/10718279<br />

    [まとめ]

     この日かかった費用はこんな感じ。高速代や食費を除く。

     平湯温泉-上高地 バス往復 2000円
     あかんだな駐車場 500円
     ひらゆの湯 500円 + ロッカー100円。


     日本紅葉番付なるものがあるならば、涸沢カールは間違いなく横綱や大関に格付けされるレベルのものでしょう。本格的な登山をする根性のある人だけに与えられた、にっぽんの秋の絶景です。この日、多くの人が、「目で見るときれいなんだけど、写真だとうまく撮れないんだよなー」と嘆いていました。私の安物カメラも同様。その魅力の半分も伝えられていません。

     最後に、冒頭の質問に戻ります。丸一日歩いてでも訪れる価値があるか。答えはもちろんイエス。絵本の主人公になった気分で、色とりどりの森の中を散策する自分! カメラ片手に、こだわりの絵葉書写真を撮影する自分! テラスにゆったり腰掛け、今年の「出来ばえ」を鑑賞する自分! 紅葉トレックの完成形である涸沢にこれ以上何を望めと? あとは、行動するだけ。二ヶ月後、ヒュッテ屋上のテラスで、ビール片手におでんを頬張っているのは、たまたまこの旅行記を開いてしまったあなたかもしれません。日本の凄すぎる紅葉風景に乾杯!


    --------------------------------------
    以上で、「日本の凄すぎる紅葉登山」シリーズは終了です。お読みいただき、ありがとうございました。




    [リンク集]

    ==国内旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=dm&sort=when
    ==海外旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when


    ==国内登山==
    日本名山大周遊の旅①奥穂高、②槍ヶ岳、③燕岳、④八ヶ岳、⑤北岳、⑥富士山
    http://4travel.jp/travelogue/10706064
    屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日 全3作
    http://4travel.jp/travelogue/10690816
    最速の熊野古道 全3作
    http://4travel.jp/travelogue/10890170
    SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山
    http://4travel.jp/travelogue/10718279

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