ドイツ•ポルトガルひとり旅-6日目-

2012/05/13 - 2012/05/13

モンサラーシュ２日目です。

エリア モンサラーシュ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• ショッピング: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

翌朝、朝焼けが見たくて早起きしましたが
生憎の曇り。
ガッカリして2度寝してしまう。
ホテルの朝ごはんは
8:30スタートという異例の遅さ。
モンサラーシュの人達の朝はゆっくりなのでしょうか。

野菜がないのが残念ですが、
パンとチーズがとても美味しかったです。
そして、久し振りに普通の
カフェオレを飲みました。
ミルクたっぷりで。

パンが本当に美味しくて、
おかわりしてしまいました。
腹ごしらえもバッチリ。
リュックに、カメラやフィルム、
水、本など必要最低限のものを入れて、
今日も村を歩きます。

外に出ると、いつの間にか晴れていて
少し歩いたら汗が。

おじさん達が家の壁を剥がしていました。
年に１度（？）壁を綺麗にするらしく
それがちょうど今の時期だったようです。
ひたすら削っていました。

なんだか物語に出てくるような家。
どんな人が住んでいるのでしょう。

正面から。

それにしても本当に人がいません。

あ、いたいた。
通りを掃除されていました。

特に当てもなく歩いていると、
何処からか現れた一匹の犬。
痩せていますが、元気そうです。
何か言いたそう(気のせい?)にこちらを見ています。
しゃがんで、「おいで」と言ってみるが
食べ物が欲しいとか、
遊んで欲しいとかではない様子。
そうか。ついてこいってことかな。
わたしが立ち上がって犬の方へ近づくと
「こっちだよ」と言わんばかりに、
小走りに先導し始めました。
時折立ち止まっては振り返ります。
ちゃんとついてきているか確認するかのように。

わたしが写真を撮るのに立ち止まっていると、
私の周りをウロチョロ。
なんだか急かされている感じ(笑)

そして気が付くと、お城の前に出ました。
「もしかして、ここに案内してくれたの?」
犬は、わたしの方を見ながら城門の前を
行ったり来たりしています。
これまた「早く行けよ」と
言われているようです(笑)
「ありがとうね」と言って、
城門に向って歩き出すのを
確認すると、犬は何処かへ消えてしまいました。
と言うわけで、折角なのでお城に上ってみました。
プチ高所恐怖症のわたしですが、
一番上まで上りましたよ。
ここはその昔、闘牛場だったところです。
お城からは村が一望できます。

死んでませんよ。
寝ているだけです。

ここは郵便局です。

ちなみに。
ここがバス停です。
本当にバスが来るのかどうか
不安になるようなバス停を
私はかつて見たことがありません。

教会の前に人だかりができてるなあと思って
しばらく様子を見ていたら、
結婚式のようでした。

最後まで見届けたかったのですが、
微妙にお腹が空いてきたので、
いつものカフェでサンドイッチをいただきます。

なにやらスペシャルなものと
そうでないものがあったのですが、
スペシャルの方にしてみました。
食べてみると、
ツナサンドのようでしたが恐らく
バカリャウ(干し鱈)だったと思われます。
美味しかったです。

近くのお土産もの屋を少しのぞいて、
疲れたので一旦宿へ戻ることにしました。
今日はいい天気だし、
タ日が期待できるかしら…
そんなことを考えながら、
いつの間にか寝てしまっていたのでした。

目が覚めたら、すっかり夕方でした。
日暮れまでにはまだ時間があるので、
お気に入りの場所で
音楽でも聴くことにします。
心地良い風が吹いていました。
遠くで羊がないています。

日が沈み始める前に、
腹ごしらえをしておかければ。
智子さんから教えてもらった「(チキンパイ)」を
近くの小さなお店で買って
(ついでにナタとチョコパンも)、
教会の入口に座って食べました。
チキンパイ、
あっさりしていて美味しかったです。
もう一つ買っておけばよかった。

いい頃合いを見て、
またお気に入りの場所へ移動します。
黒い犬も一緒についてきました。
昼間、お城へ案内してくれた犬は
あれから会っていません。

陽が沈み始めました。
急いでお気に入りの場所へ。

一体何人の旅人が、
ここからこの景色を見たのだろうか。
何を思い、何を感じ、何を知ったのだろう。
ここにいると、
そんな取り止めもないことを考えてしまう。

なんて贅沢な時間なのだろう。
この時初めて、モンサラーシュへ来たことを
心から実感しました。
と同時に、
それは旅の終わりが近づいていることを
意味するものでした。

闇に沈んでゆく景色をひとしきり眺めたあと、
「おうちへお帰り」
犬の頭を撫でてやりながら、
そう呟いたわたしは
まるで自分に言っているみたいだな…
と思ったのでした。

夜になると、村はライトアップされるので
帰り道には困りません。
出口辺りで、昼間の茶色の犬と会えました。
犬達とはここでお別れです。
また明日会えるといいな。
明日はリスボンへ戻ります。
旅もいよいよ終盤です。
おやすみなさい…