秘湯の宿　秋田　強首温泉　 『樅峰苑』

2011/12/23 - 2011/12/24

所用があって、大雪が降るなか秋田へいってきました。用事が終わったあとは、のんびりと温泉！
で、秘湯の宿である　強首温泉 樅峰苑　へお邪魔しました。素晴らしい温泉で、雪深い景色も圧巻でしたが、今度は夏に訪れてみたい！！

エリア 湯沢(秋田)(秋田)

• 交通手段: ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

１２月２３日

かなりの悪天候の中、朝一番の飛行機でまずは山形へ。飛行機が飛ぶかどうか心配でしたがなんとか離陸。

山形についたら思いっきり晴れてて、あれ、天気予報は？！

でも辺りはかなりの雪が積もっていて一面の銀世界！さすが雪国！
突然雪が降り出してきて、地吹雪というのをはじめて経験しました。

所用をすませたあと、今度はお隣秋田県の湯沢へ。こちらも雪景色。まずはお昼を！と有名どころの稲庭うどんを食べに連れて行ってもらいました。

『佐藤養助 漆蔵資料館』
秋田県横手市増田町増田字本町5
?：0182-45-5430

お食事処は情緒ある雰囲気。韓国ドラマの撮影があったとかで写真が飾られてました。

お店の中に漆蔵があって、資料館になっているのですがこの蔵がまた立派！きらびやかな蔵ってあんまり見たことなかったので新鮮！

おススメといわれて冷たい稲庭うどんを♪つるっつるで喉越しさわやか、大変美味！

もちろんお土産に稲庭うどんたくさん買いました！

湯沢での所用も終えて、湯沢駅まで送ってもらいそこからローカル線で今晩の宿へ向かいます。一時間に一本しかないこのローカル線。なんとも風情がありますね。

一時間くらい電車に揺られて目的地の駅へ。見事に無人駅・・・。
時刻はすでに夕方の４時でしたが、天候が悪いからか辺りは薄暗くて心細い。

頼んでおいた送迎のバスが迎えにきてくれていて、一路強首温泉へ。

しかし、今日の宿『樅峰苑』はど迫力でした！着いた瞬間、ここが温泉宿？と思ってしまったくらい。

『樅峰苑』
秋田県大仙市強首字強首268
?：0187(77)2116

外はマイナスの気温でしたが、宿の中はストーブもたかれていてぬっくぬく。お部屋はびっくりするくらい何もない６畳のお部屋。アメニティとか一切ないですが、まあ秘湯の宿ですからね。

この部屋は改装後のお部屋でしたが、昔からの造りのお部屋もあるそうです。

とりあえず、温泉につかってから夕食。大広間で食べましたが、
けっこうお客さんが多くてびっくりしました。

まずは先付。”さもわたし”というきのこのおろし合えと、鮭の粕漬け。粕漬けは意外と甘かった！

お次は川がにのかにみそ甲羅焼。ちょっとお酒が強すぎてカニ本来の味が楽しめなかったのが残念・・。

こちらは生湯葉。ほんのり甘くてなんとも優しい味。

今日のお料理で一番気に入ったのはこちらの”はたはたの粕漬け”。超美味！！卵がすごいんですよ、ぷりっぷりと弾力があってとにかく歯ごたえたっぷり！一口噛むごとに、たくあんでも食べてるかのようなかなり豪快な音がします。

内緒では食べられない料理ですね。
お隣からも聞こえてきて、みんなでプチプチと大合唱。笑

こちらは鴨鍋。鴨鍋大好き♪きりたんぽはお団子状になってはいってました。これもおいしい！

こちらはずんだ餡の玉子豆腐。ずんだはもっとクセがあるかな〜と思っていましたが、さ〜っぱりとしていておいしかったです。

鯉の甘露煮は超濃厚！でも脂っぽさや臭みはまったくなくて、甘〜い味付けがご飯によく合います！このタレだけでご飯食べられるかも。笑

鯉の皮の揚げ物はパリッパリ。

ご飯は当然あきたこまち。つやっつやで甘くて本当においしかった！お代わりしたくなるほど・・でしたが、とにかくおかずの量がいっぱいで。お肉料理が少なくてヘルシーでしたが、これだけ品数があるとおなかもいっぱいで、ご飯がたくさん食べられない・・。

椀物は、川がにのつみれ汁。春菊やマイタケもはいっておいしいのですが、カニは甲羅もふくめて丸ごとつぶしてつみれをつくるそうで、若干食感が悪い。つぶしきれてないので所々硬いところがあったりして。

でも秋田では家庭でもよくつくるんだそうです。

食後は、予約しておいた外の露天風呂へ！玄関で専用の長靴をはいて、雪の中を露天風呂まで歩いていきます。寒い！！！！

吹雪かと思ってましたが、天候は意外とはやくに持ち直したみたいで星もみえるくらいでした。

脱衣場は暖房がなかったので凍えるほど寒かったですが、でも雪がちらつく中での温泉は最高です！！

お部屋にはドライヤーとかもないので、内風呂にはいってこちらでドライヤーもかりました。秘湯を守る会の温泉宿は、けっこうお部屋になにもないことが多いですね。それがまた秘湯っぽくていいんですが。

１２月２４日

吹雪いていたら今日は帰れないかも・・・とちょっと心配しましたが、曇ってるくらいでふぶいてはいなくてホッ。
朝風呂にはいってから朝食。わりとシンプルな朝食でした。でも卵かけご飯が絶品！ごはんがおいしいとすべておいしくなるのですね♪

秋田名物いぶりがっこも食べられて、満足満足。

出発前に宿の散策を。こちらは登録有形文化財の宿。もともとは三百数十年の歴史ある、小山田家の屋敷。大正ロマンの香りを漂わせる豪農の宿ということでしたが、確かに大正ロマンはたっぷりです！！

こちらは玄関口の廊下。一枚通しの天然秋田杉をつかった廊下はピカピカ。窓の飾りがまたなんとも素敵。

こちらは明治時代から使われていたという、小山田家の家紋入りの人力車。

こちらは階段室。宮大工がつくったという鹿鳴館風の造りは本当に見事！和のお屋敷でここだけが洋館風。この手すりが素敵です♪

階段上の天井は、まるくカーブを描いていて舟形天井というそう。階段の西洋風な造りと和風の天井。でも違和感はまったくありません。見事に融和しているといった感じ。

雪がちらついてきましたが、外へでてみました。夕べはみることのできなかった立派な外観。表玄関の屋根はとっても凝った造りでした。

敷地内には蔵がたっていて、そこは小山田家資料館となっていました。

これがまた立派な蔵で。戦前までは大地主であったという小山田家と一族の歴史を物語る品を展示しています。

露天風呂の奥にあるモミの木群は、指定天然記念物。樹齢３８０年ですって！

お料理も温泉も満喫して帰路につきました。秋田空港はけっこう近かったです。駅で名物の横手焼きそばを食べてみましたが、いたって普通。たぶんこういうところで食べたからでしょうね。次回また来れたら本場で食べてみたい！！！