オーストリアと北イタリアの旅 2 ：ザルツカンマーグート編

2012/08/10 - 2012/08/12

ザルツブルグのヨーロッパカーでレンタカーを借り、ザルツカンマーグートを周り、イタリアのドロミテも観光し、再びオーストリアに入り、インスブルックで返却することにしました。こうしたのはイタリアに比べてオーストリアの自動車保険が安いこと、同国内だと乗捨てが有利だったからです。
オートマティック車を借りたかったのですが、小さい車のオートはなかったので、やむなくマニュアル車にしたところ、フォルクスワーゲンの６段切り替えのディーゼル車でした。オーストリア、北イタリアのアルプス山岳道路のアップダウンの激しい道路の走行ではギヤチェインジはひっきりなし、更にハンドルもギアも日本とは逆できつかったです。ウィンカーとワイパーの操作取違えミス、走行車線の間違い、エンストなど、緊張の連続でした。

エリア ザルツカンマーグート周辺(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

8月10日16時にザルツブルグのヨーロッパカーでレンタカーを借り、まずは前進6段もあるマニュアル車の練習。右側の縁石に乗り上げたり、エンストしまくりなのに、一路サンクトギルゲンへ。
宿泊したサンクト・ギルゲンのホテルペンション。前の道幅が狭く坂道で、対向車と交わすのが至難。駐車も大変でした。

ホテルの裏庭。二階左の角部屋が今夜のお宿。
部屋は狭いけれど、大変清潔。オーナーもとても親切。

私達の部屋のバルコニーからの景色。緑がきれいです。

ザンクト・ギルゲンはモーツァルトの母親の故郷の町。これは市庁舎なのですが、とてもメルヘンティックな建物です。正面で幼いモーツァルトがヴァイオリンを弾いています。

迷路のような坂道だらけのとても可愛い町でした。坂道に沿ってこんな感じの小規模ホテルが並びます。

坂道を下りていくとヴォルフガング湖畔に出ました。賑やかなザルツブルグからやってきて、この静けさは別世界です。

湖畔の公園に佇むモーツァルトの母アンナの生家のモーツアルト・ハウス。

まだ明るいですが、時間的には遅い夕食です。今晩の夕食はホテルペンションのオーナーが一番美味しいと推奨したレストランWIRTです。ひっそりした町なのに中はお客さんがいっぱいだったのにびっくりです。お料理はなかなかのお味で、地元の白ワインも美味しくて、お値段もリーズナブルでした。

翌8月11日はサンクト・ヴォルフガングに向かいましたが、道を間違えてバート・イシュルへ来てしまいましたので、ここを観光することにしました。
まずはカイザーヴィラへ。最後のオーストリア帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフとエリザベート皇妃の結婚記念として建てられた別荘。

地図入り入場チケット

チケット購入後この橋を渡って行きます。

広大な庭園と贅を極めた別荘を見学しました。見学ツアーはドイツ語だけなので、私達は日本語のパンフレットを借りて、進みました。皇帝は狩の名手で無数の鹿の首が飾られていました。豪華な中にも皇帝の寝室だけは、皇帝の意向で大変簡素だったのが印象的でした。やはり皇帝もひとりの人間なのですから、そのほうが落ち着いたのでしょう。

皇妃エリーザベトは超美人だったそうです。

バート・イシュルの町並み。ランチできるところを探しまわりました。入ったレストランのお味は最悪で気持ち悪くなりました。

チロル風民族衣装を売るお店。

町中を走る黄金の観光トレイン。

昼食後一路ハルシュタットへ。道が狭いのに皆スピードを出すので、怖かったです。遠くにハルシュタットの町が見えます。

ハルシュタット湖岸にへばりついたような家々。

ハルシュタットの町の一般住宅。家の壁に木を張り付けて育てています。

湖岸沿いの遊歩道。土産屋が並んでいます。ここでも壁にへばり付いた木が見えます。

湖岸沿いの遊歩道が続きます。可愛いお土産物屋さんもたくさん並び、観光客が行き交います。

建物がひしめきあった狭い路地。路地奥には湖岸にあるプロテスタントの教会が見える。

プロテスタント教会の内部

山際のカソリック教会

急坂を登り、だんだん近づきます。

裏の墓地から入ります。

湖の絶景を背景に色とりどりの墓地。

墓地の山側の納骨堂バインハウス

納骨堂の内部。骸骨が一杯。

墓地から見下ろした家々。日本のように土砂崩れや斜面崩壊が起こることはないのでしょうか？

眼下に湖とプロテスタント教会が見えます。

教会内部の祭壇。中の彫刻はカラフルです。

プロテスタント教会前のマルクト広場。マルクト＝マーケット＝市場　です。

ハルシュタットの対岸。
今晩もサンクト・ギルゲン泊。

8月12日は、昨日行きそびれたサンクト・ヴォルフガングを目指します。ヴォルフガング湖の南端をまわって湖の東岸を北西します。船なら一直線ですぐ行けるところを、車なので、かなり遠回りになります。
ここは途中の公園。

サンクト・ヴォルフガングの南端に着きました。

湖岸沿いに木造の建造物が何棟もあるので、何かと思って覗いてみたら、船のガレージ兼倉庫でした。

サンクト・ヴォルフガングの中心地。ホテルとお土産屋が並びます。

メルヘンティックな街並み

白亜のサンクト・ヴォルフガング巡礼教会。

巡礼教会のミヒャエル・バッハー作の扉付の主祭壇。オーストリアに現存するゴシック様式祭壇の最高傑作だそうです。

後部のパイプオルガン。

左側横にある煌びやかなバロック祭壇。

回廊から見た対岸の景観

巡礼教会外観

ここでも壁にへばりつくように育てている木

サンクト・ヴォルフガングを後にして、ハルシュタット湖南端のオーバートラウンへと車を走らせました。
ヨーロッパアルプスの東端の山々の景観図。これからロープウェーで登る山の案内です。オーバートラウンの町から、最初にショーンバーガルムまで上がり、乗り継いでこのロープウェールートの最高峰クリッペンシュタイン2109ｍに着きます。この付近で最高の景色との評判で訪れました。

クリッペンシュタインまでの1回乗り継ぎを含むロープウェーの往復チケットの裏表。

第1区間での切り立った岩壁

第1区間の終点近くからの景色。左側にハルシュタット湖が一部顔を見せている。

第2区間のロープウェーの景色。右下の白い建物は第2区間の出発駅。

山塊のパノラマ模式図です。親切に出来ていて、見てる山、氷河がどれか直ぐに分かるようになっている。

第2区間を下りての眺め。やや右は2,863mのコッペンカールスタイン、中央は2,794mホーヘル・グジャイドスイタイン、すぐ右の2,995mのホーヘル・ダシュスタイン、やや右の白い部分はハルシュタット氷河です。ダシュスタイン地区の7つの氷河でハルシュタット氷河は最大のものであり、約315ヘクタールある。でも、温暖化で150年前の約半分の大きさになっているそうです。

脇のワイヤーロープは第3区間のもの。これは少し低くなっていく区間で、景色の評判はあまり良くないので、我々はショートカット。

部分的に残った残雪です。子どもがお滑りをして遊んでいます。
子の横を通ってファイブ・フィンガーズと言う見晴らし台に行きます。

ファイブ・フィンガーズまで40分ぐらいのトレッキング。天気も快晴で、途中の景色はすばらしい。下にハルシュタット湖が望める。パラグライダーならもっと景色は良いだろうと思う。

アルプスのスノウベルがかわいい。

ファイブ・フィンガーズが見えてきた。

こんな感じでファイブフィンガーズが突き出しています。

展望橋ファイブ・フィンガーズに到達。恐る恐る眼下を覗き込んでみました。

今度は勇気を出して、思い切ってフレームの背後にまわりこみます。

背後は絶景です！

帰りのロープウェーでのど迫力断崖です。

ハルシュタットを後にして一路イタリアコルティナ・ダンペッソ方面へ。

思いのほか移動に時間がかかります。今晩、コルティナ・ダンペッソ近郊のお宿に着くのは夜になってしまいそう。初めての夜道は大丈夫かしら？