2012/08/07 - 2012/08/22
594位(同エリア1039件中)
ktomomaさん
- ktomomaさんTOP
- 旅行記11冊
- クチコミ2件
- Q&A回答0件
- 29,651アクセス
- フォロワー1人
カナダのトロントからバンクーバーまで夫婦でVIA Canadian号での大陸横断をしました。旅行全体としては、トロントに入って、2泊観光してから、この旅行記に書いたVIAの旅があり、さらにバンクーバーから先も6泊ほどしていた旅になりますが、ここではVIA Canadian号乗車部分を紹介します。ちなみにこの旅行記はPart 3で写真はJasperからVancouverまでです。
トロントからバンクーバーまで一気に乗ると4泊5日、84時間になりますが、今回は3泊したところのJasperで一旦降り、そこで2泊してからまた同じ列車に乗り込んであと1泊してバンクーバーという旅程でした。この形で乗る人は多いようで、Jasperで再度Canadian号に乗る際に、Jasperまで一緒だった人たちを多く見かけました。
初日のトロント発は夜10時。乗ってすぐにWelcome Drinkがラウンジカーで振る舞われましたが、それを飲んでもう寝てしまいました。そして朝起きてみると列車は針葉樹林の中をくねくねと曲がりながら走っていました。そして2日間はひたすらオンタリオ州の針葉樹林と湖の間を1日走りました。
3日目の朝(2泊した朝)はWinnipegからスタート。朝8時到着の予定が1時間早く7時にはホームに入っていました。もともとWinnipegではCrewもみな交代、さらにいろいろ食料とか積み込むという作業も入るので4時間の停車というスケジュールです。そんな長い列車のため、予め希望者向けにWinnipegのCity Tourが用意されていました。バスほぼ1台分の乗客がこのTourに参加しました。昼の12時にWinnipegを出発してからはずっと穀倉地帯。麦畑の中を進んだ一日でした。
4日目の朝、3泊しての朝を迎えても列車はひたすら平な平原を走っていました。起きて、シャワーを浴びて少しするとEdmontonに到着。本来6:37着の予定だったところが約1時間遅れで到着。Jasperではまた1時間停車で、そこで駅に降りて先頭の機関車の写真を撮りに歩いてゆきましたが、全体で24両で、我々はその後ろの方に乗っていたので、先頭までは5分以上かかったでしょうか。十分な散歩でした。また乗り込んでの夕方着のJasperまで列車の旅を楽しみました。Jasperに着く2時間前くらいから針葉樹林の中、少しずつ高度を上げてゆきました。最後にHintonという町を抜けてからはカナディアンロッキーが目の前に迫って来て、絶景の連続。ラウンジカーから離れられなくなりました。Jasperへの到着は予定より2時間遅れ。でもこれは全然遅れてない部類です。
VIAに乗ることが目的だったので、途中駅Jasperで降りてそこで何をしようかとか、VIAに乗るまで考えていませんでした。車中でガイドブックを見ていろいろ考えるも、イメージが湧かず、結局、今回VIAの列車他を予約したツアー会社のお勧めにあるIcefield TourとTramwayを選択。Icefield Tourでは途中の有名な滝とかもまわってくれて、ほぼ一日コースとして充実してました。Jasperも今日、中1日が観光できる唯一の日ではあったのですが、終わった頃にようやく何をすれば良いかが判ったという感じでしょうか。ようするにカナディアンロッキーの拠点として諸々のアクティビティーがあるのですが、後で地球の歩き方を見たら、これらのアクティビティーはJasperのところじゃなくて「カナディアンロッキー」という項目でまとめられていました。完全に見落としてました。また次回、という宿題ができた1日でした。
最後はJasperからまた乗り込んで1泊、VIAの寝台車に乗ってVancouverまで来ました。Jasperから乗ったTrain #1, Canadian号は2日前まで乗っていたものよりさらに長くて、全部で28両編成。我々の部屋は最後尾のPark Carの中にありました。Jasperからはもう山を下る方向ですが、基本的にずっと山の中を走るルートでした。
この日も早寝で11時はベッドの上の段で寝込んでしまったのですが、夜中、0時ちょっと過ぎに妻が「星がすごい」と声をかけてくれ、下に降
りてゆきました。まず目の前に巨大な北斗七星が飛び込んで来て、その後、目が慣れてくると車窓は無数の星で一杯になりました。しばしベッドに腰をかけて窓の外を眺めていたのですが、寝転がって上を見た方が良いかも思い、二人でベッドの下の段に、普段とは逆に窓側を頭にして仰向けに寝転がった瞬間、視界の全てが星空になりました。このころにはさらに目も慣れて来ていたのでなんとなく天の川もわかるくらいになっていました。そして素晴らしかったのは、列車がカーブで右、左と曲がるにつれて星空がスライドしてゆくこと。八ヶ岳とかで満点の星を眺めたことはありましたが、これが動き流れてゆくのは初めての体験。窓には星以外見えず、これが列車の振動と一緒になって動いてゆくと、地上を走っているのではなくて宇宙を走っている感覚になってゆき、ふと、宮沢賢治のイメージした銀河鉄道での旅はこんなことだったんだろうかと、しばし自己満足の世界に陥っていました。
翌朝も6時には起床。シャワーを浴びて朝食も取ってからのんびりしているうちに、列車は大きく右に曲がって川を渡りVancouverの市内に入り、そして前方にビルが見え始めました。そして駅の手前で一旦切り返して、我々の乗っているPark Carを先頭した後ろ向きとなり、列車はゆっくりゆっくりと終点のVancouver駅のホームへ滑り込んでゆきました。鉄としてはこの時、切り返して先頭となっているPark Carから無線で係の人が残りの距離を刻一刻伝えている様子に釘付けでした。機関車は最後尾になって、遥か28両、距離で言うと750mという遠いかなたにあるわけで、無線での誘導を頼りに後ろ向きにゆっくり駅に入る様子をずっと興味深く見つつしっかりビデオまで撮っていました。
途中Jasperでの下車がありましたが、全部では4泊5日のVIA Canadian号の旅、まだまだ乗っていたい気分を残して終了となりました。
以下、記録としての旅行の全体像です。
全体スケジュール
2012/08/07 AA176 Narita - Dallas/Ft. Worth
AA488 Dallas/Ft. Worth - Toronto
Fairmont Royal York, Toronto 泊
2012/08/08 Niagara Falls観光
2012/08/09 夕方までToronto市内観光
夜、VIA Canadian号乗車
2012/08/10 VIA Canadian号車内
2012/08/11 VIA Canadian号車内
2012/08/12 VIA Canadian号、夕方Jasperで下車
Whistlers Inn, Jasper泊
2012/08/13 Columbia Ice Field観光
2012/08/14 VIA Canadian号乗車
2012/08/15 VIA Canadian号、Vancouver着
Vancouver市内観光
Fairmont Vancouver泊
2012/08/16 Vancouver市内観光
2012/08/17 Vancouver - Victoria ( Pacific Coachのバス )
AMBROSIA B&B, Victoria泊
2012/08/18 Victoria観光
2012/08/19 AC8050 Victoria - Vancouver
AC8089 Vancouver - Seattle
Seattle Mariners vs Minnesota Twins観戦
2012/08/20 AS600 Seattle - Las Vegas
AA1240 Las Vegas - Dallas/Ft. Worth
Texas Rangers vs Baltimore Orioles観戦
2012/08/21 AA61 Dallas/Ft. Worth - Narita
VIA Rail
2012/08/09 Train #1 Toronto - Jasper (8/12)
2012/08/14 Train #1 Jasper - Vancouver (8/15)
Hotel
2012/08/07-09 Fairmont Royal York, Toronto
2012/08/09-12 VIA Train #1 Canadian
2012/08/12-14 Whistlers Inn, Jasper
2012/08/14-15 VIA Train #1 Canadian
2012/08/15-17 Fairmont Vancouver
2012/08/17-19 AMBROSIA B&B, Victoria
2012/08/19-20 Fairfield Inn, Sea-Tac Airport
2012/08/20-21 Friends' home at Dallas
費用
VIA TrainとTorontoでの2泊、Jasperでの2泊、Vancouverでの2泊はRail Train Toursのパッケージで二人分で日本円にて48万円。
アメリカン航空のフライトはマイレッジ、他は現地清算でした。
Rail Rain ToursのパッケージはVIAのホームページのTrain Packegeにある Across Canada (Jasper Stay) 9 days の前後にトロントとバンクーバーでのそれぞれ追加1泊ずつを追加したパッケージです。10泊、11日分がカバーされて一人24万円はお得でした。しかもトロントとバンクーバーでのホテルは最高級のFairmont。FairmontはもともとCanadian Pacific鉄道が旅行需要を増やすためにホテル経営も始めたことを発端としているので、VIAのパッケージがFairmontを前後の宿泊に選ぶのは必然と言えるのかもしれません。サービスも素晴らしく、特にトロントでは駅前という立地はレンタカーを使わない旅行では最適でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
Jasperで2泊した後にまたVIA Canadian号に乗車しました。この日は朝から雨で、特にどうしてももう一カ所行きたいとかは無かったので、午前中にコインランドリーで洗濯をして、Tim Hortonsでコーヒーを飲みながらここまでの写真をFacebookにアップしたりして時間をつぶしていました。ホテルは11時ぎりぎりまでいてチェックアウト。Whistlers Innは駅の目の前なので、チェックアウトしてそのまま駅に向かい、まずVIAのチェックイン。荷物を預けて少し身軽になり、お土産を買ったりして残りの時間を過ごしました。
13時少し前、そろそろ列車が駅に来る頃だなとずっと駅で見張っていたのですが、全然来ない。結局この日も1時間遅れでやってきました。写真真ん中の長い編成の列車がTrain #1 Canadian号。手前に機関車1両と客車がありますが、増設用でしょうか。 -
今日の編成も長いです。
-
編成は駅の待合室のホワイトボードに書かれていました。Economy(座席車両)は5両だけ、あとはみな寝台車。Manorとかかているのが寝台車車両。なんとこの日の編成は全体で28両でした。距離にしたら750m。日本の東海道新幹線が16両で400mだからほぼ倍。
-
なかなかBoadingの声がかからないので、ひたすら待ちます。実はこの間に今晩のDinnerの時間の予約をしなければならないのでした。上の写真にあるホワイトボードのところにDinner予約のカウンターがあって、そこで予約をすることになっていました。全然気がつかず、乗り込む直前にわかり、予約をしたらしていなかったのは我々だけ。恥ずかしかった。残りは最後の20時からの席しかなく、遅いDinnerになりました。
-
-
今回は、なんと最後尾のPark Carの中の部屋。
-
この見取り図のBの部屋ですが、Jasperまで乗っていた部屋よりも幅が狭い部屋でした。前の部屋はドアをあけた脇にスーツケースがおける幅がありました。先の3泊が広い方で良かった。
http://www.viarail.ca/en/resources/park-car -
洗面台は同じ形。
-
昼間はこんな椅子が出ています。椅子は固定でなくて、動かせます。
-
Jasperから乗り込んですぐにまたシャンペンがお出迎え。
-
昨日登ったWhisler Mountainを列車から眺める。ロープウェイが見えます。
-
少しずつ、緩やかに山を下る。
-
-
-
-
かなり先に前の車両が見えます。
-
別の列車と思えるくらい長い。
-
-
カナタ?には6つ時間帯か?あり、ラウンシ?カーにはそれそ?れの地域て?の時計か?あります。
-
-
右がCanadian Rockyでの最高峰 Mt. Robson。3954m。山頂は雲の中。
-
Mt. Robsonもう一枚。
-
-
右下に線路が見える。この後、見え隠れする線路をずっと追いかけていると、しばらくしてから北に延びる渓谷添いに曲か?って行った。そっち方向へはPrice Georgeを経て太平洋岸の北の町、Price Rupertへ行く列車があるので、たぶんその列車はこの下の線路を走ってゆくんだと思う。
-
滝の脇を列車が通る。通過する5分まえくらいに車内でアナウンスがあり、脇を通過する間速度を落としてくれた。
-
最後尾なので、ラウンシ?に出ると後ろ向きの写真は撮りやすい。しばらくここでビデオを撮っていた。
-
待望のDinner。Jasperで乗り込む際に駅のロビーでDinner Reservationを取っていたのだが、アナウンスを聞き忘れていて、乗り込む直前にたまたま見かけてReservationを入れた時には最後の1組になってしまっていた。なので時間に選択はなく8時から3番目の回。
-
スープはオニオングラタンスープ。大好物。
-
Tuna
Old-fashioned Dijon and sesame seed crusted tuna loin, pan-seared and served rare with a red pepper and smoked paprika coulis. -
Prime Rib of Beef
AAA Canadian beef, oven-roasted to medium rare and served with a rich rosemary demi-glace. -
デザートのチーズケーキ。via って書いてるの判りますよね。
-
夜があけて最後の朝食を終えると、もうVancouverが近くなっている。Vancouverに近い貨物操車場。アメリカの鉄道会社の機関車も見える。機関車こ?と国境を越えることもあるってことて?すね。
-
Fraser Riverを渡ってVancouverの郊外のNew Westminsterに入ろうとしているところ。これを渡るとVancouverまて?あと45分。
-
先頭は渡り切って、対岸を北に走っている。
-
Vancouver駅の手前で一旦切り返し、我々の乗っているPark Carを今度は先頭にして、バックの状態で駅に入ってゆく。
-
我々の乗っているPark Carを先頭した後ろ向きとなり、列車はゆっくりゆっくりと終点のVancouver駅のホームへ滑り込んでゆきました。鉄としてはこの時、切り返して先頭となっているPark Carから無線で係の人が残りの距離を刻一刻伝えている様子に釘付けでした。機関車は最後尾になって、遥か28両、距離で言うと750mという遠いかなたにあるわけで、無線での誘導を頼りに後ろ向きにゆっくり駅に入る様子をずっと興味深く見つつしっかりビデオまで撮っていました。
-
終点のVancouver Pacific Central Stationに到着。途中Jasperで下車しましたが、全体で列車に乗っていたのは85時間。全然長く感じない、もっともっと乗っていたい旅でした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ヒゲGさん 2020/11/19 22:26:11
- 懐かしいです
- 1981年5月、新婚旅行でバンフ~バス移動~ジャスパー~VIA乗車~バンクーバーと回りました。
VIAに乗るパッケージ旅行がなく、今のようにネットで情報を得ることも出来ず、カナダ太平洋航空の銀座事務所でCAさんらの協力を得て旅程を組み立てました。
映画でしか知らなかったコンパートメントでの汽車旅、僅か一泊二日でしたが今でも鮮明に記憶しています。
懐かしい写真(旅行記)をありがとうございました。
- ktomomaさん からの返信 2020/11/20 01:38:04
- Re: 懐かしいです
- コメントありがとうございます。インターネットもオンライン予約もない時の旅行は大変でしたね。我々も新婚旅行は1987年でした。この2012年のカナダ旅行も我々からみてももう8年前で懐かしいです。その後、Amtrakの寝台にも何度か乗りましたが、そっちは食べられればいいという程度の食事に対して、VIA Canadianは動く高級レストラン、動くホテルでした。もう一度乗りたいと思っています。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
37