2012/08/07 - 2012/08/22
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ktomomaさん
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カナダのトロントからバンクーバーまで夫婦でVIA Canadian号での大陸横断をしました。旅行全体としては、トロントに入って、2泊観光してから、この旅行記に書いたVIAの旅があり、さらにバンクーバーから先も6泊ほどしていた旅になりますが、ここではVIA Canadian号乗車部分を紹介します。ちなみにPart 1で写真はTorontoからWinnipegまでです。
トロントからバンクーバーまで一気に乗ると4泊5日、84時間になりますが、今回は3泊したところのJasperで一旦降り、そこで2泊してからまた同じ列車に乗り込んであと1泊してバンクーバーという旅程でした。この形で乗る人は多いようで、Jasperで再度Canadian号に乗る際に、Jasperまで一緒だった人たちを多く見かけました。
初日のトロント発は夜10時。乗ってすぐにWelcome Drinkがラウンジカーで振る舞われましたが、それを飲んでもう寝てしまいました。そして朝起きてみると列車は針葉樹林の中をくねくねと曲がりながら走っていました。そして2日間はひたすらオンタリオ州の針葉樹林と湖の間を1日走りました。
3日目の朝(2泊した朝)はWinnipegからスタート。朝8時到着の予定が1時間早く7時にはホームに入っていました。もともとWinnipegではCrewもみな交代、さらにいろいろ食料とか積み込むという作業も入るので4時間の停車というスケジュールです。そんな長い列車のため、予め希望者向けにWinnipegのCity Tourが用意されていました。バスほぼ1台分の乗客がこのTourに参加しました。昼の12時にWinnipegを出発してからはずっと穀倉地帯。麦畑の中を進んだ一日でした。
4日目の朝、3泊しての朝を迎えても列車はひたすら平な平原を走っていました。起きて、シャワーを浴びて少しするとEdmontonに到着。本来6:37着の予定だったところが約1時間遅れで到着。Jasperではまた1時間停車で、そこで駅に降りて先頭の機関車の写真を撮りに歩いてゆきましたが、全体で24両で、我々はその後ろの方に乗っていたので、先頭までは5分以上かかったでしょうか。十分な散歩でした。また乗り込んでの夕方着のJasperまで列車の旅を楽しみました。Jasperに着く2時間前くらいから針葉樹林の中、少しずつ高度を上げてゆきました。最後にHintonという町を抜けてからはカナディアンロッキーが目の前に迫って来て、絶景の連続。ラウンジカーから離れられなくなりました。Jasperへの到着は予定より2時間遅れ。でもこれは全然遅れてない部類です。
VIAに乗ることが目的だったので、途中駅Jasperで降りてそこで何をしようかとか、VIAに乗るまで考えていませんでした。車中でガイドブックを見ていろいろ考えるも、イメージが湧かず、結局、今回VIAの列車他を予約したツアー会社のお勧めにあるIcefield TourとTramwayを選択。Icefield Tourでは途中の有名な滝とかもまわってくれて、ほぼ一日コースとして充実してました。Jasperも今日、中1日が観光できる唯一の日ではあったのですが、終わった頃にようやく何をすれば良いかが判ったという感じでしょうか。ようするにカナディアンロッキーの拠点として諸々のアクティビティーがあるのですが、後で地球の歩き方を見たら、これらのアクティビティーはJasperのところじゃなくて「カナディアンロッキー」という項目でまとめられていました。完全に見落としてました。また次回、という宿題ができた1日でした。
最後はJasperからまた乗り込んで1泊、VIAの寝台車に乗ってVancouverまで来ました。Jasperから乗ったTrain #1, Canadian号は2日前まで乗っていたものよりさらに長くて、全部で28両編成。我々の部屋は最後尾のPark Carの中にありました。Jasperからはもう山を下る方向ですが、基本的にずっと山の中を走るルートでした。
この日も早寝で11時はベッドの上の段で寝込んでしまったのですが、夜中、0時ちょっと過ぎに妻が「星がすごい」と声をかけてくれ、下に降
りてゆきました。まず目の前に巨大な北斗七星が飛び込んで来て、その後、目が慣れてくると車窓は無数の星で一杯になりました。しばしベッドに腰をかけて窓の外を眺めていたのですが、寝転がって上を見た方が良いかも思い、二人でベッドの下の段に、普段とは逆に窓側を頭にして仰向けに寝転がった瞬間、視界の全てが星空になりました。このころにはさらに目も慣れて来ていたのでなんとなく天の川もわかるくらいになっていました。そして素晴らしかったのは、列車がカーブで右、左と曲がるにつれて星空がスライドしてゆくこと。八ヶ岳とかで満点の星を眺めたことはありましたが、これが動き流れてゆくのは初めての体験。窓には星以外見えず、これが列車の振動と一緒になって動いてゆくと、地上を走っているのではなくて宇宙を走っている感覚になってゆき、ふと、宮沢賢治のイメージした銀河鉄道での旅はこんなことだったんだろうかと、しばし自己満足の世界に陥っていました。
翌朝も6時には起床。シャワーを浴びて朝食も取ってからのんびりしているうちに、列車は大きく右に曲がって川を渡りVancouverの市内に入り、そして前方にビルが見え始めました。そして駅の手前で一旦切り返して、我々の乗っているPark Carを先頭した後ろ向きとなり、列車はゆっくりゆっくりと終点のVancouver駅のホームへ滑り込んでゆきました。鉄としてはこの時、切り返して先頭となっているPark Carから無線で係の人が残りの距離を刻一刻伝えている様子に釘付けでした。機関車は最後尾になって、遥か28両、距離で言うと750mという遠いかなたにあるわけで、無線での誘導を頼りに後ろ向きにゆっくり駅に入る様子をずっと興味深く見つつしっかりビデオまで撮っていました。
途中Jasperでの下車がありましたが、全部では4泊5日のVIA Canadian号の旅、まだまだ乗っていたい気分を残して終了となりました。
以下、記録としての旅行の全体像です。
全体スケジュール
2012/08/07 AA176 Narita - Dallas/Ft. Worth
AA488 Dallas/Ft. Worth - Toronto
Fairmont Royal York, Toronto 泊
2012/08/08 Niagara Falls観光
2012/08/09 夕方までToronto市内観光
夜、VIA Canadian号乗車
2012/08/10 VIA Canadian号車内
2012/08/11 VIA Canadian号車内
2012/08/12 VIA Canadian号、夕方Jasperで下車
Whistlers Inn, Jasper泊
2012/08/13 Columbia Ice Field観光
2012/08/14 VIA Canadian号乗車
2012/08/15 VIA Canadian号、Vancouver着
Vancouver市内観光
Fairmont Vancouver泊
2012/08/16 Vancouver市内観光
2012/08/17 Vancouver - Victoria ( Pacific Coachのバス )
AMBROSIA B&B, Victoria泊
2012/08/18 Victoria観光
2012/08/19 AC8050 Victoria - Vancouver
AC8089 Vancouver - Seattle
Seattle Mariners vs Minnesota Twins観戦
2012/08/20 AS600 Seattle - Las Vegas
AA1240 Las Vegas - Dallas/Ft. Worth
Texas Rangers vs Baltimore Orioles観戦
2012/08/21 AA61 Dallas/Ft. Worth - Narita
VIA Rail
2012/08/09 Train #1 Toronto - Jasper (8/12)
2012/08/14 Train #1 Jasper - Vancouver (8/15)
Hotel
2012/08/07-09 Fairmont Royal York, Toronto
2012/08/09-12 VIA Train #1 Canadian
2012/08/12-14 Whistlers Inn, Jasper
2012/08/14-15 VIA Train #1 Canadian
2012/08/15-17 Fairmont Vancouver
2012/08/17-19 AMBROSIA B&B, Victoria
2012/08/19-20 Fairfield Inn, Sea-Tac Airport
2012/08/20-21 Friends' home at Dallas
費用
VIA TrainとTorontoでの2泊、Jasperでの2泊、Vancouverでの2泊はRail Train Toursのパッケージで二人分で日本円にて48万円。
アメリカン航空のフライトはマイレッジ、他は現地清算でした。
Rail Rain ToursのパッケージはVIAのホームページのTrain Packegeにある Across Canada (Jasper Stay) 9 days の前後にトロントとバンクーバーでのそれぞれ追加1泊ずつを追加したパッケージです。10泊、11日分がカバーされて一人24万円はお得でした。しかもトロントとバンクーバーでのホテルは最高級のFairmont。FairmontはもともとCanadian Pacific鉄道が旅行需要を増やすためにホテル経営も始めたことを発端としているので、VIAのパッケージがFairmontを前後の宿泊に選ぶのは必然と言えるのかもしれません。サービスも素晴らしく、特にトロントでは駅前という立地はレンタカーを使わない旅行では最適でした。
ただ、難点は旅行料金の支払いが国際送金もしくはチェックだったこと。予約時の$500はクレジットカードでOKだったのですが、残り代金はクレジットカードや銀行振込は使えませんでした。国際送金は相手の口座番号がわかれば使える方法ですが、指定されたのは住所とRail Travel Tourという会社名だけで、郵便局からこれだけで送る方法は今年からできなっくなっていました。たまたま自分が口座を持っていたCiti Bankがカナダドルでのチェックを作ってくれるということで、残り金額分のチェックを作ってもらい、それをEMSで送るという方法となりました。チェックって日本人はほとんど使わないので敷居高いかもしれないです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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Slepper専用のラウンジ。チェックインする荷物は先にBaggage Claimて預け、その後にここて人がチェックインする。Baggage Claimで預けた荷物は降りる駅まで出て来ない訳で、車内で必要な荷物はキャリーインしなけれはならない。キャリーイン荷物て?も3泊だとスーツケース一杯になるか、部屋には十分なスペースがあった。
ちなみにチェックインする荷物はホテルのチェックインの後、昼頃にはBaggage Claim に預けることができた。 -
Toronto Union Stationコンコース
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VANCOUVER行きTrain #1がCanadian号である。
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ステンレスに輝く客車
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Car #121はずっと先
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出発が夜22時なのでキャビンには既にベッドが用意されている。
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AmtrakのRoometよりもベッドの幅は広い。
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洗面台。蓋をしたじょうたいで物が置けるようになっているが、洗面台として使うときはこのタオル、アメニティの入っている籠をどかさなければならない。
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空調もあるが、ファンがある。
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同じSleeper Plusのキャビンでもここは広い方でした。ドアの脇にスーツケースがおける十分なスペールがあり、ベッドを出している状態でもゆっくり人が行き来できます。
Manorというタイプの客車のFの部屋でした。
http://www.viarail.ca/en/resources/manor-sleeping-car -
ラウンジのあるSkyline Carへ移動。ここで出発前にシャンパンが振る舞われました。Skyline Carは4〜5両に1両挟まってます。なので、前後に2、3両移動するとSkyline Carにたどり着けます。
http://www.viarail.ca/en/resources/stainless-steel-skyline-car -
1階部分はラウンジになっていて、上がドームの展望ルームになっています。
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朝起きると、列車は針葉樹林の中を走っていました。たまにこんな風に湖か?見えて来ます。
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右カーブになり、前の車両が木々の間から見え隠れしています。
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Breakfast。オムレツ。
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パンケーキ。朝食は7:30から9:30で、First In, First Serveで、予約は必要ない。Lunch、Dinnerは予約で時間を決めておく。基本的にDinning Carは相席なので、こっちが2人だと大体、反対側に同じく2人で乗っているお客さんと一緒になることになる。そこでの会話が楽しみでもある。
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Skyline Carの上の展望席からの眺め。今回のCanadian号は機関車2両を含めて24両という長い編成て?す。我々のいる車両は後ろから3両目なのて?、延々と前の車両か?見えます。
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ずっと晴れていたので、ほとんどの時間、こんな感じで人がいました。
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Skyline Carの1階部分。
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Giftのサンプルが飾ってある。車内で購入可能。
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Dinning Car
http://www.viarail.ca/en/resources/stainless-steel-dining-car -
Dinning Car
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ずっとオンタリオ州。風景ほとんど変わらず。
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Lunch : Salmon Rose
Greenland turbot and Atlantic salmon cake wrapped with a thin salmon filet, and garnished with leek and garlic butter. Served with a salad. -
Barbecue Chicken Wrap
Breast of chicken smothered in barbecue sauce and served in a whole-wheat wrap topped with lettuce, tomato, green onion, avocado and herb-infused mayonnaise. -
2回目の長い停車、Hornepayne。ほぼ定時の14:40着。最初の長い停車は朝のCapreolだったが、ここでは外には出なかった。
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列車があまりにも長いので駅に入り切らず、30分たったところで一度動き出し、後ろ半分が駅構内に入る。Hornepayneに着いた時に放送で、「途中で動くけれどパニックにならないで。2回目に動いた時は出発です。」とアナウンスされていた。
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駅前にDrag Store1軒とスーパーマーケット1軒しかない、本当に田舎町。
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最後尾はPark Car。
http://www.viarail.ca/en/resources/park-car -
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午後も針葉樹林と湖しかない風景。でもこれが良いんです。
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Dinnerで飲めるワイン、ビールが並べられていました。ワインはグラスでもボトルでもOKです。ボトルの場合は飲みきれなかったらキープしておいて、翌日のLunch、Dinnerでそれを飲むことができます。ボトルで赤を頼んで、翌日のDinnerで残りを飲みました。
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シーフードチャウダー。パンもどれも美味しかった。
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Veal Chop
10 oz. veal chop rubbed with a Cajun-inspired tomato-infused demi-glace. -
Pickerel Remoulade
Pan fried pickerel, topped with a creamy sauce made with mayonnaise, red onion, capers, dill and lemon juice.
メニューは覚えていられなかったので、以下のホームページからコピーしました。
http://www.viarail.ca/en/useful-info/onboard-train/meals/toronto-vancouver-economy/eco1-day2
ここまでが2日目までの写真です。
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