フジロック１２（日曜日・３日目～撤収）

2012/07/26 - 2012/07/30

FUJI ROCK FESTIVAL'12（フジロック）に行ってきました。
今年は前夜祭も含めて４泊５日、キャンプでのフル参加を初めてやってきました。
その記録です。
（写真はiPod touchで撮影しているので解像度低いです。雰囲気の記録です）

しっかり見たものはセットリストを（出来る限り）掲載　

エリア 苗場(新潟)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

ついに最終日。昨日の反省も踏まえ、朝、早起き。
ささっと昨日と同様、民宿行って（待ち無しで）朝風呂入り、
お風呂２時間待ちという驚異の宿、東屋ロッジで金曜日に貰った
割引券を使い１００円引きで朝食を優雅に食べる。
テントに戻って体制を整えて、ゲートイン！
そして一目散に奥地オレンジコートに直行。

間に合いました！１１：３０！
最終日オレンジコート１発目、ゴジラ・放射能・ヒカシュー
なんだかよくわからないけど、ま、ヒカシューです。
ヒカシューがゲストを交え、ゴジラやモスラを奏でるという
屈指の変態プロジェクト。おもしろかったなぁ。
不思議な世界観でした。
渋さ知らズの不破大輔、キノコホテルのマリアンヌ東雲、
チャラン・ポ・ランタンを交え、朝から異世界に飛ばされた。

＝ゴジラ・放射能・ヒカシュー セットリスト＝
筆を振れ、彼方くん
・・・などヒカシューの曲数曲（すいません良く知りません）

かえせ！太陽を（ゴジラ対ヘドラ）
モスラの歌
ゴジラのテーマ
Radio-Activity（クラフトワークのカヴァー）

もう、セットリストだけでわけわからん。
これを昼間っから。脳がとろける。

あ、タナカクマキチがオレンジにきてる。
しかし、食べたかった「とろろ舞茸丼」は食べられず。残念。
仕方ないのでキノコクッパで我慢。これも美味しかったけど。

食べつつ隣のヘブンから聴こえてくる音が心地よかった。

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
忌野清志郎のサン・トワ・マミーとか
松田聖子のSWEET MEMORIESとか聴こえてくる。

なんだかすごく気持ちが良かった。
ちょっときちんと見たかった気がする。

ホワイトステージに移動。本当に今年はホワイト行ったなぁ。
昼間っからガッツリ、ゴリゴリのメタルがブッキング。
CHTHONIC。台湾のメタルバンドです。
ベースの女の子ドリスが美人というので見てみた。
うん、エロい。堪能。
しかし、始まったときはアウェイ感バリバリだったなぁ。
徐々に人が集まってきて、それなりな盛り上がりにはなってたけど。
でもＰＡ前くらいで後ろのほうはまったりと聴いてたかな。
何故か途中でゲストで元Ｋー１の武蔵が出てくる。
何しに来たのかよくわからん。
真昼間の山間でメロイックサインをする姿は不思議な光景。
途中参加の琴やゲストギターのマーティ・フリードマンが出てきたら
なんか音が厚くなって面白かったけど、
バンド単体だと、なんか普通なメタルバンドだった気もする。

ソニックが終わり、ボードウォークで、ヘブンに戻る。
A 100% SOLARSでゲストとしてsalyuが出るというので、それを目当てに。
行ったら、ちょうどsalyuが出て来た。
Lovin' You (ミニー・リパートンの超有名曲のカヴァー）だけだったけど、
苗場でsalyu、堪能。
今度は、salyuで、もしくはsalyu×salyuでフジロックに出てほしい。

グリーンに戻って、象印給茶スポットへ。
今年もお世話になりました。
凄いサービスだよね、コレ。

本当はマイケル・キワヌーカが見たかったけど、
次のグリーンステージをがっつり見たかったので
はじめてグリーンステージでＰＡ近くまで行きました。

見たかったもの。そう、井上陽水。
前の方に居たので、どのくらいグリーンステージが埋まったのかは知らない。
しかし、とにかく存在感が圧倒的だったと思う。
後ろなんか振り返ってられない。
目の前で陽水が唄っている。感動。
ＭＣほとんど無しだけれども、曲間に挟む一言一言が
まさに思い描いている通りの陽水ワールド。
「次は・・・最新の・・・リズムではじまる曲です」
と言って始まるリバーサイドホテル（＾＾；
最後の曲の前の一言に至っては
「どうもみなさん、ありがとサンキュー。さよなら、お幸せに」
・・・なんというか仙人のような人だな。
神々しくもある。
少年時代の時のオーディエンスの静寂。
その時に吹き抜ける風。雲から差し込む太陽光。
苗場の自然を全て操ってるかのような感覚。神だ。
奇跡の自然の演出だった。
そしてラスト曲「傘がない」痺れた。自然に涙出た。
神という言葉はなんだか価値が低くなってしまった気がするけど
これこそ神なのだろうなと思う。
体験できて本当に良かった。

＝井上陽水セットリスト＝
01.東へ西へ
02.感謝知らずの女
03.リバーサイドホテル
04.帰れない二人
05.なぜか上海
06.限りない欲望　
07.最後のニュース
08.氷の世界
09.夢の中へ
10.少年時代　
11.傘がない

欲を言えば、これにmake up shadowが入れば完璧だった。
欲張り過ぎか。

キャンプサイトに一時撤退。
すると、既にゲートが例のあのメッセージに。

・・・いやいや、また入るんですけどね。
しかし終わりは近付く。ちょっと寂しい気分に。

言い訳なんですけどね。
本当は出直しすぐにJACK WHITEとか
EXPLOSIONS IN THE SKYとか
THE DIRTY DOZEN BRASS BANDとか
見たかったわけです。
しかし、体が、体力が、精神力がついていけませんでした。
キャンプサイトから遠くでジャックホワイトが聴こえてくるのですよ。
無念。そして俺の体力の無さにやっぱり泣けるのでした。
なんとか重い腰を上げて、ワールドレストランまで来た。
今思えば、JAMES IHAが見れたじゃないか。
もう思考能力も低下。

そして向かった先は、何故か苗場食堂。
全く予定になかった、苗場音楽突撃隊を見る。
最初のゲストはなんと、あの声でおなじみクリス・ペプラー（笑）
いやいや、笑ってはいけない。
今回は喋りではなく、彼のベースプレイを見ることができた。
おっさんにしかできないゆるい20th Century Boyをプレイ。
ある意味レア。不思議な光景だった。
その後もゲスト続々。
MO'SOME TONEBENDERの百々和宏が出て来たと思えば
ネパールからきたミュージシャンの方。
そして、トロージャンズのギャズ・メイオールとその友達
異様にハイテンションなギャズは面白かったな。
単なる変なガイジンだった。
いろいろ見逃してるけど、苗場食堂も楽しかったので良しとする。
何故か、フジロックって見逃しても後悔はあんまりないんだよね。
マジックだと思う。

ワールドレストランでパエリアを食べつつサングリアを飲み、
ちょこっと森の中で休憩。
オアシスの人ごみ、レッドマーキーも見渡しながら思う事は
やっぱアウトドアいーわぁーだった。
日が落ちた森の中でゆっくり休むのってなんか凄い良い。
フェスの環境もいいけど、やっぱり息子とか連れ出して
アウトドアを何か楽しみたいと思った。一人参加の私。

そして時間が近づいてきたので、行きました。グリーンステージへ。

正直、大混雑で見るのは大変、または見られないんじゃないかと思っていた。
確かに人は私のフジロック参加史上過去類をみない混雑っぷりだったけど
開始２０分前くらいには、この写真で撮った位置まで来ることができた。
なーんだ、ここだったら普通に見られると思ったわけです。

しかし、横を向いても人の海。

後ろを向いても人の海。

すげー。グリーンステージ超満員。
これが皆が待ち望んだヘッドライナーの開演前なのか！
圧倒された。

そして始まった。グリーンステージヘッドライナー
ＲＡＤＩＯＨＥＡＤ。

トムヨークの歌声の独特の浮遊感。堪能。
しかし、レディオヘッドの曲は、
なんというかしっかり見なくちゃいけなくて、
踊れるわけではない。
約２時間のロングセットだったけど、
体力が限界にきている中での棒立ちは結構辛かった。
でも、この場に立ち会えただけでもきっと幸せなんだろう。

言ってしまえば、トムヨークのやりたいステージなんだろうと思った。
オーディエンスの期待はやっぱりヒット曲だと思った。
でも、あんまり応えてなかった（笑）
今、演れるレディオヘッドの世界だったな。
まぁ、ベストヒットライブを演るようなバンドではないことは
わかっていたし、文句はないけどね。

ラスト曲、パラノイド・アンドロイドも良かったけど、
どうしてもみんなクリープを求めているのがバレバレ（笑）
トムがギターチェンジして鳴らした音のキーが
（狙ってやったような気もしたのだけど）クリープの最初のキーだった
気がしますけど、気のせいでしょうか？まわりもオー！って言ったよね。

結局演らないんですけどねー（＾＾；
ほんと、あそこでクリープやったら阿鼻叫喚だったろうな。
それも見てみたかった気もするけど。

＝RADIOHEADセットリスト＝
1.Lotus Flower
2.Bloom
3.15 Step
4.Weird Fishes/Arpeggi
5.Kid A
6.Morning Mr. Magpie
7.The Gloaming
8.Separator
9.Pyramid Song
10.Nude
11.Staircase
12.There There
13.Karma Police
14.Myxomatosis
15.Feral
16.Idioteque
En:
17.Give Up the Ghost
18.You and Whose Army?
19.Planet Telex
20.Everything In Its Right Place
21.Reckoner
En2:
22.Bodysnatchers
23.Paranoid Android

そして終演。
人の海ぃー。
脱出辛いと思ったので、足も疲れたし、ちょっとの時間
その場でヘコたれる。

いつもだったら、この後クロージングがあるんだけど、
今年は無し。そのままPower to the peopleへ。
うーん、最後に踊れるアクトは欲しいな。
なんか限界までやりきったぜ感が欲しかった。
電気とか渋さとかで全然ＯＫなので、
やっぱりクロージングは必要だと思った。

流石に疲れた。もう無理だ。
体力無いのはわかってた。
でもまぁなんとか４日間、晴れてたからかもしれないけど
最後まで参加できたことは嬉しかった。

３日目最終日の見たアクトまとめ
ゴジラ・放射能・ヒカシュー (ORANGE)
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 (HEAVEN) 通りすがり
CHTHONIC (WHITE)
A 100% SOLARS (HEAVEN) salyuの一曲だけ
井上陽水 (GREEN)
苗場音楽突撃隊 (苗場食堂)
RADIOHEAD (GREEN)
以上７アクト

なんだかこう書くと勿体ないな・・・なんて思ったりしてきた。

翌日朝、テントを撤収し、車まで戻ってきた。
途端に、苗場名物、豪雨きたー！
なんというタイミング。今回は本当に期間中は雨が降らなかった。
奇跡の４日間だったと思う。その分、埃はとんでもなかったけど。
だから晴れっぱなしもどうかと思った。
でもこの豪雨はやっぱりキツイよねー。
夕方くらいに、さーっと降ってっていう天気がいいな。
まぁ、山の神様はそんな都合良くない（笑）
しっかし、人多かったなー。でも楽しかったよ。うん。

前夜祭から最終日までのまとめ。
見たアクト（通りすがり、チラ見含む）
２８アクト。
最初から最後まで(寝ずに)しっかり見たアクトに至っては
Big Willie’s Burlesque(前夜祭RED)
ONDA VAGA(前夜祭RED)
DJANGO DJANGO(初日WHITE)
チャットモンチー(初日RED)
HIROMI THE TRIO PROJECT(初日ORANGE)
ONDA VAGA(初日PALACE)
ROVO(中日WHITE)
サカナクション(中日WHITE)
電気グル―ヴ(中日RED)
ゴジラ・放射能・ヒカシュー(最終日ORANGE)
CHTHONIC(最終日WHITE)
井上陽水(最終日GREEN)
RADIOHEAD(最終日GREEN)
以上１３アクト。
少ねぇ。絶対少ねぇ。
なんかこれだったら、通しで行く必要無い気がするぞ。
楽しいことは楽しい。しかし家族がいるのに一人で５日犠牲にして
この結果はなんたるザマだ！と自分に言い聞かす。
夢であったフル参加は果たせたから、
流石に来年以降フル参加は自分の中では無いような気がしてきた。
・・・と言ってもまた行きたくなるだろう。
早割だったらいいかと思う。
というわけで、来年以降、早割取れたらフル参加考える。
取れなかったら、一日単独参戦で朝から晩まで限界まで楽しむ
っていうほうが、なんか一番いい気がしてきた。今の心境はそんな感じ。

ベストアクトはやっぱり井上陽水かな。泣いたし。

というわけでまた来年！（懲りない）

最後は５日間延ばしたヒゲの結果という汚い写真で終了。