2012/03/16 - 2012/03/17
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めもるさん
ホテルも飛行機もどんどん安くなり、夜行列車の活躍の場はどんどん失われる。そして、3月のダイヤ改正で夜行列車がまた2つも役目を終えてしまう。
なくなるから乗るというのは批判の向きもあるだろうけど、数少ない「急行」が消えてしまうとなると、やはり一度味わっておきたいと思った。住む街を走るわけではないからこれまで縁遠かったけれど、お別れに行こう。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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仕事が押して、家に帰るひまはない。職場から直接東京駅に向かい、上越新幹線に乗り込んだ。「銀河」の時に続いて、またしてもスーツ姿での乗車(苦笑)。新潟駅に着くと、すでに案内電光掲示板には文字が点っていた。
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そして列車もすでに入線していた。大阪行き寝台急行「きたぐに」、定期電車寝台列車最後の走りだ。そして、高度成長を支えた583系寝台電車の定期運用もこの日で終わる。
人が多いうえに暗いから、撮影も一苦労。 -
明日からはこの表示も「運転日注意」となるのだろう。
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列車の正面は人の流れが途切れない。
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あまり塗色を替えるのは好きではないけど、今日はきたぐにのためだし、いいことにしよう。
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「きたぐに」は多客時の臨時として今後も運転される予定だけれど、その時にはもうグリーン車は連結されないと発表されている。この乗車案内もこれが最後だ。
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583系グリーン車、最後の姿。
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グリーン車と同じく、最後の連結となるのが、このA寝台。
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A寝台のサボがまぶしい。
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もともと、583系のA寝台は、客車から改造されたもので、数もそんなにないようだ。トップナンバーが最後まで現役を務めたことに頭が下がる。
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A寝台といえば、Bとは違うこの洗面台のきれいさ。
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最終日のはなむけか、特急に格上げされていた(笑)。いや、急行でないと乗りにきた意味がないんですが。
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北陸路を走るきたぐに。ヘッドマークはおわら風の盆。粋なヘッドマークがなくなるのは残念だ。
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12両に増結されていることもあって、後ろには人は来ない。さて、そろそろ乗り込もうか。
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最初で最後の電車A寝台、しかも下段が取れた。列車全体が発売から1分10秒で完売だったらしいし、よくぞ取れたものだと思う。ちなみに、同時に廃止となる客車寝台特急「日本海」は15秒で完売だったとか。
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寝るのはちょっともったいないけど、寝ないのももったいない。来迎寺まで起きていたが仕事の疲れもあって寝てしまった。
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翌朝の車内放送。「あいにくの雨模様ですが、寝台急行きたぐに、すがすがしい最後の朝です」。雨なのに清々しいはないよなとは思うものの、それはそれ。車掌さんも万感の思いなのでしょう。
マナーの悪い撮影者で遅れるだろう、それはそれで乗車時間が延びていいかもと思っていたけど、定刻に大阪駅到着。到着を待ちかねていた人たちで大阪駅も早朝から人だかり。
人の入らないように写真を撮るのはもはや困難だった。そして、「きたぐに」も長時間停車していることはなく。10分あまりで駅から回送されていった。
もともと遅れを見込んで最終列車の運転時間を延ばし、花道を飾らせる「日本海」とは対照的に、定刻でしっかり黙々と走り、務めを終えていった「きたぐに」。いつかは臨時列車からも引退してしまうかもしれないが、もう一度B寝台に乗ってみたいものだ。
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