フランスの美しい村と町を巡るドライブ旅行⑤（Millau～Carcassonne）

2012/07/21 - 2012/07/29

5日目はMillauを出発し、異端宗派カタリ派の廃墟Cahteau de QueribusとChateau de Peyrepertuseを経由してフランスでモンサンミッシェルに次ぐ観光地Carcassonneを目指します。カタリ派の廃墟は文字通り人里離れた山の頂にありますが、良くもこのような場所に居城を築いたものだと驚かされます。写真には撮りませんでしたが、この廃墟からCarcassonneに向かう道でWifiが通じなくなり、地図の読み込みができなくなる、という惨事に見舞われました。人気のない山道を、しかもほとんどすれ違うことができない道を20km以上走行するという緊張感を久々に味わいました。

今回はGlobal DataのWifiをレンタル。iPhoneの地図機能を使い経路検索しGPSで現在地を確認しながら移動する方法を採用。山岳地帯などWifi電波の届きにくい場所に入るときは直前で地図を読み込み、GPS頼りで移動しました。旅程中盤では地図の読み込みが十分でないまま、電波の届かない山岳地帯に入りとんでもないことになりかけました。

旅程はこんな感じです。
7/21 出発-->Munchen-->Toulouse到着（Toulouse泊）
7/22 toulouse-->Sanit-Cirq-Lapopie-->Rocamadour（Rocamadour泊）
7/23 Rocamadour-->Figeac-->Conque（Conque泊）
7/24 Conque-->Rocfort-->Millau（Millau泊）
7/25 Millau-->Montpellier-->Carcassonne（Carcassonne泊）
7/26 Carcassonne-->Arles-->Cassi（Cassi泊）
7/27 Cassi-->Aix en Provence-->Marseille（Marseille泊）
7/28 Marseille-->Frankfurt-->7/29帰国

エリア カルカソンヌ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

故障したレンタカーをHertzに持ち込むため、Montpellierに。Montpellierは大きな町なのでランアバウトも大渋滞していました。

ここにはHertzの配車センターがあり、その場で代車の手続きをしてくれました。

事情を説明し、ほんの2分程度で代車の手続きを開始。ガソリンを入れる間に代車の洗車をして待っていてくれました。免責で約EUR30程度を支払う書面にサインして完了。

外観は全く同じでしたが、代車の方がエアコンなどの設備がグレードアップしていました。ただし、トリップメーターが作動せず、最後まで走行距離がわかりませんでした。

車も新しくなり心機一転ドライブを再開。A9はフランスからスペインに繋がっており表示板にはBARCERONA。意外と近いことに驚く。

サービスエリアの食事は意外と充実。ここではパスタを注文。1品ずつ丁寧につくるので時間が非常にかかります。

カルボナーラを避けて4種類のチーズというパスタを注文。したつもりが、「チーズ入れるか？」といわれて不安に。結局カルボナーラが出来上がり。

Cahteau de Queribusに向かう道はA9からD117に入り山岳地帯を走るとわかりやすい案内板に誘導されて迷わずにたどりつくことができます。

Cahteau de Queribusに近づくと岩肌をむき出しの山が多くなり雰囲気も盛り上がります。
この城塞はカタリ派最後の抵抗軍が籠城した場所。カトリック教会が派遣した十字軍との戦いの末、落城しました。

Cahteau de Queribusは険しい山の中にある割には観光客が多く、広大な駐車場があります。

この地図を見ると簡単に行けそうですが、坂が急で15分くらいかかりました。

よくぞこんなところに城塞を築いた。すごいぞ、カタリ派！というより、こんなところまで追いやられてしまったんですね。

700年以上も前にどうやってこんな建造物を作ったのでしょうか。

10km程離れたところにある、次の目的地ペイルペルテューズ城がうっすらと見えました。城塞というより岩ですね。

遺跡は700年の時を経てかなり傷んでいるものの生活の匂いは感じます。

それにしてもどれくらいの期間で築いたんでしょう・・

上っているときは気付きませんでしたが下りの時は柵の低さが際立ちます。

望遠レンズでもう一度駐車場から。

駐車場からの景色。駐車場も既に相当な高地にあります。

さて、先ほどのケリビュス城から10km程標識に従って車を走らせると、次の目的地ペイルペルテューズ城（Chateau de Peyrepertuse)が見えてきます。見えてくるのですが、あまりに景色に同化しているのでよく見ないと分かりません。

標高800mの山頂に築かれた城塞へは駐車場に車を停めて100m程登山する必要があります。

駐車場からも全景を見ると城塞の形がよくわかりません。

間近で見るとこんな感じです。現代ではあり得ないシチュエーションです。

ここの駐車場はとにかく空かない。ここに来る途中の道路も谷側が駐車場と化しているため、走行もままならない。麓から見るだけで感動した我々は満杯の駐車場と暑さのため、このままカルカソンヌへ移動することとしました。

しかし、ここでうっかり地図の読み込みとCarcassonneへのルートの読み込みを忘れたまま、Wifiの通じない超山岳地帯に入り込んでしまいました。この後の2時間程は過去の海外ドライブ旅行史上もっとも不安なドライブとなりました・・・。

バスルームはとても広いけど、おそらくB&Bに改装するときに小さい部屋をバスルームにしたのでは、と思います。

Carcassonneのシテ内にはおびたたしい数のレストランがあります。お客の多い所を選べばはずれは少ないと思いますが、味はそれほど変わらないかもしれません。

Carcassonneでは名物のカスレをいただきました。白いんげん豆とソーセージなどを煮込んだラングドック地方の料理。とにかくボリュームが多い。我々は二人でシェアしましたが周りの客は一人ずつオーダーしていました。

我々の入ったレストラン。特にガイドブックで探したわけではありませんが日本人が2組入店してきました。中庭に座席があり開放的な雰囲気で食事ができました。

シテ内のカフェ＆レストラン。

とにかくカフェとレストランが多い！

シテ城壁。

早起きしてシテを散歩。ジョギングしている人がいました。

今日も良い天気だ！

当日は有名な歌手のコンサートがシテ内で行われることから、相当の人出でした。

L'Echapp?・e Belle
5 rue Raymond Roger Trencavel
Carcassonne, 11000
[phone]

全4室のB&Bなので受付無し。中途半端な時間に行けば誰も出てきてくれない、なんてこともありそう。でも女将さんはとても良い方で親切にいろいろと教えてくれました。

入口はこのドアのみ。通常はカギが掛かっており我々も開けてもらうまでに一苦労ありました。言葉がわからなくても電話をかけるのが一番。シテ内でも宿泊者用駐車場から近くて便利でした。

部屋は4室のみ。とてもフレンドリーで落ち着くホテルでした。

朝、場内を散歩。昨日の喧騒がウソのように静かな朝。

駐車場を目指すとシテの北東にあるこの一角にたどりつきます。ホテル用の駐車場は南側にあるので、一旦この駐車場に車を停めてiPhoneでチェック。30分以内は無料でした。

城壁の外には墓地がありますが。詳しくはわかりません。

狛犬みたいな・・

1997年に世界遺産に認定されたということが書かれたプレート。

城壁から見たCarcassonneの街並み。

光の反射する石畳は被写体として好きす。

朝はごみ回収で大忙し。

ホテルの朝食。

ホテルの中庭。
朝食はこの中庭を見ながら頂きます。

シテ内に宿泊する観光客は車を城壁の脇に停められます。パーキングの入口でホテル名を告げればOK。ただし、夜間はホテルから発行される証明書を車内に置く必要があります。