2012/07/21 - 2012/07/30
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kenkenさん
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韓国の慶尚道・全羅道を自転車で巡りました。
以前の計5回の韓国自転車旅行では、軽量なロードで走りましたが、
今回は近所のホームセンターで1万4千円程度で購入した
普段乗り用のマウンテンもどきホールディングバイクで走ります。
3日目は晋州を出発し、引き続き国道2号線を西に進み、全羅南道の筏橋(벌교)まで走ります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 自転車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
一晩お世話になった、
晋州城から程近い所にあるモーテルを出発します。 -
今日は日差しが強く、
朝から非常に暑いです。
右手に晋州城を見ながら、 -
晋州橋(진주교)を渡り、
-
標識の国道2号の表示にある、
河東(하동=ハドン)方面へと走ります。 -
晋州の郊外に来ると、
国道2号線は、また道幅が広い高速道の様な道になりますが、 -
泗川市(사천시=サーチョンシ)に入って暫く走ると、
-
同じ国道2号線でも、片側1車線になり、
昔ながらの長閑な農村地帯の中を走る田舎道になります。 -
河東郡(하동군=ハドングン)域に入ります。
-
市郡の境界には、
「바르게 살자=パルゲサルジャ」の碑が・・・。
日本語に直すと「正しく生きよう」という意味です。
韓国には、
「正しく生きる運動協議会(바르게살기운동협의회=パルゲサルギウンドンヒョビフェ)」という団体があり、この様なスローガン碑を韓国中に作っています。 -
河東郡に入っても、
この様な田舎道を走っていますが、 -
写真では少し分かりにくいかも知れませんが、
鬱蒼とした山の麓沿いに、新しい国道2号線が建設中です。
今走っている、片側1車線の長閑な国道2号は、
まもなく新しい道に取って代わられます。 -
河東郡の丘陵地帯に入っていきます。
-
下のほうに見える集落があるところから
のんびり登って来ました。 -
峠のあずまやで、一休みした後は、
-
この様な山の景色を眺めながら、
-
下り坂を一気に駆け下ります。
-
途中、
まるで時代が停まっているような、
横川(횡천=フェンチョン)の田舎市場前を通り過ぎます。 -
さらに暫く走ると、
河東(하동=ハドン)の中心街に入りました。 -
河東をながれる蟾津江(섬진강=ソムジンガン)は
良質なシジミを産することで有名な河川です。
河東の街なかでは、
この様な、 -
シジミ汁(재첩국=チェチョプクク)の専門店が、
たくさん目に付きます。 -
蟾津橋です。
川幅の広い蟾津江を渡ります。
川を渡ると、
慶尚南道から全羅南道へ渡ることにもなります。 -
シジミが取れるだけでなく、
景色も非常に良いですね〜。
遊覧船が浮かんでいるのも見えます。 -
川を渡ると、
かなり急峻な峠道が待っています。 -
峠を暫く登ると、
もう、河東の町が
遥か下のほうに見えます。 -
峠を越えれば、
津上(진상=ジンサン)という村が現れますが、
そこにある鉄道駅の「津上駅」です。 -
珍しい駅舎です。
恐らく韓国鉄道庁が無人駅の空きスペースを民間に貸し出しているのでしょう。
本来の駅業務を行う部分が全て
「韓牛村(한우촌=ハヌチョン)」という焼肉屋になっていて、
その左の入り口が、ホームへ向かう通路、
またその左が厠になっています。 -
今日みたいに日差しが強烈で暑い日は、
ローカルな路線を走る農漁村バス(농어촌버스)のバス停や、 -
立体交差のガード下が格好の休憩場所になりますね〜。
-
光陽市(광양시)内のセブンイレブン。
サドル部へ取り付けている
ボトルへの水の補給はコンビニが便利です。
お店で2L入りのミネラルウォーター(990W)を購入しましたが、
お店のアジュンマが、
「今日も暴炎特報(高温注意報)が出ているから、自転車は大変でしょう?。」
「今日みたいな日は自転車で走るのは止めた方が良いんじゃないですか?。」
と心配して話しかけてきます。
どうもご近所の人だと思われているみたいです。(笑) -
引き続き国道2号線で、光陽市を通過し、
寶城(ポソン)・順天(スンチョン)方面へ向けて走ります。 -
高速道のような片側2車線の国道2号を引き続き走っていますが、
この様な分岐部分から先が閉鎖された所があります。 -
2008年12月から閉鎖されている、
旧国道2号線部分だとの事です。
この様にして、
昔からの道がどんどん無くなって、
新しい多車線道路に変わっていきます。 -
順天駅(순천역=スンチョンヨク)にて。
-
「寶城(보성) 44km 筏橋(벌교) 16km」
過去の自転車旅行で筏橋は2度通過していますが、
早い時間に通過していたため宿泊した事はありません。
かなり雰囲気の良い田舎町なので、気になっていましたが、
今日は少し早い時間ですが筏橋で宿泊しようと思います。 -
夏の韓国はフェスティバルラッシュですね〜。
「康津青磁祭り(강진 청자축제)」 -
「正南鎮水祭り(정남진 물축제)」の案内もありますね〜。
各地域の観光客の獲得も熾烈です。 -
筏橋(벌교=ポルギョ)に近づくと、
干潟(갯벌=ケッポル)が見えます。
ここの干潟は有明海同様、
ムツゴロウが生息しています。 -
ここで、国道2号線の側道を下り、
筏橋の街に向かいます。 -
筏橋に入ると、名物である、
「ハイ貝(고막/꼬막=コマク)」の看板が多いです。
写真はハイ貝の卸市場の看板です。 -
さらに市街地に入ると、
ハイ貝料理の専門店が、 -
連なっています。
-
筏橋駅にて。
-
そして、
筏橋駅からみた中心街方面。 -
この様な80年代の街を再現したような
映画のセットみたいな街並みが今でも残っています。 -
日本植民地時代の建物が保存されています。
-
「寶城旅館」の看板が出ています。
映画化もされている趙廷来の小説「太白山脈」では、
「南道旅館」として出てくる旅館です。 -
「南道旅館(寶城旅館)」の説明文です。
『黒い板壁にトタン屋根、典型的な日本風建築であるこの2階建ての建物は昔の姿のままである。日本人たちは殖民地時代の間、韓国全土にこの様な建物を数多く建てたのだが、植民地時代以降現在に至るまで、無差別的に破壊してセメントの建物を建てて来た。
その影響でこの様な建物はなかなか見ることが出来ない貴重な物となりつつあるのが現状だ。歴史という物は文字の記録だけではない。遺物を見た時に、説明の必要もなく過ぎ去った時代を瞬間的に実感する事が出来る。受難と苦痛の歴史であればこそ、その時代の遺物を残し、保護されなければならない理由がここにある。
殖民地時代に日本人たちはメインストリートとして、すなわち「本町通り」と呼ばれていたこの道に、この建物が原型のまま残っているという事は非常に幸いな事である。
小説の背景となったその時代にも、この建物は旅館であったし、その時の実際の商号は寶城旅館であった。小説ではイム マンスと隊員達が暫く宿所として使う。「今の御時世で、反乱勢力を鎮圧し、民心を収拾しなくてはいけない任務を持つ討伐隊が旅館で安眠し、旅館の飯を食うのか? (小説 太白山脈 第3巻 85ページ)」』
拙訳 -
こちらの建物も、現在は美容室が入っていますが、
古い日本家屋ですね〜。 -
夕食は、
筏橋の名物であるハイ貝料理を始めとした郷土料理の専門店である、
「第一会館(제일회관=チェイルフェグァン)」という
お店で頂くことにしました。 -
実は、最初に他のお店に入ろうとしたのですが、
「ハイ貝定食」は2人前からしか出さないという事なので、
第一会館に入りましたが、このお店は1人前からOKだとの事なので
入りました。
*このお店も、他のお店同様にTVの取材を受けているお店です。 -
ハイ貝定食(꼬막정식=コマクチョンシク)を頂きます。
定食は、2人以上で入ると1人前が13,000ウォンなのですが、
1人の場合は15,000ウォンと、少し割高になります。
お店のアジュンマも「他の店は一人では食べれないところばかりだったでしょ?」と聞いてきます。
私は2箇所目で1人で食べられるお店に行き着いたので運が良かったのかも知れません。
メニューには、筏橋のもうひとつの名物である
「ムツゴロウ(짱뚱어=チャントゥンオ)」の料理もありますね〜。 -
全羅道らしく多くのおかず(반찬=パンチャン)が出てきました。
-
小粒ですが、滋味のある
蒸しコマク(통꼬막찜)たちです。 -
こちらは、
ヤンニョムコマク(양념꼬막)ですね〜。 -
これが、コマクを開ける道具です。
店のアジュンマが「使い方知ってるか?」と聞いてきました。
私が、「教えてくれ。」というと
次の様に使い方を教えてくれました。 -
蝶番の凹みの部分に差し込んで開くと、
-
ハイこの通り、
簡単に身を取り出す事が出来ます。(笑) -
ハイ貝の和え物(꼬막무침=コマクムッチム)は、
-
食卓の上に準備されていた、
海苔と白ごまとごま油が入っているステンレスの器で、
白飯と混ぜ合わせて、
ハイ貝ビビンバップ(꼬막비빔밥=コマクビビンバップ)にして頂きます。
これは非常に美味で、気に入りました。 -
小さいながらも、
カンジャンケジャンまで付いています。 -
酒は、
全羅南道の 酒造メーカー宝海醸造(ボヘ ヤンジョ)の焼酎「イプセジュ(잎새주)」です。 -
食後は、
腹ごなしに夜の散策を行いました。
もう閉店して誰もいない筏橋市場を、 -
抜けて、
-
街中を流れる筏橋川に掛かる
人道橋である「ミリネ橋(미리내교)」までやって来ました。
*ミリネとは天の川のことですね〜。 -
ミリネ橋から上流側の夜景です。
明日に続きます。おやすみなさい。
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